おしゃれな子供の絵本棚をリーズナブルにDIY!
子供の絵本がいっぱいになってしまい、おしゃれな絵本棚に収納したいと悩む親御さんも多いことでしょう。市販されているおしゃれな絵本棚も様々あります。もちろん市販の絵本棚でも構いませんが、実はDIYで簡単におしゃれな絵本棚を作ることが可能です。
DIYならば、使う材料も絵本棚の雰囲気もサイズも、思うがままですし、市販の絵本棚よりもリーズナブルに仕上げることができます。今回はそんな子供用の絵本棚のDIYについて、材料や作り方をご紹介します。
子供用の絵本棚をDIYするときのポイント
子供の絵本棚には、収納力を重視した通常の本棚よりも、絵本の表紙をディスプレイしながら置ける絵本棚の方がおすすめです。まだ字がしっかりと読めない子供でも、表紙を目印に絵本を探すことができます。
また、収納スペースにもゆとりがあるため、子供でも取り出しやすく片付けやすいというメリットがあります。今回ご紹介する絵本棚も、全て絵本の表紙が見えるようにディスプレイできるタイプの絵本棚になります。
絵本棚をDIYするときの注意点
絵本棚をDIYする上で注意することは、絵本棚の安全性と耐荷重です。絵本棚の作り方でもご紹介していますが、木材は作る前にやすりがけをして子供がぶつかったり触ったりしたときにケガをしないように、滑らかにしておきましょう。
あまりに高さのある絵本棚は、絵本を取るときに危ないので、子供が立ったときの目線より下になるように作りましょう。また、DIYした絵本棚は自分で耐荷重をチェックする必要があります。
絵本棚いっぱいに絵本を並べるのではなく、絵本棚の負担がかかり過ぎないように少なめに絵本を並べましょう。その方が、子供自身の片付けやすさにもつながります。
SPF材で絵本棚をDIY
一つ目のおしゃれでリーズナブルな絵本棚は、SPF材でDIYする絵本棚です。SPF材とは、DIYではおなじみのリーズナブルな木材で、ホームセンターなどで簡単に入手できます。
北米で採取されたスプルース、パイン、ファーの頭文字をとって、SPF材と呼ばれています。ちなみにスプルースはトウヒ、パインは松、ファーはもみの木です。
用意する材料・道具
ではまず、SPF材でDIYする絵本棚に必要な材料や道具をご紹介します。まずは絵本棚の設計図を作り、必要サイズのSPF材を揃えます。
SPF材は2×4や1×4などで知られている木材のため、SPF材の規格サイズに合わせて絵本棚のサイズを決めるという方法もあります。また、ホームセンターではカットサービスがあるため、利用すると製作が簡単になります。
必要な道具は、電動ドライバー、ビス、木工ボンド、サンドペーパー、ペンキなどです。ボンド固定用のクランプやドリルピット、ランダムサンダーやツーバーフォー定規も、あればより簡単に作ることができます。
作り方・手順
続いては、SPF材でDIYする絵本棚の作り方をみていきましょう。まずはカットした木材をやすりがけして滑らかにします。普段からDIYをやる場合は、ランダムサンダーを使うとより簡単にやすり掛けができます。その後、木材をパーツ毎ボンドで固定していきます。
次にペンキで木材を塗っていきます。絵本棚を置く場所に合わせてペンキの色を選びましょう。ペンキの種類によってはオイルの匂いが気になる場合があるため、ペンキを塗る作業は外でやることをおすすめします。ペンキが乾くまで一日乾かしましょう。
ペンキが乾いたら、木材パーツを組み上げて完成です。子供が使う絵本棚のため、安全性にこだわりたい場合はダボを使う方が良いですが、ビス止めの方が簡単ですので、自身のDIYレベルに応じて組み上げ方を決めましょう。
すのこで絵本棚をDIY
二つ目のおしゃれでリーズナブルな子供向け絵本棚は、すのこと木材でDIYする絵本棚です。すのこも木材も100均で入手可能なため、リーズナブルな絵本棚を作ることが可能です。早速、必要な材料や作り方をみていきましょう。
用意する材料・道具
必要な材料は、45×2cmのすのこを四つ、45×3.8cm木製の角材2Pを一つ、45×9cm、45×12cmの木材を一枚ずつ、45×15cmの木材を二枚、水性のペンキ、カラーボード、リメイクシートです。
全て100均で揃えられるため、リーズナブルです。この絵本棚の完成サイズは高さが45cm、横幅が46cm、奥行きが16cmほどになります。
必要な道具は、のこぎり、かなづち、マイナスドライバー、はけ、サンドペーパー、釘、ペンチ、ボンド、両面テープ、デザインナイフなどです。
作り方・手順
早速、作り方をみていきましょう。まずはすのこを二枚、45×15cmの木材の幅にそろえて線を引き、のこぎりで切ります。次に、残っているのすのこの、下駄部分をマイナスドライバーなどを使って外します。
下駄部分には固定用の針が使われています。安全のために予めペンチなどで取り除いておきましょう。この時の外す下駄部分は、絵本棚が完成したときに上になる部分です。すのこのやすりがけが終わったら、お好きなペンキで塗装しましょう。
ペンキが乾いたら、パーツを組み立てていきます。まずは下駄部分を外したすのこ二枚の間に、木製角材2Pの内の一本を挟み込んでボンドで止めます。次に、木材の幅にカットしたすのこの木の部分に合わせて45×15cmの木材に印をつけましょう。
この印が、仕切り版になる木材をつける部分となります。この木材の手前部分に、木製角材2Pをボンドで固定します。
手前から二番目の印には、幅9cm木材を、手前から三番目の印には幅12cmの木材をそれぞれボンドで固定し、いずれもボンドが乾いたら裏側から補強用の釘を打ちます。
続いて、幅15cmの木材を、最初に木製角材と組み合わせたすのこの下の下駄部分に、ボンドで固定し、釘を打っておきます。最初にカットしたすのこと組み合わせてボンドで固定し、こちらも乾いたら釘で補強します。
木材を組み合わせ仕切り版をすのこの真ん中の段に設置し、釘で止めます。最後に、絵本棚の背面部分の大きさに合わせてカラーボードとリメイクシートを切り、リメイクシートをカラーボードに貼り付けて、カラーボードを両面テープですのこに貼り付けたら完成です。
木箱で壁掛け絵本棚をDIY
三つ目のおしゃれでリーズナブルな子供向け絵本棚は、木箱でDIYする壁掛け絵本棚です。材料も少なく作り方も簡単なのに、あっという間におしゃれな絵本棚をDIYすることができますので、早速作り方をみていきましょう。
用意する材料・道具
木箱でDIYする壁掛け絵本棚に必要な材料は、木箱と好みのペンキ、その他、のこぎりと壁に固定するための金具やビスが必要になります。ワイヤーバスケットや100均のかごを木箱の代わりに利用することも可能です。
作り方・手順
木箱でDIYする壁掛け絵本棚の作り方です。まずは木箱を好みの色にペンキで塗装します。ペンキが乾いたら、のこぎりを使って縦半分にカットしましょう。
木箱はホームセンターや100均で手に入りますが、ホームセンターで購入した場合は、カットサービスが利用できる可能性もあります。カットサービスが利用できればより簡単に絵本棚がDIYできるため、一度ホームセンターに尋ねてみましょう。
次にカットした木箱の断面に金具を取り付け、ビスが掛かるように金具の穴部分の木を削っておきます。壁用ビスを打ち込んで、木箱を引っ掛ければ完成です。
ワイヤーバスケットやかごを使って絵本棚をDIYする場合は、半分にカットする必要はなく、壁にフックなどをつけて引っ掛けるだけで完成します。
牛乳パックとダンボールで絵本棚をDIY
四つ目のおしゃれでリーズナブルな子供向け絵本棚は、牛乳パックとダンボールでDIYする絵本棚です。牛乳パックは段ボールは家庭にあるものを使えるため、リーズナブルな絵本棚をDIYすることが可能です。
用意する材料・道具
まずは、牛乳パックとダンボールでDIYする絵本棚に必要な道具や材料のご紹介です。牛乳パックは最低12本必要ですが、強度を考えた場合は48本用意しましょう。
続いて、大きめの段ボールを二箱、ボンドやガムテープ、ヒモ、カッターやはさみなどです。段ボールの装飾に、生地やリメイクシートなども用意しておきましょう。
作り方・手順
続いては、牛乳パックとダンボールでDIYする絵本棚の作り方をご紹介します。まずは12本の牛乳パックの口を内側に折り込みます。牛乳パックがこれ以上ない場合は、強度確保のために、牛乳パックの中に新聞紙を詰めます。
牛乳パックがある場合は、1本あたり平らに切り開いた牛乳パックを4本分、じゃばら状に折って詰めます。牛乳パックの補強が終わったら、二本ずつガムテープでつなげて長くします。
繋ぎ合わせた牛乳パックを、一段目は一段、二段目は二段、三段目は三段に重ねておき、それぞれの段ごとガムテープで止めておきます。その後、それぞれ生地やリメイクシートなどで装飾します。続いては、絵本棚の仕切り板の作り方です。
仕切り板の作り方
段ボールを幅39cmで揃え、一枚目は54cm、二枚目は68cm、三枚目は82cm、四枚目は94cmでカットします。どの段ボールも半分に折りたたんで使うため、段ボールの折り目部分を利用すると簡単です。
四枚目は大きなサイズになるため、段ボールを二枚繋ぎ合わせて作る方が簡単です。カットした段ボールには、好みの生地やリメイクシートで装飾しましょう。段ボールの装飾が終わったら、牛乳パックと組み合わせていきます。
まず、三段目の牛乳パックの後ろ側にボンドをつけ、四枚目の板を、板と牛乳パックの底を合わせて貼り付けます。次に正面部分にボンドをつけ、三枚目の板を貼ります。二段目の牛乳パックの背面にボンドを塗り、三枚目の板と合わせます。
この作業を繰り返し、全ての牛乳パックと板を張り合わせていきましょう。紐で固定しながら乾かしている間に、横部分の板を作ります。横の板は、高さ47cm、幅は50cmになりますが、ブイ字になるように作るため、真ん中の高さは20cmになります。
それを二枚作り、生地などで装飾をします。絵本棚の横部分の牛乳パックにボンドをつけ、半分に折った横板を貼り付けます。テープや紐で固定して、丸一日しっかりを固定させたら完成です。
100均の木材で絵本棚をDIY
五つ目のおしゃれでリーズナブルな子供向け絵本棚は、100均の木材でDIYする絵本棚です。100均の材料はリーズナブルなので、絵本棚のDIYも気軽に取り組みやすいメリットがあります。早速材料や作り方をみていきましょう。
用意する材料・道具
100均の木材でDIYする絵本棚に必要なものは、100均の45×30cmサイズの木材一枚と、同じく45cmサイズの木製角材二種類です。そのほか、ボンドが必要になります。これだけでも絵本棚をDIYすることは可能ですが、アレンジ用の装飾グッズもおすすめです。
作り方・手順
続いては作り方をみていきましょう。木材は背面に利用します。下部分に、木製角材をボンドで固定し、本を支えます。木製角材の手前部分に、絵本が落ちないようにもう一つの木製角材をボンドで固定します。
横から見ると、Jの字になるように三つの木材を組み合わせるだけで、簡単に絵本棚をDIYできます。このままでも十分ですが、リメイクシートやペンキを使えば、更にオリジナルの絵本棚をDIYできます。
絵本棚としてはサイズの小さいものになりますので、メインの絵本棚として使うのではなく、玄関にお出かけ用の絵本を数冊おく絵本棚や、寝室のおやすみ用絵本棚として使うことをおすすめします。
また、子供が絵本棚の角にぶつかってケガをしないように、予めやすりで削ったり、ぶつからない位置に絵本棚を設置したりするようにしましょう。
100均にはその他にも、MDFボードやインテリアウォールバーなど、絵本棚をDIYするのに使える材料がリーズナブルで揃いますので、色んなアレンジを加えた絵本棚をDIYしてみましょう。
簡単でおしゃれな絵本棚をDIYしよう!
今回は、100均やホームセンターなど、身近な場所で入手できる材料でDIYすることが可能な、おしゃれで簡単な子供の絵本棚の作り方を五つご紹介しました。子供の絵本棚は、DIYで簡単に作ることができますし、おしゃれなアレンジも自由に加えることができます。
また、リーズナブルに作ることができるため、子供の様子や使い勝手をみながら、子供に合った絵本棚のタイプやサイズを見極めることもできます。
市販の絵本棚も良いですが、ぜひこの記事を参考に、オリジナルの絵本棚をDIYしてみてはいかがでしょうか。ただし、安全面にはくれぐれも配慮してDIYしましょう。