あなたのそばに物に当たる人っていませんか?
あなたの周りには、 物に当たる人はいませんか?今回は、物に当たる人の特徴や心理、対処法、治す方法について詳しく解説していきます。もしも、物に当たる人が側にいて、辛い場合やDVではないのかと不安に思っているのなら、チェックしてみてください。
「物に当たる」とは
それでは、「物に当たる」とはどういうことをいうのでしょうか?「物に当たる」について詳しくご紹介していきます。「物に当たる」の基本的な部分にもなっているので、確認していきましょう。DVになる「物に当たる」についても詳しくご説明していくので、しっかりと把握してください。
怒りや不満が物に向かうこと
「物に当たる」というのは「怒りや不満といった感情が物に向かうこと」を意味しています。例えば、友達と喧嘩をしたり、仕事がうまくいかなかった場合に、不満や怒りといった矛先を物に転嫁して気持ちを発散することを表しています。
つまり、不安定な感情やストレスを、物を投げたり、蹴ったりするという乱雑な行為を「物に当たる」という意味で使います。この意味が「物に当たる」の基本となるので覚えておきましょう。
「物に当たる」はDVになる?
DVの定義をおさらいしておきましょう。DVとは、配偶者や結婚はしていなくても婚姻関係に等しい事実婚をしている相手に暴力や振るうことをいいます。DVには、身体的暴力といわれる殴る、叩く、蹴るといった暴力だけではありません。
相手の行動を制限する、携帯やメールを確認する、生活費を渡さない、人前で相手をののしるといった精神的な暴力もDVに当てあまります。そして、性的暴力もDVに含まれます。
最近では、パワハラも問題視されています。このパワハラとは、職場で職務上の地位、権限を利用して業務を超えてて精神的苦痛を与えることを意味しています。つまり、社会的に強者が弱者に圧力を加えることや、嫌がらせをすることを表しているのです。
話をDVに戻しましょう。「物に当たる」というのは、DVになるのかについては、例えば、繰り返し物に当たる行為を見せられる行為は、周りの人の精神的苦痛レベルをあげることになります。「もしかすると、いつか自分にも被害があるかも知れない」というのは、かなりの不安と恐怖です。
この状態が、毎日あるのであれば日常生活を送れなくなることを明白です。さらに、精神的な疾患にかかってしまう危険性もあります。DVに当てはまるのは、精神的にも心理的にも暴力と判断できる行為で「不機嫌になると物に当たる」という行為があります。
「物に当たる」は立派なDVで、刑法の「傷害罪」として問われる場合もあります。また、パワハラの場合もDVと同じく「物に当たる」行為が当てはまります。
DVの場合と状況を考えると、少し違いはありますが、職場の人間関係で強者が弱者に見える場所で「物に当たる」行為は、立派なパワハラになります。「物に当たる」行為を見て恐怖に囚われるのは、明白だからです。
物に当たる人の心理
怒ると物に当たる人の心理には、どういったものがあるのでしょうか?ここでは、怒ると物に当たる人の心理について、詳しく解説していきます。あなたの周りの物に当たる人は、こうした心理が強く働いている可能性があります。
物に当たって怒りを発散したい
これは、男性にも女性にも共通した特徴でもあります。物に当たることで、ストレスや怒りを発散しようとする心理は働く場合があります。物を壊して発散する人の特徴として、小さい頃から、怒ると物に当たって発散することがくせになっている人もいます。
物を当たることで、物が壊れていくのを目でみることができます。自分の力でバラバラになった物を見ることができるのです。その物に自分のストレスや怒りと投影して、可視化しているとも考えれられます。
そうやって、本来目では見ることができないストレスや不安を、物が実際に壊れるところを見ることで、自分の怒りやストレスをやっつけたという心理になっている場合があります。ストレスや怒る場合に、こうした対処法をするのは、一時的には何の問題もありません。
しかし、これがくせになってしまうと、ストレスや怒りを感じるたびに物に当たらないとどうしようもなくなってしまいます。
感情を言葉で伝えられない
怒る心理やイライラしている心理を言葉にすることができれば、物に当たる必要がありません。しかし、物に当たる人は、うまく言葉に出来ないために物に当たっている心理が働きます。自分で自分の感情を処理することが苦手なために、物に当たることでしか解消できないという特徴もあります。
自分が怒っていることに気付いて欲しい
自分が怒っていることやイライラしていることを、周囲に分かってもらうためにわざと物に当たるという心理もあります。この心理の特徴として、小さなサインを出すというのが特徴的です。
周りの人が、自分が怒ることをした時やイライラさせることをした時に、あからさまにため息をついたり、わざと物を大きな音で置いたりということがあります。こうして自分の存在を周りにアピールしているのです。
精神的に酷く動揺している
この心理で物に当たる場合の特徴として、普段から物に当たるくせがないことが挙げられます。例えば、自分でもびっくりするくらい怒る場面や、アクシデントが起こって動揺してしまう場合に、物に当たることがあります。
この心理で物に当たる人の特徴として、普段はしていないことでもあるので、物に当たった後にひどく後悔の気持ちが湧いてくることがあります。周囲の人に謝る傾向がある人もいます。
本当は小心者
自分を大きく見せたいという心理から、物に当たるということをする人もいます。本来の自分は、小心者で怖がりであるのですが、物に当たることで、力があることを相手に見せ付けたいという心理が働いています。動物と同じように、怒ると威圧的にでることがあります。
このタイプの人は、誰かと言い合いになった場面や、否定された場面に物に当たることが多くなります。自分のことを弱く見られることをひどく怖がっているのが、特徴的です。
物に当たる人の特徴
それでは、物に当たる人の特徴にはどんなものがあるのでしょうか?ここでは、怒ると物に当たる人の特徴について具体的にご紹介していきます。もしも、この特徴がある人は、要注意です。自分がこういった特徴がないのかチェックしていきましょう。
自尊心が高い
自尊心は言い換えると、プライドということができます。プライドが高い人は、高い理想をもっているために自分で解決できるという自負があります。しかし、現実ではうまくいかないこともあり、そのできない自分を許すことができなくて、物に当たる行為になってしまうのが特徴です。
ストレスの発散の仕方が下手
現代は、ストレス社会ともいわれています。ストレスを上手に発散していく必要があり、それもこまめに発散していく必要があります。物に当たる人は、どうしてもこまめにストレス発散することができずに、自分で抱え込んでしまう特徴があります。
自分でも制御できないくらいの気持ちを抱えて、ある日突然物に当たることがあります。日々のストレスを上手に発散するためには、趣味や夢中になれることが必要です。
相手に恐怖感を与えたい
物に当たることで相手に恐怖感を与えて、支配しようとしている特徴もあります。物に当たる行為を見せることで、緊迫した空気感や「殴られるかも」という恐怖心を強く与えることができます。
こうした空気感を出すことで自分が立場が上であることや、逆らったら容赦しないということを表していることになります。人というのは、自分の近い人を支配できることに快感を覚える人もいます。
そうやって相手が自分のことを怯えた目で見つめていることに対して、ゾクゾクしている場合もあるのです。こうした人の特徴として、外面がよくて人あたりがいい人が当てはまる場合があります。DVをする旦那さんやDVをする彼氏といった人に多い特徴でもあるのです。
口下手
自分の感情を上手に表現できない人は、物に当たってしまうという特徴があります。言葉にできない気持ちを物を壊すことで、周囲に分かって欲しいという気持ちが働いています。語彙が少なかったり、口下手といった特徴が多くみられます。
短気な性格
周りの人からは、理解できないようなことでもすぐに怒るという特徴があります。短気なために、周りも理解してくれません。そのためよりイライラとして、物に当たるしか方法がないことが特徴的です。
短気な人は、物に当たるということを繰り返していると、くせになってしまうことがあり、治すのは難しくなってきます。
自己中心的
自分が1番という気持ちが根本でもあるため、他の人の感情に目を向けることがありません。物に当たることで、周囲がどんな気持ちになるのかを考えていない自己中心的なことから、物に当たるということをしている特徴があります。
精神的に弱くパニック状態になる
パニック状態に陥ると、物に当たるということをしてしまう人がいます。強いストレスや思ってもいないことがあった場合、精神的に追い込まれて感情を処理できない場合があります。
パニック状態から戻ろうとして物に当たっているのです。普通は、おとなしい人がいきなり物を壊すので、周囲はびっくりしてしまうことが少なくありません。
ストレスなどで正しい判断ができない
小さなストレスが蓄積されていくと、だんだん正しい判断ができなくなってくることがあります。「今回は、我慢」「不満だけど黙っていよう」「今は、発言する時じゃない」というように我慢ばかりしている人は、爆発してしまう危険性があります。
ですので、普段はおとなしい人が急に態度を急変されてしまうことがあります。周りの人は、この急変ぶりにびっくりしてしまうことが少なくありません。
周りに自分の存在をアピールしたい
常に人の中心でいたいという気持ちが強すぎて、物に当たることで察してもらいたいという特徴があります。物に当たることは、周囲の注目を集めるのには、とても効果的な方法でもあります。
この行為をすることで、「自分をみろ!」ということをアピールしているのです。例えば、自分よりも目立っている人がいて周囲がそちらばかりに注目していると、急に物を壊して注目を集めることがあります。
物に当たる人への対処法
物に当たる人の心理や特徴がお分かりいただけたことでしょう。それでは、怒ると物に当たる人が、周りにいる場合どんな対処法をしていけばいいのでしょうか?ここでは、怒るとおもに当たる人への対処法を詳しく解説していきます。
上司や先輩が物に当たる人の場合
この場合の効果的な対処法は、上司や先輩よりもさらに上の立場の人に相談することです。物に当たることは、自分の立場を大きく見せたいという気持ちが大きくなります。さらに、構って欲しいという気持ちがあるので、弱者がどうこう対処法を試すよりも、強者に頼むのが効果的です。
旦那や彼氏が物に当たる人の場合
対処法としては、怒ると物に当たるのは見ていて怖いということを伝える方法があります。怒ると物に当たる人は、自分がしている行為で相手がどんな気持ちになっているのか、分かっていない場合があります。
物に当たっている時は、自分の気持ちがクローズアップしているため周りのことまで目が向けられていないのです。怒っているようなタイミングで伝えるのは、危険でもあるので、落ち着いて穏やかな時に相手を責めるようなトーンでなく、伝えてみてください。
次に、物に当たることをして散らかってしまったり、壊れた物があるのであれば、本人に片付けてもらうようにしましょう。もしも、物に当たっている場面に出くわしたのであれば、その場を離れてしまって落ち着くまで戻らないという対処法もあります。
そして、落ち着いてからどうして物に当たってしまうのかを、聞いてみてあげましょう。物に当たる人は、口下手な人が多く上手くストレスを発散できない人も少なくありません。そのため、ゆったりと話を聞いてあげる環境を作ってあげることも大切です。
妻や彼女が物に当たる人の場合
女性でも、怒ると物に当たる人も少なくありません。まずは、対処法として冷静になるように待つ方法があります。もしも、余裕があるのであれば、壊してもいい物を渡してあげることも効果的な方法でもあります。そして落ち着いてから、話をじっくりと聞いてあげることが大切です。
物に当たってしまうくらい何を、そんなに怒っているのか静かに聞いてあげましょう。ただ、壊してしまった物は、自分で片付けさせることは覚えておきましょう。
後始末をしてあげると、依存や甘えといったものにつながることになります。本人のためにも、後始末は自分でさせることをしておきましょう。
友達が物に当たる人の場合
怒ると物に当たる友達に、あれこれ言っても聞いてもらえないことが多くなります。この場合の対処法として、冷静になるまで待って話を聞いてあげる方法があります。もちろん、自分で壊した物は自分で片付けさせるようにしてください。
親が物に当たる人の場合
親が物に当たるような人である場合、子どもができる対処法はあまりありません。親が物に当たっていても気にしないでいるしかないのです。ただ、物に当たるという行為は、大人がする行為ではありませんし、子どもにそういった行為をみせることも正しくありません。
怒ると物に当たるのではなく、上手に発散するのが大人の行為であることは覚えておきましょう。その上で自分がどうしていけばいいのか、信頼できる大人に相談してください。
子供が物に当たる人の場合
反抗期に入った子どもは、イライラした気持ちを言葉にすることができずに物に当たる場合があります。この時の対処法として「物に当たるのはやめなさい」と頭ごなしに叱るのは、よくありません。ますますイライラして、エスカレートする可能性もあります。
この場合の対処法として、冷静に子どもの話を聞いてあげましょう。ここで、親も一緒になって声を荒げたり、コントロールしようとするのはよくありません。少し、高い位置から、子どもの気持ちを整理できるように手伝ってあげるようにしましょう。
物に当たりたい気持ちになったのであれば、深呼吸をする、粘土を思い切り握るなど物に当たること以外の発散方法を提案してあげましょう。
物に当たることを治す方法
それでは、物に当たることを治すにはどういった方法があるのでしょうか?ここからは、自分が物に当たる場合、治す方法をご紹介していきます。物に当たることを治すのは、そう簡単にはできることではありません。ただ、自分が怒ると物に当たるんだということに気が付いたことは素晴らしい一歩です。
自分の気持ちを口に出す習慣をつける
怒ると物に当たる人は、自分の気持ちをすぐに飲み込んでしまうくせがついています。ですので、小さいストレスをずっと溜め込んでしまっている状態です。これを治すためにも、自分の気持ちを口に出す習慣をつけてみてください。
「おなかがすいた」「傷ついた」「嬉しい」「楽しい」「楽しみ」と素直に自分の気持ちを表してみましょう。もちろんネガティブな感情でもポジティブな感情でも構いません。自分の気持ちを言葉にすることが、物に当たることを治す方法になります。
苛立ちや不満を感じたら深呼吸をする
怒ると物に当たってしまる人は、怒りを発散する方法が分かっていない場合があります。そのため、苛立ちや不満を感じたら、物に当たることがくせになっているのです。
そのくせを治すことで、改善していきましょう。深呼吸は、心を落ち着かせる効果があります。イライラしたり、不安が強い場合呼吸が浅くなっています。イライラしたら、深呼吸をくせつけしていきましょう。
物に当たっても何も解決しないことを理解する
物に当たることで、解決したことはあるでしょうか?物に当たってどうなったかを思い出してみてください。何も解決していまいことでしょう。それを自覚することが大切です。
物に当たりたくなったら「物に当たっても意味がない」と念じてみましょう。そうすると、物に当たるくせを治すことができます。
自分に合ったストレス発散方法を見つける
物に当たる人は、自分のストレスを発散させる方法を知らない人が少なくありません。ストレスを上手に発散できないために、どんどんストレスが貯まってしまい、急に爆発してしまっているのです。それを治すためには、ストレス発散を上手にすることが必要です。
大きな器になれるように努力する
どうしても、物に当たる人は、短気ですぐに行動に移してしまいがちです。自分が大きな器になるように努力することも大切です。相手に自分の強さをアピールすることに固執するのではなく、協力しようという気持ちになってみましょう。
気持ちの持ちようでかなり治すことができるので、おすすめの方法です。例えば、物に当たりたくなったら、「こいつに分からしてやる!」という気持ちになることがあるでしょう。
そうではなく、「こんなことが分からないのか、かわいそうに。教えてあげよう」という風に、相手より強くでないでいいような考え方をしてみてください。そうすることで、不必要に、相手に強くでることを治すことができます。試してみてください。
物に当たる・怒る行為は周りの人のストレスにもなる
物に当たる特徴のある人は、どうしても自分の感情に囚われてしまいがちです。そういった気持ちは、周りの人に恐怖心を与え、DVにもなってしまうことがあります。物に当たるという行為は、治す必要がありますし、改める必要があるのです。
もしも、自分が怒りを上手に表現することができず、物に当たってしまうのであれば、今回ご紹介した治す方法を試してみてください。そして、自分の周りに物に当たる人がいるのであれば、対処法も有効です。
どの対処法でも、相手に気持ちを聞く、後片付けは自分でさせることは共通しています。決して、相手が物に当たるのは、自分のせいではありません。相手を怒らせている自分が悪いと思うのは、やめておきましょう。