浮気をした後罪悪感に苦しむ人は多い
男女の関係は複雑です。うまくいっているときはいいですが、やはり男と女のこと、すれ違うときもありますし、素敵な異性の登場などで浮気心が湧いてくるときもあります。人間は身勝手な生き物です。
浮気はされた方も辛いですが、した方の人間がより苦しむものです。悪いことをした、自分は罪深いという気持ちは本人を絶えず苛み、ときに心身の健康さえ奪います。従ってその対処方法を知り、正しくそれに対応することはとても重要です。
浮気はいけないことです。信頼してくれる相手を裏切り、悲しみのどん底に突き落とす最悪の行為です。しかし、人間は過ちを犯すものです。いつまでもその罪悪感に囚われていては前に進めません。犯した罪と向き合うことが大切なのです。
浮気への罪悪感とは
罪悪感とは何でしょうか。一言でいうと「私のせいだ」「私が悪い」と思う気持ちで、社会のモラルや良識からかけ離れたことをしてしまったと自分を責める感情のことです。本人が罪を自覚して、心に芽生えた罪悪感は自身を苛みます。
これは本人にとっては大変良くない状態です。自身を責めることは健康にも害を及ぼしますし、そんなあなたを見て、周囲の人たちも心配し、心を痛めてしまうことでしょう。罪悪感を感じたところで、本人にも周囲にもいいことはありません。
そんな浮気の罪悪感に対応し、上手に向き合うにはどうしたらいいのか、これからその対処方法をわかりやすく解説していきます。男女の問題はいつの時代も共通の永遠のテーマです。一緒に勉強していきましょう。
悪いことをしたという気持ち
罪悪感はやはり「自分は相手に悪いことをしてしまった」という気持ちから生まれ来るものです。浮気をするとどうしても罪悪感に囚われて自分を責めてしまいます。これはごく自然なことで、良心の呵責とも言うべきものです。
これは人間なら誰でも起こる心理的反応で、この罪悪感を出て来ないようにするのは不可能です。自動思考と同じようなもので、勝手に湧いてしまう考えです。問題はこの罪悪感にいかに向き合うかです。
浮気は悪いこととは言え、そこは男と女のこと、仕方のない部分もあります。最悪の行為と述べましたが、皆、ただの人間です。あまり自分を責めないで下さい。過ちは正して、反省すればいいのです。例え罪であろうと償えます。
反省しているから出てくるもの
そして、もちろん罪悪感は反省しているからこそ出て来るものと言えます。相手に済まないという気持ちが自分を責めるのです。逆に言えば、反省しているくらいなので、このタイプの人はかなり真面目な人だということです。
今までの人生でもきちんと社会規範を守り、善悪の自己判断をそのシチュエーションごとしっかりとしてきた人間です。悪い言い方をすれば頑固で融通の利かないタイプの人間だと言えます。
従って、その自分のモラルやルールを破った自身を許すことが出来ません。反省していることでもう充分なのに、それでも自分を責めてしまいます。高いモラルが仇となって自分自身を傷付けてしまうのです。
浮気への罪悪感を抱く場合とそうでない場合の違い
人間には色々なタイプがあって、たった一回の浮気でも強い罪悪感を持つ人と、何回も浮気を重ねているにも拘らず少しも罪悪感を抱かない人がいます。その違いはどこから出て来るのでしょうか。不思議なものです。
ひとつにはその罪悪感に向き合う方法を知っているかどうかということもありますし、また、その浮気をした理由の違いもあります。また、男女間で考え方の違いもあります。軽々には言えませんが、どうせなら罪悪感は感じすぎない方がいいです。
罪悪感を感じやすいタイプの人は基本的に善良な人間なのでしょうが、損をしている気もします。良い人間であることは素晴らしいことですが、自分自身をもっと大切にするということを考えるともっと男女の問題に寛容であるべきでしょう。
浮気した理由の違い
その浮気をした理由の違いによって罪悪感もだいぶ違います。例えば、相手がもう浮気をしている場合はこちらの罪悪感もだいぶ軽減されます。向こうがしているんだったらこっちもしてやろう、という心理です。
また、そういうケースでなくても、相手が仕事人間で全然構ってくれない、とか、付き合ってから激太りして、外見がすっかり魅力を失くしてしまった、とかいうときなどは浮気をしてもあまり罪悪感を感じなくなる傾向が見られます。
それは言ってしまえば「浮気されて当然だ」という気持ちからです。都合のいいつじつま合わせのようですが、自分自身が自己防衛のために浮気する理由に意味付けをしている状態と言え、罪悪感と向き合う方法を無意識的に模索しているのでしょう。
考え方の違い
同じ人間でも考え方はそれぞれ違って、特にこのケースで言うと、自分に厳しいタイプの人と、自分をもう許しているタイプの人とがいます。罪悪感は自身の罪の意識です。自分が悪いと思っていなければそもそも罪悪感など芽生えません。
自分の中のモラルが邪魔をしていることもあります。高い倫理観が自身にリミッターを掛け、自由な行動と思考の障害となっているのです。こういった人は男女間の問題も真面目に考えすぎて融通が利かなくなっています。
もっと自分の気持ちに正直になっていいのです。恋愛は本来楽しいもの。それが耐え難い苦しみをもたらすものになってしまっては本末転倒です。男女の関係は元々自由なもので、モラルに縛られ過ぎてしまっては辛くなる一方になってしまいます。
男女差
また、浮気の罪悪感の感じ方には男女差があります。やはり男と女では身体の作りが違います。女性は子供を産むと最低10カ月は子供を作ることが出来ません。対して男性は言ってしまえば毎日でも子供を作れます。まさに生命の神秘です。
ですから、自ずと考え方も男女で大きく変わってきます。男の浮気は本能から、女の浮気は理性からと言われるのもこの為です。そしてまた、男の浮気は遊び、女の浮気は本気、とも言われます。男性は遊びなので罪悪感が強いわけです。
女の浮気が本気の始まりであるのは女性が不安から浮気に走る傾向にあることからも理解し易いです。対して男の浮気は安心から始まります。女性はパートナーに対する不満から浮気することが多いため、罪悪感が男性より少ないのです。
浮気への罪悪感と向き合う方法
浮気がいくらいけないこととは言え、ずっと罪悪感を持ったまま彼氏と付き合っていくのは辛いものでしょう。何らかの方法でそれに対処する必要があります。人生は試行錯誤の連続です。間違ったら正していけばいいのです。
浮気による罪悪感に苦しむあなたに、それを手放して楽になれる方法をお教えします。ご参考になさってください。自分で自分を責めるのはもうやめましょう。これからはご自分の幸せを考えてください。
罰として受け止める
罪に対して罰という概念があります。浮気という罪に対して罰を受けることで罪悪感を解消することができます。自分自身が「罪を犯した」という意識がある以上、それは有効な方法であると言えます。
そして、その罰とは、まさに今、あなたが彼氏に自分のした浮気という事実を言えずに苦しんでいる、というこの現状そのものです。あなたはこんなにも苦しんでいる。それだけでもう充分です。
今度のことで私は充分苦しんだんだ、と、ご自分でその苦しみを受け入れ、自身を納得させてください、罪悪感あなた自身の感情です。あなたがご自分を解放しない限り、あなたの心が救われる日は来ないのです。
彼氏との関わり方を改める
浮気がまだ彼氏に知られていないのですから、あなたがすべきことは今まで以上に彼氏に優しくし、尽くしてあげることです。もしあなたが罪悪感から彼氏に浮気のことをばらすとどうなるか考えて怖いならこの方法が特にいいでしょう。
パートナーの性格にもよりますが、カミングアウトはリスクを伴います。しなくていいお別れを迎えるのが嫌でリスクは出来るだけ回避したいなら、罪の償いという気持ちで彼氏に思いっきり愛情を注いでください。
彼氏もきっと喜んであなたのことをもっと好きになってくれるでしょう、浮気したこと自体があなたにとっての素晴らしい体験となるでしょう。そう、あなたの心はあなた次第でいくらでも変えていくことができるのです。
開き直る
罪悪感を手放す方法として開き直る、というのも大切です。「どうして私は浮気なんかしてしまったんだろう」といくら自身を責めるようなことをしても、過去は絶対に変えられませんし、何度言っても詮無いことですし、もう終わったことです。
それよりも大切なのはその失敗を未来に活かすことです。今回は失敗だったとしても、その反省点を見つけ、よくそれを分析し、精査してこれからの自己研鑽の材料にすることで、あなた自身の人生を将来的に好転させることに役立てられます。
浮気でさえも経験です。たかが浮気と侮ってはいけません。罪悪感に苛まれ、辛い思いをするくらいなら思いっきり開き直って仕方ない、と自分を納得させることです。あなた自身のことを何より優先してください。
浮気を正直に話す
前述の方法でもどうしても罪悪感を拭い切れない、捨てられないということもあるかも知れません。本人が自分のした浮気に強い罪悪感を感じている場合、彼氏を欺いたという事実に変わりはないので、罪悪感から逃れることは難しいです。
そういった場合は結局、残された手段としてカミングアウトがあります。別れを告げられることを覚悟して、彼氏に全てを打ち明ける、ということです。浮気という行為を許すかどうかは相手次第ですが、許されれば罪悪感から逃れられます。
ただ、男性が浮気に寛容なケースは少ないのでリスクは伴います。浮気に対する意識が女性とは根本的に違うため、悲しい結果になることも考えられます。あなたのみならず彼氏も深く傷付けることになるかもしれないことを覚悟してください。
浮気したことへの罪悪感と向き合おう
浮気は本当に沢山の人を傷付けます。しかし、人間は道を間違えるものです。やり直しは何回でも出来ます。ただ、やったことのけじめは付けないといけません。浮気をした事実はあなたを責めても、その浮気で苦しむ人は他にもいるのです。
あなた自身はよく自省することです。浮気から学ぶこともあります。男と女の問題についてよく考えるいい機会になったと思って自分のために役立て、より良い人間になるためのステップとして今回の浮気を活かすことができるのです。
経験から人は様々なことを学びます。ただ罪悪感に囚われるより、前向きに経験を自分の中で消化して、何でも吸収することです。浮気と罪悪感、という狭い概念に囚われることなく、大きな視点で物事を見るうちにきっと罪悪感も消えていくでしょう。