電子レンジの電気代を徹底調査!
電子レンジの電気代は、いったいどれくらいかかっているのでしょうか?今回は、電子レンジの電気代について徹底的に調査してきました。この記事では、電子レンジの1分毎の電気代をワット数別に解説していきます。
さらに、一般的な家庭に多い600Wの電子レンジの電気代、古い電子レンジの電気代、電気代を節約するための電子レンジの使い方、電子レンジとオーブンレンジの違いについて具体的にご紹介していきましょう。電子レンジの電気代が気になる方は、要チェックです。
電子レンジの1分毎の電気代をW数別にチェック!
それでは、電子レンジの1分毎の電気代をW数別にご紹介していきましょう。200W、300W、500W、600W、700W、100Wそれぞれの電子レンジの1分毎の電気代をチェックしてみてください。どれくらい電子レンジは、電気代を使っているのでしょうか?
電気代の計算式は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×契約している単価料金(1kWh)となります。今回は、関東エリアの東京電力エナジーパートナー管内「サニックスでんき」の単価料金が、21.38円で計算しています。それでは、電子レンジの1分毎の電気代を確認していきましょう。
200W
200Wの場合は、だいたい冷凍ごはんやお肉といった食材の解凍の場合に使う機能です。冷凍しているものを解凍する場合に200Wくらいの電子レンジを使います。200Wの電子レンジの1分の電気代は、0.04円となります。
これは、200W÷1000×0.01(h)×21.38(円)の計算式に当てはめた電気代です。3分であれば、200W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=0.21円です。5分であれば、200W÷1000×0.08(h)×21.38(円)=0.34円となります。
300W
300Wの電子レンジの場合は、ガスコンロの弱火と同じくらいの用途での使い方になります。例えば、煮物やカレーなどを電子レンジで作る場合に使用するW数になります。弱火でことことと煮込む料理といった短時間よりも長時間使う場合に、用途が多い機能でもあります。
電子レンジを上手に使っている方であれば、よく使うW数でもあるので、電気代もチェックしていきましょう。1分の場合の電気代は「0.06円」となります。これは、300W÷1000×0.01(h)×21.38(円)の計算式に当てはめた電気代です。
3分の場合は、300W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=0.32円で5分の場合は、300W÷1000×0.08(h)×21.38(円)=0.51円です。
500W
500Wの電子レンジの機能は、お弁当の温めなどで使われる機能です。チルド品の温めにも500Wで温める場合が多くなっています。500Wの電子レンジ1分の電気代は、「0.01円」になります。これは、500W÷1000×0.01(h)×21.38(円)の計算式から導き出されています。
3分であれば、500W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=0.53円で5分であれば500W÷1000×0.08(h)×21.38(円)=0.85円になります。
600W
600Wは、500Wの電子レンジと比べると強めに加熱したい場合に使われる機能です。さらに、時間を短くしてお弁当を温めたい場合にも使う機能になっています。1人から2人用に使われていて、冷凍食品を温める場合にも600Wはよく使われるワット数でもあります。
600Wの1分毎の電気代を計算してみましょう。600ワットの1分毎の電気代は、「0.12円」となります。この600Wの1分毎の電気代の計算は、600W÷1000×0.01(h)×21.38(円)で導き出されました。
3分の場合は、600W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=0.64円となり、5分の場合は、600W÷1000×0.08(h)×21.38(円)=1.02円となります。
700W
700Wの電子レンジを使った場合の電気代についても、1分毎の電気代を見ていきましょう。ちなみに700Wは、かぼちゃなど火が通りにくい食材の下ごしらえに使うW数になります。700Wの1分毎の電気代は、「0.14円」となります。
これは、700W÷1000×0.01(h)×21.38(円)の計算式から導き出された電気代です。3分の場合は、700W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=0.74円です。5分の場合は、700W÷1000×0.08(h)×21.38(円)=1.19円となります。
1000W
1000Wで電子レンジを使った場合、1分毎の電気代はどれくらいなのでしょうか?1000Wの場合は、大人数分のごはんなど量が多い場合、短時間で加熱ができる機能でもあります。
1分毎の電気代は、「0.21円」となります。この計算式は、1000W÷1000×0.01(h)×21.38(円)で導き出されています。1000Wの1分毎の電気代は、1000W÷1000×0.05(h)×21.38(円)=1.06円です。
家庭に多い600W電子レンジの電気代
それでは、一般化家庭に多い600W電子レンジの電気代を例にして、ご紹介していきます。ここでは、時間に分けて600Wの電子レンジを使った場合の電気代をご説明していきましょう。600Wの電子レンジを使っている方は、要チェックです。
5分使用した場合
600Wの電子レンジを5分使った場合の電気代は、1日の場合は、1.35円となり、1ヶ月では40.50円、1年では、486円となります。ちなみに600Wの電気こたつを15分使った場合は、1日4.05円、1ヶ月121.50円、1年1,458円となります。
15分使用した場合
600Wの電子レンジを15分使った場合の電気代は、600W÷1000×0.25(h)×21.38(円)の計算式で導き出すと、「3.207円」となります。15分くらいであれば、しっかりと温める場合に使用します。15分温めても、5円いかないということになります。
30分使用した場合
電子レンジを30分使用した場合の、電気代をご紹介していきましょう。電気レンジ30分使用した場合の電気代は、「6.414円」となります。この電気代は、600W÷1000×0.5(h)×21.38(円)で導き出しました。30分使用して5円を超えることになります。
1時間使用した場合
電子レンジを1時間使用した場合の、電気代をご紹介していきましょう。電気レンジ1時間使用した場合の電気代は、「12.828円」となります。この電気代は、600W÷1000×1(h)×21.38(円)で導き出しました。1時間使っても、13円くらいとなります。
古い電子レンジは電気代に影響する?
電化製品は、古いものよりも新しいものの方が、電気代は安くなると聞いたことはありませんか?冷蔵庫や洗濯機などの家電製品は、古いものやりも新しいものの方が、電気代が安いといわれています。
電子レンジの場合は、どうなっているのでしょうか?古い電子レンジと新しい電子レンジを比較して、チェックしていきましょう。
新しいものは温め効率が良くなっている
電子レンジは、古いタイプでは500Wが主流になります。新しい電子レンジであれば、オーブンやグリル機能がついているオーブンレンジもあります。オーブンレンジであれば、1000Wのものもあります。
例えば、ニチレイの「本格炒めチャーハン」という冷凍食品を温める場合、古い電子レンジ500Wで8分30秒かかることになります。新しい電子レンジ600Wの場合は、7分10秒で温まると記載されています。
古い電子レンジの場合は、500Wが主流になるので、電気代は2.16円かかることとなります。新しい電子レンジは、600Wができるので、1.77円となります。古い電子レンジと新しい電子レンジの差は、0.4円という差になります。
もしも1000Wで温めることができる新しい電子レンジの場合は、1日3回使ったとして、1年では1000回使うとしましょう。古い電子レンジを500Wで使い続けた場合、2,000円の差がでることとなります。
最新の電子レンジと10年前、20年前と比較してみると、新しい電子レンジは、温めの効率がよくないワット数の差だけではなく、電気代も節約することができます。古い電子レンジよりも、新しい電子レンジの方が、電気代の節約ができます。
電子レンジの電気代を節約するには?
電子レンジの電気代を節約するには、どういう方法があるのでしょうか?電子レンジの電気代を、節約する方法について具体的にご紹介していきます。電子レンジを使う上で、知っているのと知らないとでは電気代に差がでてくるので、確認していきましょう。
電気代の高い時間帯に注意
電子レンジの電気代を節約するには、電気代の高い時間帯に使うには、注意が必要です。電気プランによっては、電気代がかかる時間帯の電子レンジを使っていると、電気代は高くなってきます。電子レンジを使う時間帯の電気代が、高い場合は、プランの見直しをすることで節約につながることがあります。
解凍時間を短く
電子レンジによって、解凍機能がついている電子レンジもあります。この解凍機能を使って解凍するのではなく、あらかじめ冷蔵庫で解凍しておくことで、電子レンジでの解凍時間を短くすることができます。例えば、肉などを電子レンジで解凍すると、肉のドリップがでてしまう原因となります。
このドリップは、肉の旨味でもあるのでできれば逃さないように解凍するのがおすすめです。お肉などであれば、使う前に冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍することで、ドリップを逃すことなく上手に解凍することができます。
電子レンジを使って解凍するのでは、電気代もかかってしまいますし、味も落ちてしまうので、解凍はあまりおすすめできません。節約のことを考えると、冷蔵庫で解凍しておくことがいいでしょう。
例えば、夕飯に冷凍しているお肉を使って、調理するのであれば、その日の朝に冷凍庫から冷蔵庫にお肉を移動させておきましょう。夕飯の準備をするころには、いい感じで解凍されているお肉を使うことができます。
庫内を定期的に掃除
電子レンジの庫内を定期的にきれいにしておくことも、節約につながります。節約につながる電子レンジの庫内の掃除の仕方をご紹介していきましょう。まず、電子レンジの庫内は、固く絞った布で汚れを拭き取るようにしましょう。
ターンテーブルなどは、スポンジなどを使って汚れを拭き取るようにしておきます。電子レンジの庫内によっては、頑固な汚れがこびりついている場合もあるでしょう。その場合は、耐熱ボウルに水が、重曹水を入れて、3分くらい電子レンジで加熱していきましょう。
水や重曹水が加熱されて、暖かくなります。しばらく扉を開けずに、そのまま電子レンジの庫内を蒸らしておきます。こうすることで、頑固な汚れを浮き上がらせる効果がきたいできます。
汚れが、浮いてきたら、簡単に拭き取ることができるので、布で拭き取るようにしましょう。電子レンジ庫内は、定期的にお掃除して電気代を節約していきましょう。
詰め込み過ぎない
電子レンジの庫内には、食品を詰め込み過ぎないようにしましょう。電子レンジは、食品を詰め込みすぎていると、温めの効率が悪くなってしまう原因になります。できれば、電子レンジの効果を有効に活用するためにも、食品のパッケージに書かれた置き方を参考に置くようにしてみてください。
さらに、電子レンジは、外側が温まりやすくなっています。そのためターンテーブルタイプの電子レンジの場合は、食品を外側に置くようにすると、温まりやすくなります。庫内がフラットになっている場合は、食品を中央に置くと温まりやすいという特徴があります。
お使いの電子レンジの取り扱い説明書を今一度確認してみて、より効果的に温まる方法をするようにすると節約につながります。
電子レンジとオーブンレンジの違い
電子レンジとよく同じように思っている方もいる「オーブンレンジ」があります。オーブンレンジと電子レンジとの違いを知っていますか?ここでは、オーブンレンジとは、どういったアイテムであるか解説していきましょう。電子レンジとオーブンレンジの違いとは?
オーブンレンジとは
オーブンレンジとは、電子レンジとオーブンの機能が一緒になった調理器具のことをいいます。オーブンレンジは、電子レンジのような温め機能もありますし、焼くといったオーブンやグリルの機能も備えているものです。オーブンレンジが1台あれば、調理の幅がグッと広がるので、おすすめです。
オーブンレンジの「焼く」機能には、グリルを使って、トーストや魚、グラタン、クッキー、ケーキ、蒸し料理、ノンフライなどいろいろなレシピに挑戦することができます。オーブンレンジの消費電力は、最大出力で1,000Wから1,400Wのものが主流になっています。
平均して1,000Wで計算してみましょう。1時間オーブンを使った場合の電気代は、1(kWh)×1(時間)×27(円)でだいたい27円となります。この場合の、電気代は1kWhあたり27円で計算しています。
例えば朝食と夕食で毎日2時間オーブンを使ったのであれば、1ヶ月あたりの電気代はだいたい1,620円ということになります。さらに、「温める」という機能のある電子レンジは、マイクロ波を使って食材の内側から温めることになります。
冷凍食品を温める場合や、お惣菜を温める場合、野菜を柔らかくする場合に、短時間調理にとても役に立ちます。オーブンレンジと電子レンジの1時間あたりの電気代は、だいたい同じと考えても大丈夫です。
温めが中心で短時間使うのであれば、電子レンジでじっくりと焼き上げたい場合は、オーブンレンジということになり、調理内容が違っています。オーブンレンジを使うか、電子レンジを使うかは、温め中心化、焼く料理もしたいかで決めるようにしてみてください。
オーブンレンジの節約方法は、余熱を上手に使うことが大切です。この熱を使って、食材のちょっとした温めや下ごしらえに使えば電気代の節約につながります。
電子レンジの電気代を参考に上手に使おう!
電子レンジの電気代について、ご紹介してきました。電子レンジの電気代は、そこまでかからないことがお分かりいただけたことでしょう。
さらに、電気代を節約したい場合は、庫内を掃除したり、解凍機能を使わないか短時間にするかなど工夫をしてみてください。古い電子レンジよりも、新しい電子レンジの方が、電気代はかからないので、買い替えも検討してみましょう。