ジップロックの再利用は危険?使い回しはできないの?
食品を保存する際に便利なジップロックですが、一度使って捨ててしまうのは勿体なく感じる方も多いでしょう。そこで今回は、ジップロックは再利用が可能なのか、再利用するときの注意点などについて紹介します。
ジップロックは再利用可能?
一度、食品を入れたジップロックは、そもそも再利用が可能なのでしょうか?ジップロックを製造しているメーカーの解答と、ジップロックを再利用している人と再利用していない人のそれぞれの意見を紹介します。
メーカーのHPでは?
ジップロックを製造している会社のHPには、食品をジップロックに入れて使う場合は、衛生上使い捨てをおすすめしていると記載されています。衛生的なことを考慮すると、食品を入れる場合はやはり再利用しない方がいいでしょう。
みんなジップロックを使い捨てしてるの?
ジップロックを製造している会社のHPには、食品を入れる場合に限り、ジップロックの再利用はおすすめしないとのことでした。
しかし、あるアンケートによると、ジップロックを再利用している割合は全体の6割になっています。実際にジップロックを使用している人たちは、ジップロックの再利用についてどのような考えを持っているのでしょうか?
ジップロックの再利用に賛成派と反対派の意見をそれぞれ紹介します。是非、どちらの意見も参考にしてみて下さい。
使い回し派の意見
まず、ジップロックを再利用して使い回しする人の意見を紹介します。「肉などラップをしてジップロックに入れて冷凍する場合は、数回使い回す。」や「冷凍用として使ったジップロックは食器用の洗剤で洗って3回くらいは使う。」という意見がありました。
食中毒の原因となるサルモネラ菌やボツリヌス菌は10度以下なら増殖しないため、衛生面での危険度が低く、冷凍庫保存の際にジップロックを使う場合は使い回す人が多いようです。
また、ジップロックに直接食品を入れるのではなく、一度食品をラップで包んでからジップロックに入れることで、菌が付着しにくいため、危険度が低く感じられ、ジップロック使い回す人が多いようです。
使い捨て派の意見
続いては、ジップロックを使い捨てする人の意見を紹介します。「赤ちゃんの離乳食の保存にジプロックを使用しているため、綺麗に洗っても衛生上、危険に感じるため」という意見がありました。
また、「ジップロックに肉料理やカレーなどを入れると油汚れが酷いので使い捨てにする」という意見もあります。やはり赤ちゃんの口に入る食品をジップロックに入れる場合は、大人よりも衛生面に配慮する必要があるので、使い捨てする人が多いようです。
また、油汚れは落ちにくく、何度も洗ったり手間がかかるため、油物を入れたジップロックは使い捨てする人が多いようです。
ジップロックを再利用する際の注意点
ジップロックを一度で使い捨てるのは勿体ないけど、衛生面で危険を感じていて、今までジップロックを使い捨てしていた人も多いでしょう。そこで続いては、ジップロックを安全に再利用する際のチェックする点や注意点を紹介します。
清潔な状態を保つ
ジップロックを使い回しする際、一番気になるのは衛生面でしょう。ジップロックを使い回しするためには、清潔な状態を保つことが大切です。
ジップロックを清潔な状態に保つためには、ジップロックに食品を入れる際、ラップで食品を包んでから入れたり、ジップロックの使用後は綺麗に洗い、きちんと乾かすなど工夫を凝らすことで可能になります。
消耗具合をチェック
ジップロックを再利用する際の注意点の2つ目は、ジップロックの消耗具合をチェックすることです。ジップロックを何度も洗ったりすることで、ジップロックが段々とボロボロになってきます。
ジップロックを使い回す派の人たちの意見でも、ジップロックの再利用の回数は3回までの人が多く、永遠に使い回せるわけではありません。
ジップロックを再利用する際は、ジップロックが破れていないか、臭いが移っていないか、汚れがきちんと取れているかなど、しっかりとジップロックの消耗具合を確認してから、ジップロックを使い回しましょう。
ジップロックの再利用しやすい使い方
ジップロックに直接食品を入れてしまうと、食品によっては、ジップロックに臭いが移ったり、汚れが取れにくくなる場合もあります。そこでジップロックを再利用しやすくするためのジプロックの使い方を紹介します。
食材の保存はラップに包んで
先ほども紹介しましたが、ジップロックに食品を入れる際、食材をラップで包んで保存することで、ジップロックに直接食品が付かないため、ジップロックが再利用しやすくなります。
また、衛生面でもラップで包むことで食品にジップロックが触れないため、再利用のジップロックでも安心して使うことができます。
一度使ったら水洗い
食品をラップで包んでジップロックに入れて冷蔵庫などで保存した場合でも、水洗いすることをおすすめします。食品をラップで包んでジップロックに入れると、ジップロックはほとんどの場合、汚れていないでしょう。
しかし、目に見えない菌が付着している場合もあるので、ジップロックは一度使ったら、汚れていなくても必ず水洗いを行いましょう。
しっかり乾燥させる
水洗いしたジップロックは、しっかりと乾燥させる必要があります。ジップロックが湿ったままだと、菌が繁殖しやすくなります。
ジップロックを再利用する場合は、洗ったジップロックをキッチンペーパーなどの清潔なモノで水分を拭き取るか、中までしっかり乾くように、ジップロックのファスナー部分を開き逆さまに吊るなどをして干しましょう。
カレーなどを入れた場合は1回で捨てる
ジップロックにカレーを直接入れて保存した場合は、ジップロックを再利用せず使い捨てる方が良いでしょう。ジップロックにカレーを入れることで、ジップロックにカレーの色や臭いが付きやすくなります。
更にカレーは油分が多いため、カレーを入れたジップロックを食器用洗剤で洗っても油汚れが取れない場合が多いです。これらの理由から、カレーやシチューなど、油分が多い食品を保存したジップロックは、1回で使い捨てることをおすすめします。
ジップロックを再利用するための洗い方
ジップロックを再利用するためには、ジップロックを清潔に保つことが大切です。そこで続いては、ジップロックを再利用するためのおすすめの洗い方を紹介します。ジップロックを正しく洗って、上手に再利用してみましょう。
軽い汚れの洗い方
食品をラップで包んでからジップロックに入れたり、野菜やチーズなど包装されている食品を入れた場合、ジップロックはほとんど汚れていません。
このように、あまりジップロックが汚れていない場合は水洗いだけで良いでしょう。ジップロックを洗うのは水洗いで簡単に済ませても良いですが、乾燥はしっかりと行いましょう。
食品の汚れが少しついた場合の洗い方
食品の汚れがジップロックに少しついてしまった場合は、食器用洗剤を使って綺麗に汚れを落としましょう。食器用洗剤をスポンジに付けて、ジップロックの両面を綺麗に洗えるように裏返してスポンジでこすり洗いしましょう。
ジップロックの汚れが取れて、水で綺麗に食器用洗剤の泡を流したら、しっかりと乾かすことでジップロックを再利用することができます。
油汚れがひどい場合の洗い方
ジップロックの油汚れがひどい場合は、先ほどと同じく食器用洗剤で入念に洗いましょう。それでも油汚れが取れない場合は、ジプロックを水に浸して、そこにセスキ炭酸ソーダを小さじ1ほどい入れて5分ほど付け置きし、その後、食器用洗剤でジップロックを洗うと油汚れが綺麗に落ちます。
それでもジップロックの油汚れが落ちない場合は、思い切って捨てましょう。油汚れが付いた状態でジップロックを使い回してしまうと、衛生上危険です。
ジップロックの乾かし方
先ほども少し紹介しましたが、ジップロックを洗った後、しっかりと乾かさないと衛生面で危険度が増します。そこでジップロックをしっかりと乾かす方法を紹介します。
ジップロックを乾かす方法は、先ほど紹介したキッチンペーパーなど綺麗なモノで水分を拭き取る方法と、逆さまにして干す方法があります。逆さまで干すときは、洗濯バサミを使うと上手に干すことができます。
ジップロックを干す際は、広げて逆さまにしましょう。しっかりとジップロックを乾かせたら、アルコール除菌シートなどでジプロックを拭くことで、残っている雑菌なども綺麗に取れるため、衛生的に良いでしょう。
ジプロックの再利用は何回まで?
ジップロックは何回まで繰り返して使えるのか疑問に思う方も多いでしょう。ジップロックの使い方や洗い方でジップロックの寿命が変わってくるため、何回までは再利用可能と言い切ることはできません。
先ほど紹介したように、ジップロックの消耗具合をチェックして衛生面で危険が無いかを自分で判断する必要があります。ジップロックが汚れていないか、破れていないか、臭いは付いていないかなどを確認して、自己判断していきましょう。
衛生面に注意してジップロックを再利用しよう!
ジップロックは衛生面に注意しつつ、工夫して食品を保存することで、再利用することも可能になります。紹介したように、ラップを活用したり、洗い方を工夫して、ジップロックを再利用して使ってみましょう。