ソロキャンプに使えるタープをチェック!
ソロキャンプは荷物がかさばりやすいので、なるべく荷物を少なくしてから行きたいものです。場所を取りがちなタープテントはソロキャンプに不要と考える人が多いですが、テント次第で必要となる場面も生まれます。
実はタープには屋根となる以外に様々なメリットがあり、安いものでも上手く使えばソロキャンプでも快適に過ごせるようになります。今回はソロキャンプでタープが必要となる理由や、おすすめの選び方をチェックしていきましょう。
ソロキャンプにタープが必要な理由
ソロキャンプでは必要ないと思われがちなタープですが、あると便利な場面は意外と多いです。特にタープで寝泊まりする「タープ泊」には欠かせない存在と言えるでしょう。
日差しや雨除けとして昼夜問わず活躍するだけでなく、ソロキャンプにおける空間作りでも活躍するアイテムです。ここではソロキャンプでタープが必要になる理由を5つ紹介します。
日差しから身を守る
キャンプは基本的に野外で行うため、日差しは避けて通れない課題の1つとなります。特に春から秋にかけては日差しが強く、紫外線の量も多いのでソロキャンプ中でも長時間浴びるのは非常に危険です。
そこでタープを設置すれば日陰を簡単に作る事ができ、リビングスペースも確保できます。最近ではUVカット素材でできているタープも多く、夏の強い日差しが気になる人はそちらを使ってみましょう。
雨よけ
ソロキャンプでは急な雨風も多いですが、いきなり来られると気が滅入ってしまいます。その間何もしないならともかく、炊事の際はテントから離れなければなりません。
そこでタープを設営すれば、雨風を気にせず快適な空間の中で食事を楽しむ事が可能です。火を使う道具も一式揃っているハズなので、人手を借りられないソロキャンプの場合はタープを立てた方が便利と言えるでしょう。
プライバシー確保
周囲の目が気になる昨今、ソロキャンプの食事中でもプライバシーを確保したい人もいる事でしょう。ソロキャンプ用のテントは天井が低いので不便ですが、ミニタープ1つでもあれば他人の視線を気にせず続行できます。
タープがないと四方八方から見られる形になるため、ガラス張りの家で監視されている気分になるかもしれません。安いタープでも周囲からの視界が遮られるので、女性でもソロキャンプを満喫できます。
リビング空間を作り出す
大人数のキャンプなら自然とリビングスペースが創出されますが、ソロキャンプのわずかな荷物だとリビングスペースの主張はなかなか難しいものです。そこでミニタープを1つ加え、必要なリビングスペースを演出しましょう。
安いタープ泊でもリビングスペースの創出は重要な要素となります。寝泊まりするだけでなく、生活の場を設けておくのも思い出作りには欠かせません。モスキートネットなどで虫対策もすれば、夜もソロキャンプを満喫できます。
荷物を置くスペース
ソロキャンプでは1~2人用のテントが使われる事が多いですが、寝床はともかく他のキャンプ道具も設置するには少々狭いです。そんな時でもミニタープを設営すれば、テントに収まりきらないキャンプ道具の収納場所となります。
前室があるテント並みの広さとなり、足を伸ばして眠れるでしょう。テントとタープを連結すれば寝床のみならずリビングスペースの確保にもなり、荷物をテントの外に出しておく事もできます。
ソロキャンプ用のタープの選び方
ソロキャンプ用のタープの選び方として安い以外に、軽さなどの要素が挙げられます。重視すべきポイントを絞った方がタープ選びもしやすくなるでしょう。タープは様々なサイズを展開しており、要望に応じたものが手に入りやすいです。
軽かったりコンパクト収納できたりと、タープに必要な要素は複数あります。選び方のポイントを4つに絞って紹介するので、その条件からソロキャンプに最適なタープを見つけて下さい。
軽いもの
タープの中には軽さを追求したモデルもあります。重さは1kg以下から10kg以上まであり、要望に応じて様々なサイズを展開しているのが特徴です。
なるべく荷物を減らしたいソロキャンプでは、軽いタープこそおすすめのアウトドア用品と言えるでしょう。更に値段も安いなら、他のソロキャンプ道具を購入する余裕も生まれます。
軽量タープは天幕の素材にナイロンを採用しており、コンパクトサイズにしていたりと持ち運びしやすいのが魅力です。ソロキャンプには軽くて持ち運びやすいタープを選べば、大いに活躍するでしょう。
簡単に設営できるもの
テントの設営には時間がかかるので、ソロキャンプ時の設営も簡単にできる方が好ましいです。大抵のタープは張り網が既に結ばれた状態で販売されているので、設営には30分もかかりません。
慣れれば更に短い時間で設営できるので、同じタイプを何度も使っていた方が張り方は簡単になります。ソロキャンプ時は設営時間が重要となり、撤収時の時間も節約できるのが魅力的です。
コンパクト収納ができるもの
タープには軽さや安い事も重要ですが、コンパクト収納もできるとより使いやすいです。タープは複数のサイズから選ぶ事ができ、専用バッグも付属しているのでソロキャンプの様々なシーンで持ち歩けます。
専用ケース付きの軽量タープならコンパクトに収納でき、ソロキャンプの移動時や自宅での保管にもおすすめです。タープを購入する際は収納時のサイズもまとめてチェックした方がいいでしょう。
初心者は安いものから始める
ソロキャンプ初心者はいいタープを買おうとして無理はせず、安いものから手を出していきましょう。安いタープでも作りはしっかりしているものが多く、幅広い使い方が期待できるので損はさせません。
安いタープはサイズも広々としたものが多く、3~4人までなら余裕で入る大きさです。これならソロキャンプはもちろん、複数人で行く場合もある程度使えます。
設営に必要な道具もタープとセットになっており、ソロキャンプでも強い日差しや暴風雨にも耐えられるので長く愛用できます。
ソロキャンプにおすすめのタープ11選
続いてはソロキャンプにおすすめなタープ11選を紹介します。ソロキャンプ用のタープとして、何を買おうか迷っている場合はこれらを参考に選んで下さい。
タープには自転車やバイクで行く際はもちろん、トレッキングで持ち歩けるタイプもあります。広いサイズや安い値段ながらコンパクト化にも成功しているので、持ち運びが簡単になっているのも嬉しい点です。
モンベル・ミニタープ
モンベルの取り扱っている商品の中で、最もコンパクトなミニタープです。同社のソロキャンプ用テント「ムーンライト」シリーズと合わせて使えるよう、安いながらも最適なサイズとして作られています。
自転車やバイクでのソロキャンプにはもちろん、トレッキングでも普通に持ち歩いていけます。設営も簡単でソロキャンプにも充分なスペースを確保し、張り網が光を吸収して反射したりと、クオリティの高さを感じさせます。
コンパクトな設計が光り、荷物を小さく軽くまとめたい人におすすめです。防水性も高く、急な雨風に襲われても中までズブ濡れになる心配がありません。
エムエスアール・ウィング RENDEZVOUS 120
バックパッカーを中心に強い人気があるミニタープです。タープ泊が可能になる程の広いサイズながら、軽量化に成功しているのでソロキャンプにおすすめです。
7点固定式というユニークなデザインですが、生地をしっかり引っ張る事で強い風が吹いても安定した状態を維持します。別売りのアジャスタブルポールや周辺の木で設営する事も可能です。
タープによる影はそれ程重くならず、軽くて小さい収納性は少人数で行くのにピッタリです。同社のテント「エリクサー」と組み合わせればより広々と使えるでしょう。
モンベル・ミニタープHX ダークフォレスト
ミニタープのコンパクトで軽い設計に魅力を感じつつも、もう少し広いスペースは欲しいという人におすすめのモデルです。六角形デザインであり、余裕ある居住空間に加えて風に強い設計が光ります。
一般的なひし形のミニタープより広々としているのも嬉しい点です。雨や真夏の直射日光を防ぎながら快適な居住空間を作るので、ソロキャンプには充分な使い勝手と言えるでしょう。
自転車やバイクで行く際はもちろん、登山でのソロキャンプにも使えます。設営は簡単で、タープの張り方が面倒と思っていた人でも安心です。
オガワ・ピルツウィングM 3303
日本の老舗テントメーカー「小川キャンパル」が手掛けるミニタープです。最小限のペグとロープで設営できるので、1人でも簡単に立てられるでしょう。同社のテントとも組み合わせる事で広々としたサイズになります。
耐水圧の高さが目立ち、悪天候の中でもタープ泊を楽しめます。軽量で強度の高いポリエステルリップストップ75d製なので、軽量かつコンパクトに収納できる事からもソロキャンプにはピッタリです。
ユニフレーム・REVOタープ
左右非対称の独特な形をしたタープです。見た目以上に開放的な居住空間を作り出し、張り方のアレンジの幅も広いので、ソロキャンプはもちろん複数人で行く場合も広々と使えます。
REVOタープには合計4本のポールが付属し、そのまま設営できるようになっています。メッシュ部分も目立ちますが、このお陰でねじれやシワもできにくくなり、使いやすいと評判の様子です。
張り方のバリエーションが豊富であり、メッシュ部分を直接ペグ止めしてのプライベート設置や、テントとの連結(小川張り)なども違和感なくできます。タープの扱いに慣れてきたら、こういった張り方にも挑戦してみましょう。
テンマクデザイン・ムササビウイング13ft.TC 焚き木
国産アウトドアブランドの1つ「テンマクデザイン」が手掛けるウイングタープです。その名の通りムササビの羽のような形状が特徴で、ソロキャンプや2人までのリビングスペースにはピッタリのサイズと言われています。
ムササビウイング一番のおすすめポイントは、独特の形状がもたらす自由度の高さです。製品はタープ本体しか入っていないものの、使い手のアイデア次第で様々な張り方を楽しめるようになっています。
バイクでのソロキャンプだと荷物が限られてくるため、タープ以外の荷物を持参するのは難しいです。そんな中でムササビウイングは見た目も機能性も良く、使い慣れたユーザーを中心に強い人気があります。
UST・オールウェザータープ
サバイバル用品を中心に展開するアウトドアブランドによるタープです。わずか180gと非常に軽く作られており、ソロキャンプで荷物の軽量化を図る事ができます。
軽くてコンパクトなタープなので、ソロテントの全室からグランドシートまで様々な場所での張り方が期待できます。サバイバル的観点から作られており、実用性の大きいタープとも言えるでしょう。
ディーオーディー・さすらいタープ ポリコットン
良質でコスパに優れたアウトドアブランド「ドッペルギャンガー」の手掛けるタープです。ソロキャンプにピッタリな広々としたタープであり、テントと接続すれば前室としても使えます。
遮光性の高いポリコットン素材で作られているので、単体でもちょっとした昼寝やタープ泊での利用が可能です。濃い日陰の中で心地良い昼寝を満喫しましょう。初心者でも簡単に設営できるのも嬉しい点です。
またさすらいタープは火に強く、日が暮れたら焚火をして過ごす事もできます。中央部にはフックリボンがあり、蚊帳やランタンを吊り下げればソロキャンプの雰囲気が強まるのでおすすめです。
タトンカ・Tarp 3 TC ヘキサ コクーン AT8003
ドイツのキャンプギアメーカー「タトンカ」は、日本でも人気の高いブランドです。「Tarp 3 TC」はヘキサ型のシルエットが美しく、自然素材の風合いが周囲の環境とよく馴染みます。
ポールが付属しないので設営はやや難しいですが、アウトドアの環境にはこれ以上ない程にマッチするタープです。火にも強く、焚き火中に起きた火の粉で穴を開ける心配もありません。
スノーピーク・ライトタープ STP-381
ポール1本で自立するように設計された小型五角形のタープです。離陸寸前の飛行機のような見た目であり、パドルやウォーキングポールでも簡単に設営できます。
1本の柱で様々な張り方に対応しており、作りもしっかりしているのでツーリングやソロキャンプにおすすめです。設営のみならず撤収も簡単で、移動に時間をかけたくない人にとってはありがたいミニタープです。
オリガミタープ・ブラックステッチ
その名の通り折り紙のような形をしており、設営も広げながら立てる方式となっています。見た目は単純な正方形ながら、多彩な張り方が可能なタープです。
ソロキャンプの練習用として専用折り紙が10枚付属し、設営が苦手な人もこれで練習しておけば安心です。ソロキャンプ本番ではタープがキレイな形になるように立てましょう。
ソロキャンプでのタープの張り方
ここではソロキャンプにおけるタープの張り方を紹介します。いざ1人でタープを張ろうとする場合、張り方がわからないと面倒な事になるでしょう。
ペグ打ちなどをしっかり行わないと、突然の風にタープが吹き飛ばされてしまう事が考えられます。ソロキャンプの本番前に家でタープの立て方を練習しておくのもおすすめです。
手順①ペグ打ちをする場所を決める
タープを張るにはまず、タグ打ちする場所を決める必要があります。距離の測定も兼ねててタープを被せ、左右のループの中央にポールを入れて固定しましょう。
木があれば直接張り網をくくりつける事でポールが不要になります。センターラインの延長線と直角になるようにメインポールを動かし、端に当たる場所に次々と印を付けていきます。この印を付けた位置がペグ打ちする場所です。
手順②1ヶ所ペグ打ち
耐風や日除けに対する張り方として、風上の1ヶ所にペグ打ちをしておきます。大型の幕体を活かした張り方により、突風が来てもタープが飛ばされる事がなくなります。
中央にあるループより奥を壁と密着するように打つのがポイントです。天頂部が平らになるように工夫する必要がありますが、使いやすい張り方と言えるでしょう。
手順③ロープを張って各点ペグ打ち
続いてはロープを使って左右の各点をペグ打ちします。それぞれの角と直線状に打つと、ポールを立ち上げた時にロープやペグが抜ける心配がなくなります。
ただしメインポール以外は距離感がわからない場合、ポールを打ち上げた後にペグ打ちしてもOKです。打ち込む際はハンマーを使いますが、間違って抑えている方の手を打たないように気を付けて下さい。
手順④ポールを立ち上げる
全てのタグ打ちが終わったらメインポールを持ち上げ、底を中心としてタープを立てましょう。メインポールをタープに対し、やや内側に立ててあげるのがポイントです。
メインポールをロープで交差し、摩擦力を高めると飛ばされにくくなります。全ての箇所を立ち上げたら金具を引っ張って調整し、程よいテンションにすれば完成です。
ソロキャンプでタープを活用してみよう!
ソロキャンプにおすすめなタープを紹介してきました。荷物をあまり持ち込めないソロキャンプでは不要と思われがちですが、上手く張れば必要な場面が増える素晴らしいアイテムです。
日差しや雨風を凌ぐのみならず、他のテントと組み合わせれば快適な生活空間を作る事もできます。ソロキャンプの際はタープを活用し、楽しくお過ごし下さい。