新任挨拶って緊張する!
新卒で就職した時や社内異動した時などで必ずするのが、新任挨拶です。新任挨拶では、どうしても緊張してしまって失敗をしてしまったという方も少なくありません。この記事では新任挨拶のマナーやルールなどを紹介していきます。
また、スピーチだけではなく、メールでも新任挨拶をする場合もあります。この記事では、スピーチの時の新任挨拶のルールやマナーだけではなく、メールでの新任挨拶のルールやマナー、返信の仕方などについても紹介していきます。この記事を参考にして新任挨拶で良い印象を持ってもらえるようにしましょう。
実は新任挨拶のマナーやルールなどはそれほど多くない
多くの方が緊張する着任の新任挨拶ですが、絶対に心得ておくべきルールやマナーは実はそれほど多くありません。詳しいことは後述しますが、新任挨拶に必須のフレーズは、「今後ともよろしくお願いいたします。」「ご指導のほどよろしくお願いいたします」など2つのみです。
もちろん、昇格人事で上のポジションに着任した時やメールでの新任挨拶や返信など、自分の立場によってフレーズは多少変わりますが、基本的にはこの必須のフレーズを入れるようにすれば大丈夫です。
新任挨拶で押さえるべきマナー
新任挨拶でのマナーはそれほど難しいものではありません。「今後ともよろしくお願いいたします」という言葉で挨拶を締めくくるようにすれば、良い印象を持ってもらえることになり職場の人間関係もスムーズにいきます。この項では、このような新任挨拶でのマナーについて紹介していきます。
新任挨拶でのマナーを覚えて、良い印象を持ってもらえるようにして職場での人間関係がスムーズにいくようにしましょう。そうすれば、仕事も効率よく進めることができます。
必ず挨拶を行う
新任の時や、人事異動で今までと異なる部署に異動して着任した時などは、必ず新任挨拶をしましょう。もっとも、正式に紹介される前は軽く「新しく配属されました何々です。」という感じの、新任挨拶で構いません。最初からスピーチでの挨拶を考えなくても大丈夫です。
すぐに新しい部署の方々に紹介していただけるのでしたら大丈夫なのですが、少し時間がある場合、最初に新任挨拶のタイミングを逃してしまうと、その後別の部署に異動するまでずっと気まずい思いをしながら過ごさなければならないことになりかねません。
初心に返って元気よく
着任の新任挨拶をするときは、出来るだけ明るく元気よくしましょう。いかにも元気なく暗い感じの新任挨拶では、相手にあまり良い印象を与えません。場合によっては「この部署に配属されたことがそんなに嫌だったのか」と思われてしまうこともあります。
思い違いされることを避けるためにも、新任挨拶は明るく元気よくが基本です。そうすることによって「この部署で頑張ってくれそうだ」とよい印象をもってもらうことができ、職場でのスムーズな人間関係に繋がることになり、そのことによって仕事もスムーズに行くようになります。
メールでの新任挨拶でも基本は同じ
詳しくは後述しますが、場合によっては、着任の新任挨拶をメールでも行うこともあります。そのときも、基本的には明るく元気の良い感じの文章を書くようにしましょう。後述の項で例文なども掲示しますので、それを参考にして良い印象を持ってもらえるような文章の新任挨拶のメールを出しましょう。
ただ、メールの場合は、タイトルもとても重要で、内容の文章がよくても、タイトルが適切でないと大量の他のメールに埋もれてしまい、そもそも相手に読んでもらえない可能性があるので、その点は気をつける必要があります。
新任挨拶でしてはいけないこと
新任挨拶でのマナーの1つとして、絶対にやってはいけないのが、「ここに異動になったのは自分の本意ではなかった」という意味のことを口にしてしまうことです。そのようなことを口にすると新しい部署などで悪い印象しかもたれない結果になってしまいます。
新しく配属された先でもよい印象を持ってもらい、仕事をスムーズに進めるためにも、たとえ、本意ではない異動などだったとしても、このようなことは口にしないようにしましょう。このことは、メールでの新任挨拶や返信においても同じです。
服装も要チェック
新任挨拶の時には、服装にも注意が必要です。まず最初に気を付けたいのが、清潔感のある服装かどうかです。着任早々あまりにもしわだらけやくたびれた感じのする服装では、良い印象を持ってもらうことはできません。パリッとした清潔感のある服装を心がけましょう。
また、職場の雰囲気といったものもあります。たとえば、割とオフィスカジュアルな服装の方が多いか、それともスーツで決めている方が多いか、色は暗めの服の方が多いか明るい色の服の方が多いかなどです。なるべく職場の雰囲気に合わせるようにしましょう。
長さやタイミングに気をつける
着任時の新任挨拶のスピーチでは、長さやタイミングにも気を付けましょう。一般的に、スピーチのタイミングは、正式に紹介されてからです。しかし、正式な紹介までに時間が空きすぎてしまうような場合は、「今度新しく着任いたしました何々です」くらいの軽い挨拶をしましょう。
また、長さも長すぎず短すぎずという長さにする必要があります。あまりにも挨拶が長すぎると聞いている方がが飽きてしまい、良い印象を持たれません。また、短すぎるのも結局何が言いたいのか伝わりません。ちょうどよい長さになるようにしましょう。
新任挨拶の内容例
今まで着任の新任挨拶でのマナーなどについて紹介してきましたが、この項では、それでは、そのような内容を盛り込んだスピーチをすればよいのかということについて例文で紹介します。基本的な必要事項はあまり多くはないので、それさえわきまえておけば大丈夫です。
また、新任なのか、昇格人事なのか、社内異動なのかによって例文の基本的な必要事項のほかに付け加える必要のある事項が異なりますので、その点は注意しましょう。
簡単な自己紹介
メールにしても、スピーチにしても、着任の新任挨拶で必ず必要なのが、簡単な自己紹介です。新たに着任した部署の方々に自分について知ってもらい、覚えてもらって仕事をスムーズに進めるためにも、この簡単な自己紹介は必須事項です。
新卒なのか、社内異動なのか昇格人事なのかによって少しことなりますので、以下にそれぞれの場合について例文を紹介していきます。例文を参考にしてよい印象を与えるような新任挨拶をしましょう。
新卒の場合の新任挨拶の例文
新卒の場合は、まず「この度こちらの部署に配属になりました何々です。」から始め、「学生時代は何々学部で何々を学んできました。卒論では何々をテーマとしました。」と軽く自分が学生時代にどのような勉強をしてきたのかということを紹介します。
そして、そこに自分が得意としていてその部署での仕事に活かせそうな事などを付け加えて簡単な自己紹介とするとよいです。
社内異動の場合の新任挨拶の例文
社内異動の場合の着任の新任挨拶では、まず、「この度どこそこの部署からこちらに配属になりました何々です。」から始めるのが良いです。もちろん新卒の場合と同じく「この度こちらに配属になりました何々です。」でもよいのですが、どこの部署から異動になったのかも言うとより丁寧です。
そして「こちらでの仕事は初めてのため、慣れるまでは戸惑ってしまうこともあるかと思いますがどうかよろしくお願いいたします。」というフレーズで締めくくると丁寧で印象の良い新任挨拶になります。
昇格人事の場合の新任挨拶の例文
昇格人事で着任したときの新任挨拶では、「何々部長の後任としてこちらに配属されました部長の何々です。」のようなフレーズから始めるのが良いです。この時くれぐれも、昇格したからといって威張っているような印象を与えないように言葉使いなどに気を付けましょう。
そして「皆さんの協力のおかげでこのような重要な立場を任せていただけることになりました。精いっぱい職務に励んでいきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。」というフレーズで締めくくるとよいです。このことは、メールでの新任挨拶や返信でも同じです。
意気込み
配属部署での仕事に対する意気込みも新任挨拶の中に入れることが必須の基本事項です。自分の配属部署での仕事に対する意気込みが伝われば、周りにも良い印象を与えることができ、結局仕事もスムーズに進めることができるようになります。
また、仕事でも周囲からの協力を得やすくなり、職場での人間関係にも良い結果をもたらすことになりますので、必ず入れるようにしましょう。以下に状況別の例文を紹介しますので参考にしてください。
新卒の場合の意気込みの例文
新卒の場合は、自分の得意なことをどのように仕事に活かしたいと思っているかということに重点を置きましょう。まだ自分がどのように能力を仕事に活かせるか分からないと思いますので、このように仕事に活かしていきたいということで構いません。
具体的には、「自分は大学で何々を卒論のテーマとしてきたので、その時に身に着けた知識を活かして他社にはないオリジナルの自社製品の開発に心血を注ぎたいと思っています。」のようなフレーズなどが良いです。
社内異動の場合の意気込みの例文
同じ社内での異動の場合は、いろいろとお世話になるかもしれませんがよろしくお願いいたしますというニュアンスのフレーズを必ず入れるようにしましょう。新卒の場合と異なり、必ずしも自分の得意なことをどのように仕事に活かすかということは必要ありません。
具体的には、「できる限りを尽くしたいと考えておりますが、初めての部署ですので何分不慣れなことでもあり、皆様にお世話になることも多いかもしれません。なにとぞよろしくお願いいたします。」というフレーズを入れるとよいです。
昇格人事の場合の意気込みの例文
昇格人事の場合は「このような責任ある立場を任せていただけることになったのも皆様のおかげです。」とまずは、他の方々の協力に感謝の言葉を入れましょう。そのうえで、職務への意気込みの言葉を入れると人間関係がスムーズにいきます。
具体的には、感謝の言葉の後、「このような責任ある立場を任されることになった上は、皆様の信頼に応えられるよう、一心に職務を果たしていきたいと思っておりますのでどうかよろしくお願いいたします。」というフレーズを入れましょう。
新任挨拶として着任後にメールを送る場合の例文
場合によっては、新任挨拶をメールでする場合もあります。また、クライアントにはメールで新任挨拶をすることも多いです。この項ではそのような場合のメールでの新任挨拶の例文をケース別に紹介していきます。参考にして相手に良い印象を与える新任挨拶のメールを送りましょう。
なお、逆に自分が新任挨拶のメールをいただいた場合、メールには返信をする必要がある場合がありますが、返信の仕方についての詳細は、次の項で紹介します。
新入社員の場合
これからお世話になる配属先の部署の方々やクライアントなどには、メールの新任挨拶も送りましょう。そうすることによって仕事がスムーズにいくようになります。メールの冒頭は、「この度何々部に配属されました何々と申します。」という自己紹介のから始めるとよいです。
次に、「初めての仕事ではありますが、早く仕事を覚えて少しでも皆様のお役に立つように頑張りたいと思います。」という意気込みの文を入れ、最後に「至らないこともあるかと思いますが、いろいろとご教授いただければと思います。」と謙虚さを表す文を入れましょう。
異動の場合
同じ社内での異動による新任挨拶のメールでは、簡単な自己紹介のところに、どの部署から異動してきたのかということも加えるとよいです。同じ社内とは言え、異動先の部署の方が自分のことを知っているとは限りませんので、そのほうが人間関係がスムーズにいきます。
そして、その後に仕事に対する意気込みの文を入れます。「何々部から異動してまいりました何々と申します。こちらの部署での仕事は初めてですので、色々と教わることが多いかと思いますが、早く覚えるようにいたしますのでどうかよろしくお願いいたします。」という感じです。
昇進の場合
昇進した場合のメールでの新任挨拶は、基本的には、前の項で紹介した意気込みと同じで、まずは簡単な自己紹介の後に、他の方々の協力への感謝の言葉を入れましょう。そうすることによって人間関係が良好になり、仕事もスムーズにいくようになります。
その後に意気込みの文を入れましょう。「この度、部長職を拝命いたしました何々です。このような職を拝命できましたのもひとえに皆様のおかげです。このうえは、期待に添えますよう職務に精進いたしますのでどうかよろしくお願いいたします。」という感じです。
新任挨拶のメールへの返信
新任挨拶のメールは、自分が出すだけではなく、相手からいただくこともあります。そんな時に迷うのが「返信するべきかしなくてもよいか」ということです。この項では、そんな迷いがちな、いただいたメールでの新任挨拶の返信について紹介します。
メールでの新任挨拶に返信するべき場合、返信しなくてもよい場合、返信するとすればどのように返信するのが良いかなど正しいマナーを覚えてよい印象を持ってもらえるようにしましょう。
返信するべきか否か
メールで新任挨拶をいただいた場合、返信するべきかどうかは迷います。そのような時、たとえば、クライアントや営業からいただいた担当者変更と新任挨拶を兼ねたメールや、同じ社内の別の部署でも目上の方からいただいたメールには基本的に返信するべきです。
その他の、同じ社内でも別の部署の新入社員などからいただいた一斉送信などでの新任挨拶のメールでは、ケースによります。返信するのがマナーになっているような会社でしたら返信するべきです。
返信する場合は簡単な内容でOK
メールでいただいた新任挨拶に返信する場合、簡潔な内容で構いません。あまり詳細なメールにしなくても大丈夫です。ただ、返信のメールには、わざわざ新任挨拶のメールをいただいたことへのお礼と相手を励ます言葉を入れるようにしましょう。
具体的には「ご丁寧に新任挨拶のメールをいただきありがとうございました。何々様のご活躍に期待いたしております。こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。」といった言葉を入れるとよいです。
新任挨拶をしてその後の活動の場を整えよう
新任挨拶は大抵の方が1回は経験することです。スピーチをする場合やメールで済ませる場合など色々な形式はありますが、基本的なマナーはあまり変わりません。新任挨拶の正しいマナーや例文を覚えて職場での人間関係が良くなり、仕事がスムーズにいくようにしましょう。