一人暮らしの水道代ってどのくらいなの?
一人暮らしを始めると水道光熱費の事が気にかかります。一般的にも、毎月の固定費に占める水道光熱費の割合は高くて、案外家計の負担になったりするため節約を考えたりします。
そんな中でも、水道代は隔月(2か月分)請求の形態が多くて、更に上下水道代が一緒の請求というなどのこともあり、総じて水道代が高いのではないかという様な印象があります。
そして、隔月請求のため1ヶ月の水道代がどのくらいなのかという把握しにくいという事もあります。ましてや、一人暮らしになると尚更です。そこで、一人暮らしの水道代がどのくらいなのか調べてみました。
最初に知りたい水道代の仕組み
隔月請求(2か月分)が一般的な水道代ですが、請求の中身には、意外に複雑な仕組みがあります。いわゆる上水道と下水道の使用料が、合算されて請求されるという仕組みです。
そもそも水道代は、量水器(水道メーター)という水道使用量を計測する機器によって、その月の水道使用量が計測されて、水道局などから使用量分の水道代が計算されて、請求されるという仕組みです。
そして、この水道代の計算の基礎は同じ様ですが、地域によって、使用料金いわゆる水道代は異なるという仕組みもあります。更に、この水道代の基本使用料を超えた使用量で下水道料金が計算されたりしています。
水道代の計算方法
水道代の仕組みは、毎月の使用水道量の多さを基準にして、定められた計算式により計算されて請求されているという事が分かりました。その水道代の請求には下水道代も含まれている事も分かりました。
では実際に、水道代はどのような計算式で計算されているのかというと「基本料金+従量料金」で、計算されています。基本料金とは、量水器(水道メーター)の大きさによる固定料金のことを言います。
従量料金とは、その月の使用した水量によって計算される変動料金のことを言います。水道代の計算の仕組みは、この様に簡単なのですが、水道代計算の基礎になる水道料金に地域差があるというのです。
水道代は地域により異なる
水道代の計算の仕組み自体は簡単に理解できるのですが、その計算の基礎となる水道使用料金が、地域によって異なるという事があります。水道メーターの口径や使用量と水道代単価などでも水道代が異なります。
実際水道事業は、地方自治体で管理・運営されていることもあり、その自治体の取水環境や給排水施設の違いなどにより、水道代への負担の大小があり、自ずと水道代の基礎料金に反映されるというものです。
この様に、居住地の自治体の水道事情により、その自治体の水道代が決められるという仕組みがあります。そんなこともあり、水道代は地域によって異なりがありますから、知っておくことも節約術に役立ちます。
一人暮らしの水道代の平均
一人暮らしの水道代が、どのくらいかかるのかという不安は、常につきまとう様です。一人暮らしの日常を考えると、通勤や通学などで、寝るだけのために帰ってくるという生活パターンが一般的です。
しかし炊事・洗濯・風呂そしてトイレ等は、寝るだけの帰宅パターンでも、必ず行う生活儀式です。この儀式には、絶対的に欠かすことのできない「水道」の存在があります。この使い方で水道代が左右されます。
そんな一人暮らしの水道代の平均が、総務省家計調査(2019)で、単身世帯月額平均「2019円(上水道代を含む)」という統計結果が公表されています。果たして、この金額がどのくらいなのか検証しました。
一人暮らしのひと月の平均使用量
生活用水として使う水道水には、前の項でも触れていますが炊事・洗濯・風呂そしてトイレなどと言う様に、それが単身世帯であろうが複数世帯であろうが、必ず使わなければならないものです。
ただ、使用する人数や頻度によって使用する水量の増減があり、それが毎月の水道代に計算されてくると言うものです。全国統計による単身世帯の水道代は「2019円」と公表されています。
この下水道代の含まれた水道代は、どのくらいの水道使用量なのかというと、統計の種類は違いますが東京都(2016年)の調べによると、一人世帯の平均水道使用量は「8.2立方メートル/月」と公表されています。
東京23区で一人暮らしの水道代
一人暮らしの水道代に関連した使用量は、前の項でも触れていますが、一人世帯の平均水道使用量が8.2立方メートル/月(東京都水道局平成28年度生活用水実態調査)と公表されています。
この一人暮らし平均水道使用量を参考に、東京23区で一人暮らしの水道代を計算してみます。その前提として、水道メーターの口径を一般家庭平均の「13mm」に設定して水道代を計算します。
東京都水道局の東京23区水道代基準(2005年1月1日から適用)の量水器(水道メーター)口径13mmの基本料金は「860円」従量料金基準は10立方メートルまで1立方メートルにつき「22円」です。
この基準に照らして計算すると、東京23区で一人暮らしの水道代の平均は、860円+8.2立方メートル×22円=1040円/月になります。これが2か月分になると「1220円」が、一人暮らしの平均水道代の推計になります。
大阪・横浜との比較
一人暮らしの水道代がどのくらいなのか東京23区の場合を想定して、一人暮らしの平均水道代を推計しましが、同じように大阪・横浜の水道代と比較してみます。
一人暮らしの月の使用水道量は8.2立方メートルと条件を揃えて計算すると、大阪市(令和元年11月1日から適用)では基本料金「850円」使用量料金10立方メートルまで1立方メートルにつき「10円」です。
この基準で、大阪で一人暮らしの平均水道代が、850円+8.2立方メートル×10円=932円/月になります。このように東京23区と比較すると大阪が、一人暮らしの1ヶ月の水道代は安いという様に推計されます。
では、東京に隣接する横浜の一人暮らしの水道代はどのくらいなのという事です。横浜市の水道代は、生活用水の単価を低く、家庭用・業務用と区分して格差をつける「用途別逓増型料金体系」を採用しています。
こ体系は、使用水量が多くなるにしたがって単価が高くなるというものです。そして、水道料金用途区分の家事用の使用水量0から16立方メートルまでが、2ヶ月「1580円」という様に決められています。
一人暮らしの平均水道使用量(東京例)8.2立方メートルとして、横浜の水道代を1ヶ月分にすると「790円/月」になります。この様に一人暮らしの水道代は、横浜が安いという事が分かります。
水道代の仕組みは上下水道代で請求が来る
一人暮らしの水道代の東京・大阪・横浜の比較をしました。この様に、明らかに水道代には地域差があるということが分かりました。これが、全国各自治体で管理・運営されているという水道代の仕組みです。
そして、ここで推計した水道代(税抜き)に、下水道代を加算して上下水道代一括請求という仕組みが水道代です。実際の水道代の仕組みについては、お住いの自治体等に問い合わせることをおすすめします。
一人暮らしの水道代の節約方法
一人暮らしの水道代の東京・大阪・横浜の比較を、消費税抜きで紹介してきました。請求・支払いの時には、それぞれ消費税が課税されての水道代になります。
とは言え、東京都の1ヶ月の一人暮らしの平均水道代から1日当たりの水道代を試算すると、税込みで「約38円」の水道代が毎日消費されているという様に計算できます。
こうしてみると安いと言っても、毎日の水道代としてみると一人暮らしには相応の負担になってきます。そこで、日常的にできる水道代の節約方法について個別紹介をします。
お風呂での節約方法
一人暮らしの水道代を節約する個別の方法に、お風呂で節約する方法があります。お風呂には、湯船とシャワーが付帯されています。当然に、湯船には水(お湯)を張りますから容積分量の水量が必要になります。
そしてシャワーです。このシャワーが意外に水道使用量をあげてしまうという事があります。使わない時でも、シャワーを出しっぱなしという事があります。この状態が、毎日続くと水道代は、跳ね上がります。
一人暮らしの水道代に、お風呂での水道使用量が大分影響します。お風呂での節約方法は、シャワーの使用頻度を下げることや節水シャワーヘッドを購入して取り付けるなどの節約方法があります。
トイレでの節約方法
一人暮らしの水道代を節約する個別の方法に、トイレでの節約方法があります。トイレには、流水レバー(ボタン)が「大」と「小」に分かれています。この頃のトイレ事情は、大のレバーの利用度が高い様です。
実は、この大と小には水量の使用量が約20%の差があると言われています。小のレバーを使うことで、それだけの節約ができるというものです。小のレバーの使用頻度を上げることもトイレでの節約方法です。
洗濯での節約方法
一人暮らしの水道代を節約する個別の方法に、洗濯で節約する方法があります。最もポピュラーな節約方法は、一人暮らしでは洗濯物の量も少ないので、まとめ洗いをする方法です。
自ずと洗濯回数が減り、節約ができます。もう一つの節約方法は、残り湯を使う方法です。今の洗濯機には、残り湯選択コースなどがありますから、十分に節約ができるというものです。
炊事での節約方法
一人暮らしの水道代を節約する個別の方法に、炊事での節約方法があります。一人暮らしで、寝るだけに帰るという人でも、日常生活で食事は欠かせない栄養補給です。そのためには、炊事をすることもあります。
この炊事に、意外に水の無駄遣いがあります。食器洗いなどの時の流しっぱなしの水道は、使用量を無駄に上げています。一人暮らしでは、限られた量の食器や食材の調理ですから、節水努力が節約方法です。
水道代の支払い方法を変更する
一人暮らしの水道代を節約する個別の方法に、水道の使用頻度を減らすことが全ての節約方法につながりものです。しかし、この事以外にも節約の方法はあります。
それは、水道代の支払い方法を見直すという節約方法です。直接支払い(請求書)・口座振替やクレジットカードなどの支払い方法があります。この支払方法の選択で割引やポイントなどが得られます。
自治体によっては口座振替やクレジットカード払い等にポイントや割引がついている制度がありますから、現金での直接払いからキャッシュレス決済などの制度に切り替えることでも、節約方法になります。
一人暮らしの水道代節約に役立つグッズ
一人暮らしの水道代の節約には、困難もあります。自分一人でやろうとすると、小まめに節水しようとしてもシャワーを流しっぱなしにしたり、途中であきらめてしまうという現実があります。
そんなことにならないために、自助努力と節水グッズを利用する一人暮らしの水道代節約方法があります。自助努力による節約方法は、前の項でも触れました。これからは節約に役立つ節水グッズを紹介します。
節水シャワーヘッド
一人暮らしの水道代の節約方法で、節約に役立つグッズが様々あります。節水ができないワーストポイントは、シャワーにあります。どうしても、流しっぱなしになるという傾向が強いのです。
そんな事ならば、シャワーからの流水の状態を変える方法があります。それは、水道代節約に役立つグッズ「節水シャワーヘッド」に変える方法です。
節水シャワーヘッドには、流水穴が少ないものや小さいものなどで、流水の量を減らして節水できます。機能的には様々ですが、この方法で約30から50%の節水ができます。1000円から5000円程度で購入できます。
節水泡沫器
一人暮らしの水道代の節約方法で、節約グッズが様々ある中で蛇口につけるだけで節約につながるという「節水泡沫器」があります。蛇口からストレートに流出する水道水が、泡状になって流出します。
この節水泡沫器を、水道の蛇口に取り付けると泡状になって水道水が流れるだけで、約50%の節水ができると言われています。機能的には、流水が泡状になるため水の跳ね返りが抑えられる様になります。
コンパクトで簡単に装着できる様な仕組みになっていて、扱いやすくて水道代の節約につながるというものです。値段的にも300円から500円程度で購入できますから、一人暮らしの水道代節約に役立つグッズです。
ウォーターセーバー
一人暮らしの水道代の節約方法で、トイレの流水をセーブする節約方法があります。そんな水道代節約に役立つグッズが「ウォーターセーバー」です。水洗トイレのタンクな中に置くだけで節約ができます。
具体的には、水洗トイレのタンク内にあるフロートバルブの上にウォーターセーバーを乗せるだけで、節水ができるというのです。ほんのひと手間で、使用量の調節ができる優れものです。
材質的にも亜鉛合金で仕上げられていて、水にも強い状態があります。大きさも直径6cmくらいのもので、取り外しができて、500円から1000円くらいで購入ができる水道代節約に役立つグッズです。
一人暮らしの水道代の節約をはじめよう!
一人暮らしを始めるには、何かと費用が掛かります。そして、一人暮らしが始まると、食費や水道光熱費など自分で払わなければならない生活費が出てきます。
そんな中でも毎日のお風呂やトイレ等、水を必要とすることが多くて、水道代の負担が今まで以上に気になります。そこで節約方法などを考えたりします。一人暮らしの水道代の節約を始ましょう。