かき氷のシロップの味は全部同じ味なの?
「かき氷シロップの味は、全部同じ味」と聞いたことはありませんか?にわかに信じがたいこの真相を徹底的に調べてきました。かき氷シロップの原材料から、謎を解いていきましょう。結論からいうと、かき氷シロップは全て同じ味なのです。
これがどうして同じ味に感じないのか、その理由についても詳しく解説していくので要チェックです。そして、本格的に自家製かき氷シロップの作り方についてもご紹介していきましょう。最後まで読んでかき氷の謎を、解明してください。
かき氷のシロップは全部同じ味?シロップの原材料
かき氷シロップは、全部同じ味の種類なのでしょうか?ここでは、かき氷シロップの原材料の種類について詳しくご説明していきます。結論からいうと、かき氷のシロップの味を決める原材料は同じです。より詳しく解説していきましょう。
どの味も同じ材料?
かき氷シロップには、いろいろな味の種類があります。有名で人気の味の種類としてイチゴ、レモン、メロン、ブルーハワイがあります。変わり種の種類として抹茶があります。このうち種類が違うのは、抹茶だけとなります。
かき氷シロップの原材料は、「ブドウ糖果糖液糖」「香料」「酸味料」「保存料」「着色料」です。これが基本のかき氷シロップの原材料になります。抹茶味のかき氷の味は、これに抹茶パウダーがプラスされます。
このことから分かるように、かき氷シロップは全て同じ原材料でできていることが分かります。ですが、私達人間は、違う味を認識してしまっているのです。この理由については後ほど詳しく解説していきましょう。
かき氷のシロップの種類の違いはなに?
かき氷のシロップの種類の違いには抹茶以外味の違いはありません。基本的にどのかき氷シロップを使っても、同じ原材料でできているので同じ種類の味になり、違いがありません。種類の違いがあるとすると、香料と着色料だけです。
イチゴ味のかき氷シロップは赤色の合成着色料か赤色の植物由来の色素でできています。ここに酸味料が加わって、果物の酸味を作り出しています。イチゴ味以外のかき氷シロップも同じです。抹茶だけが、抹茶パウダーをプラスしているので、同じ味ではなくなっています。
それぞれのかき氷シロップの味覚センサーで測定すると、際立った違いがないという実験データがあります。このことから分かるように、かき氷のシロップは全て同じということになっているのです。
かき氷のシロップは全部同じ味?違うように感じる理由
かき氷のシロップは全部同じ味なのでしょうか?違う味に感じるのはどうしてなのか、ご説明していきましょう。かき氷シロップの原材料が全て同じと聞いても「絶対に違う味だ」と思ってしまう方も少なくないでしょう。この理由について解明していきます。
視覚による情報
人間は、食べる前に視覚から情報を得ています。食べ物を見て形や色を認識してから、硬さや食感をイメージすることができるのです。視覚からここまでできるのは、経験が関係して違いを識別しています。例えば、イチゴを例に解説していきましょう。
イチゴと言えば、「赤色」というのがインプットされています。そのため赤色のかき氷をみると「イチゴ味」だと思い込んでしまうのです。試しに、カキ氷のシロップの色を確認しないでカキ氷を食べると何の味なのか違いが分からないということになります。
このように人間の味覚は、視覚からの情報がいかに大きいかが分かります。試しに、ご自身で目をつぶってかき氷を食べてみてください。なんの味なのか分からないということに驚かれることでしょう。
香料が味覚に影響
食べ物を食べる時に鼻をつまんだり、風邪で鼻が詰っている時に、食べ物の味が感じられないことがあります。これは、嗅覚が味覚に影響を与えていることが関係しています。食べ物のにおいを鼻の奥の細胞が感知することで、その情報が脳に伝わって味覚の違い区別をしています。
鼻が詰まると味覚が感じにくいのは、においを感じ取れないからなのです。かき氷シロップに使われている香料には、果物に近づいて作られているので、においで違う味と味覚が勘違いしてしまうのです。もしも、香料がなかったら何の味なのか分からなくなってしまいます。
香料がいかに人間の味覚に影響を与えているか分かります。かき氷シロップは、人間のこの精密な働きをうまく活用している食べ物でもあるのです。かき氷のように、この働きを使った食べ物は他にもあります。例えば、ジュースや駄菓子などです。
かき氷のシロップは全部同じ味?違う味のシロップもある
かき氷シロップは、全部同じ味の種類とご説明しましたが、同じ味でないかき氷シロップもあります。ここでは、同じ味でないかき氷シロップについて詳しくご紹介していきましょう。
いつものかき氷シロップの味に飽きてしまった方にも、おすすめのかき氷シロップの味なので挑戦してみてください。いつもと違う味を楽しむのも、暑い夏を乗り切る知恵です。
抹茶味
抹茶のかき氷シロップの味は、抹茶の粉末が入っているので、これのみの味になります。抹茶の粉末がかき氷のシロップとしてオンリーワンな味にしてくれているのです。もちろん抹茶の味覚への影響はあり、美味しい抹茶の味が鼻から抜けていきます。
カルピスやコーヒーなど
かき氷のシロップの味として、コーヒー味やカルピス味もそのものの味になっています。ためしに、スーパーなどで発売されているかき氷シロップの原材料の表示欄を確認してみましょう。
すると、フルーツ系のかき氷シロップの原材料は同じ内容ですが、コーヒー味にはコーヒーが使われています。カルピス味のかき氷もカルピス原液そのものの味がします。
かき氷屋さんは素材そのものの味
専門店で出されるかき氷の味は、ほとんどが手作りのオリジナルのシロップを扱っています。それぞれのかき氷のお店によって味に違いがあって楽しいものです。季節の果物や野菜を使ったシロップは、素材そのものの美味しさを味覚で感じることができるので、とても美味しいです。
その他、キャラメルやラムレーズンといった珍しいかき氷シロップもあります。さらに、マスカルポーネチーズを使った珍しい味のかき氷もあります。これは、かき氷を超えたスイーツのような感じです。
粉雪のようなふわっとした食感のかき氷機が人気になりましたが、それに本格的なシロップをかけるのもおすすめです。かき氷シロップの作り方については後ほどご紹介していきましょう。
かき氷以外で同じ味の食べ物もある?
実は、かき氷以外にも同じ味の食べ物があります。嗅覚が味覚に影響を与えているので、かき氷シロップと同じ理屈になります。誰もが知っている有名なジュースや駄菓子がそれにあたります。今で気が付かないで食べていたかも知れないのでチェックしていきましょう。
無果汁のフルーツキャンディーや駄菓子
例えば、大手飲料メーカーの人気炭酸飲料は、代表的な味がオレンジとグレープです。現在は、果汁入りもありますが、一昔前までは、無果汁でした。これがほとんど同じ原材料の飲み物に、違う着色料と果汁フレーバーを使うことで違う味にしたものです。
この他に、無果汁のフルーツの飴や駄菓子なども同じように嗅覚が味覚に影響を与えています。これは人間の味覚の視覚を利用した、化学の結晶ともいえるでしょう。今まで何も気がつかないで食べていた方は、それを思って食べてみてください。
かき氷の素材そのものの味のシロップを作ろう!
それでは、かき氷の素材そのものの味をシロップで再現してみましょう。美味しいかき氷シロップの作り方について、詳しく解説していきます。フワフワのかき氷にかけて食べると極上の美味しさを感じることができるので、ぜひ試してみて下さい。
蜂蜜シロップ
材料は「はちみつ70g」「てんさい糖60g」「水100cc」です。作り方をご説明していきます。まず、すべての材料を混ぜ合わせて、鍋にいれて弱火にかけていきましょう。ここで強火にしてしまうと、こげてしまうので十分ご注意ください。
材料が溶け合わさったら火から下ろしましょう。火から下ろしたら、冷ましてください。次に、シロップの温度が常温になったら保存用の器に入れて冷蔵庫で保管してください。
てんさい糖の代わりに黒糖を使ってもいいでしょう。黒糖にすると風味が違うので、その違いを楽しむのもおすすめです。
バナナシロップ
バナナを使ったかき氷のシロップの作り方をご紹介していきましょう。なかなか美味しいのでおすすめです。まず材料からご紹介していきます。材料は、「バナナ1本」「レモン汁小さじ1から1.5」「氷適量」「砂糖150g(約1カップ半)」「水200cc(1カップ)」です。
それでは作り方についてご説明していきましょう。まず、白みつを作っていきます。お鍋に砂糖と水を入れて火にかけていきます。沸騰したら、弱火にして5分くらい煮詰めていきましょう。煮詰まったら、火を止めて冷ましておきます。
その間にバナナの皮をむいて、飾り用に少し取ってときましょう。バナナはすぐに変色してしまうので、レモン汁をかけておくと変色を防ぐことができます。残りのバナナを適当な大きさにカットして、白みつ50ccとレモン汁を一緒にしてフードプロセッサーにかかていきます。
もしも、フードプロセッサーがないのであれば、ハンドブレンダーでも大丈夫です。バナナの粒が残るくたいに粗く砕いていきましょう。ハンドブレンダーもないというのであれば、フォークの背でつぶしても大丈夫です。これでかき氷バナナシロップの出来上がりです。
盛り付け例として、バナナシロップを半分くらい器に入れて、かき氷を盛り付けます。その上にスライスしたバナナを飾って、残りのバナナシロップをかけて完成です。
キウイシロップ
キウイを使ったシロップの作り方をご紹介していきましょう。美味しいかき氷シロップなので、ためしてみる価値が十分あります。では、材料からご紹介していきましょう。
「キウイフルーツ2個」「砂糖大さじ1(グラニュー糖がおすすめです)」「水大さじ1」「リンゴ酢小さじ2分の1」が材料です。
作り方はまず、キウイフルーツの皮をむいていきます。皮が向けたら、一口大の大きさにカットしていきます。そして、ミキサーにかけていきましょう。それから、砂糖と水を煮詰めて白みつを作っていきます。ここに、キウイフルーツと白みつとリンゴ酢を一緒にミキサーにかけていきましょう。
ミキサーで全部が混ざったら出来上がりです。キウイフルーツをミキサーで長時間かけてしまうと、キウイフルーツの種がつぶれて「いがらっぽい」感じになってしまいます。ですので、キウイフルーツの実だけをつぶすようにしていきましょう。
生姜シロップ
これは、NHKのためしてガッテンで紹介されていたかき氷シロップです。かき氷をふわふわにする方法について紹介する番組ないで本格的なかき氷シロップの作り方を紹介していました。それでは、材料からご紹介していきましょう。
材料は、2人から3人くらいの分量になっています。「砂糖250g」「水100cc」「生姜汁20g(チューブでもOKです)」これが、生姜シロップの材料になります。作り方は、まず白みつを作っていきます。お鍋に砂糖と水を入れて火にかけていきましょう。
ここでこげてしまわないように十分注意するようにしてください。沸騰して、透明になって、細かい泡が出てきたら火を止めてください。白みつができたら、白みつ150gに生姜を入れて混ぜたら完成です。
かき氷が美味しくなるシロップのかけ方
自宅でかき氷を作ると、お店と何かが違うと感じたことはありませんか?それは、かき氷にはちょっとしたコツがあるからなのです。ここでは、かき氷が美味しくなるシロップのかけ方についてご紹介していきましょう。
真っ白な氷の上にシロップをかけても美味しいのですが、ひと工夫することでお店のかき氷になります。まず、かき氷機をしっかりと冷やしておきましょう。これは、氷がすぐに溶けてしまうのを防ぐ役割があります。次に、器にシロップを入れて、その上に氷を削っていきましょう。
器の周りに山を作って行くように積んでいきましょう。最後に上から、シロップを少しかけて完成です。たくさんかけてしまうと、せっかくの氷の山が崩れてしまうので、少しにしておいてください。
お好みでフルーツをトッピングしてもいいでしょう。お店にでてくるようなかき氷にすることができます。きれいに飾ってインスタにあげてもいいでしょう。
かき氷のシロップが同じ味か確かめながら食べてみよう!
かき氷のシロップの原材料は、ほとんど同じということをご説明してきました。香料の違いによって、私達人間は「これはイチゴ味」「これはメロン味」「これはレモン味だな」と判断しています。人間の嗅覚と味覚の影響をうまく活用した食べ物が、かき氷だったのです。
これからかき氷を食べる際には同じ味か確かめて食べるようにしてみてください。そして、ぜひ今回ご紹介した本格的なかき氷シロップにも挑戦してみましょう。今年の夏は、自家製シロップでかき氷を楽しんでください。