カヌレの美味しい食べ方まとめ!フランス伝統菓子の由来や特徴も紹介!

カヌレの美味しい食べ方まとめ!フランス伝統菓子の由来や特徴も紹介!

フランスの小さな焼き菓子カヌレ。ここでは、トッピングなどでいろいろアレンジしたカヌレの美味しい食べ方をご紹介します。また食べ方だけでなく、その由来や特徴など、カヌレをさらに好きになる豆知識もまとめました。アレンジ・カヌレの新しい美味しさをぜひお楽しみください。

記事の目次

  1. 1.カヌレのおすすめの食べ方を紹介!
  2. 2.カヌレとは
  3. 3.カヌレの美味しい食べ方
  4. 4.カヌレの保存方法
  5. 5.カヌレの美味しいアレンジ
  6. 6.カヌレの美味しい食べ方を試してみよう!

カヌレのおすすめの食べ方を紹介!

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独特の食感と優しい味わいをもったカヌレ。スイーツ好きなら見逃せない、小さくて可愛いお菓子です。ここでは、そんなカヌレをさらにおいしく食べるひと手間かけた食べ方をご紹介していきます。

まずはカヌレがより一層身近に感じられるように、その特徴や由来などについて、次項から詳しくみていきましょう。

カヌレとは

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カヌレは、フランス南西部のボルドー地方で生まれた郷土菓子です。正式名称はカヌレ・ド・ボルドー。シンプルな材料を小さな型に入れて焼く素朴な焼き菓子で、独特の食感と形で人気を集めています。

材料は卵、バター、牛乳など。カスタードの味わいにバニラとラム酒でアクセントを添えた、誰にでも愛される優しい味のお菓子です。

カヌレは、古くから作られてきた歴史ある焼き菓子。おいしいだけでなく、フランスの歴史と文化を伝える役割も担っています。本場ボルドーには「カヌレ協会」があり、今も伝統の味をしっかり守っているそうです。

カヌレの特徴

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カヌレの特徴は、なんといってもその食感です。小型の型を使って高温で焼き上げるため、外はカリカリのカラメル状、中はふんわりもっちりの独特の食感に仕上がります。

このカヌレらしい食感にするための作り方にも特徴があります。普通ケーキは材料を混ぜてすぐオーブンで焼きますが、カヌレは材料を混ぜたあと、焼くまでに生地を一晩寝かせます。こうすることで生地がふくらみ過ぎず、もちもちの食感が生まれるのです。

また、その可愛らしい外観も特徴のひとつ。縦に長い形に、名前の由来にもなった筋模様が入ったシェイプは、一目でカヌレとわかるほど特徴的です。味も見た目も含めて、カヌレは、たくさんの特徴をもったオンリーワンのスイーツなのです。

カヌレの由来

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ボルドーといえば、まず思い浮かぶのはワイン。昔も今もワインの産地として有名なボルドーでは、ワインにまつわる副産物がたくさん生まれてきました。実はカヌレもそのひとつ。カヌレには卵黄が使われますが、これがワイン製造の副産物だったのです。

昔は、ワインから不純物を取り除くために、吸着力のある卵白が使われていました。卵白をたくさん使うと、当然卵黄がたくさん余ってしまいます。この卵黄を有効利用するために考え出されたのがカヌレであると言われています。

カヌレの意味

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カヌレとは、フランス語で「溝のある」という意味を表す形容詞です。カヌレの名前は、たくさんの溝を刻んだ型に由来しています。側面に波のような溝模様を入れたカヌレ型で焼くと、できあがったカヌレはあの独特の形になります。

側面の溝と頂点にあいたくぼみが作る、愛らしい花模様が、カヌレの最大の特徴。そのためにはカヌレ型の溝は欠かせません。いわばカヌレのカヌレらしさを意味するのが、この名前なのです。

形がそのまま名前の由来になるなんて、味はもちろん見た目にも大いにこだわるフランス菓子らしい素敵なエピソードです。

カヌレの美味しい食べ方

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そのまま食べても美味しいカヌレですが、少し手を加えるとさらに美味しくなります。焼き立ての風味を再現してみたり、好きなトッピングで楽しんだり…。簡単で美味しい、おすすめの食べ方をご紹介します。

食べ方①オーブントースターで焼く

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いちばんのおすすめは、オーブントースターで温める食べ方です。カヌレ独特の外側のカリカリ食感は、時間と共に失われてしまいます。それを焼き立ての状態に戻すのが、この食べ方。オーブントースターに入れるだけで手軽に焼き立ての味を楽しめるのですから、試さない手はありません。

ただしオーブントースターは温度の調節ができないので、焦げないようによく注意しましょう。オーブントースターは前もって十分に温め、カヌレを入れたら目を離さないように気をつけます。どうしても焦げるのが心配な方は、あらかじめアルミホイルで包んでおけば安心です。

中まで焼く必要はないので、長時間入れておく必要はありません。大体5分程度、表面がカリッとしていい匂いが漂ってきたら、もう十分です。

食べ方②冷蔵庫で冷やす

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冷蔵庫で冷やして食べるのも、おすすめの食べ方です。温めるのとは真逆の食べ方ですが、どちらも美味しいのがカヌレの嬉しいところ。しかも焦げたりする心配がないぶん、温めるよりもずっと簡単です。

冷やすときは、カヌレが倒れないようにビニール袋や背の高いタッパーなどに入れてそのまま冷蔵庫で冷やします。ベーカリーなどで焼き立てを買ってきた場合は、粗熱がとれるまでおいてから入れましょう。

冷たく冷やして生クリームや季節のフルーツと合わせれば、絶品おもてなしスイーツの出来上がり。ひと手間かけた冷たいカヌレは、お客さま用にも自分へのご褒美にもおすすめです。

食べ方③お好みの材料をトッピングする

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カヌレのてっぺんにある、可愛い花模様。あのくぼみの部分にトッピングを追加するという面白い食べ方もあります。味だけでなく見た目にも美味しい、楽しい食べ方です。

トッピングするものはジャムや生クリーム、はちみつなど粘り気のあるものがおすすめ。溶かしたチョコレートやコンデンスミルクでも面白いルックスになります。

カヌレのトッピングはほんの少しで足りるので、普段使いの食材をちょっと借用するだけで楽しめるのがポイントです。ケーキ用のトッピング材料が中途半端に余ってしまったときの消費手段としても重宝します。

ただし、濃厚なカヌレにさらに甘いトッピングをかけると、美味しさもカロリーも倍増してしまうことに。カロリーオーバーにはくれぐれも気を付けましょう。

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カヌレの保存方法

Photo by Suedehead

カヌレはあまり日持ちしません。お店で購入するときは、できるだけその日に食べきれるぶんだけを買うようにしましょう。冷凍保存も可能なので、すぐに食べきれないときは冷凍保存するのがおすすめです。

カヌレの賞味期限

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カヌレの賞味期限は、常温で大体3日前後です。購入したものは、すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存するのが基本です。必ず賞味期限を守って食べきるようにします。手作りの場合は、作ったその日のうちに食べきるのが理想です。

冷凍なら長期の保存が可能ですが、それでもあまり長い間放っておくと風味が落ちるので、安心して放置…なんてことはしないほうが無難です。2週間程度を目安に食べきるようにしましょう。

冷凍保存の仕方

Photo by Myrmi

カヌレは高さがあるので、崩れないように大きめのビニール袋に並べて入れ、食べるときと同じ形で立てて冷凍します。サイズにもよりますが、横半分にカットした牛乳パックに並べると、ぴったり収まり安定して保存しておけます。

食べるときは自然解凍で、さらにオーブントースターでカリッとするまで温めると出来立ての美味しさが楽しめます。

カヌレの美味しいアレンジ

Photo by siwiaszczyk

卵、バター、牛乳といったベーシックな食材を使ったカヌレは、リッチな味わいの中にどんな食材とでも合う柔軟性を秘めています。この特徴を活かして、カヌレ単体に他の食材を合わせてアレンジすることで、さらに美味しさの幅を広げられます。

カヌレの名前の由来である「溝のある」形は、ソースやクリームの絡みがよく、プラスアレンジにはうってつけ。ワインを使った大人の食べ方やチョコレートやアイスと合わせたスイートな食べ方、ちょっと意外な味との取り合わせなど、さまざまなアレンジを楽しんでみましょう。

赤ワインソースをプラス

Photo byVinotecarium

赤ワインを使った、おしゃれなアレンジメニューです。使用する赤ワインは苦味が強いものを避け、軽く甘みの出やすいものを選んでください。

赤ワインに好みの量のはちみつとシナモンスティックを足してよく混ぜ、火にかけます。中火から弱火くらいの火加減で、混ぜながら煮詰めます。量が半分くらいになり、とろみがついてきたら赤ワインソースの完成です。

カヌレを一口大に切り分けて、いただく直前にソースをかけましょう。大人っぽい味わいの赤ワインソースをかけると、シンプルなカヌレがコース料理の締めくくりにふさわしい極上デザートに!

もともとカヌレの故郷ボルドー地方はワインの一大産地。その由来からいっても、カヌレと赤ワインが合わないわけがありません。ボルドーの名を冠する2つの名品がコラボした、魅惑のアレンジメニューです。

バルサミコ酢のソースをプラス

Photo byThorstenF

バルサミコ酢とカヌレの意外な相性の良さが楽しめるアレンジメニューです。バルサミコ酢とはぶどうから作る酢で、酸味のほかにフルーティーな甘みを持っているのが特徴。このバルサミコ酢を使った濃厚なソースをカヌレに合わせていきます。

用意する材料はバルサミコ酢と、さらに甘さを加えるための黒糖です。コクのある濃厚な甘さに仕上がるので、濃い甘さが苦手な方ははちみつやメープルシロップを使ってあっさりした甘さにしてください。これらの甘味料は酢の一割強を目安に、好みで調節します。

酢と黒糖をよく混ぜて小鍋に入れます。弱めの火でゆっくり加熱、じっくり煮詰めていきます。冷えると固くなるので、少しゆるいと感じるくらいで止めるのがコツです。

量が半分くらいになるまで煮詰めれば、濃厚な甘さにさわやかに香る酸味がアクセントのバルサミコソースの完成です。温めたカヌレにさっとかけて、意外な組み合わせを満喫してください。

ホワイトチョコをつける

Photo bycaja

カヌレはチョコレートとも相性抜群です。とくにおすすめしたいのが、ホワイトチョコレートを使ったアレンジ。甘みが強く独特の風味をもつホワイトチョコは、カヌレによく合います。

ホワイトチョコは手で適当な大きさに砕いて、少量の牛乳を加えて電子レンジにかけ、溶かします。あっという間に溶けるので、焦がさないように気をつけましょう。

このチョコソースを滑らかに混ぜて、カヌレに上からかけます。しっかりつけたいときは、カヌレを逆さに持ってチョコソースの中に押し込む方法もあります。

冷蔵庫でチョコが固まるまで冷やせば完成。好みで上に刻んだナッツやチョコスプレー、オレンジピールなどのケーキ用のトッピング材料を飾っても素敵です。

黒いカヌレに真っ白なホワイトチョコをトッピングした姿は、見た途端に歓声があがるほどの可愛らしさ。おもてなしにも手土産にも喜ばれること間違いなしです。

バニラアイスを添えて

Photo byCounselling

温めたカヌレにバニラアイスを添えるだけ。その手軽さに反して、美味しさは最大級の優秀アレンジメニューです。

優しい甘さのバニラアイスには、カリッと焦げた風味の外側の生地をマイルドにしてくれる効果があります。また、内側のもちもち生地も、クリームでよりしっとり食感になるという効果あり。

シンプルなアレンジなので、溶かしたチョコをかけたり、カットフルーツをプラスしたりとプラスワンアレンジも自由自在に楽しめます。味も見た目も手軽さも言うことなし!どこをとっても隙なしの、王道アレンジレシピです。

カヌレの美味しい食べ方を試してみよう!

Photo by Thomas Claveirole

カヌレの特徴と由来、美味しいアレンジレシピをご紹介しました。ベーシックな味と可愛い形のカヌレは、アレンジに向いているスイーツです。

ここでご紹介したレシピだけでなく、いろいろな食材を使ったアレンジにぜひ挑戦してみてください。オリジナルアレンジで、自分だけのカヌレの美味しい食べ方を発見しましょう。

kinokoya
ライター

kinokoya

読書と猫と手作りをこよなく愛する40代です。楽しくて役に立つ情報を発信していきたいと思っています。よろしくお願いします!

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