パスタを食べると太るの?太らないの?
パスタにはオリーブオイルや生クリームなどが含まれているため、高カロリーで太りやすいというイメージがありダイエット中は食べるのを控えるという人が多いそうです。パスタを食べると太るというのは本当なのでしょうか。
パスタは太る?
パスタは小麦粉に水や卵・バターなどを加えて練った麺と生クリームやオイルなどを材料としたソースが使われています。そのため高カロリーであるというイメージがあるため、ダイエット中は食べないようにする人が多いようです。パスタが太るといわれてしまう理由には何があるのでしょうか。
パスタが太ると言われる理由
パスタが太るといわれている理由には炭水化物が含まれているからだといわれているそうです。炭水化物はタンパク質・脂質と並ぶ三大栄養素の1つで、消化されると糖質と食物繊維に分解され糖質は脳や筋肉など体を維持するためのエネルギーとして使われます。
しかし必要以上に炭水化物を取ってしまうと、炭水化物が脂肪に合成されて皮下脂肪または内臓脂肪として体内に蓄積され太るそうです。このことがパスタは太るといわれている理由と考えられるといわれているそうです。
また炭水化物は太るからと食べることを控えすぎてしまうと痩せることはできますが、おかず中心の食事になるため脂質やタンパク質に取り過ぎとなり生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。
パスタのカロリー・糖質は?
パスタのカロリーと糖質は茹でる前と茹でた後で違いが出てきます。茹でる前のパスタのカロリーは100グラムで約380キロカロリー・糖質は約70グラム、茹でた後のパスタのカロリーは100グラムで約150キロカロリー・糖質は約30グラムとなります。
パスタを茹でた後のカロリーと糖質が少なくなるには2つが理由があります。1つ目の理由はパスタが茹でられることによって、炭水化物が溶け出してしまうためカロリーが減るということです。ちなみに糖質は溶け出すことはないそうです。
2つ目の理由はパスタが茹でられているときに水分を吸収するため、100グラムのパスタが約250グラムへと重さが増えることでカロリーと糖質が減るといわれています。
注目したいパスタのGI値
パスタを食べたいけどカロリーや太ることが気になるからと、うどんやおにぎりを選んでしまうことがあるのではないでしょうか。実はカロリーよりもGI値の数値を気にした方がいいそうです。GI値とはどんなもので、パスタにはどれくらい含まれているのでしょうか。
GI値とは
GI値とはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略称で、食べてから約2時間までに血液に入る糖質の量を計った数値で小さいほど血糖の上昇が緩やかになるといわれています。GI値が55以下の場合は低GI食品、56から69の場合は中GI食品、70以上の場合は高GI食品と分類されます。
GI値の高い食品を食べると血糖値が急激に上がり、血液中の糖を処理するためにインスリンの分泌が多くなります。血糖値の上昇を緩やかにするGI値の低い食品を知ることで、太ることを防ぎ健康的な生活を送ることができるといわれています。
また昼ごはんにGI値の高い白米を食べると太る心配だけでなく、大量に分泌されるインスリンによって血糖値が急激に下がってしまうことで倦怠感や強い眠気が出てしまうので、GI値の低い食品を選ぶと良いといわれています。
パスタのGI値は意外と低い
GI値の高い食べ物を食べることで、血糖値の上昇が早くインスリンの分泌量が多くなるといわれています。主食としてよく食べられている食べ物のGI値は白米が84・食パンが91・うどんが80といわれています。それに対してパスタのGI値は65と低めです。
これはパスタの原料となっているデュラムセモリナ粉の消化吸収が、一般的な小麦粉と比べるとゆっくりであることが理由となっているそうです。またパスタの茹で方によってGI値が変動するそうです。パスタの茹で時間が長いとGI値が高くなるそうです。
太ることを防ぐパスタの茹で方は、麺の中心に髪の毛程度の細さで芯を残すアルデンテがおすすめとなっています。アルデンテで茹でたパスタは噛み応えがあるので、噛む回数が増えて少量でも満腹になるので太る心配が少なくなります。
太るのを防ぐパスタの食べ方
パスタは他の炭水化物に比べるとGI値が低いため、太りにくい食べ物であるといわれています。しかし食べ方を間違えてしまうと、パスタのメリットを活かすことができません。ダイエットにもなる太らないパスタの食べ方にはどんな方法があるのでしょうか。
サラダやスープと一緒に食べる
パスタだけでは、ほとんどが炭水化物となっているので栄養が偏ってしまいます。パスタで太らない食べ方をするには栄養バランスが重要となるので、野菜たっぷりのスープやサラダを加えるようにしましょう。
パスタを食べる前にスープやサラダを食べておくと、野菜に含まれている食物繊維によって糖質の吸収を緩やかにする効果があるといわれています。
ただしパスタのソースや麺には塩分が含まれているので、スープを飲み干す・サラダにドレッシングをタップリかけてしまうと塩分を多く取ってしまう恐れがあるので、スープは具材だけ食べて汁は少し残す・ドレッシングは少なめにするなどの注意が必要となります。
魚介類・きのこ・野菜を使ったソースで食べる
パスタで太らない食べ方をするにはソース選びに気をつける必要があります。カルボナーラやアルフレッドなどのクリーム系パスタソースには、生クリームやバターなど脂肪になりやすい食材が多く使われているのでダイエットをしている時は控えるようにしましょう。
トマトやオイルをベースにしたソースがおすすめです。トマトには脂肪細胞の成長を抑える働きがある栄養素リコピンが豊富に含まれていて、オイルソースで使うオリーブオイルには代謝機能アップや便秘解消などに効果があるオレイン酸が含まれていてダイエットに効果があるといわれているそうです。
具材に野菜やきのこを入れるとダイエットで不足になりがちになる栄養素である食物繊維やビタミン類が取れるだけでなく、かさ増しすることで満腹感を得られるので太ることを防ぐ効果があるそうです。
エビやイカ・貝・白身魚などの魚介類には良質なタンパク質が含まれていて、肉類より脂質が少ないので具材として使うにはおすすめで、太る心配も減ります。
ダイエット中にパスタを食べ過ぎないおすすめの方法
パスタはGI値が低めですが、食べ過ぎてしまうとインスリンの過剰分泌によって太る原因になってしまいます。ダイエット中でパスタが食べすぎないようにするためには、どんな方法がおすすめなのでしょうか。太らないためにパスタを食べ過ぎないようにするおすすめの方法を紹介します。
ソースの野菜を大きめに切る
パスタを食べ過ぎない1つ目のおすすめ方法は、ソースの具材に使う野菜を大きめに切ることです。早食いは太る原因の1つなっていて食べ過ぎてしまうだけでなく、消化しにくく胃腸への負担がかかってしまいます。
大きめに切った野菜をよく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止になるだけでなく顎を動かし口の中で味わうことで頭の回路を活性化する働きがあるといわれています。ブロッコリーやキノコ類・ニンジンなど、噛み応えや食物繊維が豊富に含まれている野菜がおすすめです。
野菜やきのこを麺に見立ててかさ増し
パスタを食べ過ぎな2つ目のおすすめ方法は、野菜やきのこ類を麺に見立ててかさ増しすることです。パスタのカロリーが気になる場合は、麺の量を減らして野菜やきのこ類などを増やしましょう。歯ごたえのある野菜やきのこ類にすると、自然とよく噛むようになるので食べ過ぎ防止になります。
パスタのかさ増し食材としておすすめなのは、えのきだけといわれています。えのきだけには食物繊維やビタミン類が豊富に含まれているので、腸内環境の改善や代謝機能アップなどダイエットの助けになる効果があるそうです。
パスタは食べ方で太るのを防ごう!
パスタは炭水化物が多い・生クリームやオイルなどを使っているなどの理由で太るというイメージがあります。しかしGI値で見ると、他の炭水化物より数値が低くなっています。パスタは食べ方や調理方法を工夫することで、太らないで楽しむことができます。
サラダやスープを加える・野菜など具材を大きめにする・野菜やきのこ類でかさ増しする・よく噛んでゆっくり食べるなどで太る原因を減らして、パスタを楽しんでみてはいかがでしょうか。