Suica定期券は返却する前に使いきるのがおすすめ
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、チャージ残高に応じて手数料が発生します。手数料の金額はチャージ残高に関わらず一律で、2020年5月15日現在「220円」と決まっています。
この手数料は、チャージ残高が0円の場合は差し引かれることがありません。そのため、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする前に、チャージ残高を使い切るのがおすすめです。
Suica定期券は、コンビニや飲料自動販売機、スーパー、ショッピングセンター、百貨店、食事などさまざまな場所で使うことができます。
Suica定期券のチャージ残高だけでは支払金額が足りない場合は、不足分を現金やクレジットカード、アプリなどで支払えは問題ありません。手数料の220円を支払うのであれば、返却手続きをする前に使いきった方がお得といえるでしょう。
チャージ残高がすべて戻ってくるわけではない
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、紹介したように一律で220円の手数料が発生します。返金額は、チャージ残高が220円以上の場合は差し引いた金額、220円以下の場合は0円となり、チャージ残高がすべて全て戻ってくるわけではありません。
どれだけの金額が戻ってくるのか、具体的に例をあげてみましょう。まず、チャージ残高が2,000円の場合は、手数料の220円が差し引かれ、デポジット(預り金)が戻ってきます。2,000円(チャージ残高)-220円(手数料)+500円(デポジット)=2,280円の返金額となります。
チャージ残高が100円の場合は、手数料の220円を引くことができません。チャージ残高分は手数料として差し引かれ、デポジットの500円のみ戻ってくることになります。
また、チャージ残高が0円の場合も、手数料の220円を引くことができないので、手数料は除外されデポジットの500円のみ戻ってきます。
Suica定期券を返却したときの返金
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合の返金額として、この記事では3つの項目をピックアップしました。
Suica定期券が有効期限内の場合、有効期限を過ぎたカードの場合、定期券部分のみの手続きの場合ついて、それぞれ詳しく見ていきましょう。ここからは、Suica定期券を返却したときの返金について紹介します。
有効期限内のSuica定期券の返金
1番目に紹介するSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合の返金額は「有効期限内のSuica定期券の返金」です。
有効期限内のSuica定期券を払い戻してカードを返却・解約する場合は、定期券部分の払い戻し金額とチャージ残高の合計から、手数料として220円が差し引かれます。そして、Suica定期券を新規で発行した時に支払ったデポジットの500円を加えた合計金額が返金されます。
Suica定期券の定期券部分の払い戻し金額とチャージ残高の合計が220円以上の場合は、手数料として220円が差し引かれ、デポジットの500円を加えた金額が返金額となります。
Suica定期券の定期券部分の払い戻し金額とチャージ残高の合計が220円以下の場合は、デポジットの500円のみが返金額となります。
有効期限をすぎたSuica定期券の返金
2番目に紹介するSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合の返金額は「有効期限をすぎたSuica定期券の返金」です。有効期限をすぎたSuica定期券を払い戻してカードを返却・解約する場合は、定期券部分の金額は0円とみなします。
Suica定期券の定期券部分以外のチャージ残高から手数料の220円が差し引かれ、デポジットの500円を加えた合計金額が返金されます。「チャージ残高がすべて戻ってくるわけではない」の項で紹介したように、チャージ残高が220円以下の場合は、デポジットの500円のみ返金されます。
Suicaの返却の時のSuica定期券の返金
3番目に紹介するSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合の返金額は「Suicaの返却の時のSuica定期券の返金」です。
Suica定期券は、定期券部分のみを払い戻し、返却・解約ではなく「My Suica(記名式)」として使うことができます。この場合は返却・解約には該当しないので、デポジット(預り金)である500円の返金はなく継続されます。
Suica定期券を払い戻す場合の返金額は、Suica定期券の定期券部分の払い戻し金額から手数料の220円を差し引いた金額を受け取ることができます。
定期券部分の払い戻し金額が手数料の220円を下回る場合は、返金はなくカードの移行のみの手続きとなります。「My Suica(記名式)」を受け取り、手続きは完了です。
Suica定期券の返却場所
Suica定期券の返却場所として、この記事では4ヶ所をピックアップしました。Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きができる場所は限られているので、購入した場所で手続きができない可能性もあります。
いざという時慌てないためにも、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きができる場所を把握しておくとよいでしょう。ここからは、Suica定期券の返却場所について紹介します。
JRみどりの窓口
1番目に紹介するSuica定期券の返却場所は「JRみどりの窓口」です。JRみどりの窓口は、緑色のマークが目印です。駅の構内に併設されているので、利用したことがない方は構内地図などで確認して探してみましょう。
JRみどりの窓口は全国にありますが、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きができる場所は「Suicaエリア内」のみとなっています。
つまり、Suicaが使える首都圏エリア、新潟エリア、仙台エリアのJRみどりの窓口でのみ、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをすることができます。
多機能販売機
2番目に紹介するSuica定期券の返却場所は「多機能販売機」です。JR東日本の駅構内にある多機能販売機・多機能券売機(黒色の券売機)では、Suica定期券または磁気定期券を新規で購入することができます。また、Suica定期券や定期券機能が付いたビューカードにチャージ(入金)することができます。
さらに、多機能券売機ではSuicaカードや磁気定期券をSuica定期券、Suica定期券機能が付いたビューカード、Suica付学生証などに定期券の情報を移行することができます。旧カードと新カードを持参して、お近くの多機能券売機で手続きしましょう。
旧カードのチャージ残高は、新カードに移行または払い戻しすることができます。チャージ残高を移行する場合は、旧カードと新カードを持参して、お近くの多機能券売機で手続きしましょう。
ただし、旧カードに定期券機能が付いていない場合は、Suica定期券、Suica定期券機能が付いたビューカード、Suica付学生証などにチャージ残高を移行することができません。
旧カードのチャージ残高分を払い戻しする場合は、JR東日本の駅構内にあるATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」で手続きをしましょう。
Suicaカードは返却できない
JR東日本の駅構内にある多機能券売機(黒色の券売機)では、紹介したようにSuica定期券の新規購入や継続購入(チャージ)、新カード(Suica定期券、Suica定期券機能が付いたビューカード、Suica付学生証など)に情報を移行することができます。
ただし、JR東日本の駅構内にある多機能券売機では、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをすることはできません。
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きは対面式でないとできない仕組みになっているので、時間を見つけてJRみどりの窓口まで足を運びましょう。
販売機
3番目に紹介するSuica定期券の返却場所は「販売機」です。JR東日本の駅構内にある販売機・自動券売機は、チャージ(入金)をしたり過去の利用歴を見ることができます。
ただし、多機能券売機と同じくSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをすることはできません。JRみどりの窓口へ行き、返却の手続きを行いましょう。
バス会社
4番目に紹介するSuica定期券の返却場所は「バス会社」です。Suica定期券は、東急バスや小田急バス、都バス、国際興業バス、西部バスなど、複数のバス会社でも「バスの定期券」として併用することができます。電車とバスを使い通勤・通学する方には嬉しいシステムです。
この、バスと併用のSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、JRみどりの窓口ではできません。
各バス会社の窓口に行き、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをしてもらいましょう。各バス会社でSuica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、手数料が発生します。
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合の詳しい方法や手数料の金額などは、各バス会社のホームページや窓口などで確認しましょう。
例えば、国際興業バスでは、Suica定期券を払い戻しまたは返却・解約の手数料として、2020年5月15日現在公式ホームページには「530円かかる」と掲載されています。
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする当日までの日数に、現金で支払う片道運賃の2倍の金額をかけます。そして、手数料である530円を差し引いた金額が返金されます。
ただし、Suica定期券にチャージ残高があっても、払い戻しされない場合があります。それは、経過日数分の往復運賃と手数料を差し引いた金額が0円以下になる場合です。
Suica定期券を発行する時は「デポジット(預り金)」として500円を支払いますが、こちらは払い戻しの時に同時に返金されます。
Suica定期券の返却方法
Suica定期券の返却方法として、この記事では2つの項目をピックアップしました。Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続き方法は、「Suica定期券の返却場所」の項で紹介した方法のほか、スマホのアプリを使う返却方法があります。
スマホが必須となってきた時代に対応するためにも、アプリについて学んでおきましょう。ここからは、Suica定期券の返却方法について紹介します。
JR駅などで返却する
1番目に紹介するSuica定期券の返却方法は「JR駅などで返却する」です。Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、「Suica定期券の返却場所」の項で紹介したように、JRみどりの窓口での手続きとなります。
返却もしくは払い戻ししたいSuica定期券を持参して、窓口の方に手続きをお願いしましょう。バスの定期券として併用している場合は、各バス会社の窓口で手続きを行いましょう。
通常1~2分程度あれば、Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きは完了します。返却の際には、Suicaのカードの種類により身分証明書が必要です。詳しい内容については、この後の「Suica定期券の返却の注意点」で紹介するのでチェックしてください。
Apple Payに取り込む
2番目に紹介するSuica定期券の返却方法は「Apple Payに取り込む」です。iPhoneを利用している方は、Apple Payに取り込む方法がおすすめです。準備するものは「スマホ」と「Suica定期券」のみです。ちなみに、My SuicaとSuicaカードも登録できます。
Apple Payに取り込む方法は、iPhone購入時に入っているアプリ「Wallet」を開き、Suica定期券を選びます。必要なカード情報を入力し、iPhoneにSuica定期券をかざして読み込みが完了すればOKです。
預り金としてカードを作る時に支払ったデポジットの500円も一緒に取り込むことができます。JRみどりの窓口へ行き手続きをする手間も時間もかかりません。ただし、一度取り込んだSuica定期券へ戻すことはできません。
androidのスマホを使っている方は、残念ながらスマホアプリがありません。JRみどりの窓口に出向き、手続きをしてもらいましょう。
Suica定期券の返却の注意点
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、身分を証明できる公的証明書が必要になります。公的証明書をSuica定期券と一緒に提出できないと、定期部分だけを払い戻す・返却・解約の手続きができなくなるので注意しましょう。
Suicaのカードの種類によっては身分を証明する公的証明書は必要ありません。お手持ちのSuicaの種類を事前に確認しておきましょう。ここからは、Suica定期券の返却の注意点について紹介します。
定期券の解約には公的証明書が必要
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする場合は、JRみどりの窓口に行き、その旨を係の方に伝えましょう。
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きをする時には、公的証明書(免許証・保険証・住民票・マイナンバーカード・パスポートなどの身元を証明できるもの)が必要になります。
公的証明書を持っていないと返却・解約はできません。必ず持っていることを確認してから窓口に行きましょう。そして、専用の用紙・再発行(紛失・障害)・払いもどし申込書に記入するように渡されるので、指示に従い必要な箇所に記入をし、公的証明書と共に提出しましょう。
Suica定期券は、解約してカードを返却するほか、My Suica(記名式)に移行してもらうことができます。どちらにするかは、事前に決めておくとよいでしょう。
Suicaには「My Suica(記名式)」というカードがあります。こちらのカードを返却・解約する場合も、Suica定期券と同じく身分を証明できる公的証明書と専用の用紙・再発行(紛失・障害)・払いもどし申込書に記入し、一緒に提出する必要があります。
無記名Suicaの解約ならば必要ない
Suicaには、Suica定期券やMy Suica(記名式)のほかに、無記名のSuicaカードがあります。カードに名前が入っていない無記名Suicaを返却・解約する場合は、身分を証明する公的証明書は必要ありません。
そもそも、Suicaカードを新規で作る時に身分を証明する公的証明書が必要ないため、返却・解約の手続きの時も不要ということです。返却・解約の手続きの時は、Suicaカードを持参するだけでOKです。
Suica定期券を本人以外が返却する方法
Suica定期券の定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続き方法として、この記事では2つの項目をピックアップしました。Suica定期券の持ち主が、何らかの事情で定期部分だけを払い戻す場合や返却・解約の手続きに行けないこともあるでしょう。
Suica定期券の持ち主本人でなくても、定期部分だけを払い戻したり返却や解約する手続きは可能です。ここからは、Suica定期券を本人以外が返却する方法について紹介します。
委任状を用意する
1番目に紹介するSuica定期券を本人以外が返却する方法は「委任状を用意する」です。Suica定期券の持ち主以外が定期部分だけを払い戻しまたは返却・解約の手続きをする場合は、持ち主の身分を証明する公的証明書、持ち主が記入した委任状、代理人の身分を証明する公的証明書の3つが必要です。
Suica定期券の持ち主本人が手続きする時は、専用の用紙・再発行(紛失・障害)・払いもどし申込書に記入をして提出しますが、委任状についてはJR東日本では用意されていません。委任状のテンプレートやひな形などもないので、用紙を用意して持ち主本人が記入して準備する必要があります。
Suica定期券の持ち主以外が払い戻しまたは返却・解約の手続きをする場合に必要な「委任状の書き方」については、次の項で詳しく紹介します。
委任状の書き方
Suica定期券の持ち主以外が払い戻しまたは返却・解約の手続きをする場合に必要な「委任状の書き方」で一番重要なことは、Suica定期券の持ち主である本人が記入することです。
委任状に必要な項目は、Suica定期券の持ち主である本人の住所、名前、生年月日、電話番号、捺印です。そして、Suica定期券の持ち主以外である手続きをする人物の住所、名前、生年月日、電話番号も必要です。
さらに、委任する理由を記入する欄には「Suica定期券の解約」と記入します。引っ越しや入院など、持ち主が払い戻しまたは返却・解約に直接行けない理由を記入しましょう。宛先名は「東日本旅客鉄道株式会社」と記入しましょう。
死亡を確認できる書類を用意する
2番目に紹介するSuica定期券を本人以外が返却する方法は「死亡を確認できる書類を用意する」です。Suica定期券の持ち主である本人が死亡している場合は、委任状を記入することができません。
この場合は、死亡証明書や死亡診断書など、確認できる書類を用意して、JRみどりの窓口に行き返却・解約の手続きをしましょう。
Suica定期券は返却した時に払い戻しがある
Suica定期券は、チャージ残高に応じて払い戻しがあります。チャージ残高を残さず使い切れば、手数料が発生することはありません。この記事で紹介した手続き方法を参考にし、Suica定期券の払い戻しや返却・解約をスムーズに行いましょう。