初心者必見!ロードバイクのカスタムについて紹介!
日本では昔から自転車が生活の中に根付いており、多くの人が活用しています。活用度の指標である自転車分担率を見てみても、東京23区で14%・大阪市では25%にも達するなど、日本の主要都市は、自転車先進都市といわれる世界の他の街と比べても、非常に高い部類に入っています。
元々自転車の活用度が高い日本で、最近また自転車ブームと言われている理由は、ロードバイクやクロスバイクを初めとするスポーツバイクの台頭にあります。
ロードバイクは環境にも優しく健康的で、都市部では自動車より早く移動することが出来ます。また、見た目もカッコよく、颯爽と街中を駆け抜けていく姿は注目を浴びること間違いなしです。そんなロードバイクをより目立つように、仕上げる効果があるのが「カスタム」です。
カスタムとは、必要に応じて自分で仕様を変更することです。ロードバイクもカスタムすることで、自分好みの、人とは違う個性的な一台となります。
今回の記事では、初心者にもおすすめのロードバイクのカスタムを特集しています。どのような場所をカスタムすれば良いのか、目的と効果、費用の目安などを詳しくご説明していきます。ロードバイクのカスタムに興味のある初心者の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ロードバイクとは
ロードバイクとは、舗装された道路を高速走行する為に作られた自転車です。速く走ることに特化したロードバイクは、前傾姿勢を取りやすいドロップハンドルが一番の特徴です。また、摩擦抵抗を減らすためにタイヤは細く、車体重量は極限まで軽くされています。
自転車のハンドルとサドルを繋ぐ部分を、トップチューブ長と呼びます。ロードバイクでは、ハンドルの付け根より前の部分を持つことが多い為、このトップチューブ長が短いという特徴もあります。また、レースの状況変化に対応できるよう、ホイールベースも短くなっています。
クロスバイクとの違い
自転車レース・長距離をツーリングするロングライド・峠などを駆け上がるヒルクライムなどの用途に使うクロスバイク。それに比べ、クロスバイクは通勤・通学、買い物や街乗りなどを目的とした場合におすすめの自転車です。
見た目の違いとして、まず挙げられるのはハンドルです。ロードバイクがラウンド状のドロップハンドルなのに対し、クロスバイクのハンドルは、一直線のフラットバーハンドルです。クロスバイクでぇあタイヤは街中を走ることも多いため、ロードバイクより太めのタイヤになっています。
また、トップチューブ長とホイールベースも、クロスバイクの方がロードバイクより長くなります。そして、価格についても大きな違いが見られます。
速く走れることに特化したロードバイクは、性能の良いコンポーネント・フレームを搭載しているので、相場は10万円以上となり高いものは100万円を超えるモデルも珍しくありません。対してクロスバイクは、5~10万円の予算で手に入るモデルが数多く揃っています。
ロードバイクのカスタムの目的と効果
ロードバイクは、自分好みにあらゆるパーツを取り替え、カスタムする事が可能な趣味自転車とも言えます。しかし、ロードバイク初心者の方は、どこをどのようにカスタムしたら良いか分からない場合も多いはず。
また、自転車屋さんを訪れると、ロードバイクのためのアイテムやパーツが驚くほど数多く揃っています。そこで、こちらでは初心者の方でも、失敗しないカスタムについて解説していきます。
ロードバイクは、見た目を自分好みに変えるのも大切ですし、自分に合ったパーツに交換して、最適化していくことも重要なのです。「軽量化とグレードアップ」「個性を演出」「消耗品の交換」に注目して、カスタムの目的と効果を見ていきましょう。
軽量化とグレードアップ
まず、ロードバイクのカスタムの効果としてご説明するのは、軽量化についてです。ロードバイクの軽量化のメリットは、「楽に坂を上がれること」と「漕ぎだしの軽さ」です。また、バランスよく軽量化すれば、コントロール性も増すので、ロングライド中もエネルギーの節約が叶います。
より効率的に走るために、ロードバイクの軽量化を図り、自分の動きや体に合わせたパーツを使い、最大限の性能を発揮させましょう。
そして、ロードバイクのカスタムには、グレードアップも欠かせません。どこから変えて良いのか分からないという初心者の方には、タイヤやホイールなどの足回りのカスタムがおすすめ。少しずつグレードアップを進め、理想のロードバイクへと近づけていきましょう。
他とは違う個性を演出
カスタムの目的・効果としては、他のロードバイクとは違う個性を演出するという事もあげられます。各メーカーが独自技術を投入したパーツは、特徴のある機能美が備わっています。
しかし、その美しさは、どうしても誰かと被る同じデザインとなってしまいます。そこで、デザインも色も違うパーツに変えてみると、他のロードバイクとは異なる個性が出て、より一層おしゃれになること間違いなしです。
安全にも繋がる消耗品の交換
ロードバイクカスタムの目的には、重要なポイントとして消耗品の交換があります。タイヤ・チューブ・チェーン・バーテープなどの消耗品は、状態が悪くなったまま放置すると、走りも悪くなるうえ安全性も損なわれてしまいます。
タイヤはすり減ったと見た目や乗り心地で分かった時、チェーン・ワイヤーは伸びてきたと感じた時を目安に、交換するようにしましょう。
ロードバイクを常にベストコンディションに整えておくためにも、消耗品の定期的なチェックは怠らず、チューニング・交換はカスタムの基本中の基本となります。
ロードバイクのおすすめカスタムと費用目安
様々なパーツで構成されているロードバイクは、カスタムにおすすめの場所が数多くあります。しかし、初心者は、どの場所をカスタムしたら良いのか、また、費用の目安はどの位なのか分からない方が多いのではないでしょうか。
そんな時は、自分が「見た目をカッコよくしたいのか」「速く走りたいのか」「乗り心地を良くしたいのか」と、カスタムしたい理由を考えてみると、交換するべきパーツが浮かんでくるはずです。
こちらでは、それぞれのパーツの効果的なカスタムポイントを初心者の方にも分かり易くご説明するとともに、カスタムにかかる費用の目安もお伝えしていきます。
カスタム①タイヤ
まず、走りに大きな影響を与える「タイヤ」から見ていきましょう。タイヤは高い費用をかけずして、大きな効果が出やすいので、初心者の方が最初にカスタムする場所としておすすめです。また、完成車にはとりあえずのタイヤが付いている事も多いので、交換すると違いに驚くはずです。
タイヤは太くすることでクッション性が上がるので、乗り心地が良くなります。一方、タイヤを細くすると、路面抵抗が減るので速度アップが期待できます。
また、自分好みのサイドウォール入りタイヤや、カラータイヤに交換すると、デザイン面でのカスタムも楽しめます。スピードアップ・乗り心地の向上・デザイン効果を目的とするタイヤカスタムの費用目安は、大体3,000円~20,000円となります。
カスタム②ペダル
大きな効果があるカスタムとして、次にご紹介するのは「ペダル」です。完成品のロードバイクに付いていたフラットペダルを、ビンディングぺダルに変更するのもおすすめです。
ビンディングペダルとは、スキーのビンディングと同じ仕組みで、ペダルとシューズを固定できるようになっています。足を引くときの力も、直接自転車に伝わるため、スピードも出しやすくなると共に、ロングライドしても疲れにくくなるというメリットがあります。
効率アップ・ペダリングの安定効果を目的とする、ペダルのカスタムにかかる費用の目安は、ベダルが3,000円~15,000円、シューズが6,000円~20,000円です。ビンティグペダルへの変更だけでなく、フラットペダルのカラーやデザインを変えてみるのも、初心者にはおすすめです。
カスタム③ホイール
ホイールはタイヤと同じように、ロードバイクのカスタムで効果が感じられるパーツです。完成車に付いているホイールは、比較的重めのものが多いので、軽量化された上位モデルに交換するだけで、驚くほどの踏み出しの軽さを実感できるはずです。
一般的な24mmリムのホイールの軽く柔らかい乗り心地は、ロングライドやヒルクライムにも最適。また、リム高のあるディープリムなら、ライダーに反応しやすい固めの乗り心地となります。
ホイールはお手頃価格のものから、上位モデルまでは数十万円の違いがあり、幅広い価格帯となっています。素材や予算の目安を考え、自分に合ったホイールを選んでみて下さい。スピードアップ効果を目的としたホイールカスタムの費用目安も、やはり幅広く15,000円~150,000円。
カスタム④チェーン
常に大きな力が掛かり続ける「チェーン」は、後輪に力を伝える大切なパーツです。チェーンは消耗品と言えるので、交換のタイミングでグレードの高いチェーンに変更すると、今までとは全く違う快適な走行が期待できます。
また、カラーチェーンなども販売されているので、自分の好みに合わせたカラーに変更すれば、デザインカスタムも可能です。消耗による交換や快適な走行効果を目的とした、チェーンのカスタムにかかる費用の目安は、およそ3,000円~10,000円となります。
カスタム⑤サドル
乗り心地とビジュアルを決めるのにも重要なパーツである「サドル」も、カスタムするのに効果的なパーツです。様々な素材・カラー・形状が揃うサドルは、個性も出しやすいので初心者にもおすすめのパーツとなります。
ロードバイクのサドルなら、カーボンや軽量モデルが良いでしょう。また、本革サドルなどビンテージスタイルのサドルも人気です。
サドルをカスタムする前には、サドルポジションをしっかりと確認することが大切です。それは、サドルのポジションを確認せずに変更してしまうと、カスタムしても効果が出にくいためです。座り心地・痛みの緩和効果を目的とするカスタムの費用目安は、2,000円~30,000円ほどです。
カスタム⑥バーテープ
ハンドルを握る時に、直接手に触れる部分である「バーテープ」は、素材や形状によってダイレクトな感触を得ることも出来ますし、衝撃を和らげることも可能です。
また、様々なカラーや模様のバーテープがあるので、デザインの幅も広がります。ロードバイク全体のイメージを変えることも出来るので、バーテープカスタムは初心者にもおすすめ。車体のカラーに合わせたり、違った色味でアクセントにするなど、センス良くカスタムしてみましょう。
タイムを争うレースには、ポリウレタンやコルク、ロングライドならジェル入りタイプなど、素材は乗るスタイルに合わせて選びましょう。乗り心地・デザイン変更の効果が目的の、バーテープカスタムの費用の目安は1,000円~10,000円になります。
カスタム⑦チューブ
ロードバイク初心者の方が、初めに経験するメンテナンスは、「チューブ交換」かもしれません。また、パンクによるチューブ交換の他にも、軽量化を目的としたチューブカスタムもおすすめです。
完成車ロードバイクに付いているチューブの重量は、約110gほどです。これを、軽量チューブにカスタムすると、前後合わせて84gの軽量化が実現化し、その効果は加速の違いに表れます。チューブ交換の費用目安は1,000円前後です。
カスタム⑧バルブキャップ・ワイヤーキャップ
「バルブキャップ・ワイヤーキャップ」は、とても小さなパーツですが、カラーバリエーションが豊富に揃っているので、自分好みのカラーを選んで楽しむことができます。費用目安も労力も大きくかからないので、こちらも初心者の方におすすめのカスタムです。
おしゃれ効果を目的とした、費用目安は500円~1,000円ほどのお手頃価格です。また、フレームカの保護カバーなども、デザイン性と実用性を兼ねたものが数多くあるので、気軽にこだわりの演出するアイテムとなります。
初心者がロードバイクをカスタムする際の注意点
ここまでロードバイクをカスタムする効果として、軽量化ができバイク自体がグレードアップする事や、他のバイクとは違う個性を演出できる点などをご紹介してきました。また、カスタムには消耗品を交換することで、安全性を保つ目的があるともご説明しました。
しかし、初心者がロードバイクをカスタムする際には、注意しなければならない点もあります。こちらでは、そんな注意点をいくつかご紹介していきます。
規格・サイズなど適合条件をチェック
ロードバイクのパーツといえば、交換することを前提に作られているので、殆どのメーカーのものは規格が揃えられています。しかし、サイズには種類が用意されているので注意が必要。
購入してみたけれど入らないというトラブルを避けるためにも、チェーンの長さやホイールに合ったタイヤ幅など、規格・サイズの適合条件は必ずチェックすることが重要です。
作業の順番や交換方法を予習しておく
何をするにも予備知識がなく、いきなり実行してもうまくいかないものです。ロードバイクのカスタムについても、交換方法や取り外し・取り付けの順番はしっかり予習しておきましょう。
最近では雑誌やWEBなど、丁寧な解説が載っているメディアも数多くあるので、上手に利用することをおすすめします。
コンポーネントなどの駆動系は自転車屋さんに
ロードバイクのカスタムの多くは、難しいものではないので初心者でも作業することは可能です。しかし、コンポーネントなどの駆動系に関しては、走りに直接関わる大切な部分ですし、細かなチューニングが必要となります。
初心者の方がコンポーネントなどの駆動系を交換する場合は、無理をせず自転車屋さんにお任せしましょう。
ロードバイクのカスタムを楽しもう!
ロードバイクはパーツを1つ変えただけでも、驚くような変化が感じられ、別物のロードバイクになってしまうこともあります。そして、カスタムを加えるごとに、自分にとっての完成形へと近づく楽しみもあります。
今回の記事では、初心者にもおすすめのカスタム法や、費用の目安などをご紹介していますので、ぜひ参考にして、ロードバイクの醍醐味であるカスタムを楽しんでみてください。