自分が悪くても謝らない人はどんな人?
自分が悪いのに謝らない人が職場にいると、人間関係も雰囲気も悪くなります。謝らない人のタイプは、自己中心主義の強者もいれば、悪いとは思っても自分から謝れない人や自分が悪かったという自覚さえない人もいます。
謝らない人には周囲もどう対処すればよいか悩まされます。今回は謝らない人の心理や特徴について考察し、謝らない人へのタイプ別の対処法もご紹介します。
自分の非を認めず謝らない人の心理的特徴
自分は悪くないと主張するタイプは謝らない人の中でも最も手ごわく、自分の内面に複雑な理由を抱えているケースが多いのです。その理由とは傲慢な性格であったり、自己愛が強く自己中心的な性格などがあげられます。謝らない人の特徴や理由から謝らない人の心理を分析します。
自分が悪いと思っていない
謝らない人は仕事の誤りを他人から指摘されると怒りだします。そもそも自分が悪いと思っていないのです。謝らない人は自分の非を認めない傲慢なタイプに多く、特徴の一つと言えます。
他人を上から目線で見ているので、「自分がミスするはずがない」「自分が正しい」といった思いが強く、他人からミスを指摘されることに納得がいかないのです。
自己愛が強く他人のことはどうでもいい
自己愛が強い人は心理学で言う「自己愛性パーソナリティ障害」に掛かっている人と判断できます。自己愛は誰にもあるものですが、歪んだ自己愛は承認願望を強くさせ、自分は他人より優れているという思い込みを激しくさせます。
それが昂じると周囲は自分のために回っていると勘違いし、他人を自分より下に見てしまいます。何事も自分中心に物事を考える人は、他人の気持ちや状況を推し量ることなどできないので謝らない人になるのも当然です。
謝ることは負けることと思っている
負けず嫌いな人に多い特徴です。プライドが高く、謝ることは負けだと思っているので仕事でも決して自分から謝ろうとしません。謝らない人にとって仕事上の責任を負って謝ることは自己否定に等しい耐え難い侮辱なのです。
傷つきやすく周りの目を気にして謝れない
傷つきやすい人は自分に自信がないため、周囲の目を過剰に気にします。だから自分の非を認めて謝ってしまうと、周囲からどのように責められるのか怖くて仕方ないのです。
謝ったら周囲から冷たく扱われるようになるのではないかと内心怯え、罰を受けたくないからこそ謝らない人になってしまいます。
過去の経験から謝ることができない
責任を負って謝ったことが裏目に出て、自分の立場を悪くさせた経験を持っている人は謝ることにひどく臆病になります。自分に非があると分かっていても過去の屈辱的体験が脳裏をかすみ、頑なに謝罪を拒否するという謝らない人になってしまうのです。
自分の非を認めていても謝らない人の心理とは
謝らない人の心理で多いパターンは「自分の非を認めていても謝らない人」です。自分に非があると認められる人は、罪悪感の基準が正常です。にもかかわらず謝らない人になる理由は人一倍強い防衛心があるからではないでしょうか。そんな謝らない人たちの心理をタイプ別に分析していきます。
謝って見下されたくない
謝ると見下されると思い込んでいる人はプライドが高いタイプです。人に弱みを見せたくないので、自分に非があっても謝りたくないという心理が無意識に働きます。
こういうタイプは他人と自分を比較し優位に立とうとします。内心でマウントを他人に仕掛けて自分の優位性を思い描いています。だから非があることを自覚していますが、謝りたくない気持ちの方が強いのです。
自分の評価を下げたくない
このタイプは謝ることは自分の評価にマイナスになると思い込んでいる人です。謝ったら自分の評価が下がると思っているので謝らない人になります。ミスを認めて立場を危うくしたくないからです。社会的立場が上の人ほどこの傾向が強いようです。
謝ってもしょうがないと開き直っている
謝ることに意味がないと言わんばかりに開き直ってしまうタイプも稀にいます。開き直って謝らない人は、済んだことは仕方ないという価値観に支配されている人です。居直るような態度はふてぶてしく映り、周囲を不快にさせます。
謝らないことがカッコいいと思っている
このタイプははっきり言って勘違いしている幼稚な人です。いい年をした社会人が反抗期のティーンエージャーのように「謝らないことがかっこいい」と思っているならば滑稽です。
このような謝らない人は子供の時に親や教師から虐げられて、我慢を強いられた経験を持っていることがあります。その反動で大人になると謝らない人になってしまうのかもしれません。
謝る気はあっても謝らない人とは
謝る気はあっても謝らない人をタイプ別に見ていきます。このタイプは怒られることを恐れている気の弱い人や、謝る時期を逸したり、謝った後の対処が分からないという容量の悪い人に見られます。謝らない人の中でも改善の余地がある人たちです。
怒られるのが怖い
怒られるのが怖くて謝らない人になってしまった人とは、幼少のころにひどく怒られた経験が心の傷となり、大人になっても抜けきれていない人のケースです。この場合は保身とか体裁を気にして謝らない人になってしまったわけではありません。
怒られたことによる心の傷が謝る気持ちにブレーキがかかってしまうのです。このような人は心理的な処方を受ければ改善することがあります。
謝るタイミングを逃している
謝ろうと思っていたのに言い出すタイミングが掴めず、謝るタイミングを逸してしまった経験を持つ人は多いでしょう。友人関係や恋人同士、夫婦間などで気持がすれ違った場合に謝らない人になることがあります。
どう謝れば良いかわからない
どう謝れば良いかわからないという人には、説明下手で自分の気持ちを表現することが苦手という特徴があります。そのため謝罪のきっかけとなる言葉を上手く言えず、謝る気持ちはあるのに謝らない人になってしまうのです。
謝らない人が嫌われる理由
謝らない人が嫌われる理由について考察していきます。謝らない人は前述したように、周囲をストレスで不快にさせることが多いのです。しかも謝らない人は往々にして自覚がなく、その自己中心的性格のために周囲から煙たがられているのです。
周りに我慢をさせている
「周囲に我慢をさせてしまうこと」は謝らない人が嫌われる理由として最も多いものです。自分の非を認めない人がそばにいれば、誰でも気分を害します。しかし仕事上の付き合いでは渋々我慢するしかありません。いちいち感情的なっていては仕事が進まないからです。
自分のことしか考えていないと思われている
次に多い「謝らない人」の嫌われる理由は自己中心的な点です。「私が悪かった、ごめんなさい」と言えばその場は丸く収まるのに、自己中心的な人はそれができず、自己正当化の言い訳に終始します。このような態度は人から嫌われ、信頼もされなくなります。
謝らない人への対処法
謝らない人への対処法はどのようなものがあるでしょうか。それは相手の性格や状況によって対処法が異なります。相手の感情を刺激しては逆効果です。謝らない人の心理の中で、どの特徴に当てはまるのかを判断しながら対処法を検討する必要があります。
自分から謝る
「負けるが勝ち」という言葉があるように、自分から先に謝ると案外うまく事が運ぶ場合があります。「私にも悪い点があった。でも、あなたもこの点が良くないんじゃない?」という具合にです。
これは特に「負けず嫌いな人」に有効です。自分だけが一方的に悪いわけではないという譲歩を与えてあげれば相手のメンツも立つからです。
謝って欲しいとハッキリ伝える
「あなたが悪かったんだから謝ってよ」とはっきり言うべき時もあります。これは「傷つきやすくて防衛心が強い人」や「自分が悪いと思っていない人」「鈍感な人」に有効です。
言い方は決してきつくせず、状況を正確に分析し、「あなたはここが間違っていたから」と相手の責任範囲を明確にして説明してあげれば、防衛心の強い人も安心して謝る気になるはずです。
そういう人だと受け入れる
これはあきらめに近い受け身的な対処法です。あの人は謝らない人なんだと個性として受け入れてしまうと、案外ストレスが溜まらなくなります。ただしこれは仕事上の上司などに当てはめることができる対処法です。要は割り切ってしまうということです。
関わらず距離を置く
謝らない人の中でも自己中心的タイプへの対処法は、距離を置くことが一番です。このタイプは自分が否定されるとムキになって反論してきます。そんな言い争いは無益なので、仕事上どうしても関わる必要がなければ、距離を置いて近づかないようにすることです。
謝らない人にストレスを溜めないようにしよう!
謝らない人の心理的特徴と対処法について見てきました。もし周囲に該当する人がいたらどのタイプに当てはまるのか分析してみてください。また自分自身にも謝らない人に該当する特徴があれば、ぜひこの機会に自身の態度を見直してみてください。