翻訳の仕事がしたい人へ英語力やおすすめの資格を紹介!
昨今海外ドラマなどの大人気もあって、翻訳の仕事に就きたいと思う人が増えてきました。今や翻訳の仕事は憧れの職業の一つになりつつありますが、翻訳の仕事に就くためにはどのぐらいの英語力が必要なのかが分からないという人も多いでしょう。
また翻訳の仕事をするためにはどのような資格が必要なのか、そもそも資格は必要なのかすら分からないため悩んだり迷ったりする人も少なくありません。
翻訳の仕事に就くためにはいったいどの程度の英語力が必要とされるのか、資格は必要なのかの他、翻訳の仕事のジャンルと内容などについて詳しくご紹介していきます。
翻訳の仕事のジャンルと内容
それではまず、翻訳の仕事のジャンルと内容についてご紹介します。ひと口に翻訳の仕事と言っても一つだけではなく、翻訳の仕事にはジャンルがありそれぞれのジャンルごとに内容が異なります。
翻訳の仕事をしたいと思う人は少なくありませんが、翻訳の仕事がしたいならどのジャンルを選べば良いのか、ジャンルごとの内容とはどのようなものなのかについて把握しておくことをおすすめします。
翻訳の仕事にはいったいどのようなジャンルがあり、それぞれの内容とはどのようなものなのか、翻訳の仕事のジャンルと内容についてご紹介しましょう。
文芸翻訳
翻訳の仕事のジャンルと内容の一つ目は、文芸翻訳の仕事です。文芸翻訳という翻訳の仕事のジャンルはその名の通り文芸関係の翻訳の仕事で、海外の小説などを翻訳するというのが仕事の内容です。
文芸翻訳の仕事をしたい場合、海外の小説にも色々なジャンルがあるためそれぞれのジャンルに関する用語などを理解していなければなりません。また医学書などの専門書も文芸翻訳の仕事の一つになりますのでこちらも専門用語への理解が必要です。
また小説などの文芸翻訳をする場合には専門用語への理解以外に文章作りの上手さも求められます。文芸翻訳には意訳も必要ですが、その意訳のセンスがなければ原書の面白さが損なわれるためとても難しい仕事だと言えます。
実務翻訳
翻訳の仕事のジャンルと内容の二つ目は、実務翻訳の仕事です。実務翻訳というのは文字通り実務的な翻訳の仕事で、企業内に送られてくる外国語の書類などを翻訳する仕事になります。
実務翻訳の仕事は大企業などで求められていますので、基本的には企業に所属して翻訳の仕事をこなすことになりますが、まれに在宅ワークで実務翻訳の仕事ができる場合もあります。
実務翻訳の仕事はビジネス文書の翻訳が主な内容ですが、企業によっては専門用語が多い場合もありますので、様々な英単語を熟知している必要があると言えます。
映像翻訳
翻訳の仕事のジャンルと内容の三つ目は、映像翻訳の仕事です。映像翻訳の仕事はテレビ番組や映画などの翻訳の仕事なので、セリフなどを耳で聞いて翻訳をする必要があり、前述の二つの仕事よりやや難易度が高くなります。
同じ英語圏の映画であってもアメリカ人とイギリス人とでは発音が大きく違うため、どちらの発音であってもきちんと聞き取れるリスニングの能力が必要になります。
このように翻訳の仕事は大きく分けると三種類になりますが、仕事によってリスニングは必要なかったりリスニングが重要になったりと求められる能力は異なると言えます。
翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力
翻訳の仕事のジャンルと内容についてご紹介しましたので、次は翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力についてご紹介します。翻訳の仕事のジャンルと内容から、翻訳の仕事をするにはかなり高い英語力が必要だと分かるでしょう。
翻訳の仕事をするには高い英語力が必要となると、翻訳家になるためにはとても難しい資格試験などが必要になるのではと不安に思う人もいます。
翻訳の仕事に就くためにはいったいどのぐらいの英語力が必要なのか、何か特別な資格は必要なのか、翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力についてご紹介しましょう。
必要な資格はなし
翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力の一つ目は、翻訳の仕事には必要な資格はないということです。実は翻訳の仕事に就くために必要な資格は特にありません。ただ純粋に高い英語力を求められるだけです。
どのジャンルの翻訳の仕事をしたいかによっても必要とされるスキルは異なりますが、映像翻訳ならリスニングにおいて高い英語力が求められますし、文芸翻訳なら意訳において高いセンスが求められます。
またどの翻訳のジャンルにおいても専門用語などが出てくることがありますので、ありとあらゆる専門用語に備えて勉強しておく必要があります。
英語力はTOEIC800点程度以上
翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力の二つ目は、翻訳の仕事に就くのに必要な英語力はTOEIC800点程度以上だということです。TOEICとは「Test Of English for International Communication」の略称で英語の実力を測るテストです。
このTOEICで800点以上取れるぐらいなら翻訳の仕事に就いても何とかやっていけるという可能性がありますが、TOEICで800点も取れなくても翻訳の仕事をちゃんとやっている人もいますのでTOEIC800点以上は絶対的条件ではありません。
翻訳の仕事をするにはリスニング力を含む高い英語力が求められるということなので、生半可な英語力ではできないと言えます。
翻訳の仕事をするのに役立つ資格
翻訳の仕事をするのに必要な資格と英語力についてご紹介しましたので、次は翻訳の仕事をするのに役立つ資格をご紹介します。翻訳の仕事をするのに必要な資格はありませんが、持っておけば役立つ資格もいくつかあります。
その資格を持っていれば必ず翻訳の仕事ができるということではなく、自分にはその資格を持てるだけの実力があるということを示す材料になるということです。
翻訳の仕事に就きたいと思った時に役立つ資格にはどのようなものがあるのか、翻訳の仕事をするのに役立つ資格についてご紹介しましょう。
JTA公認翻訳専門職資格基礎試験
翻訳の仕事をするのに役立つ資格の一つ目は、JTA公認翻訳専門職資格基礎試験です。このJTA公認翻訳専門職資格基礎試験は、後でご紹介するJTA公認翻訳専門職資格試験の前に受ける試験で、翻訳の仕事を目指す人の基礎的な資格になります。
翻訳の仕事は資格などなくても始めることができますが、企業やクライアントでトライアルを受ける必要がある場合も多く、そういった時にこの資格を持っていれば多少有利になることもあります。
ですがJTA公認翻訳専門職資格基礎試験はあくまでも基礎的な内容の試験なので、これさえ持っていれば大丈夫というわけではありません。
JTA公認翻訳専門職資格試験
翻訳の仕事をするのに役立つ資格の二つ目は、JTA公認翻訳専門職資格試験です。先にご紹介したJTA公認翻訳専門職資格基礎試験よりも高度な試験で、より実践的な翻訳力があるかどうかを測るための試験です。
こちらの資格を持っているとプロの翻訳家としての力があるというアピールになりますので、企業内の実務翻訳の仕事に就きたい場合でも在宅での文芸翻訳や映像翻訳の仕事に就きたい場合でも役立ちます。
ただこちらもやはりこの資格を持っていれば絶対に翻訳の仕事に就くことができるというわけではありませんので、その点では注意が必要です。
JTFほんやく検定
翻訳の仕事をするのに役立つ資格の三つ目は、JTFほんやく検定です。このJTFほんやく検定は実務翻訳の仕事のレベルを測る検定試験で、基礎レベル試験と実用レベル試験があり、実用レベル試験は六つの分野から一つ選んで受験します。
実用レベル試験は科学技術や金融、医学や薬学などの六つの専門分野に関する翻訳の試験でかなり難しいですが、この検定に通って1級から3級の資格を取れば企業内の実務翻訳の仕事がかなり得やすくなります。
このJTFほんやく検定は名前は何となく柔らかい感じですが、実はとても難易度の高い検定試験なのでこの試験の合格までに何年もかかる人もいます。
翻訳の仕事の給料はどれくらい?
翻訳の仕事をするのに役立つ資格についてご紹介しましたので、次は翻訳の仕事の給料についてご紹介します。翻訳の仕事は専門職と言えるので給料も高そうだと思う人は結構多いですが、実はそういうわけでもありません。
翻訳の仕事には文芸翻訳と実務翻訳と映像翻訳の三つのジャンルがありますが、それぞれで給料は大きく異なりますし、その人の熟練度や能力などによってもかなり給料の額は違ってきます。
翻訳の仕事をするといったいどのぐらいの給料がもらえるのか、翻訳の仕事の給料についてもご紹介しましょう。
在宅での翻訳の仕事
翻訳の仕事の給料の一つ目は、在宅での翻訳の仕事の給料です。文芸翻訳や映像翻訳の仕事の場合在宅で仕事をするというケースが多いですが、こちらは実は人によってかなり異なります。
文芸翻訳などは出来高で給料が決まりますので、何ページ翻訳したかによっても給料は異なってきますし、クライアントのトライアル試験の結果によってページあたりの給料が違ってくる場合もあります。
まだ翻訳の仕事に慣れていない新人の場合、夜もほとんど寝ずに必死で仕事をしても月収5万程度ということもありますが、能力の高いベテランなら月収100万円にも及びます。
企業での翻訳の仕事
翻訳の仕事の給料の二つ目は、企業での翻訳の仕事の給料です。金融機関など様々な企業でも翻訳の仕事は求められていますが、そういった企業内で翻訳の仕事をすると一般職に比べるとかなり給料は高くなります。
一般職の時給が1,000円なら翻訳の仕事をしている人は時給1,300円程度と、約3割ほど翻訳の仕事をしている人の方が給料が高くなる場合が多いです。
このように同じ翻訳の仕事であっても在宅と企業とでは全く給料が異なりますし、収入の安定性という点では企業で翻訳の仕事をする方がはるかに上だと言えます。
翻訳の仕事の見つけ方
翻訳の仕事の給料についてご紹介しましたので、次は翻訳の仕事の見つけ方についてご紹介します。英語力に自信があって翻訳の仕事をしたいと思っても、仕事の見つけ方が分からず戸惑ってしまうという人もいます。
実は翻訳の仕事の求人数はかなり少ないため、ハローワークなどで翻訳の仕事を探そうと思ってもなかなかないというケースも多いです。
翻訳の仕事をしたいと思ったらいったいどのように仕事を探せばよいのか、翻訳の仕事の見つけ方についてご紹介しましょう。
企業で働く場合
翻訳の仕事の見つけ方の一つ目は、企業で働く場合の見つけ方です。企業内での実務翻訳の仕事はあまり多くないため、派遣社員を雇って時給スタイルで契約する企業が多いです。
そのためハローワークなどで求人情報を調べてみても企業内の実務翻訳の仕事が全く見つからないというのはかなり多く、派遣会社に登録してそこから企業に派遣されるというケースの方が多いと言えます。
どうしても求人情報で企業内の実務翻訳の仕事が見つからない場合には、派遣会社に登録するというのがおすすめの仕事の見つけ方です。
在宅で働く場合
翻訳の仕事の見つけ方の二つ目は、在宅で働く場合の見つけ方です。文芸翻訳や映像翻訳の仕事は在宅でできるケースが多いですが、在宅で働く場合には在宅ワーク専門のクラウドシステムなどに登録するのがおすすめです。
在宅ワーク専門のクラウドシステムでは意外に翻訳の仕事が多いので、思ったよりも簡単に在宅で翻訳の仕事ができるようになる人もいます。また翻訳専門の会社もありますので、そちらを探してみても良いでしょう。
在宅で翻訳の仕事がしたいという人はまず、在宅ワーク専門のクラウドシステムに登録し、翻訳ができるというのを自己PR文に入れておくのがおすすめの仕事の見つけ方になります。
翻訳の仕事の求人・就職状況は?
翻訳の仕事の見つけ方の三つ目は、翻訳の仕事の求人・就職状況はどうかということです。昨今では在宅ワークや派遣が多くなっているため、企業からの翻訳の仕事の求人は少なくなっています。
企業によっては派遣さえ雇わず在宅ワークで翻訳の仕事をしている人に外注するというケースも増えているため、企業が翻訳の仕事ができる人を雇うというのは減っています。
そのため最近では翻訳会社と契約して在宅ワークをする人や、在宅ワーク専門のクラウドシステムに登録して在宅ワークで翻訳の仕事をする人が増えていますので、翻訳の仕事をするカギは在宅ワークになっていると言えます。
翻訳の仕事は専門分野の知識豊富な人が求められている
翻訳の仕事の内容や求められる英語力、翻訳の仕事の給料などについて色々とご紹介してきましたが如何だったでしょうか。翻訳の仕事は専門分野の知識豊富な人が求められていますので、翻訳家を志すなら色々な分野の専門知識を身につけましょう。