梅シロップの効能・効果を調査&紹介!
梅はバラ科サクラ属の落葉高木で、果実は5月中頃から7月初め頃までが旬になっています。果実は梅酒や梅シロップ・梅干し・ジャムなどに加工して味わうことができます。梅シロップには健康や美容に良いといわれている効能や効果があるそうです。
梅シロップの効能や効果・飲むタイミング・気をつけたい時間帯・美味しい飲み方・梅酵素ジュースとの違いなどを紹介します。
梅シロップとは
梅シロップはまだ完熟していない青梅を砂糖で漬け込んだシロップです。作り方は簡単で煮沸消毒をした保存瓶に水洗いしてヘタを取った青梅と砂糖を交互に入れていき冷暗所で10日ほど保存します。青梅に蜜がまわるように、少なくとも1日1回は瓶クルクルと回すようにしましょう。
青梅がしぼんで砂糖が溶けていたら、青梅を取り出し、梅シロップを鍋に入れ弱火でかけアクをお玉ですくい取ります。完全に冷めてから保存瓶に入れたら梅シロップの完成です。
梅シロップは冷水や炭酸飲料で割って冷たいジュースにする・デザートや料理の調味料・紅茶の砂糖代わりなど、いろんな使い方ができる便利なシロップです。
青梅と砂糖を漬け込んだシロップ
梅シロップは氷砂糖で漬け込むのが基本となっています。これは氷砂糖の表面積が大きいため、他の砂糖より溶けやすく純度が高いため青梅の風味を損なうことなくアクの少ない上品な味に仕上げることができます。
梅シロップは氷砂糖以外の砂糖でも作ることができます。氷砂糖・白砂糖・グラニュー糖で漬け込むとスッキリとした味になり、三温糖・ザラメ・てんさい糖で漬け込むとコクが出るそうです。またハチミツで青梅を漬け込むと、トロリとした甘味のある梅シロップが作れます。
梅酵素ジュースとの違い
梅シロップを冷水でのばして飲む梅ジュースの他に梅酵素ジュースというものがあります。梅酵素ジュースとは梅を上白糖につけ、自分の手でかき混ぜて発酵させます。手でかき混ぜることで自分の持っている常在菌が加わることで梅酵素ジュースが出来上がります。
梅シロップは青梅に砂糖を漬け込むだけで簡単に作ることができますが、梅酵素ジュースは水洗い・ヘタを取った梅と上白糖を交互に入れ、1日1回は自分の手を入れてかき混ぜ1週間ほどで酵素がブクブクとした泡となって出てきたら完成です。
梅酵素ジュースとの違いには発酵させる他に砂糖があります。梅シロップは氷砂糖や白砂糖・ザラメ・ハチミツなどいろんな砂糖が使えますが、梅酵素ジュースは白砂糖のみとなります。他の砂糖を使うと異常発酵してしまう恐れがあるので注意が必要です。
梅シロップの効能・効果
「梅はその日の難逃れ」または「梅は三毒を断つ」ということわざがあるように日本では古くから梅の効果よって健康や美容が保たれていたといわれています。梅シロップには、どんな効能・効果があるのかを紹介します。
梅エキスの栄養成分
青梅から出た梅エキスには、身体に溜まった疲労を解消するリンゴ酸・胃の活動を活発にさせるクエン酸・余分な塩分を身体から排出し血圧を下げるカリウム・活動するために必要なエネルギーを作るビタミンB群などの栄養成分が含まれています。
効能・効果①疲労回復
梅シロップにはクエン酸が含まれていて、筋肉疲労の原因となる成分・乳酸を分解して新陳代謝を活発にさせて血液中に溜まらないようする効能があります。唾液の分泌を促して口内を殺菌する効果もあるといわれているそうです。
またクエン酸はにはナトリウムやミネラル吸収をサポートする働きがあるので、熱中症予防にもなるといわれています。
効能・効果②美肌効果
クエン酸には疲労回復だけでなく、新陳代謝を活発にさせて体内にある老廃物を排出してくれる効能があるといわれています。クエン酸の働きによって、むくみの解消や髪・肌にツヤと弾力が戻るなど美容に良い効果があるそうです。
紫外線を浴びるとコラーゲンを傷つけシミやたるみの原因となるフリーラジカルという成分が発生します。クエン酸のもつ抗酸化作用にはフリーラジカルを除去する働きがあるので美肌効果に期待が持てます。
効能・効果③整腸作用
クエン酸には胃を酸性に保つ・病原菌が腸へ侵入するのを防ぐ・腸のぜん動運動を活発にさせるなど、お腹の調子を整える整腸作用があり、便秘の解消や食欲増進など美容・健康に効能があるといわれています。
効能・効果④二日酔いにも◎
クエン酸の持つ浄血作用には、アルコールをたくさん摂取しても血液をきれいにする働きがあります。アルコールの摂取で疲れてしまった肝機能を回復させる働きがあるので、二日酔いにも効果があるといわれています。
梅シロップを飲むタイミング
梅シロップには美容や健康に良いといわれている効能がありますが、どのタイミングで飲むと良いのかをご存知でしょうか。飲むタイミングを間違えると、せっかくの梅シロップの栄養・効果を得ることができなくなってしまいます。栄養・効果を得るための梅シロップを飲むタイミングを紹介します。
朝食・昼食の最中か食後
梅シロップの栄養・効果を最も引き出せるタイミングとして、朝食・昼食時または食後が良いといわれています。このタイミングで梅シロップを飲むと、栄養成分の吸収や消化が良くなり美容・健康効果を得られやすくなるそうです。
運動の後
運動後は消費エネルギーが多くなる・筋肉の様々な組織が壊れる・発汗によって鉄分やカルシウムなどの栄養が流れ出るなどの状態になります。運動後に梅シロップを飲むと、栄養に含まれているクエン酸の働きによって疲労回復速度を速める効果があるといわれています。
避けたほうが良い時
梅シロップは朝食・昼食時や食後、または運動後に飲むのは栄養・効能を得るのに良いタイミングといわれています。では梅シロップを飲んではいけないタイミングはいつなのかをご存知でしょうか。梅シロップを飲むのを避けたいタイミングを紹介します。
食前・空腹時
梅シロップを飲むことを避けたほうが良い時として、食前または空腹時があります。梅シロップに含まれているクエン酸には、食欲増進に効果があるので食前に飲むと食べ過ぎてしまいます。ダイエットをしている人は食前に飲むのは避けましょう。
また梅シロップのクエン酸は強いので空腹時に飲むと胃が荒れてしまう恐れがあるので、飲むタイミングとしては良くありません。
夕食時
朝食・昼食時または食後に梅シロップを飲むのは良いタイミングといわれていますが、夕食時に飲むのはタイミングとしては良くありません。それは睡眠に入ったときに唾液の量が減ってしまうため、歯に梅シロップがついたままだと歯が溶けやすくなる可能性があります。
もし夕食時に梅シロップが飲みたい場合は、食後にしっかりとうがいをして歯に酸が残らないようにしましょう。
梅シロップの美味しい飲み方
梅シロップを水で割って飲むのが一般的ですが、リンゴ酢で割ると高血圧・骨粗しょう症予防や整腸作用・ダイエットに効果のある飲み物になるように、組み合わせでいろんな梅シロップの楽しみ方があります。代表的な梅シロップの美味しい飲み方を紹介します。
梅シロップ×ソーダ
梅シロップをソーダで割るのは、水で割って飲むのと同じくらい代表的な飲み方です。シュワッと弾ける炭酸と梅シロップの爽やかさが口の中で広がります。
ソーダに含まれている炭酸ガスには疲労回復や整腸作用・肩こりや冷えの症状解消などに効果があるので、梅シロップと合わせると健康に良い飲み物になります。
サッパリと飲みたいときはソーダを多めに、梅の味・風味をタップリと楽しみたい時はソーダを少なめにしましょう。
梅シロップ×牛乳
梅シロップと牛乳を1対5の割合で作ると、牛乳のタンパク質が梅のクエン酸に反応してトロリとした口当たりのあるヨーグルトドリンクのような飲み物になります。梅シロップのクエン酸の力によって、カルシウムの吸収率が上がる効果があります。
かき氷のシロップにも
かき氷にかけるシロップといえばイチゴやレモン・メロン・抹茶・ブルーハワイなどが定番ですが、梅シロップをかき氷にかけると上品な味がする大人のかき氷として楽しめることができます。白玉団子やブルーベリーなどをトッピングとして使うのもおすすめです。
梅シロップを飲んで美容・健康効果を実感しよう!
梅シロップにはクエン酸やビタミン類・ミネラルなどの栄養が豊富に含まれていて、疲労回復や美肌効果・整腸作用など健康や美容に効能があります。青梅とお好みの砂糖を入れて10日ほどで簡単に作ることができるのも梅シロップの魅力です。
ソーダや牛乳に割るだけでなく、料理の調味料としても使えます。また梅シロップの実は甘露煮やジャム・みそダレなどに使えるので、余すことなく梅を楽しめます。梅シロップを作って、いろんな味を楽しんでみてはいかがでしょうか。