CFDとは?効率よく稼げる取引の仕組みやメリット・デメリットも解説!

CFDとは?効率よく稼げる取引の仕組みやメリット・デメリットも解説!

近年、証券系の投資が注目される中、CFDという投資手法が特に見直されています。いろんな分野に資産を投入できる汎用性の高い投資手法として注目されています。今回は、CFDとはどんな投資商品なのか、メリットやデメリットとはどんなものがあるか解説します。

記事の目次

  1. 1.CFDとは?
  2. 2.CFD取引の仕組みとは?
  3. 3.CDF取引のメリット
  4. 4.CDF取引のデメリット
  5. 5.CDF取引の仕方とは?
  6. 6.CFD取引ができる証券会社
  7. 7.最近の証券取引の傾向
  8. 8.CFD取引とは差益決済の仕組みを理解しておく事が大切

CFDとは?

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最近は、株式投資やFXによる投資が世間的に注目を集めています。しかし、CFDという投資商品は一般的にはそれほどメジャーではありません。しかし、このCFDという商品とは、投資商品として多くの魅力を持っている手法として広く利用されています。

CFDに限らず、投資商品には必ずメリットとデメリットが存在します。CFDという商品の特徴についてよく理解し、後悔のない取引ができるよう、十分に事前知識を得てから取引を開始することをおすすめします。上手に使うことで大きな利益を獲得できる可能性を秘めた投資手法です。

CFDとは、Contract For Differenceの略で、様々な商品を扱っていることが特徴として挙げられます。株式や債券はもちろんの事、穀物や金、原油などありとあらゆる商品を扱っており、売買取引を行うことができます。

売買の差額だけを決済する取引

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CFDは、基本的に差金決済の形式で売買がなされます。これは、売買の差額だけを決済する形式の事です。これに対応する言い方として現物取引というものがありますが、これは逆に実際の商品の金額を出して購入する形式になります。株式投資ではこちらの現物取引が一般的です。

CFDで適用される差金決済とは、売買の権利を売り買いすることになります。たとえばある商品が100円の時に購入の権利を持ち、110円に価値が上昇したときにその権利を売ると、差額の10円のみを獲得するということになります。

FX(外国為替証拠金取引)とはCFD取引の一種

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現在、通称FXと呼ばれる投資手法が人気になっています。FXとは、外国為替証拠金取引のことで、外国為替相場の変動を予想して売買を行なう商品です。基本的に差額決済の仕組みで、CFDととてもよく似ていると感じる方も多いかもしれません。

実は、FXはCFDの一種と考えることができます。CFDが扱っている中で、FXは外国為替に限定した投資商品ということです。したがって、FXも広い意味ではCFDだといえます。したがって、普段FXを利用している方にとっては、CFDを始める際には特に違和感なく利用を開始できるのではないでしょうか。

レバレッジを効かせる事ができる

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FXをしている方ならなじみのある項目かもしれませんが、CFDもFXと同様レバレッジを効かせた取引をすることができる点がメリットの一つとされています。これは、てこの原理ともいわれ、少額の資金でも高額の取引をすることができる仕組みのことです。

従って、相場と予想がぴたりと当たれば、相当大きな利回りを実現することができる可能性を秘めているのがCFDの魅力といえます。ただ、相場が逆に移行すれば、損失も大幅に拡大してしまうというデメリットをはらんでいることを忘れてはいけません。CFDをレバレッジを効かせて利用する際は常に相場の動向をチェックしておきましょう。

CFD取引の仕組みとは?

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CFDは、まだ日本ではそれほど有名ではありま線が、海外では個人投資家のレベルでも多くの方が利用している人気の投資手法となっています。CFDの仕組みで最も特徴的なのは、やはり差金決済という点に尽きます。

CFDの特徴である差金決済というメリットを生かして、効率の良い投資を展開することができます。株式の売買のように現物投資ならある程度まとまった資金が必要になりますが、差金決済が可能なCFDなら大きなレバレッジを活用して効率よく資金を運用することができます。

様々なCFD取引が可能

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CFDでは、差額決済というメリットを生かして、あらゆる商品を投資対象とすることができます。値段が変動するものであればそのすべてが投資対象商品となります。現物投資なら、該当の物品を購入しないといけないので、差金決済に比べて自由度が下がります。

CFDを利用して取引できる物品を例に挙げると、個別株式や債券はもちろんのこと、金やプラチナ、穀物や原油、外国為替(これはFXで利用可能となります)、株価指数などが挙げられます。通常だと売買が難しい物品でも、権利を売買するだけなので手軽に利用することができます。

原則取引業者との店頭取引

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CFDの取引とは、基本的にはCFDを取扱う専門業者と直接店頭取引で売買注文を実行することになります。株式のように専用の取引所があって値段が決まっているという性質のものではありません。

ただ、現物で取引している市場がベースにあり、それを元に取引業者が値段を決めて個別のユーザーに提供するという仕組みになっているため、市場価格がベースにあるということは間違いありません。完全に取引業者の言いなりになるというわけではないということです。

CDF取引のメリット

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どんな投資商品にもメリットとデメリットがあります。賢い投資スタイルとは、商品ごとのメリットとデメリットを十分に理解し、リスクを管理しながらデメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に享受することが重要になります。

CFDにもたくさんの投資面でのメリットがあります。最大限に活用して、効率よく投資成果を上げていきたいところです。以下、CFDのメリットについて紹介していきますので参考にしてみてください。

売り(ショート)から取引可能

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CFDの取引で大きな特徴とは、売りから取引を開始することができる点です。差額決済の投資手法の特徴と言えます。通常、例えば株式投資だと株銘柄を購入して値段が高くなったら売るという流れが一般的ですが、CFDの場合は売る権利を持ち、値段が下がったら買い戻すという取引が可能です。

売りから開始することができるメリットとは、値上がり局面だけでなく値下がり局面でも利益が獲得できる可能性をもつことになることで、どんな相場局面でも利益を獲得できる可能性を秘めていることになります。FXやCFDの持つ大きな特徴と言えます。

配当金の受け取りが可能

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配当金とは、株式投資の際に獲得できる利益の一つで、株式発行元が株式の保有数に応じて支払う利益の分け前のことです。CFDで株式の購入をして一定の期日まで保有した場合、その保有割合に応じた配当金を貰うことができます。

通常株式投資では単元株といってある程度まとまった単位で株式を購入しなければなりませんが、CFDではそのような規制はありません。購入の権利を保有するだけで配当金と同等の利益を享受できるとは、とてもお得なことです。

逆日歩がない

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CFDは信用取引と性質が似ていますが、信用取引において大きなデメリットと言われている逆日歩の制度が適用されません。逆日歩は、思わぬ大きな負担となるケースが意外に多いため、信用取引においては常に注意を払っておくべき項目です。

しかし、CFD取引においてはこれを心配する必要がありませんので、安心して売り取引から開始することができます。逆日歩を気にする方は、CFDを利用した投資をすれば心配しないで取引ができます。

逆日歩とは?

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CFDでは逆日歩がないと説明しましたが、いったい逆日歩とはどういったものでしょうか。これは「ぎゃくひぶ」と読み、信用取引においてはつきものの制度です。取扱業者においては毎日投資家の売り買いポジションを整理しますが、売りポジションが過剰に累積したことで発生する項目です。

売りポジションの過多となると、取扱業者側では株式の現物が足らなくなり一時的に資金を借りることになります。この借り入れにかかる負担を売りポジションを持つ投資家が負担するという制度になります。思わぬ高額の負担となるケースがあり、警戒すべき項目です。

24時間取引が基本

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CFD取引の大きなメリットの一つに、ほぼ24時間365日取引をすることができる点が挙げられます。これはFXでもそうですが、世界のどこかしらで市場がオープンしているので、日本時間で証券会社が営業をしていなくても売買注文を出して取引をすることができます。

さらに、FXと同様祝日でも取引を行うことができるというメリットもあります。株式投資などとは異なり、利用時間に対する制限がとても少ないので、チャンスを逃すことなく取引をすることが可能となっています。CFDなら何らかの商品市場が世界のどこかでオープンしていることが背景にあります。

CDF取引のデメリット

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CFDは、投資手法としてはたくさんのメリットもありますが、同時にいくつかのデメリットもあります。どんな投資商品でもメリットとデメリットがあるので、十分にリスクを理解し、賢い投資を遂行するように心がけましょう。

デメリットとはいえ、ある程度自分で管理することができるものばかりですので、十分理解をしておけば大きな問題にあることはありません。CFDにおけるデメリットを十分に理解し、納得したうえで取引を開始するようにしましょう。

為替リスクがある

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外国為替リスクといえばFXを連想する方も多いですが、CFDにおいても為替リスクは存在します。外国に関連する商品の場合はたいていついて回るリスクといえます。外国の株式銘柄に投資する商品もCFDの中にはありますので、常に外国為替リスクにさらされているという点はデメリットといえます。

逆に為替による利益を獲得することができることもありますが、損失が出るときの金額的なインパクトは大きいため、CFDで購入した銘柄自体の値動きに加えて為替の動向も常にチェックしておくことが大きな損失を出さないポイントといえます。

損失額が大きい

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CFDは、FXと同様証拠金取引が採用されていて、一定の証拠金金額にレバレッジをかけて、少額の資金でも高額の取引ができるというメリットがあると述べてきました。しかしこれは同時にデメリットとなりえます。予想と反する値動きをした場合、大きな損失を計上するリスクをはらんでいることになります。

大きなレバレッジをかけて取引をしている場合は、常に相場の動向をチェックして、損失が拡大する前に損切をしてポジションを解消してしまうといった対応が必要となるケースもあり得るということを理解したうえで取引をしましょう。

追証の可能性

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CFDのような証拠金取引を採用している投資手法において最も怖いのがロスカットという処置です。保有する売買権利の含み損が大きくなりすぎて限度を超えてしまうと、強制的に反対売買契約が実行され、投入している証拠金がすべて失われることになってしまう決済方式の事です。大きな損失が確定してしまう怖い処置です。

証券会社によっては、このロスカットを実行する前に追証を求めてくる業者もあります。これは証券会社によって異なりますので、CFDを扱う業者を比較して、あらかじめチェックしておきましょう。いざという時に安心して取引をすることができます。

追証とは?

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ここでいう追証とは、追加で証拠金を投入する行為を指します。ロスカットとなる前に証拠金を増やしておくことで、余剰金をあらかじめ増やしてロスカットの発生を抑えることを目的にした取引のことです。ロスカットの前にこの追証を求めてくる業者もあれば、これをすることなく即時ロスカットの処置をする業者もあります。

CFDの取引をする際にはまず証券会社で口座開設をする必要がありますが、会社選定をする際にこの追証の事前確認があるかどうかも選定のポイントとしておくことをおすすめします。相場は急変する可能性もあるので、追証の確認があった方が安心です。

CDF取引の仕方とは?

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ここでは、CFD取引の具体的な方法について解説していきます。細かい売買の注文方法は証券会社によって異なる部分もあるので、実践してみないとわからない部分もありますが、根本的な考え方はほぼ同じなので、あらかじめ理解しておくに越したことはありません。

まず証券会社で口座開設をして証拠金を投入するところまではどの証券会社でも必要な手続きとなります。そのうえで、売買をする際に考えるべき基本的なポイントを具体的に解説していきます。CFDは損失リスクを含んだ取引になるので、十分理解を深めたうえで取引をしましょう。

CFD取引は取引期限がない

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CFD取引には、基本的には取引期限というものがありません。購入した売買ポジションは、自ら決済処理をするまでずっと保有することになります。一部先物取引においては期限が設けられている商品もあり、この場合は期限が来ると自動的に決済されてポジションが解消されます。

基本的にはCFDにおいては取引期限はないので、じっくりと相場をチェックしながら売買のタイミングを計ることができます。自分が予想する相場に達するまでゆっくりと相場動向を眺めるもよし、ある程度の利益が出た段階で早めに決済するのも一つの考え方です。

手順①スプレッドと手数料を把握する

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CFD取引においては、「売り」からでも「買い」からでもどちらからでも取引を開始することができるということは前述の通りですが、全く同じ価格で売買ができるかといえばそうではありません。「売り」と「買い」の値段の差額のことをスプレッドといい、証券会社によって設定が異なります。これが小さいほど有利に売買できることになります。

CFDでは、このスプレッドと売買手数料が実質の運用費用となりますので、口座開設をする証券会社を選定する際には、この二つのポイントを主眼に比較をすると、費用面の比較においては問題ありません。少しでも負担が少ない業者を選びましょう。

手順②取引サイズの決定

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CFDで売買をする際に、最初に決めるのは取引サイズです。これは売買をする量に当てはまります。一般的にはロットと呼ばれる単位ごとの売買注文を出すことになります。商品によってこのロットの設定ルールは異なりますので注意が必要です。

確実に利益が取れそうな取引の場合は高ロットでの売買を実施し、不透明で自信がない場合の取引の際は小さなロットで売買注文を出すといった使い分けをするケースが多くなっています。

手順③利益と損失の算出

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CFDで売買を行なえば、基本的には損失か利益かどちらかの結果を得ることになります。たとえば、1ロット100円の商品の買いポジションを持っていて、110円になったときに売り決済をした場合、利益が獲得できます。計算は、1ロット×(110円-100円)となり、10円の利益が手に入ります。

所有しているロットをすべて決済する必要はありません。5ロットのうち、2ロットだけ利益を確定させ、残りはもっと高額の利益を目指すためにそのままにする、といった運用方法がCFDでは選択することができます。いろんな考え方に基づいた戦略が立てられます。

CFD取引ができる証券会社

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CFD取引を開始するには、証券会社で専用の口座を開設する必要があります。ただ、すべての証券会社でCFDを扱っているかといえばそうではありません。CFDを利用した投資をしたい方は、まずどの証券会社で口座開設をするか、その証券会社はCFDを扱っているかどうかをチェックする必要があります。

最近はCFDを扱う証券会社も増えてきていますが、まだまだ日本では完全に普及しているとはいいがたいので、あらかじめチェックして後悔の無い口座開設手続きができるようにしないといけません。

デモ取引ができる:GMOクリック証券

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GMOクリック証券は、証券会社の中でも大手の会社で、利用者も多く安心感があります。初心者でも利用しやすいと好評です。この会社の特徴は、口座開設の前にデモ取引が可能となっている点です。ほとんどの売買取引は、インターネットの専用画面を介して実施することになりますが、画面の見やすさは一度利用しないとわかりません。

その点、デモ取引で試しに利用することができると、口座開設の前に売買イメージがつかみやすくなり安心です。最近はデモ取引ができる証券会社も増えてきていますが、やはり一度イメージをつかんでおくに越したことはありません。

株の取り扱い商品が豊富:SBI証券

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SBI証券も、大手の証券会社で利用者が多い会社です。この証券会社の特徴は、CFDも扱っていますが、株式売買における種類の多さです。手数料設定が二種類から選ぶことができ、利用の規模に応じて設定を変えることができます。

また、SBI証券ではLINEを介して売買を行なうこともできます。昔では考えられなかった柔軟性で、どんどん使いやすくなっていっている印象を受けます。株式の信用取引も行なうことができます。

売買手数料が最安:マネックス証券

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最後に、マネックス証券という証券会社を紹介します。ここも大手中の大手の証券会社です。もちろんCFDの取り扱いがあります。他にもいろんな投資商品を扱っていて、利用者も大変多い人気の証券会社です。ここの特徴は、売買のつど発生する売買手数料が安く設定されています。

売買手数料が安いということは、売買の回数が多い方にとっては大変大きなメリットがあります。細かい売買を繰り返して利益を獲得するスタイルの方にはお勧めの証券会社と言えます。売買注文画面も見やすい構成になっています。

最近の証券取引の傾向

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CFD取引を開始するにあたり、基本的な性質や内容は前述のとおりですが、最近の傾向としては売買注文をスマートフォンなどのモバイル機器を利用して実施することができるツールがどんどん出てきています。インターネットにつながる環境さえあれば、いつでもどこでも売買取引をすることができます。

スマホアプリで売買可能なツールが増加

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各証券会社がスマートフォンアプリで売買取引ができるツールを提供し始めています。スマートフォンの画面で見やすく構成されていて、必要な情報を確実にかつ簡単に入手することができるツールとして利用者が増えてきています。

CFDは差金決済でしかも証拠金取引となりますので、場合によっては集中して相場の状況をチェックしておかないと利益を得るチャンスを逃してしまうこともあります。アプリでスマートフォンを通して相場をチェックしたり、タイムリーに売買注文を出すことができるようになってきています。

CFD取引とは差益決済の仕組みを理解しておく事が大切

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ここまでCFDの性質とメリットやデメリット、具体的な売買注文方法まで紹介してきました。差金決済という特徴を生かして、大きな利回りを獲得できる可能性を秘めた魅力的な投資手法で、今後日本でもどんどん利用者が増えてくることが予想されているので、興味を覚えた方はこの機会にぜひチェックしてみてください。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験でわかりやすい記事を提供していきたいです。インターネット上にあふれる情報は信ぴょう性を確認することが難しいですが、可能な限り正確で時節に応じた内容の文章を提供します。

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