PASMOの履歴を確認するには?
皆さんもご存知のPASMO(パスモ)、それはSuica(スイカ)に並ぶICカード乗車券のこと。首都圏の鉄道やバスで利用可能となっており、私たちが生活をする上で無くてはならない物の一つです。今では切符を買っている人の方が珍しい、という時代になりました。
そのPASMOですが「利用履歴が確認できる」という事実があることを、皆さんはご存知でしたか?しかも最大100件まで確認可能。「最近利用したPASMOの履歴がどうなっているのか気になるな」と疑問を持たれていた方は必見。直近26週間にはなりますが、最大100件まで確認・印字することが出来るんです。
実はこの履歴が確認できることを、知らない人が多くいます。PASMOの利用履歴の確認には様々な方法があり、誰でも簡単に確認可能です。面倒な確定申告や、交通費の精算などにも役立つ情報。今回はPASMOの履歴を確認する方法について詳しくご紹介していきます。
直近100件まで確認できる
PASMOの利用履歴は、交通費の精算のため会社で必要だったり、個人が確定申告をするのに必要だったりします。人によっては経理上なくてはならない情報です。そしてPASMOの利用履歴の確認・印字は、直近26週間以内の100件まで確認が可能となります。
主に表示・印刷できる項目が、「利用日」「利用駅」「利用バス会社」「利用種別(入場、出場、チャージ、電子マネー使用などの別)」「SF残額」などです。
26週間以内での直近100件の利用履歴が確認・印字できます。確認できる場所は、都営地下鉄各駅(一部を除く)の駅長事務室または有人改札口です。その他にも日暮里・舎人ライナーの日暮里駅、西日暮里駅でも確認を取ることが出来ます。
PASMOの履歴を確認する方法①駅の窓口
PASMOの履歴を確認・印字する方法として、簡単なのは窓口で確認することです。窓口で駅員さんに伝えて、履歴を出してもらうという方法になります。日本語が話せれば外国人であっても、誰でも履歴を確認することが可能です。
この先に紹介するPASMOの履歴を確認・印字する方法は、アプリやパソコンを使用するものになっております。「携帯のアプリやパソコンを使うのは面倒だ」という方は、PASMO片手に駅の窓口で確認・印字をしてもらうのがbestです。逆に「駅まで行くのが面倒だ」という方は、これから書かれている、自宅で誰でも簡単に確認できる方法をお試しください。
窓口の駅員に直接確認してもらう
窓口の駅員さんのところへPASMOを持って行き、「履歴を確認したいです」と伝えれば、駅員さんが利用履歴を印字してくれます。駅にもよりますが最大100件まで印字が可能です。
ただし注意しなければいけないのは、PASMOの初期設定で設定した性別と違う場合、駅員さんに断られる可能性があります。誰かに代理で頼まれたときやこっそり履歴を調べたいときは、窓口ではなく次の方法で確認してください。
PASMOの履歴を確認する方法②券売機
続いてPASMOの利用履歴の確認・印字する方法です。確認方法は券売機によって若干操作が異なるようですが、基本的な操作方法は変わらずとても簡単な方法ですので、明日にでも確認することが出来ます。普段の通勤のついでに、履歴の確認や印字などをしたいという方は、こちらをご参照ください。
鉄道や駅、販売機の違いで、確認・印字できる履歴の数が最大20件~100件までと様々です。もしあなたが100件分の履歴が欲しいというのであれば、最寄りの駅で最大100件の履歴を確認・印字できるところを、あらかじめリサーチしておくことをオススメします。
履歴確認・操作方法
まず券売機にてPASMOを選択、「チャージ・残高履歴」を選択、PASMOを挿入。ここまでは普段みなさんがPASMOにチャージをするのと同じ流れです。
続いて「チャージ・残高履歴」の画面で、左下の「履歴表示」を選択、次に「履歴印字」を選択。たったこれだけで終了、直ぐにPASMOと印字履歴が出てきます。方法は非常に簡単で、普段みなさんがチャージをする画面から、2タップ程で履歴の印字まで完了。
PASMOの履歴を確認する方法③iPhone
続いてiPhoneで確認する方法です。こちらではアプリを使用。iPhoneで確認をする場合は、用意するものが2つだけあります。こちらの用意だけ済ませれば、いつでもどこでも履歴を確認することが出来るので、非常に便利です。
「わざわざ駅の窓口まで行くのが面倒だ」という方には携帯だけではなく、パソコンを使って簡単にPASMOの利用履歴を確認する方法もありますので、順を追ってご紹介します。
PaSoRi RC-S390を購入する
まず初めにSONYが製造・販売する「PaSoRi RC-S390」というICカードリーダー・ライターを購入します。この機械は楽天やアマゾンなどのネットショップ、ヨドバシカメラなどの家電量販店のパソコン機器売り場、コンビニなどでも購入可能です。こちらのICカードリーダー・ライターは4000円代で購入することが出来ます。
アプリ「PaSoRi」をインストールする
続いてApp Storeで検索し「PaSoRi」という無料のアプリをインストールします。Bluetoothで接続するためiPhoneのBluetoothをONに。次に「PaSoRi RC-S390」の電源を入れたら「PaSoRi」のアプリを開きます。
そうすると自動で接続され「PASSKEY」を求められます。「PaSoRi RC-S390」本体に記載されている数字を入力してください。これで後はPASMOをかざすだけで、利用履歴の確認が出来ます。
最初の設定だけ少し手間ではありますが、次回からは簡単に利用履歴や残高などを確認取れますので、忙しいときや急に必要になったときに便利です。
PASMOの履歴を確認する方法④Android
続いてAndroidでPASMOの利用履歴を確認する方法ですが、iPhoneとは違い無料のアプリをインストールするだけで履歴が確認・印字できます。この点でいえばiPhoneよりもAndroidの方が、アプリさえインストールしてしまえばすぐ使えるうえ、機械の購入が必要ない分コスパが良いです。
Androidの方は無料のアプリをインストールすれば、PASMOの利用履歴を今すぐ確認することが出来ます。今回ご紹介するAndroidのアプリは3つで、それぞれの特徴を簡単にまとめましたのでご覧ください。
確認方法・アプリ1:suica Reader
インストールしたアプリを開くと、PASMOをかざすように画面で指示をされます。アプリ内の指示通りに進めていくと利用履歴が表示されるという、いたってシンプルな流れです。表示された利用履歴を保存しておく機能もあるので、あとから必要になったときにも便利、簡単に確認が取れます。
確認方法・アプリ2:全国のICカードこれひとつ
こちらのアプリ「全国のICカードこれひとつ」の履歴確認までの流れは「suica Reader」と同じになります。
「suica Reader」との違いは、乗り降りした改札口までを確認することが出来ることです。ただしこのアプリには、残念ながら利用履歴を保存する機能がありません。後から確認が出来ないので、その都度印字するなどの対応が必要になります。
確認方法・アプリ3:ICカードリーダー by マネーフォワード
こちらの「ICカードリーダー by マネーフォワード」というアプリも、先ほどの2つのアプリと同様で、確認までの流れは簡単な操作です。こちらのアプリも、利用履歴を保存する機能はついていませんが、別アプリの「マネーフォワード」に利用履歴を自動送信できます。
今までご紹介したAndroidでの方法は、お使いのスマホに「NFC」という機能が付いていることが条件です。
PASMOの履歴を確認する方法⑤パソコン
最後にパソコンでPASMOの履歴を確認・印字する方法をご紹介します。iPhoneと同様、用意するものが2つ必要です。自宅で簡単に確認できるため、駅に行く手間が省けます。初期設定さえ済ませてしまえばiPhoneやAndroidと同様、自宅で簡単に履歴を確認・印字することが出来る、という手軽さが魅力の一つです。
注意点としてパソコンで利用履歴を出す際に、使用する「PaSoRi RC-S380」というICカードリーダー・ライターがWindows対応OSでしか動作しないため、パソコンがMacの場合には使用することが出来ません。
PaSoRiを購入する
まず初めにSONYが製造・販売している「PaSoRi RC-S380」というICカードリーダー・ライターを購入して下さい。iPhoneでは「PaSoRi RC-S390」を購入するのに対し、パソコン(Windows用)では「PaSoRi RC-S380」を購入します。
わかり易く言えば、違いは型番の最後の数字です。パソコン(Windows用)が「-380」に対して、iPhone(iOS用)は「-390」となります。購入する際にこの型番を間違えると「思ってたのと違う」「せっかく届いたのに使えない」ということになりかねません。
この「PaSoRi RC-S390」はiPhoneの場合Bluetoothで接続しますが、パソコンの場合は「PaSoRi RC-S380」でUSBによって接続し、ICカードの利用履歴や残高の確認が可能です。しつこい様ですが、この二つの商品の型番は間違えやすいので、購入する際はしっかり確認してから注文をしてください。
SFCard Viewer 2をインストールする
続いてソニーのサイトから「SFCard Viewer 2」という無料ソフトをインストールします。インストール後は、次の手順で簡単に履歴を印字することが可能です。
パソコンでの利用履歴の確認・印字が出来るようになると、確定申告や交通費の精算などを手軽に行うことが出来ます。今まではひと手間かけて面倒だった作業が、ようやく自宅で簡単に解決できるようになりました。
PASMOの履歴を印字する方法
インストールが終わったらUSBでパソコンと「PaSoRi RC-S380」を繋げてください。パソコンの「スタート」から「NFCポート」を選択、そして「NFCポート自己診断」を選択します。
続いて画面の指示に従い、初期設定を完了させて下さい。履歴の確認は「スタート」から「NFCポート」を選択、「SFCard Viewer2」を起動。最後に「PaSoRi RC-S380」にPASMOをかざすだけです。
駅の窓口では最大100件まで履歴の確認が取れるのに対し、パソコンでは最大20件までしか確認することが出来ません。そのため、こまめに履歴を保存しておくことがとても大事です。窓口へ行かなければならないという面倒な作業を省くために、履歴の保存作業を習慣にしましょう。
自宅でプリント
自宅にプリンターがある場合は、プリンターに接続することで利用履歴をプリントアウトすることが出来ます。普段から行っている印刷方法でPASMOの利用履歴を印刷しましょう。
ご自宅でPASMOの利用履歴の確認・印字・プリントアウトが簡単に、確定申告や交通費の精算などにお役立てください。
コンビニでプリント
コンビニでPASMOの利用履歴をプリントしたい場合の手順をご説明いたします。まずパソコンでPASMOの利用履歴を、ご自身のUSBメモリにPDFファイルで保存。あとはコンビニにUSBを持って行きコピー機で出力するという流れになります。このときに必ずPDFファイルで保存をするようにしてください。どこのコンビニもPDFへの変換が必要になるので。
コンビニへ行きコピー機の前に立ったら、タッチパネルで表示された「プリント」→「写真プリント」→「USBメモリ」の順に進みます。USBの差込口があるので差し込んでください。あとは画面の指示に従って用紙サイズや枚数などを選択し、プリントスタートします。
最後はUSBメモリの取り忘れに気を付けてください。印刷が出来ない場合は「印刷したいPDFの容量がオーバーしている」「USBのフォーマット形式の違い」「PDFのファイル形式が合わない」以上のような原因が考えられます。もう一度このあたりを確認しましょう。
PASMOとSuicaの決定的な違いは
こちらではPASMOとSuicaの違いをお伝えします。それは印字できる利用履歴の最大件数が違うという部分です。Suicaは最大50件までの履歴を印字できるということに対し、PASMOは最大100件まで履歴の印字ができます。
さらにいうとSuicaは一度、印字をしたものは再発行できません。一方PASMOは、何度でも利用履歴の印字の再発行が可能だということです。経理上の事に関しては、PASMOの方が圧倒的に国民の味方と言えます。
PASMOの履歴を確認するのはアプリが簡単!
以上がPASMOの利用履歴を確認・印字する方法でしたがいかがでしたでしょうか?「駅でじゃないと確認できない」と思っていませんでしたか?履歴の確認すら出来ることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。このアプリは面倒な確定申告や交通費精算の味方です。携帯やパソコンで、ご自宅にいながら確認できるので是非、皆さんもお試しください。