起業を検討している人必見!
起業してビジネスを成功させたいと思っている人は多いです。しかし、起業するには、どんな手続きや方法が必要で、どんな知識や資格があるといいのか、資金はいくらくらい要るのか等いくつもの疑問点がわいてきます。その疑問点に答える意味で、この記事では、具体的な起業の方法をお教えするので、起業を検討している人必見の内容となります。
起業するには様々な方法がある
一口に起業と言っても、様々な方法があり、どの方法を選ぶかによって手続きも異なってきます。いくつか例を挙げると、個人事業主として起業する、会社を設立する、フランチャイズで起業する、会社を買収して起業する等の方法があります。それぞれ意味合いも大きく違い、同じ起業でも準備するものや必要なものが変わってきます。
起業するには準備が必要!
起業して成功するには、起業前の準備が大切です。準備をいい加減にして新しい事業を起こしても、うまく行かなくなり、その事業を閉鎖せざるを得ない状況になってしまいます。せっかく起業したからには、どこまでそのビジネスを続け、成功にまで至らなければいけません。そこで、どんな準備をして起業すればいいのか、具体的に見てみましょう。
①何故起業をしたいのか
起業をしようという場合、何故なのか自分でよく理由を考えてみる必要があります。ただ儲けたいから、社長になりたいから、今の仕事が嫌だから逃げ道としたいからというのでは、起業しても成功はおぼつきません。もっと自分や社会のためになる目標をもって起業したほうが、成功の確率は高くなります。
目的をはっきりさせる
起業をしたいというのなら、目的をはっきりさせましょう。起業によって何を実現したいのか、起業によってどう自分や社会を改善したいのか、どのように利益を獲得していくのか等目的を明確にしたほうが、モチベーションの維持につながり、成功意欲も高まります。あいまいな目的設定では、事業を途中で投げ出してしまうこともあるでしょう。
②どの種類で起業をするのか
起業をする場合、まずはどの種類で事業を起こすのかを考えましょう。自分が得意な分野、顧客ニーズが高い事業、既存サービスを発展させた会社等、種類は色々あります。どのような種類を選ぶにしろ成功させなければ意味がないので、最初の選別から十分に頭を使い、効率的に事業を展開させていく必要があります。
ビジネスプランを決める
起業の種類がある程度定まったら、今度はビジネスプランを考えてみましょう。その事業で作れる物をだれに売るのか、顧客とどのような関係を築いていくのか、どのような経路で販売するのか、どのように収益を得るのか、どのような価値のある物を製造するのか等、検討すべきプランはたくさんあります。
そのほかにも、事業活動や営業活動の在り方、必要な資源、要するコスト等も計算に入れておく必要があります。起業自体は簡単にできますが、ビジネスプランの作成となると、かなり時間も手間も掛かります。
おすすめ起業の種類①ネットショップ
ここで、企業の具体的な種類について見てみましょう。まず、ネット上にショッピングサイトを立ち上げて、自分が作った品物や仕入れた商品等を売る起業形態も最近はやっています。ただし、このような起業の種類には、商品確保、仕入れ、在庫管理、発送業務、支払いのシステム化、優れた営業活動等様々な要素が必要となってきます。
おすすめ起業の種類②ノマドワーク
動画制作、WEBデザイナー、セールスコピーライターのようにノマドワーカーとして起業するという手もあります。ただし、かなりの知識や技術、経験が必要なうえ、競争が激しいので、その競争に負けない営業力も伴わなければいけません。それが可能なら、効率よく稼ぐ起業の種類としておすすめできます。
おすすめ起業の種類③コンサルタント
様々な分野で専門知識を有し、その分野におけるアドバイスが出来るコンサルタントも人気の職業であり、起業の一つの形態と言えます。ただし、コンサルタントという仕事は、成果が見えにくい点もあり、報酬が思うように得られない場合もあります。顧問契約やリピート契約を得るには、かなり努力を要する仕事でもあるでしょう。
おすすめ起業の種類④販売
起業の種類として、最初に思いつくのがお店を構えて、商品を売ることです。その規模は大小様々ですが、いずれの場合も商品の品質、確実な仕入れ、お店の賃貸契約、お店のデザイン、販売スタッフの確保等課題がたくさんあります。したがって、ビジネスプランをしっかりと作らないと、簡単には成功しない起業の種類です。
ほかにもたくさんある起業の種類
ここに挙げた起業の種類は、全体のごく一部です。ほかにも種類はたくさんあり、その中から自分に合ったものを選ばなければいけません。今はパソコン一つで起業できる場合がある等、便利な世の中になっていますが、ビジネスプランをしっかり構築しないと、起業が失敗に終わる可能性もあります。
③資金の確保方法
自己資金がなくても起業自体はできます。しかし、実際に事業を運営していくとなると、それなりの資金を準備しなければいけません。したがって、資金確保の手段が見いだせない段階で起業するのは危険があります。どこで資金を確保したらいいのか、目途が立った時に起業するのがグッドタイミングです。
事業や生活にいくら資金が必要なのか
起業する場合、事業にどれくらいお金が掛かりそうなのか、正確に計算しておく必要があります。しかし、それだけでは済みません。会社勤めを辞めた場合は、給料も貰えなくなるので、生活費についても考えておかなければいけません。つまり、事業資金と生活費の両方を正しく見積もっておくのです。
出来れば自己資金を多く集める
事業に必要な資金を全部借入で賄うのは大変です。まだ事業が順調に行かないうちから、返済に追われ、かなり厳しい状態に追い詰められる場合も出てきます。したがって、出来るだけ自己資金をたくさん集めてから起業するのがベストです。
ただし、すべての起業資金を自己資金でねん出することにもマイナス面があります。というのは、事業資金を借りる場合、起業時のほうが起業後よりも審査に通りやすいからです。自己資金オンリーでスタートすると、後で借入が出来ずに困ることも考えられるので、最初に少しでもいいので、融資を受けておくのがおすすめです。
店舗開業の場合の開業前に必要な資金
起業の種類としていくつものケースを紹介しましたが、ここでは店舗開業の場合の開業前に必要な資金について考えてみましょう。店舗開業前には、店舗関連費用として、敷金、礼金、仲介手数料、内装と外装の改装費、火災保険料等が要ります。
また、店舗の種類にもよりますが、いす、テーブル、机、パソコン、電話、ファックス、レジ、棚、厨房機器、エアコン等の設備費も必要でしょう。そのほか、ペン、食器、ノート等の備品も用意しなければいけません。また、広告費用として、チラシ代、WEB広告制作と掲載費用、必要に応じて雑誌広告等の代金も用立てる場面が出てくるでしょう。
開業後に必要な費用
開業前に必要な資金が計算出来たら、今度は開業後の資金です。家賃、人件費、経営者の生活費、仕入れ代金、電気や水道、ガス代、電話代、広告料、借入に対する返済額等は絶対に必要な費用です。これらの重要項目について、出来るだけ綿密に計算し、正しい必要額を算出しておかなければいけませんが、甘い見積もりでは後で苦しくなります。
④起業方法を決めて手続きをする
起業方法には色々なものがあることを紹介しましたが、その方法によって踏むべき手続きが違ってきます。また、起業の種類によっても、許可または認可が必要なのか、免許が要るのか、登録制になっているのか、資格がないといけないのか等が異なっています。起業する場合、それぞれの手続きについて良く調べ、間違いのない手順を踏まなければいけません。
種類や方法によって資格が必要な場合も!
起業の種類や方法によっては、届け出をするだけではだめで、資格が必要なものがあります。どんな資格が必要なのかについては、後程解説するとして、資格がなければ起業できない場合、その資格取得が先決です。起業までの道のりが少し遠くなりますが、これも自分の為になると思って、頑張らなければいけません。
起業の方法①個人事業主
起業の中で一番手続きが簡単なのが、個人事業主として事業を起こす場合です。この場合は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出すればいいのです。期限は開業後1か月以内ですが、遅れても罰則はありません。お金もかかりません。なお、青色申告をする場合や従業員を雇う場合は、その届け出手続きも必要です。
起業の方法②会社設立
会社(法人)設立となると、個人事業主の起業とは違います。会社を設立するには、手続きを複数の役所で行う必要があります。その役所とは、税務署だけではなく、公証人役場、年金事務所、法務局、労働基準監督署などです。会社設立は個人が事業を行うのと違い、規模も大きいので、手続きがやや複雑です。
会社設立の手続きはやや面倒なので、専門家に依頼することも出来ます。税理士に頼めば、自分自身は業務に専念出来るメリットがあります。また、税理士と契約すれば、その後の経理の相談もできるプラス面もあります。
起業の方法③フランチャイズで起業
フランチャイズとは、会社名や商品を利用する権利を企業から得て、一部利益を企業に納入する形態のビジネスのことをいます。このフランチャイズで起業するには、企業から許可をもらう必要がありますが、その企業が営業面や販売戦略についての知識やノウハウを持っているので、有益なアドバイスを貰えます。
ただし、フランチャイズでの起業にはデメリットもあります。まず、ロイヤリティが高い場合があり、利益が得にくいことがあります。また、いったんフランチャイズ契約をすると、その契約は簡単には破棄出来ません。
もしフランチャイズ契約を破棄しようとすると、違約金が発生しますが、その違約金の額がばかになりません。したがって、フランチャイズ契約をする時は、様々な条件について良く検討したうえでのことにしましょう。
起業の方法④会社買収
会社を買収して起業する方法もあります。会社買収の方法は色々ありますが、主なものを挙げると、合併、会社分割、株式移転、株式交換などがあります。いずれの場合も、会社の権利関係が変わるので、法務局で登記申請を行わなければいけません。なお、会社の買収は、小さな企業でも良く行われます。
⑤事業開始
起業の方法によって手続きが違いますが、それが済めば、いよいよ事業のスタートです。事業を始めてから後も必要な手続きはありますが、まずは事業を順調に進めるような努力をしましょう。それから、起業した場合は、確定申告の手続きを忘れてはいけません。納税も国民の義務なので、しっかり手続きしましょう。
起業をするには絶対に知識が必要!
起業するには様々な知識が必要です。基本的な知識なしで起業をすれば、成功どころではなく、起業後まもなく倒産ということにもなりかねません。では、どのような知識が必要なのか、ここでは2つの面に絞ってお伝えします。もちろん、他の知識も必要ですが、最低限必要な知識として2つ紹介します。
①お金に関する知識
起業する以上、儲けを出して、事業を成功させなければいけません。そのためにお金の知識はなくてはならず、それなしでは事業自体の理解もできないでしょう。事業を滞りなく進めるためには、会計知識、決算書の読み方、資金計画の立て方等について基本的知識はマスターしておく必要があります。
お金の回り方を計算する
お金の知識で大事なのは、お金の回り方を正確に把握しておくことです。どれくらいお金が出て、どれくらいお金が入ってくるのか分からないようでは、黒字経営とはなりません。いい加減な計算しか出来なければ、採算も取れなくなり、やがてはその事業は没落していきます。そのようなことにならないようにしなければいけません。
管理会計の基礎知識
管理会計とは、会社の内部で利用する会計のことです。その情報をもとに、経営者は今後の方針を決めるとともに、正しい経営管理が出来るようになります。管理会計は内部用の知識なので、外部に報告をする財務会計とは違いますが、起業をする以上、その基本知識は習得しておく必要があります。
決算書の読み方
経営者の中には、会計のことは分からない、担当者に丸投げという人がいます。それでもうまく経営が行く場合もありますが、問題が生じないようするためにも、決算書の読み方くらいは覚えておきたいものです。少なくても、決算書の「貸借対照表(BS)」、「損益計算書(PL)」、「キャッシュフロー計算書(CS)」については知っておきましょう。
資金計画を立てよう
融資を受ける際に必要となる事業計画書ですが、その目的だけでなく、会社の健全経営のためにも策定しておくといいでしょう。もちろん、その計画通りに事業が進むとは限りませんが、重要項目だけでも資金計画を立てておけば、今後の経営に非常に役立ちます。これは会社の規模にかかわらず、策定しておくことをおすすめします。
②マーケティングの知識
マーケティングという言葉は様々な定義がされますが、要約すると、消費者に価値ある製品を作って、買ってもらい、儲ける諸活動と言えるでしょう。そのマーケティングに関する知識も起業した経営者は持つべきです。同じ商品を作っても、会社ごとに販売実績が異なる場合がありますが、それはマーケティング力による違いとも言えます。
儲ける為の知識を身に付けよう
マーケティングの知識は、自分たちが製作している商品やサービスが売れるかどうかの基本となる物です。起業した以上、商品やサービスが売れて、儲からなければ困るので、この知識の習得に努力しましょう。もちろん、すべてのマーケティングの知識は習得できませんが、儲ける為にも基本的なことは押さえておいてください。
起業するには資格も必要!
すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、起業するには資格が必要な場合があります。また、必要というほどではないけれど、あったほうがいい資格もあります。そのような資格をいくつか紹介するので、状況に応じて取得を目指してください。資格というものはあって決して損はしない物です。
起業内容によって申請時に資格が必要な物もある
起業内容によって申請時に資格が必要な物があります。いくつか例を挙げると、飲食店の起業の場合、不動産会社の起業の場合、会社設立や税金関係の相談に乗る会社を起業する場合等です。これらの起業では、資格を取得したほうがいいというよりは資格取得が必須なので、一生懸命勉強して試験に合格出来るように努力しましょう。
やりたい事にどんな資格が必要なのか?
起業する事業の種類が決まったら、どんな資格が必要なのか調べておく必要があります。ただ、やりたいから始めるでは認められないケースもあるので、やりたい事と資格の関係をしっかりとつかんでおかなければいけません。それが、起業が成功する第一歩にもなるので、必要な資格が分かったら、その資格取得試験の合格を目指しましょう。
飲食店を経営したい場合には
飲食店では、お客様に清潔な食べ物や飲み物を提供しなければいけないので、衛生面には人一倍気を使う必要があります。気を使うだけではなく、衛生に関する資格が要ります。従業員のうち一人はその資格を持っていないと、飲食店の経営はできません。それはお客様から見ても当然のことで、そのような資格があるお店なら、安心して食事が出来ます。
食品衛生責任者などの資格が必要になる
食品衛生の資格に食品衛生責任者というものがあります。飲食店を起業するには、この食品衛生責任者を1人は置かなくてはいけないとされています。その旨を開業時に保健所に届け出ることになっているのです。すべての従業員にこの資格が必要なわけではありませんが、ルールを守って、衛生管理をしっかりする必要があります。
収容人員が30名以上のやや大きな店舗の場合は、防火管理者も置かなくてはいけません。このような店舗で火災が起きれば、被害が大きくなるので、そのようなルールになっています。
不動産会社を起業するには
不動産会社を起業して、不動産仲介業を営む場合は、宅地建物取引士という資格が必要です。少なくても事務所の従業員のうち1人はこの資格を持っていなければいけません。しかし、宅地建物取引士の資格は非常に取得が難しく、合格率が低いです。もしそのような資格を持った従業員を雇えない場合は、自分で資格取得をしなければいけません。
起業するのにあったほうがいい資格
飲食店や不動産会社等、一部の業界を除いて、起業するのに必要な資格はありません。資格なしでも手続きさえ踏めば起業自体はできるのですが、あったほうがいい資格もあります。たとえば、中小企業診断士や簿記、ファイナンシャルプランナーの資格等です。これらの資格を持っていれば、事業を成功に導きやすいことは確かです。
起業するには1人で悩まない!
起業するには様々な手続きがあり、習得しなければいけない知識も多く、大変なことであることは事実です。個人事業主として企業する場合は、それほどの手続きがないものの、それ以外ではかなり苦労することもあります。その苦労を1人で背負って、悩むのは良くありません。身近な人や専門家にも相談しながら、いい起業の方法を模索することが大切です。
考えなければいけない事が多い
起業するには、考えなければいけない事も多いです。役所での手続き一つとっても煩雑な場合があるし、資金確保の方法も探さなければいけないし、会計業務や書類作成もスムーズに行う必要があるし、補助金獲得の方法も検討しなければいけない場合もあるでしょう。ほかにも課題があり、考えているだけで頭が痛くなってしまいます。
1人で悩んでいても解決まで時間が掛かる
人間1人ではいいアイデアが浮かばないことがあります。ましてや、起業するには、考えるべき事が多いので、1人で悩むのは得策ではありません。普通は、起業するのに必要な知識を全部持っているということはないので、他人の力を頼るのが一番です。多くの人の支えがあって、初めて起業も成功するのです。
方法①家族や友人に相談しよう
起業に関する専門的な知識は専門家に相談するとして、起業にあたっての心の悩みは家族や友人に相談するといいでしょう。起業という作業は、基本的に孤独なものです。これから先のことを考えると、不安や焦りなどを感じることもあるでしょう。そのような悩みを家族や友人に相談すれば、理解も得られるし、サポートもしてくれるでしょう。
自分のしようとしている事を知ってもらう
起業するにあたっての心の悩みを相談出来るのが家族や友人ですが、心の悩み以外にも自分が何をしようとしているのか知ってもらう事も大事です。どんな事業を立ち上げて、どのようにお金を儲けていき、どう成功したいのか、その考えを分かち合える人がいれば、モチベーションも上がるというものです。
方法②無料相談所に相談
起業について相談出来る場所は色々ありますが、有料の相談所では利用がしにくいことは確かです。したがって、最初は無料の相談所で相談し、いい知恵や知識を授けてもらうのがいいでしょう。無料の相談所では、いい答えは得られないのではと思う人もいるでしょうが、専門機関なら有益なアドバイスを貰えます。
創業支援機関を有効活用
起業について相談するのなら、創業支援機関を上手に活用しましょう。創業支援機関には様々な組織がありますが、代表的なものを挙げると、中小企業・ベンチャー総合支援センター、都道府県等中小企業支援センター、地域中小企業支援センター、都道府県中小企業担当課等があります。無料で相談に乗ってくれるところも多いです。
方法③商工会議所の利用
商工会議所は、営利を目的としない商工業者の経済団体です。日本全国に施設があり、地域ごとに運営がされています。この商工会議所の会員になると、様々な相談に乗ってもらえます。起業や経営の相談にも応じてくれます。また、相談だけではなく、色々な事業支援もしてくれるので、加入するメリットは大きいです。
融資の手続き等のサポートも?
商工会議所そのものが行う融資があります。金利が低く、審査も銀行などよりも甘めな点がいいところで、事業を順調に運営するにはぜひ利用したい制度です。それから、融資だけではなく、融資手続きのサポートも行っています。銀行で融資を受ける際に、受けやすい条件になるように協力してくれるのです。
方法④日本政策金融公庫創業サポートデスク
日本政策金融公庫(日本公庫)は、国が100%出資する金融機関です。起業する人や事業を営んでいる人に経済的支援を行っています。日本公庫から借入をする場合も、金利が低く、固定金利となっているので、返済額に変化はありません。しかし、日本公庫の活動は融資だけではなく、創業サポートデスクのような部門では、起業する人の相談にも乗っています。
無料で起業に関する相談が出来る
日本公庫には、起業する人の為の相談窓口を複数設けています。その一つが創業サポートデスクですが、予約不要で、創業計画書の立て方や融資の申し込み方法等の無料相談に応じています。また、予約が必要なビジネスサポートプラザという窓口があり、1時間にわたって相談が出来ます。そのほか、電話相談も可能です。
起業をするには向き不向きがある?
ここからは、起業するのに向いている人と向いていない人の違いについて考えてみましょう。起業手続き自体はそれほど難しくない場合も多いですが、起業という行為が向いている人と向いていない人がいます。向いている人でないと、後で後悔する場面が生じるケースもあり、苦労します。このコーナーは、自分が向いているのかどうか疑問の人には必見です。
起業に向いている人とは?
まずは、起業に向いている人からその特徴を見てみましょう。起業という行為は、ある意味冒険でもあるので、後ろ向きの人や消極的な人ではなく、前向きな人に向いています。何についても前進あるのみというのでは、困る場合もありますが、基本的に前を向いている人こそ起業をすべき人です。
・行動力のある人
どのような種類の事業であれ、起業をするには、様々な行動をしなければいけません。また、起業後にも多くの難題が持ち上がり、その都度機敏に動く必要が出てきます。したがって、起業するのに向いている人は行動力に優れた人です。あれこれ考えて、行動が伴わないということでは、事業を成功には導けません。
・考え方が柔軟
一度設定したビジネスプランがずっと通用するとは限りません。会社の経営状態や時代のニーズに応じて、変えていく必要性が生じる場合があります。そのような時、柔軟な考え方の持ち主でないと、変化に対応出来ません。臨機応変にその場その場に合わせた決断が出来、どのような場面にも応じられる人こそ、起業に向いている人だと言えます。
起業に向いていない人とは?
起業に向いていない人もたくさんいます。向いていない人は無理に起業をすると、もろもろのことで困難にぶつかり、挫折してしまう場合があります。もちろん、自分では起業に向いていると思って行動を起こすのでしょうが、それが独りよがりのこともあります。冷静になって、自分が起業に向いているかどうか考える必要があるでしょう。
慎重すぎる人
あれこれ悩んで、慎重になり、行動が取れない人がいます。そのような慎重派の人はあまり起業には向いていません。ただ慎重であるというだけならまだしも、慎重すぎて、次の行動に移るのが遅いというのでは、ビジネスチャンスを失ってしまう場合もあります。起業するには、果敢に行動できる大胆さが必要です。
お金にだらしのない人
普段、お金にだらしがない人も起業には向いていません。何にいくら使ったのか管理が出来ていない人、何かと浪費癖がある人、どんぶり勘定で何事も過ごす人は、日常生活でもいい加減な生活を送りますが、起業ともなるとその影響が大きく出てきます。事業の成功のカギは金銭管理にあると言ってもよく、お金にだらしがない人ではリスクが大きすぎます。
起業するには失敗を避ける!
起業をするには、失敗を避けることが何よりも大切です。と言っても、すべての面でうまく行くということはあり得ませんが、全体的に見て大きな失敗をしないことが肝心なのです。その大きな失敗の原因はいくつかあります。その原因をよく見て、自分が起業する場合には同じ過ちを犯さないようにしましょう。
失敗①起業目的が明確では無い
起業自体が目的となってしまい、その後のゴールが明確に定まっていない人がいますが、これも失敗の原因となります。単にたくさん儲けたい、脱サラしたというだけの目的を設定するだけでは、その後の事業展開の展望が見えてきません。具体的に何をして、どう儲けて、どう顧客ニーズに応えていくか等を決めることは、非常に大事です。
必ず後から思い通りにならなくなる
起業目的が明確でない人は、必ず後から思い通りに行かなくなります。事業の方向性や目的は起業時点で定めるべきもので、それが出来ないようでは、将来の計画も十分に作成出来ません。そうなれば、諸事渋滞しがちとなり、行き詰まることも多くなり、結局は事業の失敗という事態に至ります。
失敗②ニーズの把握が出来ていない状態での起業
どんなにいい商品やサービスだと自分で思っても、あまり売れない場合があります。それは、消費者のニーズが把握できていないからです。消費者のニーズを把握する努力をしないで、起業しても成功は無理でしょう。起業するには、消費者のニーズをよく調査してからにする必要があります。
赤字になってしまう可能性が高い
消費者が買ってくれなければ、商品やサービスをいくら製作しても、結局は赤字となります。それが続けば、せっかく起こした事業を閉鎖せざるを得なくなります。そのような事態は何としてでも避けたいでしょうから、消費者ニーズの把握に全力を尽くしましょう。その為に出来る方法はすべて利用し、事業を上向きにさせていくのです。
起業するには自分から動く!
起業についての相談は他人に出来ますが。起業自体をするのは自分です。人をいくら頼りにしても、自分から動かなければ事は始まりません。手続きにしろ届け出にしろお店の準備にしろ人員確保にしろ、すべて自分が動いて結果が出てきます。孤独な決断ではありますが、これも将来の成功の為と思って、頑張りましょう。
待っていても始まらない!
いったん起業すると決心したからには、ぐずぐずしていてはいけません。待っているだけでは何も始まらないのです。手続きを素早く行い、準備を滞りなく済ませ、商品やサービスを売る態勢を整えなければいけません。慎重すぎる人は起業に向いていないというお話をしましたが、素早い行動が成功のカギです。
人・物・金は自分で準備
起業にあたって必要な人・物・金があります。それらの準備は自分で行いましょう。他人のアドバイスは受けることが出来ますが、実際の準備作業はすべて自分でやらなければいけません。人任せにしてうまく行かないと、後悔することにもなりかねません。大変ではありますが、自分で出来ることはすべて自分でしましょう。
起業しても消えていく人が多い現状
どんな種類の起業であれ、いったん始めたからには成功させなければいけませんが、実際には失敗して消えていく人が多いです。起業する人もあれこれ考えてから始めるのでしょうが、現実は厳しいようです。そのようなことには誰しもなりたくないので、起業して成功するための知識やコツをよく学んで、同じ過ちを犯さない努力が必要です。
起業するには様々な方法や必要な資格を把握しよう!
ここまで、起業するのに必要な知識、必要な資格、相談先、失敗を避ける方法等について解説しました。起業する方法は色々ありますが、それぞれの方法で必ず行うべき手続き、要する知識、取るべき資格等が異なっています。起業する場合は、それらの項目について良く把握し、事業を正しく運営し、成功にまで至らなければいけません。。