マジックテープのループ面・フック面について
マジックテープは、ループ面とフック面があります。マジックテープは、ふわふわした面とチクチクする面を合わせて使います。
マジックテープは、チクチクしたフック面にふわふわしたループ状の面がひっかかって、引っ付く仕組みになっています。
キャップや手袋などのように例外もありますが、一般的な付け方は、ふわふわしたループ面を上にします。様々な付け方があるマジックテープのループ面とフック面について見てみましょう。
ループ面を上にしてつけるのがおすすめ
マジックテープは柔らかくふわふわしたループ面と硬くてチクチクしたフック面があります。異なった2つの面があるマジックテープは、一般的にはループ面を上にした付け方がおすすめです。
マジックテープのチクチクしているフック面は、ループ面に引っ付くのはもちろんですが、タオル地やウールなどループ状の素材にも引っ付いてしまいます。
ループ面とフック面の付け方は、つける場所により様々ですが、基本的にはチクチクして他の素材にも引っ付きやすいフック面を下に、ふわふわしているループ面を上につけると絡まらない付け方ができます。
キャップなどは例外
マジックテープは表面がふわふわしたループ面に、チクチクして固いフック面を乗せた付け方が一般的です。しかしキャップや手袋など例外もあります。
キャップや手袋、衣服などは肌に近いところにマジックテープがついていることが多く、肌に触れることで、かゆくなったり痛いなど不快に感じることがあります。
マジックテープの付け方に決まりはありませんが、つける場所や用途、マジックテープの種類などに合わせた使いやすい付け方がおすすめです。
裁縫タイプのマジックテープの付け方とコツ
マジックテープは、布や皮、プラスチックなどあらゆるタイプの素材に取り付けて使うことができます。マジックテープは貼り合わせるループ面とフック面に注目されがちですが、マジックテープを使うには、取り付ける面の種類を確認しておかなければなりません。
様々な種類の取り付け面があるマジックテープの取り付け方をご紹介します。まずは、ミシンや手縫いなど、裁縫タイプのマジックテープの付け方とコツをご紹介しましょう。
子供服やバッグ、ポーチなどボタンやファスナー代わりに、ハンドメイド作品など手芸や裁縫でマジックテープを取り付けるときの縫い方の参考にしてみてください。
ミシンでの縫い方とコツ
布や皮などに取り付けるときに使う裁縫タイプのマジックテープは、ミシンや手縫いで取り付けます。まずは、マジックテープをミシンでの取り付ける時の縫い方とコツをご紹介します。
マジックテープはループ面とフック面を合わせた時に、ずれないような付け方でなければ使えません。スナップと同じように2面が重なり合うことで、確実に引っ付けることができます。
ミシンを使ったマジックテープの付け方は、マジックテープの端より少しはみ出して縫い始め、返し縫をしてからミシン掛けしましょう。マジックテープの四隅は、少しはみ出すところまで縫うと安定します。
手縫いでの縫い方とコツ
裁縫タイプのマジックテープの付け方は、ミシンで取り付けることもできますが、狭い場所や小さくカットしたマジックテープを取り付けるときは、手縫いがおすすめです。
マジックテープを手縫いする付け方のコツは、ミシンでの縫い方と同じく、ループ面とフック面がぴったり合うように取り付ける場所を固定します。
手縫いでマジックテープを縫う付け方のコツは、波縫いでも付けられますが、ミシン目のような縫い方のバックステッチや、マジックテープの枠ごと縫い付けられるまつり縫いを使うと、手縫いでも設置面にしっかりと取り付ける縫い方ができます。
その他のマジックテープの付け方とコツ
マジックテープの取り付ける面は、裁縫のように縫い付けるタイプばかりではなく、アイロンで貼り付けたり設置面に粘着剤が付いているもの、専用の接着剤を使って付けるものなど、様々な付け方があります。
裁縫タイプ以外のマジックテープの付け方とコツをご紹介します。裁縫が苦手な方だけでなく素材が固く針を使えない場所にマジックテープを取り付ける時の参考にしてみてください。
アイロンタイプの付け方とコツ
マジックテープを針や糸を使わずに取り付けることができる、その他のマジックテープの付け方とコツをご紹介します。
アイロンタイプのマジックテープの付け方は、アップリケや裾上げテープのように、素材にマジックテープを設置し、アイロンをかけて取り付けます。
マジックテープの素材はポリエステルがほとんどで、アイロンの温度を上げ過ぎるとマジックテープが溶けて素材も破損してしまいます。アイロンタイプのマジックテープの付け方は、当て布を置いてアイロンを高温にし過ぎないようにしましょう。
粘着タイプの付け方とコツ
マジックテープは、針と糸でつける以外にも様々な付け方があります。マジックテープには設置面に粘着剤が付いているタイプがあり、シールやステッカーのような付け方でマジックテープをつけることができます。
粘着タイプのマジックテープの付け方は、好きなサイズにカットして使いたいところに貼るだけで使えます。粘着タイプのマジックテープは、素材や物を選ばず手軽に使えますが、耐熱性や耐水性に劣るものもあり、使用頻度が高いものや頻繁に洗濯するものには不向きです。
専用の接着剤の使用もおすすめ
マジックテープの接着面は、専用の接着剤を使用して取り付けるタイプもあります。専用の接着剤の付け方は、乾いたときに透明にならないものや接着剤が固くるものもあり、使う前に確認しておきましょう。
接着剤を使ったマジックテープの付け方は、クラフト用のボンドを1つ置いておくと、素材を選ばず貼り付けることができます。しかし素材に合わせた専用のボンドは、マジックテープが安定し素材を傷めることが少なくなりおすすめです。
専用の接着剤で取り付けるタイプのマジックテープは、縫い付けやアイロンが使えない場所にも使うことができます。
マジックテープの面ファスナーの種類
今やマジックテープは、各社共通の商品名のようになっていますが、面ファスナーが正式名称です。正式名称より商品名が一般化している例として、消波ブロックはテトラポットとして知られています。
マジックテープとして知られている面ファスナーの種類をご紹介します。ソフトマジックテープ、フリーマジックスナップ、メカニカルファスナーの特徴や付け方など使用目的に合わせて使うときの参考にしてみてください。
ソフトマジックテープ
マジックテープは、取り付ける面のタイプ以外にマジックテープ自体の厚みや貼り合わせる面にあたるループ面とフック面のタイプも様々です。
ソフトマジックテープは、薄くてかさばらない、さらに、一般的にはチクチク固いフック面も柔らかく、ソフトというメリットを活かした使い方で、赤ちゃんの衣類や介護用の衣類に付けても肌に負担なく着ることができます。
フリーマジックスナップ
マジックテープと一般的に呼ばれている面ファスナーは、ふわふわしてやわらかいループ面と、チクチクして固いフック面の、異なった2つの面が絡まることで、貼り合わすことができています。
しかしフリーマジックスナップは、1つの面にループ面とフック面の両方の機能が備わっていることで、同じタイプの面を合わせて引っ付けます。フリーマジックスナップは、フック面もループ面も同じのため上下を迷うことなく貼り合わせます。
メカニカルファスナー
面ファスナーの種類の中には、メカニカルファスナーという極薄のマジックテープがあります。メカニカルファスナーは、ソフトマジックテープよりもさらに薄く、一般的なマジックテープの4分の1程度の厚さです。
メカニカルファスナーは衣類だけでなく、小さなぬいぐるみや布製のブックカバーなど、マジックテープを使いたいけれど厚みを気にしている人におすすめです。
マジックテープの付け方は種類によって使い分けよう
マジックテープと一般的に呼ばれている面テープは、ふわふわして柔らかいループ面とチクチクして固いフック面が合わさることで引っ付いています。マジックテープは、布や皮、プラスチックなど製品を選ばず使うことができます。
マジックテープは、取り付ける部分の種類も多く、手縫いやミシンで縫い付けたり、アップリケのようにアイロンで付けるもの、シールのように貼るだけのものなど、取り付ける場所や素材に合わせた付け方ができます。
縫うことができない場合は、アイロンタイプや粘着タイプを使うなどマジックテープの付け方は種類によって使い分けるようにしましょう。