車の名義変更の必要性
家族間だからと名義変更をせずに、自分の車として乗って居る人も少なくありません。家族間でもお金に関してはトラブルとなってしまうことも考えられます。名義変更のやり方が分からないからそのままにしてしまう人もいます。ここでは、車の名義変更の必要性についてご紹介していきます。
車の名義変更で税金や保険のトラブルを避ける
車を家族や友人から譲り受けるといった場合に、名義変更は速やかに行うようにしましょう。家族間であってもお金に関してトラブルになってしまうと、関係が悪くなってしまうことも考えられます。車の税金は、4月1日までに車を所有している人に請求されます。
車を所有している人というのは、名義人となっている人なので、名義変更をしていないと前の人に税金が請求されてしまいます。車の名義変更と一緒に自動車保険の名義変更も行わなければいけません。後々トラブルにならないように速やかに名義変更をしておくようにしましょう。
車の売却の際に手続きがスムーズ
車を売却するときは、自分名義の車しか売却することができません。いずれ車を売却する際にスムーズに行えるように名義変更しておくようにしましょう。
名義変更していない場合に、車を売却したいと思っても、所有権は前の持ち主にあるため勝手に売却することはできません。名義変更せずに売却したいというときは、委任状や譲渡証明書が必要となるので、必ず名義変更をしておくようにしましょう。
車の名義変更の必要書類
車の名義変更はめんどくさくても後々トラブルにならないためには大切な事です。やり方が分からないというのではなく、車の所有者が変わったら必ず名義変更を行うようにしましょう。家族間であっても名義変更は速やかに行うことをおすすめします。ここでは、車の名義変更の必要書類についてご紹介していきます。
必要書類①名義変更の申請書
車の名義変更をする際の必要書類は、まず申請書が必要となります。申請書は、国土交通省のホームページに掲載されているものを印刷して使用するか運輸支局でも配布しているので、いずれかの方法で申請書を入手しましょう。申請書には、自分が記入する欄の他に、今までの車の所有者が記入する欄もあります。
必要書類②名義変更の手数料納付書
車の名義変更は、ただでできるのではなく手数料として、500円がかかります。名義変更の手続きの際に、運輸支局で自動車検査登録印紙を購入する必要があります。購入した自動車検査登録印紙を申請書に貼付しましょう。名義変更には、費用がかかるということを覚えておきましょう。
必要書類③自動車検査証
名義変更をする際には、前に車を持っていた人の車検証が必要となります。車検証は常に車に積んでいる人も多いですが、無い場合には前に車を所有していた人に確認しましょう。車検証は、有効期限内のものでないといけないので、必ず日付も確認してから準備しましょう。
必要書類④譲渡証明書
第21号様式が譲渡証明書となりますが、国土交通省が配布していたり、運輸支局のホームページから入手することができます。譲渡証明書は、自分が記載する欄がありますが、その他に前の車の所有者だった人の押印欄もあるので、時間を作って貰えるようお願いしましょう。
必要書類⑤印鑑
車の名義変更は、本人意外にも代行でもよいとなっています。車の名義変更では、印鑑証明書の印鑑が必要ですが、本人が申請を行う場合は実印、名義変更を代行する場合は実印ではなく記入でもよいとされています。自分で名義変更に行けない場合には、代行をお願いするとよいでしょう。
必要書類⑥印鑑証明書
車の名義変更をする際には、旧所有者と新所有者の印鑑証明書が必要となります。印鑑証明書は、発行してから3ヶ月以内のものでないと受理してもらえないので、いつ車の名義変更にいくのか、お互いに話し合っておくようにしましょう。車の名義変更をスムーズに行うために、事前に全ての書類を準備しておきましょう。
必要書類⑦家族間で代行する際は委任状
車の名義変更に本人が行けない場合は代行でも可能です。家族間で代行したり、友達が代行で行く場合には委任状が必要となります。委任状も運輸支局で貰うか、国土交通省のホームページから印刷して、必要事項を記載してもらい、代行する人が提出しましょう。家族間でもトラブルにならないように、車の名義変更は行っておきましょう。
必要書類⑧自動車保管場所証明書
自動車保管場所証明書と難しい言い方をしていますが、一般的には車庫証明と呼ばれています。車を使用する場所が変わり、自動車保管場所証明書が適用となる地域の場合は必要となるので取得するようにしましょう。自動車保管場所証明書は、警察署で発行してもらいますが、1ヶ月以内のものしか受理されませんので、注意しましょう。
車の名義変更のやり方
車の名義変更をしておかないと税金の納付書が旧所有者に届いてしまうなどトラブルになってしまう可能性もあります。家族間であってもお金のトラブルは関係が悪くなってしまうことも考えられるので、必ず名義変更をしておきましょう。ここでは、車の名義変更のやり方についてご紹介していきます。
やり方①必要書類の準備
車の名義変更は、必要書類が全て揃わないと行うことができません。家族間などで代行をする場合には委任状、旧所有者にも押印など記載するものもあるので、事前にお願いしておきましょう。印鑑証明書や自動車保管場所証明書など準備しなければいけない書類が沢山あるので、名義変更を行う1ヶ月前から少しずつ準備しておきましょう。
やり方②名義変更の手続きは陸運局で行う
車の名義変更を行う際は、陸運局で行うことができます。どこの陸運局でもよいと言うわけでなく、新しく車の名義人になる人の住んでいる地域を管轄している陸運局になります。家族間で代行することもできますが、その場合は委任状を準備しておくようにしましょう。どこの陸運局で申請できるのか事前に調べておきましょう!
やり方③移転登録手数料分の印紙購入
車の名義変更は500円の手数料がかかります。陸運局に印紙販売窓口があるので、名義変更に必要な分の印紙を購入します。納付書があるので、購入した印紙を納付書に貼付します。やり方は簡単ですが、分からない時は窓口で聞けば教えてくれます。
やり方として、事前に必要書類を集めて置くことをおすすめしますが、揃わなかった場合には、その場で記入することもできます。しかし、旧所有者の押印欄などもあるので、一緒に来なくていけなくなります。
やり方④自動車税や車検証の提出
車検証が交付されるので、記載内容にミスがないかを確認するようにしましょう。間違いがなければ次は、同じ運輸支局内にある自動車税事務所の税申告窓口に向かいます。税申告窓口では、先ほど交付された車検証を提出します。名義変更の時に、自動車税の支払いがある場合には、手続きと一緒に支払いもできるので一緒に行うようにしましょう。
やり方⑤名義変更にかかる日数の把握
名義変更の手続きをする際は、スムーズに行えるように事前に準備しておくようにしましょう。運輸支局で全ての書類を提出し完了するまでは5日〜10日ほどかかってしまう場合があります。
早く名義変更をしたい場合には、余裕をもって行うようにしましょう。月末の繁忙期などは、運輸支局が混み合ってなかなか書類を提出できないということもあるので、なるべく繁忙期を避けて行うことをおすすめします。
車の名義変更手続きにかかる費用
車の名義変更は必要書類を提出したら手続きが完了するという訳ではありません。手続きをする上で様々な費用もかかってきてしまいます。安いものではありませんが、名義変更をしないと後々トラブルになる可能性があります。ここでは、車の名義変更手続きにかかる費用についてご紹介していきます。
費用①移転登録手数料
名義変更は移転登録手続きといいますが、移転登録手数料がかかります。移転登録手数料は500円かかり、運輸支局で手続きを行う前に印紙窓口で購入しなくてはいけません。購入した印紙を手数料納付書に貼付して提出することになります。車の名義変更はただでできる訳ではなく費用がかかるということを覚えておきましょう。
費用②自動車保管場所証明書の取得費用
自動車保管場所証明書というものを必要な人は取得しなくてはいけません。自動車保管場所証明書を警察署で発行してもらう事になりますが、手数料を支払わなければいけません。
都道府県によって自動車保管場所証明書の取得費用はことなりますが、2,000円〜3,000円ほどで発行することができます。自動車保管場所証明書の取得費用は新所得者の負担となります。
費用③ナンバープレートの費用
ナンバープレートを変更する場合はナンバープレート費用がかかります。地域によってかかる費用は異なりますが、1,500円程で変更できるところがほとんどです。
番号の指定がない場合には1,500円程ですが、番号を指定したい場合には3,900円~4,400円ほどとかなり金額に差が出てきてしまいます。ナンバープレートには、地域振興を目的としたデザインのものもあります。そのようなものになると7,000円〜9,200円程かかる場合があります。
費用④自動車取得税
車を譲り受けた際も購入した際も自動車所得税がかかってきます。自動車を譲る受けるという事は様々な費用がかかってくるということを理解しておくようにしましょう。
もし、車を譲り受けた際には中古として購入していなくても中古車扱いとなるため、経過年数も考慮されて計算されます。そのため、残価率と課税標準基準額をかけて算出した価格に3%をかけて計算を行って納税額が決められます。自動車所得税は新所得者が負担となります。
車の名義変更は代行依頼もできる?メリット・デメリットを比較
車の名義変更を自分で行っていた人もいますが、名義変更は代行業者に依頼することも可能です。自分で手続きをする場合には、必要書類を全て自分で集めて手続きに行かなければいけません。しかし、代行業者に依頼した場合は運輸支局に足を運ぶ必要がありません。ここでは、車の名義変更を代行業者に依頼した時のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット・時間の節約
家族間で名義変更をする際にも家族に代行してもらうことも可能ですが、代行業者に依頼することもできます。代行業者に依頼するメリットとして、手続きにかかる時間が節約されます。
自分で名義変更をする際には、必要書類を自分で集めて提出しなければいけませんでしたが、代行業者に依頼する場合には基本的に書類に記載する必要はありません。必要なところのみに押印をするだけで、すべて代行業者が行ってくれます。
仕事が忙しい人はなかなか休みを取ることができずに、やっと有給を使って運輸支局に行っている人もいますが、忙しい人でも代行業者に頼むだけなのでわざわざ運輸支局に行く手間を省くことができます。
メリット・確実に手続きが進む
代行業者に名義変更の依頼をお願いすれば確実に手続きを行う事ができます。自分で名義変更をする時は、自分で書類を入手して必要事項を記載して提出しなければいけないので、記載漏れや記載ミスなども目立ってしまいます。
そのため、手続きに時間がかかってしまうこともあります。ミスをすればするだけ書き直さなければいけなくなってしまいます。しかし、代行業者は行政書士の資格を持ったプロが行ってくれるため、確実に手続きを行う事ができるので、手間がかかりません。
デメリット・費用がかかる
代行業者に依頼すると確実に手続きを行う事が出来ますが、手数料がかかります。基本的なプランの場合は、10,000円〜15,000円程かかりますが、その他にナンバーの変更や自動車の陸送などもプラスした場合には、50,000円程かかる場合もあります。
面倒な手続きを行う必要がないので楽ですが、かなりの費用がかかるということを理解しておかなければいけません。代行業者の手数料だけでなく、移転登録手数料500円、自動車保管場所証明書の取得費用2,000円〜3,000円、ナンバー変更で1,500円なので、代行業者の手数料も合わせると安くても20,000円程になってしまいます。
代行依頼には委任状が必要
代行業者に依頼する場合には、誰かに代行してもらう時と同じように、委任状が必要となります。
手続きを進める上で委任状は必要となりますが、その他に自動車保管場所証明書も一緒に取得してもらう場合は、自動車保管場所証明書の委任状も必要となります。自分で手続きをする時とは違って、わからない事は代行業者が教えてくれるので、何が必要なのか確認しておくようにしましょう。
車の名義変更をしたらナンバーも変更するの?
車の名義変更をした場合にナンバーも変更したほうが良いのかという疑問もありますが、管轄が変わってしまえばナンバープレートも変更しなければいけないと決められています。
今までのナンバープレートのままが良いという人もいますが、管轄が変われば変えなければいけないと決まっているので、変更しなければいけません。
名義変更をして管轄が同じ場合にナンバープレートを変更したいという人もいますが、変更しなくても良い場合は自分が希望するのであれば変更することは可能となります。管轄が違う場合はナンバープレートの変更は絶対ということを覚えておきましょう。
車の名義変更では事前準備の徹底が大切
今回は、車の名義変更のやり方や必要書類、費用などについてご紹介してきました。車の名義変更はしておかないと後からお金のトラブルになる可能性もあります。家族間であっても他人の名義のまま車を乗るのはどちらもいい気持ちにはなりません。速やかに名義変更をするようにしましょう。