履歴書に研究課題を書く書き方って?
就活に入ると企業に提出する履歴書を書かなければならなくなりますが、履歴書の研究課題の欄の書き方に迷う人は結構多いでしょう。履歴書に研究課題を書く際にははどのような書き方をすれば良いのか分からないという人も少なくありません。
学生時代にとても複雑な内容の研究課題を持っていた場合、履歴書の中の小さな研究課題欄に書ききれないため、どの程度書き込めばよいのか分からないというケースがかなり多いと言えます。
ですが履歴書の研究課題欄のスペースは小さいため、たくさんの文字を入れようとすると米粒のような文字で書かなければならなくなります。
履歴書の研究課題欄は面接官や採用担当者にも分かりやすく書く必要がありますので、適切な書き方のポイントを押さえておくことが大切です。
履歴書の研究課題欄とは
それではまず、履歴書の研究課題欄とはどういうものなのかということについてご紹介します。履歴書の研究課題欄はスペース的にはかなり小さいので、そう重要ではなさそうですが実はそうでもありません。
志望する会社の仕事内容や自分がやりたい仕事によっては、履歴書の研究課題欄に書かれたことは非常に重要になる場合もありますので、履歴書の研究課題欄の書き方次第で就活が良く転んだり悪く転んだりすることがあります。
就活していく中で意外に重要な役割を果たす履歴書の研究課題欄とはいったいどのようなものなのかについてご紹介しましょう。
ゼミなどでの研究内容を書く
履歴書の研究課題欄とは何なのかの一つ目は、ゼミなどでの研究内容を書く欄だということです。大学生活の中で特に研究したいことはゼミで研究するものですが、履歴書の研究課題欄にはこのゼミなどでの研究内容を書きます。
大学生活ではとりあえず講義を受けてレポートなどを提出すれば単位は取れますが、ゼミで色々な研究をしている人も少なくありません。自分が気になった何かをゼミで研究することは、就活の中で役立つ場合も多いです。
また就活にはあまり関係のない研究内容であっても、何か一つのことを研究していたということは評価されることも多いと言えます。
概要でよい
履歴書の研究課題欄とは何なのかの二つ目は、履歴書の研究課題欄に書く研究内容は概要だけで良いということです。ゼミでの研究内容が志望している企業の仕事に関係あってもなくても、概要だけを書いておけばOKです。
もしもゼミでの研究内容が企業の仕事に関係することなら面接で詳しく聞かれますし、企業の仕事に関係しないことでも面接官が興味を持てば詳しく聞かれることもあります。
履歴書の研究課題欄にはゼミなどでの研究内容の概要だけ書いておいて、面接で詳しく聞かれれば答え、聞かれなければそれはそれで良いということです。
履歴書で研究課題を聞く理由
履歴書の研究課題欄とは何なのかについてご紹介しましたので、次は履歴書で研究課題を聞く理由についてご紹介します。就活において履歴書で研究課題を書かなければいけないのにはいくつかの理由があります。
学生時代の研究課題など関係ない企業の面接を受ける場合であっても履歴書に研究課題を書かなければならないということを面倒がる人もいますが、ちゃんと理由があると知れば納得できるでしょう。
履歴書に研究課題欄があれば必ず研究内容を書き込まなければならないのにはいったいどういう理由があるのか、履歴書で研究課題を聞く理由についてご紹介しましょう。
面接で聞かれることもある
履歴書で研究課題を聞く理由の一つ目は、面接で聞かれることもあるということです。学生時代のゼミでの研究課題が面接を受ける企業の仕事とは全く関係なかったとしても、面接官が研究課題のことを尋ねる場合もあります。
面接官が知りたいのは面接を受けにきた人間の能力だけではなく、人となりなども大きなポイントになりますので、ゼミでの研究課題のことを尋ねることによって人となりを知ろうとすることは結構多いと言えます。
就活生が学生時代にゼミでどのような研究をしてきたかというのを重要視していなくても、どのような態度で研究してきたかを聞かれることが多いです。
得意な科目を知る
履歴書で研究課題を聞く理由の二つ目は、得意な科目を知ることです。大学で文系に進むか理系に進むかによって得意な分野は分かれますが、その中でさらに得意な科目を知るために履歴書に研究課題を書かなければならない場合も多いです。
理系は理系でひとくくりにされがちですが物理学と数学は全く違う物で、企業において求められる人材は同じ理系でも全く違う場合もあります。
就活において企業が求める人材の理想像は会社それぞれで違いますし、求人を出している部署によっても違います。それぞれが求める人材であるかどうかを確かめるためにも、履歴書の研究課題欄は必要だということです。
アピールになる
履歴書で研究課題を聞く理由の三つ目は、アピールになるということです。履歴書で研究課題を書くことは面接官が就活生のことを知るために重要になりますが、就活生にとっても面接官へのアピールになるという大きなメリットがあります。
大学でゼミなどに入って真剣に研究していたことがある場合、どのような研究をどのぐらい真剣に続けてきたか、結果は出たのかなどということを面接官にアピールできれば、就活を有利に進めることができます。
このように履歴書で研究課題を聞く理由はいくつかありますが、就活生を迎える面接官にとっても面接を受けに行く就活生にとってもメリットがあると言えます。
履歴書の研究課題欄の書き方
履歴書で研究課題を聞く理由についてご紹介しましたので、次は履歴書の研究課題欄の書き方についてご紹介します。履歴書に研究課題欄がある場合にはゼミなどで研究してきた内容を書かなければなりませんが、書き方のポイントや注意点もあります。
履歴書で研究課題を書く場合にはゼミなどで研究してきたことの概要を書いておけば良いですが、ただ単に箇条書きなどで書けばよいという訳でもありません。
履歴書に研究課題欄があった場合にはいったいどのような書き方をすれば良いのか、履歴書の研究課題欄の書き方についてご紹介しましょう。
学んだ内容を書く
履歴書の研究課題欄の書き方の一つ目は、学んだ内容を書くということです。大学の講義とは別にゼミに入って勉強をしてきた場合、どのようなことを学んできたのかその内容を書く必要があります。
履歴書の研究課題欄にゼミで学んだ内容を書けば得意な科目をアピールすることができますので、これは絶対に書かなければなりません。
「私の得意な科目はこれです」と自信を持って言えるような内容を書いておけば、面接の時に面接官から「得意な科目はこれのようだけど…」と詳しく尋ねられることもありますので、学んだ内容はしっかりと簡潔に書きましょう。
取り組む姿勢をアピールする
履歴書の研究課題欄の書き方の二つ目は、取り組む姿勢をアピールするということです。大学でゼミに入って何かの研究を続けてきたとしても、取り組む姿勢がいい加減ではアピールはできません。
履歴書の研究課題欄には学んだ内容を記すだけではなく、どのような姿勢で取り組んできたのかということをアピールするようなことを書く必要があります。
履歴書の研究課題欄は小さいためあまりたくさんの文字は書けないので、研究内容とその概要、そして一生懸命取り組んできたということを簡潔に少ない文字数でまとめてアピールしましょう。
研究からわかったことを書く
履歴書の研究課題欄の書き方の三つ目は、研究からわかったことを書くということです。ゼミに入って何かの研究を続けるうちに何かひらめいたり話し合いの中で気づくこともありますので、何かわかったことがあればそれも書いておきます。
講義以外にゼミでも勉強をするというだけでも結構アピールになりますが、研究を続けて何か結果が出せればそれはさらに大きなアピールポイントになります。
得意な科目を伸ばすために大学に入り、さらにゼミで研究をすることによって講義を受けるだけでは得られない何かを得ることができたら、その点は研究課題欄にしっかりと書いておきましょう。
書くときの注意
履歴書の研究課題欄の書き方の四つ目は、書くときの注意です。履歴書の研究課題欄にはゼミでの研究内容などを書きますが、書くときには注意しなければならない点もあります。
大学で講義だけを受けていてゼミには入っていない場合には、履歴書の研究課題欄を空欄にしてしまう人もいますが、空欄で提出してはいけません。
履歴書に研究課題欄があるのにゼミに入っていなかった場合には、大学での得意な科目やその他大学で頑張ったことなどを記入するだけでもOKなので、研究課題欄が空欄のまま提出しないよう注意しましょう。
履歴書の研究課題欄の例文
履歴書の研究課題欄の書き方についてご紹介しましたので、次は履歴書の研究課題欄の例文についてご紹介します。履歴書の研究課題欄の書き方や書く内容についてご紹介しましたが、例文がなければ書き方が分からない人もいるでしょう。
履歴書の研究課題欄は小さいため、何をどう書けば良いのか分からなくなり混乱する人もいますが、例文を見てそれに似せれば大丈夫です。
履歴書の研究課題欄にはいったいどのような書き方をすれば良いのか、履歴書の研究課題欄の例文についてもご紹介しましょう。
文系の書き方
履歴書の研究課題欄の例文の一つ目は、文系の書き方の例文です。文系の場合多くの人は一般職への就職を希望しますが、そうなると企業へのアピールが難しくなる場合もあります。
そういう場合には「私は学生時代に得意な科目をさらに伸ばせるよう、哲学のゼミに入っていましたが、そこで得たものは考え方の違うたくさんの人達と話し合うことで生まれる新たな考えもあるということです」といった例文が使えます。
一般職の場合大学時代の得意な科目が役立つことはほぼないと言えますので、そういった時にはこのような書き方をすれば人間関係を大切に考えているということをアピールできます。
理系の書き方
履歴書の研究課題欄の例文の二つ目は、理系の書き方の例文です。理系の場合は面接官が文系であった場合のことを考えてあまり難しい書き方をしないよう注意が必要です。
「私はゼミでAIの研究をしてきましたが、その中でAIによって人間の手を介さなくてもできる仕事が沢山あるということを知りました。ゼミでの私の研究は必ず御社の業務の簡略化につなげることができると思います」というような例文がおすすめです。
理系の人は文系の人にはわからないような専門用語を使いがちですが、専門用語だらけだと面接官が何を聞いて良いか分からない時もありますので注意しましょう。
逆に面接官がバリバリの理系である場合には面接で細かいところまで尋ねられますので、こと細かく説明できるように備えておく必要もあります。
研究課題がない場合の書き方
履歴書の研究課題欄の例文の三つ目は、研究課題がない場合の書き方です。ゼミに入っていても研究課題がない場合履歴書の研究課題欄を空欄にしがちですが、空欄で提出しないよう注意しましょう。
研究課題がない場合には「大学では得意な科目を伸ばすためにゼミに入りましたが、在学中に何らかの結果を出すことはできませんでした。それでも大勢と協力して色々な研究ができたことは私にとって有意義な体験でした」と書けばOKです。
履歴書の研究課題欄の注意点として、絶対に空欄で提出してはいけないということが挙げられますので、その点は充分注意してちゃんと欄を埋めてから提出しましょう。
ゼミに入っていない場合の書き方
履歴書の研究課題欄の例文の四つ目は、ゼミに入っていない場合の書き方です。得意な科目はあってもゼミに入らずボランティア活動などに精を出す人もいますので、こういった場合にはボランティア活動などのことを書きましょう。
こういう場合には「私には得意な科目はありましたが、大学在学中はボランティア活動をずっと続けていました。一人の力は小さくても、たくさんの人が手を取れば大きな力になるということを実感しました」というように書きます。
実はボランティア活動も企業に対してはかなり大きなアピールポイントになりますので、ボランティア活動をしていた場合には必ず書くことをおすすめします。
履歴書の研究課題欄には文系や理系、研究課題がなかった場合やゼミに入っていない場合などで書き方が異なりますので、自分に合った書き方をしましょう。
履歴書の研究課題をしっかり書き込もう!
履歴書の研究課題の書き方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。履歴書の研究課題欄はとても小さいため書き込める文字数は決まっていますが、小さいながら大きなアピールができる場でもあります。
履歴書の研究課題欄にはゼミなどでの研究内容の概要を端的に書きつつも、自分の長所のアピールができるようにできるだけしっかりと書き込みましょう。