PASMOの返却方法まとめ！返す場所や手数料について詳しくチェック！

ICカード乗車券として世間に名称が知られているPASMO。電車･バスの私鉄系などで利用している人が多くいる中で、利用不可能なバス会社も多くあります。

指定されている場所でしか返却出来ないPASMO。解約方法を知ることで、利用することが無くなったICカードの整理をしみてはいかがでしょうか。

私鉄とは民鉄(民営鉄道)とも称されている民間の企業が経営している私営鉄道で、メインとなるJRグループ(旧･国鉄)を除いています。

関東を主要とする鉄道事業者･東京から神奈川を中心に走っている小田急電鉄、京王電鉄、千葉から東京に掛けて走っている京成電鉄(京成本線、新京成電鉄、北総鉄道)、神奈川から東京に掛け走る京急電鉄、東急電鉄。

東京都を中心に走っている東京メトロ(東京地下鉄)、東京都交通局(都営地下鉄･都電荒川線･舎人(とねり)ライナー)、埼玉県、神奈川県、東京都に掛け走る東武鉄道など記名されているPASMOは購入した路線の窓口で返却しましょう。

東京から埼玉県などに繋がる西武鉄道、新橋と東京を結んでいる東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)、東急東横線･東京メトロ副都心線などに直結している横浜高速鉄道(みなとみらい線)。

神奈川県横浜市を中心に走っている横浜市交通局(横浜市営地下鉄)などメジャーな鉄道事業者があり、利用している駅や立ち寄った駅でPASMOの返却をしてみてはいかがでしょうか。

東京メトロ南北線に直結しており東京都心にすんなり行ける埼玉高速鉄道、千葉市モノレール1号線と千葉市モノレール2号線がある千葉モノレール、東京･秋葉原を結ぶつくばエクスプレス(つくばエクスプレス線)とモノレールでも返却出来る事業者があります。

駅の券売機、窓口で購入したカードのみのPASMOの返却は記名･無記名に関わらずPASMOエリアの窓口に返すことが無難と言えるでしょう。

都内城西エリア(中野、吉祥寺荻窪)を中心に運行している関東バスは東京都中野区に本拠地があり、都営バスを運行している東京都交通局は東京都渋谷区をメインに営業所があります。

東京都の中心部を運行している東急バスは東京都世田谷区をメインに各営業所があり、東京都内･埼玉県内の路線を運行している国際興業は東京都豊島区をメインにしています。

JR中央線･西武新宿線･西武池袋線などを結んでいる西武バス(東京都や埼玉県)など東京エリア内の大手バス事業所があり、バス事業所の営業時間内であれば各事業所で返却する事も可能です。

横浜市営バスを運行している横浜市交通局と横浜市営交通グループの横浜交通開発は神奈川県横浜市に、横浜神奈川と足として走る相鉄バスも横浜市に営業所があります。

身近なバスとして川崎市を走る川崎市交通局は神奈川県川崎市に、横浜山手(中華街)へ運んでくれる神奈川中央交通は神奈川県平塚市に営業所があり、羽田空港にアクセスしている神奈川中央交通東(神奈川県平塚市)など神奈川県にも多くのバス事業所があります。

東武東上線東松山駅周辺を運行している路線バス川越観光自動車は神奈川県川越市、東部スカイツリーライン･JR宇都宮線･JR高崎線沿線を主なエリアとしている朝日自動車は東京都墨田区に本社を置いています。

熊谷駅を中心に多くの人が利用している国際十王交通(埼玉県熊谷市)と埼玉県を中心に運行しているバス事業所もあります。

東京駅･浜松町から千葉県銚子方面に行ける千葉交通は千葉県成田･富里市を中心に、千葉県中房総を走る路線バスとアクアラインを走る高速バスを運行している小湊鐵道(こみなとてつどう)は千葉県市原市を拠点にしています。

東京駅からは東京シャトル･千葉県幕張新都心付近を走る高速バス･西船橋(東西線･総武緩行線･武蔵野線･京葉線)から深夜急行バスを運行している成田空港交通は千葉県成田市にあり、高速バスも含む北総エリアを走る千葉内陸バス(千葉県四街道市)など千葉県内の事業所を利用することが出来ます。

茨城県南･県西(けんせい)を走っている路線バス関鉄パープルバス、茨城県内と東京駅を結ぶ関東鉄道バスなど東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城など関東地方にあるバス事業所。

中部地方の名古屋市交通局、名古屋鉄道株式会社、富士急静岡バス、富士急バス、山梨交通、新潟交通株式会社、近畿地方の阪急電鉄株式会社、神戸市交通局、京都市交通局など地方別に個々の事業所が存在しています。

バスの事業所本社に連絡して返却方法や場所を聞くことも一つの方法で、ご自身が返しやすい場所を探してみてはいかがでしょうか。

定期券付きPASMOを返却する時には定期券の払い戻し(PASMOの残額に合わせて定期券を払い戻したお金)が発生するので定期券を購入した場所で返却しましょう。

購入した場所が分からない(記憶にない)場合には、定期券(PASMO)の表面に事業所名が記載されているので確認出来ます。使用期限が切れている定期券を返却する場合でも定期券を購入した場所で返却することをおすすめします。

関東以外でも使用でき、全国各地でチャージが可能なPASMOですが、関東圏の公共路線で使用することを目的として作られたカードであることからPASMOの返却は関西地方では行えない仕組みになっています。関西地方ではICOCA(イコカ)というICカード乗車券があり東日本、西日本に電子マネーは分かれています。

関東のICカードとして公共機関を利用している人に浸透しているPASMO。JR系のSuicaと機種はほぼ同じで定期券の返却には手数料が掛かります。鉄道会社によって定期券の払い戻し手数料は違ってきますが、カードの返却と定期券の払い戻しにはそれぞれの手数料が必要となります。

無記名のPASMO(定期券やクレジットがカードのみ)を返却する際に掛かっていた210円の手数料。2014年施行された消費税に従いPASMOの払い戻し手数料は無料になっています。消費税が変わると鉄道会社の各種手数料も変更しますが、カードのみのPASMOは手数料無しで返却することが出来ます。

記名PASMO及びPASMO定期券(無記名ではないPASMO)は原則として購入者本人(記名されている人)でないとPASMOの返却が出来ません。小児用PASMOも購入時と同じく返却する時も公的証明書等が必要です。不要になったPASMOを返却する場合は予め必要なものを揃えてスムーズに解約出来るようにしましょう。

PASMOを返却する際には本人確認出来る公的証明書等(免許証など)身分証明書が必要となります。クレジットカードで定期券を購入した場合は返却時の手続き上、利用したクレジットカードが必要となります。公的証明書とは官公庁が発行している氏名や生年月日等が記載されている証明書で窓口に来た人が本人であるか確認する為に必要なものです。

PASMOの購入者本人が長期入院などの様々な事情で代理人が返却する場合は委任状(本人直筆のもの)、本人公的証明書、代理人の公的証明書が必要となります。一体型PASMOは代理人を立てて返却することは出来ません。

委任者本人が委任状を書けない場合はその旨を返却する事業所に直接伝えて相談することが望ましいでしょう。未成年者の定期券(PASMO)を代理人が返却する時は委任状は必要ありません。

関東地方から山梨県、静岡県でも利用可能な無記名PASMOですが、旅行先などで使い切ってしまい不要になる恐れがある場合は近くの事業所で返却する方法もあります。パスネット加盟社でも導入されていない路線もあるので旅先で返却したい時は事前に事業所を調べておくと良いでしょう。無記名のPASMOは身分証明書がなくても返却することが出来ます。

記名･無記名･小児用と種類があるPASMOですが、東京メトロクレジットカードPASMOの様に一体型のPASMOで東武カードPASMOなどデパートでも使えるICカードはPASMOのみを返却する方法はありません。

オートチャージサービスに有効期限があるICカード。利用しているクレジットカードと有効期限が同じで定期券を利用している当該定期券発行事業者で解約出来ます。必要書類を忘れずに解約手続きをしましょう。

クレジットカードに関しては別途クレジット会社にオートチャージサービスの解約手続きが必要となり、鉄道とバスを利用する時はオートチャージ機能をしっかり理解した上で利用することが望ましいでしょう。

PASMOが利用できるエリアの駅やバスの事業所、又は定期券を購入した事業所に行きPASMOを解約したいと申し出ます。無記名のPASMOは、最寄りの駅などの窓口で返却することが可能です。解約手続きは窓口のみの取り扱いとなるので券売機で購入した場合はどこの事業所(場所)で返却出来るか調べておくと良いでしょう。

各種窓口の購入で記名と選んだカードは返却時に申請書の記入が必要となります。またPASMO定期券、小児用PASMO、クレジットカードとオートチャージサービス機能が付いた一体型PASMOも申請書を記入の上解約手続きへと進みます。

株式会社パスモ(PASMO)が発行しているICカードPASMOの返却方法は取扱規則に沿って行いましょう。

PASMOの返却申請をし、各鉄道事業者または各バスの事業所が受理した後は、払い戻しの取り消しとPASMO機能の復元が不可能となります。代理人が返却する時は持ち主本人にしっかりと確認してから手続きを行うことが望ましいでしょう。

定期券のみが不必要な定期券付きPASMOは定期券部分の払い戻しが可能で、引き続き記名PASMOとして利用することが出来ます。一体型PASMOを含む記名･無記名PASMOの返却でチャージ残額のみの払い戻しはありません。PASMO自体が不必要か定期券だけが不必要かによって計算方法が違い戻ってくる代金が変わってきます。

チャージ残高(SF)はコンビニエンスストアや駅の券売機でチャージし買い物、乗り物で使った残りの金額のことを言います。カードにチャージした金額と使った金額を覚えておくとおおよその払い戻し金額が分かるPASMOは返却時にカードにチャージした残額が払い戻しされます。

払い戻し金額の計算方法の例として、チャージ金額を1,000円とし使わずにPASMOを返却した場合はチャージ残額1,000円とデポジット代500円を合わせ1,500円が払い戻し金額になります。PASMO定期券はチャージ残額とデポジット代に加えて定期券の残額も払い戻ししてくれます。

PASMO一枚に鉄道とバスの定期券が付いているカードはそれぞれの事業所で返却手続きを行い払い戻しとなります。鉄道･バスの事業所によって手数料が異なる払い戻し手数料。計算方法の例として、チャージ残額とデポジット代と定期券の残額から手数料を引いた金額が払い戻し金額となります。

保証金や預かり金という意味を持つデポジット。記名･無記名に限らず新規でPASMOを購入する時に500円デポジット代が発生します。定期券として利用しなくなった場合は定期券の印字を削除してもらえますが、引き続きPASMOとして利用する場合と一体型PASMOはデポジットの返却はないので注意しましょう。

PASMOの所有権は株式会社パスモ(PASMO)にあり総則に不要になったPASMOは返却する様に記されています。

また、使用した日(鉄道･バスの利用、カードのチャージ)の翌日を起算日に10年間使用していない場合はカードの期限が失効し、記名･無記名に限らずチャージ残高とデポジット代は返ってきません。

一体型PASMOも別途契約の定めに従って失効年数があり期間を経過したカードはチャージ残高が残っていても返却を請求することは出来ません。失効してしまうと金銭的価値等が無くなってしまうPASMO。使わなくなったカードは早めに返却する様に心掛けましょう。

忙しい人でも手続きが簡単に出来るPASMOの返却。方法や場所が分からない時は、最寄りの駅やバスの事業所で近場の窓口を聞くことで解約手続きがスムーズに行える一つの方法です。窓口によっては混む日時があるので、解約方法に必要な流れを理解し手短に手続き出来るよう事前に必要書類を揃えましょう。