サクサク食感に復活させる天ぷらの温め直し方を紹介!
サクサク食感の天ぷらはとても美味しいものです。しかし冷めてしまった天ぷらはかなり、味が落ちるような気がします。一度冷めてしまった天ぷらを、元の美味しいサクサクの食感にするにはどうすればいいのでしょうか?
天ぷらを電子レンジで温め直すとなぜべちゃっとするの?
とりあえずやってしまうのが、電子レンジでの温め直しです。冷めているよりは美味しいので、なんとなく電子レンジでチンしてしまいます。確かに温め直しは出来ますが、天ぷらはべちゃべちゃしてしまうのです。誰もが経験あることで残念な結果です。
ほとんどの料理は電子レンジでチンすれば美味しく温め直しが出来るのに、天ぷらは温まるだけで美味しさはイマイチです。それは揚げたてのサクサク食感が復活していないからです。
天ぷらを電子レンジで温め直すとなぜべちゃっとするの?
なぜ天ぷらを電子レンジで温め直しをするとべちゃべちゃしてしまうのでしょうか?そんなことを深く考えもせずに、電子レンジに入れてしまう人も多いかもしれません。そこで天ぷらの温め直しを電子レンジでするとなぜイマイチなのかお伝えしていきます。
食材の水分が先に蒸発してしまう
電子レンジは、マイクロ波という電磁波を食材の水分に当て振動させ発熱させて温めるしくみです。そのため食材の内部が先に温まり、その後に外側が温まるのです。食材の内部の水分が先に蒸発して、それを天ぷらの衣が吸うのでべちゃっとなってしまうのです。
これを知っておくと、外側をカリッとさせたい料理の温め直しをするとき、電子レンジを使うかどうか判断するのに便利です。
天ぷらのサクサク食感を復活させる温め直し方5選
では天ぷらをサクサク食感に復活させる温め直しにはどんな方法があるでしょうか?自分で揚げた天ぷらでも買ってきた天ぷらでも、冷めてしまった天ぷらを美味しく温め直してサクサク食感で食べたいですからぜひ知っておきたいです。
温め直し方①オーブントースター
まずお勧めなのがオーブントースターです。オーブントースターは電熱線からの放射熱で食べ物を直接温めるので、表面のサクサク食感が復活します。
オーブントースターでは、特に厚みのある食べ物の場合など、中が温まる前に外側が焦げやすいので気を付けなくてはいけません。焦げないように様子を見ながら温めましょう。
霧吹きで少し水を吹き付けてから、くしゃくしゃにしたアルミホイルにのせて温めるという方法もあります。食材によってもサクサク食感の戻り具合が違うので、加熱時間と温度設定には注意が必要です。
温め直し方②電子レンジ+オーブントースター
電子レンジとオーブントースターを組み合わせて温め直しをすると、サクサク食感でより美味しくなることがあります。たとえば厚みがある食べ物などで、オーブントースターだけでは表面が焦げて中が温まっていないことがあるので2つを組み合わせて使うと完璧になります。
また冷凍していた天ぷらも中が冷たいので、少し電子レンジで温めたあとオーブントースターに入れると、中身も温かく外側がサクサク食感になりより美味しくなるのです。
温め直し方③フライパン
フライパンを使っても冷めた天ぷらの温め直しができます。フライパンには油を引かずに天ぷらを置きます。焦げないように弱火で表面がカリッとするまで加熱します。
油が出てきたらキッチンペーパーでふき取りましょう。少し手間はかかりますが、衣の油が出てくるのでヘルシーに食べられるのがメリットと言えます。
温め直し方④魚焼きグリル
グリルの付いたガスコンロがあれば、この魚焼きグリルで温め直しをすることもおすすめです。グリルは衣の水分を飛ばし放射熱で包むように加熱しますので、中はジューシー表面はサクサクな感じに復活します。加熱時間を考えながら焦げないように気を付けることがポイントです。
温め直し方⑤水で洗って揚げ直す
少しびっくりするのですが、天ぷらを丸ごと水で洗って揚げ直すという方法があります。手順としてはまず天ぷらを丸ごと水で洗います。次にキッチンペーパーで水分をしっかりふき取ります。水分が残っていると揚げるときに油が飛び跳ねるので注意しましょう。低温(160℃)で揚げて完成です!
意外に思うかもしれませんが、この方法でも天ぷらのサクサク食感がよみがえり美味しく食べることができるのです。
電子レンジで温めてべちゃっとした天ぷらはどうする?
冷めた天ぷらを温め直して食べる以外にも、美味しく食べる方法はあります。別の料理としてアレンジするのです。べちゃべちゃした天ぷらをそのままでも美味しい料理にアレンジしてしまうのです。メインのおかずが天ぷらだった翌日のレシピにするのもいいアイデアです。
天ぷらうどん・蕎麦に
まずおすすめなのが天ぷらうどん、天ぷら蕎麦にすることです。ご存じのように、天ぷらがお出汁を含んでとても美味しい食べ物になります。天ぷらの旨味でお出汁の方も美味しいです。特に衣サクサクに戻す必要もないのです。
天ぷら茶漬けもおすすめ
冷めた天ぷらをご飯の上にのせてお茶漬けにするのもいい案です。お茶漬けの素をかけてお茶またはお湯をかけると出来上がりです。また白だしや塩で味付けし、のり、ねぎ、わさびなどでアレンジしても美味しいです。
天ぷらはかき揚げや海老天などが合うようで作る人が多いようです。お茶も緑茶やほうじ茶など種類を変えると違った味になり楽しめるでしょう。
天ぷらをサクサクに揚げるコツもチェック
冷めてしまった天ぷらを、サクサクで美味しくする温め直しの方法をご紹介しました。揚げたての天ぷらは美味しいのですが、もしかしたら揚げたてでも衣があまりサクサクしてないと思ってる人もいるかもしれません。
次に天ぷらをサクサクに揚げるコツをご紹介します。コツを押さえれば今までサクサクに揚げられなかった人も、サクサク食感の美味しい天ぷらを作ることが出来るのです。そして揚げたてがサクサクしていれば、少し冷めてもサクサク感は変わらず美味しく食べられるのです!
食材の水分をしっかり取る
天ぷらの食材に水分が残っていると衣がべちゃとなる原因になります。ですから食材を水洗いした後は、キッチンペーパーなどでしっかり水分をふき取りましょう。キノコ類は水で洗わずキッチンペーパーで汚れをふき取るだけで大丈夫です。
そして食材に衣をつける前には、少量の小麦粉をふっておくと食材と衣が剥がれにくくなるので覚えておくといいでしょう。
薄力粉を冷水て混ぜる
天ぷらがサクサクに揚がらない原因の一つは、衣が重い感じになっているためです。そして衣がべたっと重い感じなのは、小麦粉の中のたんぱく質が作り出すグルテンが原因です。小麦粉と水を混ぜることで出来る粘り気のある物質がグルテンです。
グルテンが多いとべたっとした衣になるので、グルテンが多くならないようにするためにはなるべく低温にして混ぜすぎないことが大切です。そこでたんぱく質の少ない薄力粉を使い、混ぜる水は冷水を使いざっくり混ぜるということがポイントになります。
卵の代わりにマヨネーズ
天ぷらの衣に卵を入れると、衣に風味が加わりふわっと膨らみます。では卵の代わりにマヨネーズを入れるとどうなるのでしょうか?
実は卵の代わりにマヨネーズを入れると、衣はさらにサクサクになるのです。なぜかと言えばマヨネーズは衣に比べて水分が少なく油分を含んでいるため、衣の温度が高くなりやすいのです。衣の温度が高くなれば衣の中の水分がより蒸発していき、サクサク食感になるという訳です。
食材により油の温度を変える
天ぷらをサクサクに美味しく揚げるコツでとても重要なのが、油の温度です。食材の種類や暑さによって油の温度を変えるのが大きなポイントになります。
では食材によってどれくらいの温度を目安にすればよいでしょうか?低温(160℃)で揚げるものはイモ類やレンコンなどのデンプンが多い野菜です。中まで火を通すために、低温でじっく揚げましょう。葉物野菜や色どり野菜の場合は火の通りが早いので低温でさっと揚げましょう。
中~高温(170~180℃)で揚げるものは魚介類や肉類です。高温で短い時間で揚げるのがコツですが、中まで火がしっかり通るようにしましょう。
一度にたくさん揚げない
天ぷらをサクサクに揚げるコツとして一度にたくさんの食材を入れないようにしましょう。たくさんの食材を入れてしまうと油の温度が急激に下がってしまいます。油の温度が下がると、衣に含まれる水分が蒸発しにくくなり、サクサクと揚がらずべちゃっとした天ぷらになります。
天ぷらのサクサク食感を復活させる温め直し方を試してみよう!
冷めてしまった天ぷらが、サクサクの美味しい天ぷらになる温め直し方をご紹介しました。天ぷらを温め直す機会は意外と多いです。天ぷらがサクサク食感に復活する温め直し方を、ぜひお試しください。
そして天ぷらをサクサクに揚げるコツもご紹介しました。サクサクで揚げたての天ぷらはやはり美味しいです。家で天ぷらを作るときの参考にしていただけると、今まで以上に美味しいサクサク食感の天ぷらになるでしょう。