おしゃれな琉球畳って知ってる?
マンションの間取りの中に畳の部屋が無かったり、家を建てる際にも和室を作らないという場合もあります。なんとなく畳の部屋は、おしゃれでないように感じてしまうのが、その理由なのかもしれません。しかし和室は、様々な用途で使う事が出来るという利点があります。
また畳を裸足で歩くと気持ち良く、リラックス・調湿効果もあり、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。最近そんな畳の中でも、琉球畳がおしゃれだと評判になっているのをご存知でしょうか。
今回の記事では、洗練された畳である琉球畳の特徴やメリットを、おしゃれなインテリア例と共にご紹介していきます。今まで抱いていたイメージとは違う、モダンな和室にしてみたい方は、ぜひ参考にして琉球畳を使ってみてください。
琉球畳の特徴
最近、インテリア好きな人々の間で人気の琉球畳。大きさは半畳程で、圧迫感がなく開放感を出すことが出来ます。また、和・洋どちらにも合うおしゃれな畳なので、色々なタイプのインテリアに馴染みます。
琉球畳本体のお値段は半畳で2万円前後と、通常の畳に比べて少し高めになっています。それは、琉球畳に使っている材質や技術によるものです。それでは、琉球畳の特徴を詳しくご説明していきましょう。
七島イを使用している
琉球畳はカヤツリグサ科の「七島イ」という植物を、材料として作られています。七島イとは、非常に背が高くなる多年生草本です。日本では本州南部から、沖縄列島の湿地帯で見られます。中国南部・インドシナ・台湾などの国外にも分布しています。
この七島イの畳表は、一軒の農家で1日2畳ほどしか作れません。このように琉球畳は、手間をかけて丹精込めて作っているために、普通の畳に比べると高めの値段設定となっているのです。
本来は七島イで手間をかけて作られた畳だけを、琉球畳と呼んでいました。しかし、最近ではイグサでの製織技術も向上したため、イグサでも縁の無い畳が作成できるようなりました。そのため、七島イを使用していなくても、縁の無い畳を総じて琉球畳と呼ぶようになってきました。
ふちがない
普通の畳の材料となるイグサの断面が丸いのに対し、七島イの断面は三角形で大変丈夫です。その七島イを手織りで細かく編むことで、角がヘタることのない縁なし畳が可能となったのです。
そもそも日本で初めに作られた畳も、縁が無いものでした。しかし、イグサで作られた畳は、角の部分が弱かったため補強する畳縁が登場しました。この畳縁が純和風の雰囲気を醸し出す原因となっているので、畳縁のない琉球畳はおしゃれでどんなインテリアにも合うと評判になったのです。
また、畳縁がない琉球畳はおしゃれでモダンというだけでなく、畳の上を歩くとき歩きやすいという利点もあります。お年寄りや小さなお子さんも、琉球畳なら躓くことなく安全に歩行できます。
使っていくうちに滑らかになる
七島イで作られた琉球畳は、通常の畳以上に調湿性・防臭・消臭性に優れています。また、耐久性が高く傷みにくいという特性もあり、日本の風土にぴったりなのです。
そして、琉球畳は柔道の畳にも使用されていたように、運動マットのような張りと弾力もあるのです。その強度はイグサの約7倍あり、速乾性にも優れていると言われています。
新しい琉球畳は表面がザラザラと毛羽立っており、見た目にも粗さを感じます。しかし、使っていくうちに次第に滑らかに柔らかくなってくるのです。肌ざわりも良くなり、日焼けをすると艶も加わって琉球畳独特の美しさが増します。
おしゃれなインテリアとして注目されている
琉球畳は、おしゃれなインテリアとしても大変優秀で注目を集めています。和室のアクセントとして使ったり、フローリングだけでアクセントが欲しいと感じた時にも琉球畳はおすすめです。
表畳の技術が向上したため、薄い色からインパクトの強い色まで豊富なカラーバリエーションを持つおしゃれな琉球畳は、インテリアとしての価値が高まっているのです。カラーはどんどん増えているので、モダン・北欧風等お部屋の雰囲気にぴったり合う色を、選ぶという楽しみもあります。
おしゃれな琉球畳のメリット
丈夫な七島イで丁寧に編まれた、おしゃれな琉球畳には丈夫で滑らかである他にも、多くのメリットが存在します。こちらでは、「レイアウト変更が簡単」「モダンな雰囲気になる」「市松模様が作りやすい」「部屋が広く見える」という点に注目して、琉球畳のメリットを見ていきましょう。
レイアウト変更が簡単
琉球畳は半畳サイズと使い勝手の良い大きさなので、空間設定がしやすくレイアウト変更が簡単に出来ます。例えば、フローリングのスペースを区切って、和室空間を作りたいと思った時、2畳分のスペースがあれば琉球畳を4枚並べることが出来るのです。
また、重さも通常の畳の半分程度なので、持ち運びも簡単ですし、畳目の方向も一人で変えることが可能。最近では、中材にウレタンフォーム等を使用した、より軽いタイプの琉球畳も販売されています。専門業者に依頼せずとも、自分でレイアウト変更が簡単に出来るのは大きなメリット。
モダンな雰囲気になる
畳縁がなく編み目の細かい琉球畳は、おしゃれでモダンな印象の畳です。古くからある純和風建築とは違い、洋式化が進んでいる日本の住宅環境には、琉球畳が相性抜群。洋式化が進んだ日本住宅に、おしゃれな琉球畳を配することで、より一層モダンな雰囲気が増していくのです。
市松模様が作りやすい
琉球畳の大きさは基本半畳で、880mm×880mmが一般的なサイズです。820mm×820mmや850mm×850mmサイズもありますが、琉球畳は正方形なのがポイントです。この正方形と手織りの高い技術で編まれた細かい畳目を生かせば、簡単にモダンな市松模様が作れてしまうのです。
同じ色でも畳目の方向を互い違いに置いていけば、光の加減によって2色の琉球畳を使っているように見えます。また、茶色・黒などをポイントにして市松模様を作るのも、モダンな雰囲気となって素敵です。
部屋が広く見える
琉球畳は縁がないことで、部屋を広く見せる効果もあるのです。リビングの隣に和室がある間取りの場合でも、和室に琉球畳を使えば違和感なく繋がるので広がりが感じられます。
また、出入口から遠い窓に近い場所に琉球畳を配置すれば、光の加減によりグラデーションが出て遠近感が生まれます。その結果、実際の部屋より広く見えるという効果が生まれるのです。
琉球畳のおしゃれな活用法
琉球畳は縁がなく正方形の形なので、インテリアの中でおしゃれに活用することが出来ます。フローリングの床の中央に琉球畳を置いて、ラグのように使用することも可能です。こちらでは、様々な部屋での琉球畳のおすすめ活用法を、おしゃれなインテリア例と共にご説明していきます。
モダンな和室に
まず、おしゃれな活用法として初めにご紹介したいのは、モダンな和室に琉球畳を敷くというものです。やはり、畳といえば和室なので相性は抜群です。
通常の畳だと昔ながらの旅館のような、純和風の和室になってしまいますが、琉球畳を活用すれば一気にモダンな和室へと早変わりします。
リフォーム時や新築で家を建てる場合に、竹を使った天井にカーブをつけてみたり、窓を床近くの下の方に作ってみる等の工夫をすると、普通の和室とは一味違ったモダン和室が完成します。
和洋折衷な空間に
日本式と西洋式を共に取り入れた和洋折衷は、和・洋の良い所を併せ持っています。海外でも取り入れている人が多い、人気のインテリアスタイルです。
面積の大きい天井や壁を白くして、一面だけを個性的なアクセントカラーを使った、洋風なお部屋でも琉球畳は良く馴染みます。照明も雰囲気に合わせれば、素敵な北欧風のお部屋になります。
また、黒の琉球畳を活用し、照明やインテリアも黒のアイアンなどで揃えれば、モノトーンの和洋折衷な空間が出来上がります。
小上がりに
小上がりも琉球畳の活用法として、おすすめな使い方です。小上がりはゴロっと横になる・来客時の応接スペース・子供を遊ばせるなど、様々な用途が広がる便利な場所です。小上がりに布団を敷けば、楽に起き上がることが出来るので高齢な方向けの寝室としても◎。
段差を利用して大容量の収納スペースとしても活用できますし、床面に高さがあり空間の中に高低差が生まれ、奥行き感を演出することも可能。家の中にメリハリ感を出してくれる小上がりは、最近人気となったおり、後付けでリフォームする方も多くいます。
リビングに
リビングは家族が憩いの場として集まる部屋であり、来客時にはおもてなしをする場所となる、家の中でも重要な空間となります。
そんなリビングにも琉球畳はおすすめです。リビングのフローリング床の一角に、琉球畳を置いて和室空間を作るのも良いですし、リビングの床全体に琉球畳を敷き詰めても、スキップフロアにしてもOK。モダンなテレビボートの前に、ちゃぶ台を置いてみるシックでモダンな雰囲気に。
リビングダイニングとして
最近はおしゃれな和食店で、畳の上にテーブルがセッティングされているお店があります。家でも琉球畳の部屋に、ダイニングセットを置いて、畳の上で食事を取るのもおしゃれです。
また、琉球畳を使用した小上がりのすぐ近くにカウンターを作ることで、小上がりに腰かけて食事を取ることが出来ます。食事以外の場面では、リビングダイニングとして活用するのもおすすめ。寝ころんだままテレビを見るのも、リラックスできて◎。
和室のコーディネートに
押し入れ・天袋や床の間があるような和室であっても、普通の畳から琉球畳に変えるだけで、おしゃれな和モダンのお部屋へと様変わりします。押し入れを琉球畳に合わせて、市松模様にDIYするのも素敵です。
洋室に使う時には少し難しいと感じる黒の琉球畳も、和室では引き締め色となり、スタイリッシュな和モダン空間となるのでおすすめです。
リビング横に和の空間を
家全体が洋式でスタイリッシュだったとしても、畳の空間があると落ち着いて癒されるものです。そんな癒されるスペースを欲しいと思う方には、リビング横に琉球畳を活用した和の空間を作ることをおすすめします。
フローリングの床からフラットに繋がる和の空間は、リビングのスタイリッシュな雰囲気を壊さないどころか、逆におしゃれさが増しています。和の空間に置くちゃぶ台・座椅子などの色を、リビングの家具類と合わせると◎。また、掘り炬燵にするのも素敵です。
ロフトスペースに
隠れ家のようで楽しいロフトスペースに、琉球畳を活用してみるのもおしゃれでおすすめ。子供部屋でベッド代わりにしても良いですし、来客時の寝室にも利用可能。また、広いロフトであれば、子供の遊び場・大人がゴロンと横になるスペースにもなります。
琉球畳を活用してみたいけれど、洋式の中に置くのは抵抗があるという方は、人目にふれないロフトで使ってみるのもおすすめです。
おしゃれな琉球畳のおすすめ商品
ここまでおしゃれな琉球畳の特徴・メリット・活用法を、お話してきました。琉球畳に興味を持ち、家の中のインテリアに取り入れたいと思った場合は、どんな琉球畳を購入したら良いのでしょうか。そんな悩みを持つ方のために、こちらでは手軽に使えるおすすめ置き畳をご紹介していきます。
タタミ工場こうひん 琉球畳風フローリング畳パラレル
ネット通販で琉球畳を購入できる「タタミ工場こうひん」では、畳を自社工場で作成しているためオーダーメイドにも対応してくれます。そして、創業100年を誇る、歴史のあるタタミ工場。
「琉球畳風フローリング畳パラレル」は、施工不要でフローリングに和の空間を作ることが出来るおすすめの琉球風畳です。「琉球風フローリング畳パラレル」は、すべて国内の自社工場で熟練した職人の手によって手作りされた、高品質なおしゃれ琉球風畳となります。
和楽美 カラー置き畳アコルト
和楽美は「畳に革命を」がモチーフの、畳製造販売・工場直販のオンラインショップです。「カラー置き畳アコルト」は、女性でも片手で持てる軽さ・滑り止め付き・水拭きOK・クッション材入り。本物の畳と同じ感触の、おしゃれな置き畳です。
和楽美も材料から製造まで国産重視にこだわっています。こちらの商品の特徴は、カラーバリエーションの豊富さで、ブラック・グレー・アイボリー・イエロー・グリーンの5色展開。おしゃれな色の組み合わせが楽しめます。
セキスイ畳 美草フロア畳
また、天然イグサの風合いを生かした合成樹脂製なので、ダニ・カビなどの心配が不要で水拭きも可能。こちらも色が豊富で、オレンジ・ピーチ・グレープ・メロン・ソーダ・ミックスのポップな6色展開。滑り止めも付いているので、子供部屋にも相性抜群の商品となります。
琉球畳でおしゃれな空間を作ろう!
琉球畳は縁がなくフラットな正方形なので、どんなインテリアにも馴染むおしゃれな畳です。縁が無いことで空間を広々と見せ、お子さんや高齢者にも安心してお使い頂けます。
また、半畳しかないというサイズ感で使い勝手も抜群です。おしゃれなインテリアとして、和室だけでなくリビングやダイニングにもおすすめ。
今回の記事では、琉球畳のおすすめ活用例も多数ご紹介していますので、ぜひ琉球畳を使っておしゃれな空間作りをしてみてください。