あなたは決断力がある人?それともない人?
あなたは決断力のある人ですか?小さなことで言えば、レストランに入って、1人なかなかメニューが決まらなかったりしないでしょうか?また、自分で決断しなければならない状況にあって、周囲の人間の意見を聞いて、決断がフラフラしたりしないでしょうか?
決断力がある人とない人では、人生は全く変わってきます。決断力とは、ずばり決断する能力です。決断には勇気が必要です。時にリスクとなるかもしれないものを良しと判断してしまう危険性もあるからです。自分を信じていなければ、なかなかできることではないのかもしれません。
しかし、決断力がある人が、必ず正解の道を選んでいるわけではありません。決断には、それをするかしないかという判断する力と、覚悟する力が必要です。「こちらのほうがメリットがある」と判断できても、それだけで決断できるわけではありません。
それを実行する覚悟が必要なのです。決断にはリスクがつきものです。自分で決断したのなら、そのリスクも背負わなければなりません。そうした決断をする能力がある人とない人がいます。決断力がある人にはどういう特徴があるのでしょうか?
逆に決断力がない人にはどういう特徴があるのでしょうか?決断力があるとさまざまなメリットがあります。決断力がない人が決断力のある人になるにはどういう要素が必要なのか、鍛える方法についても見ていきましょう。
そもそも「決断力」の意味とは
そもそも「決断力」とはどういう意味なのでしょうか?「決断」とは「自分の意思できっぱりと決めること」です。「決断力」とはそうした自分の意思で決定する力のことを言います。ただ「決定」したり、なんとなく決めるのは、決断力ではありません。
何かを判断しなければならない時、迷った時や困った時に、自身の意思でもって責任をもって決断をすることができることが、決断力なのです。「決断力」の使い方としては「あの人は決断力がある」といったものがあります。
「決断力」の類語にはどんなものがあるでしょうか?「気力」「決定力」「肝っ玉」といった言葉が当てはまります。「決断」に伴う「リスク」を背負って行う力のことです。そのため、勇気がない人には決断力があるとはいえないのです。
「決断力」と「判断力」の違いは?
「決断力」に似た言葉に「判断力」というものがあります。この2つはどういった違いがあるのでしょうか?「決める力」という意味では、「判断力」も同じです。何が違うかというと、「決断力」は何が起こるかわからない「自分の未来に対して、リスクを背負って決める力」を指します。
例を挙げるとすれば、大学進学の時に、リスクやメリットを考えた上で、いくつかある志望校の中で1つの大学に進学することを決めるといったことです。ここで「あの大学に行くことを判断する」という言い方はしません。
いっぽうで「判断力」というのは「過去に起きた出来事について、データや論理などをもとに理解し、評価していくこと」だと言えるでしょう。過去の問題を正しく認識して、評価をする能力です。
例を挙げるとするなら、4年計画で考えてきた会社の指針を実際に4年経ってみて見直して判断するといったことを指します。「決断力」とは自分の未来を自分なりに考えて決める力です。
決断力がある人の特徴
決断力を必要とする時は、人生においていくつもあることでしょう。そこで決断力がある人は、きちんと決断し、未来に向かって歩いていくことができます。そうした決断力は必要だと思うけれど、自分には決断力がないと感じる人もいるでしょう。
決断力が必要だと感じている人は、決断力を鍛える必要があるでしょう。その前に、決断力がある人とはどういう人なのかを知っていきましょう。自分は決断力がある人に当てはまるかどうかを見ていきましょう。
失敗することを恐れない
決断力がある人の特徴の1つ目は、失敗することを恐れないということです。この特徴は、決断力のある人の、もっとも代表的な特徴と言えます。人は誰しも、失敗などしたくはありません。
成功すると決まっていれば、進むことができる道でも、失敗するかもしれないと感じた時、足を止めてしまいがちです。しかし、決断力がある人は、失敗しても、それは自分を成長させる糧となると考えます。
失敗したとしても、その失敗を無駄にはせず、さらなる成長をすることができる人です。このようにポジティブな発想が、決断力のある人にはあるのです。このため、失敗することに対する恐れが普通の人よりも少なく、さっと一歩を踏み出すことができるのです。
目的意識や優先順位が整理されている
決断力がある人の特徴の2つ目は、目的意識や優先順位が整理されているというものです。どういうことかというと、自分は今、何をしたいのかがはっきりしていることです。さらに、いくつかの選択肢がある中で、1つ1つ優先順位をつけて行動していきます。
つまり、行き当たりばったりではないのです。常に頭の中で、何をするべきなのかがきっちりと整理されています。この先どう動けばいいのか、何を諦めて何を追求していけばいいのかを、すぐに決定することができます。こうした場面で決断力がない人はぐずぐずと悩んでしまいます。
こだわりがあまりない
決断力がある人の特徴の3つ目は、こだわりがあまりないというものです。こだわりがあることは、悪いことではありません。自分というものを持っている人は、それなりにこだわりを持っています。
しかしこだわりが強過ぎると、正しい判断をしなければならない時に判断基準がわからなくなり、結局決断できなくなったりしてしまいます。
自分のこだわりは間違っているかもしれないと考え、こだわり過ぎずに別な道についても考えてみようとする柔軟な決断能力があります。その結果、スピーディーに決断をしていくことができるのです。
自分の考えをしっかり持っている
決断力がある人の特徴の4つ目は、自分の考えをしっかり持っているというものです。自分に自信のない人は、決断力がある人ではありません。柔軟な判断はできるのですが、しっかりした自分の意思は持っています。自分の心の中にぶれない軸があるといったようなことです。
自分の考えがしっかりしていると、何かを選択しなければならない時に、何を選択したらいいかがすぐにわかります。自分がない人はふらふらと揺れるばかりで、結局は決断できずに終わってしまいます。すっきり決断をできる人は、きちんと自分を持った人です。
できることから考え行動する
決断力がある人の特徴の5つ目は、できることから考えて行動するというものです。決断力がある人は、できない理由を考えるのではなく、できることから考えるという癖がついています。
常日頃からそういう癖をつけているので、1つの決断が自分の全人生を変えてしまうといった発想はあまりしません。どの道を選ぶにしても、最後には自分がいかに行動すればいいのかを理解しています。
そうした考え方をしているので、決断力のある人は、いざ決断をする時になって、深刻なプレッシャーを感じずに済むということがあります。そのためすんなりと一歩踏み出すことができるのです。
他人の評価は気にしない
決断力がある人の特徴の6つ目は、他人の評価は気にしないというものです。決断力がない人は、他人が自分をどう見るかを考えてしまいます。その結果、なかなか決断をできずに、大事なチャンスを逃してしまうことも多くあります。
しかし決断力がある人は、あまり他人にどう見られているかを気にしない傾向にあります。他人が自分をどう評価しようと、自分は自分であるという考え方ができます。自分が信じた道を貫き通すことができるので、決断をする時に迷いがありません。
決断力がない人の特徴
ここまで決断力がある人の特徴について見てきました。決断力がある人は、自分というものを持っていて、他人に振り回されたりしない人のことを指します。
では、決断力がない人には、どういった特徴があるのでしょうか?決断力がない人の特徴をよく知って、決断力を鍛える必要があるかどうかを知っていきましょう。
自分のこだわりが強すぎる
決断力がない人の特徴の1つ目は、自分のこだわりが強過ぎるというものです。自分に芯があり、自分というものを持つということは大切なことです。しかし、自分はこうであるというこだわりがあまりにも強く、何があっても揺るがないような場合は問題です。
それが足かせとなってしまうケースがあるからです。本当に自分のこだわりは正しいものなのか、他の道は全くないのか、柔軟に考えることができないと、逆に決断ができない顛末になってしまう場合があります。
他人の評価が気になる
決断力がない人の特徴の2つ目は、他人の評価が気になるというものです。つまり、他人にどう思われるかがとても気になってしまい、その評価によって、自分の決断が揺れてしまうのです。
自分が間違った決断をした時、他人はどう思うだろうと気にします。自分が決断しないで、誰か他の人が決断してくれないだろうかという考えも持ちます。そうした考え方で、ふらふらと揺れてばかりいるので、自分の決断を妨げてしまいます。
自分の意見がなく他人任せ
決断力がない人の特徴の3つ目は、自分の意見がなく他人任せであるというものです。決断力がない人は、自分の意見がない傾向があります。自分なりの意見を持っていないので、自分が決断しなければならない問題であっても、他人に決断を任せようとしてしまいます。
そういした癖がつき、当たり前になってしまうと、自分が決めるより他人に任せたほうが楽であるという思考になってしまいます。自分1人では何も決めらられないというのが、決断力のない人の特徴の1つです。
決断力を持つことのメリット
ここまで決断力のある人の特徴と、決断力のない人の特徴を見てきました。決断力のない人というのは、決して人間的に劣っているわけではありません。しかし、決断力がある人と比べて、損なことが多いです。
決断力のある人には、さまざまなメリットがあります。そうしたメリットを見ていくと、決断力のある人のほうが生きていく上で有利であり、人生も充実するということがわかってくるでしょう。
無駄な時間を使わなくて済む
決断力を持つことのメリットの1つ目は、無駄な時間を使わなくて済むというものです。決断力があると、「これはやる」「これはやらない」という決断ができます。自分がやるべきこととやらなくていいことがわかるので、やるべきことに集中できます。
やらなくていいことに無駄な時間を取られることがありません。今何をすべきかを決めることができるというのは、人生において大きなメリットになります。瞬時に判断をできると、時間を有効活用することができます。
チャンスを逃がさない
決断力を持つことのメリットの2つ目は、チャンスを逃さないというものです。人生において、決断をしなければならないチャンスというものがいくつもあります。チャンスが来た時、すぐにチャレンジすることができるというメリットがあります。
決断がつかず、チャンスを逃してしまうということが多くなります。チャンスはその場では気づかないものです。後になって「あの時ああしておけばよかった」と後悔することになります。
決断力を鍛えることができれば、今はやるべきかやるべきでないかを決めることができます。そうするとチャンスというチャンスをものにすることができます。
周りから信頼される
決断力を持つことのメリットの3つ目は、周りから信頼されるというものです。決断力がない人は、優柔不断に見えます。ぐずぐずといつまでも決められないでいると、周りの人はイライラしてしまうでしょう。しかし、決断力がある人は、何事もすぱすぱと決定することができます。
時間を無駄にすることもなく、スマートで頼もしく映ります。そう言う人は周りから信頼されるというメリットがあります。決断力がある人は、リーダーシップもあるので、周りを引っ張っていくことができます。人は「この人といたら自分は成長できる」と思える人と一緒にいたいのです。
変化を恐れなくなる
決断力を持つことのメリットの4つ目は、変化を恐れなくなるというものです。どんな決断であっても、未来に変化を起こします。決断をすると必ず何かが変わります。それが嫌で決断をできない人もいます。
変化が起きても、怖がることなく堂々としていられます。そのため決断をして、どんどん行動することができます。変化が怖い人は決断力を鍛えることで、一歩踏み出すことができるでしょう。
やりたいことに集中できる
決断力を持つことのメリットの5つ目は、やりたいことに集中できるというものです。やりたいことがあっても、決断力がなければ踏み出せません。決断力があると、やりたいことに踏み出すことに対して不安がありません。そのためやりたいことに集中することができます。
やりたいことがあった時、踏み出せなかった経験はないでしょうか?やりたいことでも、いざやるとなると勇気が必要です。自信がないと思ったり、怖いと感じたりすると、やりたいこともできません。決断力があれば「今こそやる時」と判断することができます。
決断後の道に迷わない
決断力を持つことのメリットの6つ目は、決断後の道に迷わないということです。決断力があると、目的がはっきりしているので、その後の道でも迷うことがありません。せっかく1歩踏み出したのに、その道で迷いが生じてしまうと、目的を忘れて失敗してしまいます。
1歩踏み出したら、何のために決断をしたのかが明確にわかっているので、突き進むことができて、その道で成功することができます。誰かに助けを求めがちの人には、決断力は必要な能力と言えるでしょう。
決断力が必要な時とは
決断力は日常生活で「何を着ていくか」「どの道を進むか」といった些細なものもあります。しかし人生において決断が必要な時もあります。転職や結婚といった、人生を大きく変える問題が起きた場合、決断力が必要です。
決断を誤ると人生が大きく狂ってしまうため、勇気が必要ですが、だからこそ決断力を持って決めていかなければなりません。ここでは決断力が必要な時として転職と結婚について見ていきましょう。
転職
転職をする時は、決断力が必要な時です。今の職場に不満を持ったり、あまり必要とされていないと感じるなら、転職を決断することは必要なことです。しかし、決断力がないと、今の状況でもまあいいだろうと諦めてしまうケースが多いです。
生活がガラリと変わり、勤務形態も変わるので、決断力が必要です。怖気づいて決断をしないと、後々になって後悔することになるのではないでしょうか?
結婚
結婚を決めるのも、決断力が必要です。結婚も、人生が大きく変わる転機です。しかし、今の仕事が楽しかったり、好きな人との生活に迷いを感じてしまったりして、結婚の決断ができない場合もあります。
そうすると相手は去っていきますし、生活は今まで通り何の変化もなくなります。しかしそうしたことを繰り返し、婚期を逃してしまうというケースもあります。「あの時少しの勇気があれば」と後悔することになりかねません。
決断力を鍛える方法
ここまで決断力について見てきて、自分は決断力がないと感じる人もいるでしょう。決断力があることで得られるメリットも考えて、決断力ある人になりたいと考えているのではないでしょうか?
決断力は鍛えることができます。決断力を鍛えて、決断力のある人間になっていきましょう。思い立ったが吉日です。今日からさっそく決断力を鍛える行動を始めてみましょう。あなたの人生はきっと変わります。
日々情報収集をする
決断力を鍛える方法の1つ目は、常に情報収集をするというものです。決断力を鍛えるために必要なのは、日々変わっていく情報です。情報を得ることで視野が広くなります。会社のプロジェクトのリーダーなどになると、常にアンテナを張り巡らして、情報を収集する必要があります。
社会情勢から経済状況といった動向を知っておくと、決断をする時の大きな参考になります。状況を判断する上で、情報を充分に集めておきましょう。そうすることで良い決断をすることができ、決断をする時の時間短縮にもなります。
自分で考える癖をつける
決断力を鍛える方法の2つ目は、自分で考える癖をつけるというものです。決断力を鍛えるために、まず他人に頼るのをやめましょう。自分で考える癖をつけていけば、どんな問題でも自分はどうしたいのか、どうすることが最善の道なのかがわかってきます。
自分の声を聞き、他人の気持ちも察知することができます。成功するためには失敗も必要です。経験を増やしていくことが一番大事です。さっそく今日から自分で考えることを始めていきましょう。
決断を先延ばしにしない
決断力を鍛える方法の3つ目は、決断を先延ばしにしないというものです。決断力のない人は「検討します」や「やれたらやります」という曖昧な表現を使いがちです。こうした態度で逃げることなく、すぐに決断をするようにしましょう。
決断に迷うと、先延ばししがちです。その気持ちを抑えて、曖昧な言葉も使わず、どんどん決断をしていきましょう。小さなことから行っていくと鍛えることができます。
決めなくてはいけないことを減らす
決断力を鍛える方法の4つ目は、決めなくてはいけないことを減らすというものです。私たちは毎日、たくさんの決断をしなければなりません。しかし、全てを一から決めるのは大変なことです。
できるだけ決断するという負担を減らしていきましょう。たとえば一週間分の服装を事前に決めておけば、朝の決断が1つ減ります。そうやっていざという時の決断のためにエネルギーをとっておきましょう。
メニューを時間をかけずに決めるようにする
決断力を鍛える方法の5つ目は、レストランのメニューを時間をかけずに決めるようにすることです。これはお昼時に毎日できる鍛える方法です。こんな小さなことからと不安に思うかもしれません。
しかし料理を決めるのも決断の1つです。決断力がないうちは、他人が頼んだ料理が良かったと後悔することもあるかもしれません。しかしやがて、自分が頼んだ料理だから美味しいのだと思うことができるようになるでしょう。
自己啓発本を読む
決断力を鍛える方法の6つ目は、自己啓発本を読むというものです。決断力を鍛えるために、そうした目的の自己啓発本を読むことも有効です。そうした本は作者の人生哲学が語られていることが多く、迷い、決断できない時にどうしたらいいか心の葛藤が描かれています。
こうした本を読むことで、決断力を鍛えるためにもさまざまなヒントを得ることができます。現実にはできない疑似体験をすることができるので、決断力を鍛えるのに有効といえるでしょう。
決断力を鍛えて仕事や人生に役立てよう!
決断力があると、有意義で悔いのない人生を歩むことができます。これまで勇気が出なかったり、周囲に振り回されていた人は、これを機会に決断力を鍛える方法を試してみましょう。決断力が身についてくると、人生の大事な場面でいい決断ができます。積極的に人生を変えていきましょう。