マネックス証券のiDeCoとは
金融庁の報告書を受け、老後資金に不安を感じている人も多いでしょう。国民年金や厚生年金だけでは、老後資金が足りないと感じるのならば、私的年金などの制度を利用して自ら資産形成をする必要があります。そんな中で、私的年金の一つであるiDeCoが注目を浴びています。
個人型確定拠出年金
iDeCoとは、個人型確定拠出年金の愛称です。iDeCoでは、公的年金に上乗せする形で、年金を自ら準備することが出来ます。現在加入している公的年金のみでは、老後資金が足りないのではないかと不安に感じている人も多いでようです。そのため、iDeCoなどの私的年金を作る制度を利用して、老後資金を自分で準備する人が増えています。
iDeCoには、原則20歳から60歳までの方が加入できます。そのため、最長で40年間、iDeCoで資産を運用することができ、運用期間が長ければ長いほど、投資利益も大きくなることが期待できます。そして、iDeCoには、投資による運用益以外に、税制面でもメリットが存在します。
多くのメリットが存在するiDeCoですが、iDeCoは多くの銀行や証券会社で加入することが出来ます。銀行や証券会社によって、商品の種類や手数料に差があるため、できるだけ豊富な商品を取り扱っており、かつ手数料も安く設定されている銀行や証券会社を選ぶと良いでしょう。
ここでは、口座管理手数料が0円であり、選べる商品も豊富に取り扱っているマネックス証券のiDeCoに関して、評判やおすすめの商品、手数料に関して詳しくご紹介致します。
マネックス証券・iDeCoのメリット
マネックス証券のiDeCoには、どのようなメリットがあるのでしょうか。前述のとおり、iDeCoでは、商品のラインナップや手数料の安さが重要になります。マネックス証券は、手数料、商品のラインナップ、サポートのすべての面で優良な証券会社です。ここでは、マネックス証券でiDeCoを選ぶメリットを一つ一つ詳しくご紹介致します。
①運営管理手数料0円
iDeCoは、最長で40年間という長い利用期間となるため、毎月支払う必要がある運営管理手数料は、出来る限り少ないものを選ぶべきです。iDeCoの手数料には、加入時に支払う初期手数料、運用期間中に支払う収納手数料、事務委託手数料、運営管理手数料の4つがあります。
iDeCoの加入時に支払う初期手数料は、国民年金基金連合会に支払う必要がある手数料であるため、どこでiDeCoを始めても一律2777円を支払わなくてはなりません。更に、iDeCoの運用期間中に支払う収納手数料と事務委託手数料も、それぞれ国民年金基金連合会と信託銀行に決まった手数料を支払う必要があります。
iDeCoをどこで始めるかによって変わってくる手数料は、運営管理手数料のことです。マネックス証券は、この運営管理手数料が条件なしで無料となっています。iDeCoを利用して、資産を増やしていこうと考えているならば、手数料を可能な限り抑えることが重要です。そのため、手数料の面のみでも、マネックス証券を選ぶメリットは大きいと言えるでしょう。
②商品数が多い
マネックス証券で選べるiDeCoの商品には、人気の高い「eMAXIS Slim」シリーズや、「ひふみ年金」などの充実したラインナップが取り揃えられています。また、インデックス型の信託報酬が最安水準の商品が取り揃えられているため、コストの面でも選びやすくなっています。
③運用サポートの充実
マネックス証券では、運用サポートも充実しています。お問い合わせダイヤルでは、iDeCo専門のスタッフが対応してくれるうえ、祝日を除く土曜日も電話サポートを受けることが出来ます。また、マネックス証券では、iDeCo専用のロボットアドバイザーが、投資傾向に基づき、iDeCoの運用プランを提示してくれるため、投資初心者の方でも安心です。
マネックス証券・iDeCoのデメリット
60歳まで運用することが出来るため、老後資金を準備するのにうってつけなiDeCoですが、デメリットは一切ないのでしょうか。掛け金が全額控除になり節税になるなど、数多くのメリットがあるiDeCoですが、デメリットもあるようです。ここでは、iDeCoを利用する際に注意しておきたいデメリットをご紹介します。
60歳まで引き出せない
マネックス証券のみならず、どこでiDeCoを始めても共通するデメリットになりますが、拠出したお金(掛金)は、原則60歳になるまで引き出すことが出来ません。そのため、やむを得ない事情などが無ければ、iDeCoは途中解約が認められていないため、無理なく積み立てていくことのできる金額を設定する必要があるでしょう。
万が一、病気や怪我などで支払いができない場合にも、途中解約はできないですが、掛け金を減額したり、積み立てを一時休止したりすることは出来ます。
マネックス証券・iDeCoのおすすめ商品
ここからは、マネックス証券で取り扱われている投資信託の中から、「純資産総額の増減推移」に着目して選出したおすすめ商品をご紹介致します。純資産総額の増減推移で、その商品の純資産総額が大幅に上昇していたり、上昇し続けているということは、それだけ多くの人から選ばれているという証拠になります。
通常、どの投資信託に投資しようかと考えた場合、その商品が、どの国のどのような企業に投資しているのかや、運用スタイル、運用実績などをくまなく調べる必要があります。初心者の方などが、定石通りのリサーチ方法に対し、ハードルが高いと感じた場合に、純資産総額の増減推移で商品を選別するのがおすすめです。
①三菱UFJ 国内債券インデックスファンド・確定拠出年金
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド・確定拠出年金は、2015年から18年まで、毎年50億円以上の純資産を増やし続けている商品です。「増やし続けている」ということは、それだけで人気が一過性のものであったり、キャンペーンなどの影響ではないという裏付けになります。
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド・確定拠出年金は、中長期の日本国債に投資しています。その他にも地方債や社債にも投資されていますが、大部分が日本の国債に割り当てられています。国際メインであるため、元本の変動は少なく、信託報酬も最安水準に設定されているため、長期運用におすすめの商品であると言えます。
②ひふみ年金
ひふみ年金は、2017年の取り扱い開始から2年間、連続で80億円以上の純資産を増加させている投資信託です。ひふみ年金は、アクティブ型の投資信託であり、90%以上を国内外の株式で運用しています。内訳は、約80%が日本国内株で、10%が国外の株式です。また、協和エクシオ、アマゾン等の大型株に約40%、国内の中小株に約60%を投資しています。
ひふみ年金は非常に人気の投資信託です。カリスマファンドマネージャーである藤野英人が、実際に企業を訪問し、将来性や企業の実力を調査します。その結果、東証株価指数を大きく上回る実績を残しています。
③eMAXIS Slim米国株式・S&P500
eMAXIS Slim米国株式・S&P500は、「S&P500」という株式指数に連動して値動きする商品です。S&P500とは、アメリカの企業の大型株から選ばれた500銘柄で構成された株式指数です。マイクロソフトやアマゾンなどの、よく知る企業の株式に投資されているので非常に分かりやすい商品です。
また、投資の神様と呼ばれるウォーレン・E・バフェットも、このS&P500に投資することを推奨しているため、おすすめの商品です。
④eMAXIS Slim バランス・8資産均等型
eMAXIS Slim バランス・8資産均等型は、その名の通り、「国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート」の8つの資産に、12.5%ずつ均等に投資を行います。アクティブ投資のように、アセットクラス(投資対象となる資産の種類など)を変更しないのが特徴です。
⑤eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスでは、アップルやアマゾン、マイクロソフトなどの先進国企業の株に投資する商品です。先進国の中でも、6割以上をアメリカの株式が占めています。
2018年の純資産増額も、約236億円と、大変人気であり多くの人から選ばれている商品であることが分かります。また、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは2018年に2回、信託報酬を引き下げており、業界の低コスト化をけん引してきた点でも評価されており、おすすめの投資信託です。
マネックス証券・iDeCoの評判
マネックス証券のiDeCoは、手数料の安さや、充実した投資信託のラインナップが取り揃えられているなどのメリットがあるとご紹介しました。ここでは、マネックス証券のiDeCoの評判はどうなのかご紹介します。iDeCoを利用したいけれど、どの金融機関を選べばよいのかわからないという人は、マネックス証券の評判も参考にしてみると良いでしょう。
信託報酬率の安さが良い
マネックス証券の評判の中には、ロボットアドバイザーが、人それぞれの投資傾向に合わせた商品を提案してくれるので初心者でも始めやすいという評判や、人気の「ひふみ年金」などの取り扱いがあるため、マネックス証券のiDeCoに決めた、という評判が多いようです。
そして、マネックス証券のiDeCoの評判で一番多いのが、信託報酬率の低さが良いという評判です。マネックス証券のiDeCoは、手数料も安く、さらに信託報酬率の安い商品が数多く用意されているため、コストの低さで定評があります。iDeCoは、長期投資であるため、ランニングコストの安さが非常に有用であることは前述の通りです。
どの金融機関を選べばよいのかわからないという人は、ランニングコストを抑えることができるマネックス証券でiDeCoを始めるのが良いでしょう。
iDeCoはつみたてNISAと併用できる?
iDeCoと同様に、つみたてNISAで投資を検討している人も多いでしょう。そもそも、iDeCoとつみたてNISAは併用できるのでしょうか。どちらも、制度を利用することによって多くのメリットが存在するため、どのようにすれば両方をうまく活用できるのか気になる人も多いのではないでしょか。
併用することは可能
つみたてNISAは、少額から投資を始めることができ、そこから得た利益が非課税になるというメリットがあります。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、それが非課税になります。そんなつみたてNISAは、iDeCoと併用することが可能です。しかし、利用の際はそれぞれの制度の違いや、メリットを理解しておくと良いでしょう。
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAのメリットは、iDeCoと違い、いつでも解約することが出来る点です。いつでも解約し、資金を引き出すことが出来るため、老後資金以外の目的に利用することも出来ます。
つみたてNISAのデメリットは、投資信託の買い替えが自由にできない点です。つみたてNISAでは、年間の非課税枠が決まっています。限度額である40万円をすでに利用している場合、例え購入した投資信託を売却したとしても限度枠は復活しません。そのため、投資信託を違う商品に買い替えたいとなった場合は、翌年まで待つ必要があります。
目的別でうまく活用しよう
iDeCoは、老後資金を作るためのものであるため、原則として60歳までは解約できません。それに対して、つみたてNISAはいつで解約できるため、自分の目的に合わせて利用することが出来ます。例えば住宅購入の頭金や、子供の教育資金のためにつみたてNISAを利用すると良いでしょう。
また、iDeCoは、掛金全額を所得控除できるため、節税効果はつみたてNISAよりも大きいです。そのため、所得金額が大きい人は、iDeCoを利用するのがおすすめです。しかし、60歳まで解約できないため、何かあった場合に資金を引き出したいと考える場合は、つみたてNISAをメインに利用するのがおすすめです。
マネックス証券のiDeCoで賢く資産運用をしよう
ここまでで、マネックス証券のiDeCoの評判や、メリット・おすすめの商品などをご紹介しました。デメリットもありましたが、多くのメリットがあるマネックス証券でiDeCoを始めてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、iDeCoのような長期運用の場合は、購入手数料や口座管理手数料、信託報酬率を如何に抑えるかが、どれだけ資産を増やせるかに大きく寄与します。この点だけを見ても、iDeCoを始めるのにマネックス証券はとてもおすすめです。
早く始めれば始めるほど投資効果が高くなるiDeCoは、税制面でも優遇措置があるため、マネックス証券のiDeCoで賢く資産運用をしていきましょう。