Wi-Fiのネットワークセキュリティキーがわからない!
ネットワーク社会と呼ばれる現代では、全世界でネットを使ったITの発展が目覚ましいです。皆さんも常日頃からスマートフォンやパソコン、IT家電などのあらゆる電子機器を用いているでしょう。
そんな電子機器を通信させる上で重要な存在が「Wi-Fi」です。飲食店やデパート、大学などでも無料で使うことが出来るフリーの「Wi-Fi」が常設されていることもあります。
パソコンをお持ちの方はご家庭に「Wi-Fi」のルーターを置いている場合もあるでしょう。そんな大変便利な「Wi-Fi」ですが、セキュリティが脆弱な場合に第三者に情報が漏れてしまい、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
セキュリティがしっかりしていないフリーWi-Fiと安易に接続してしまうことは避けるべきです。ではどうやって安全なWi-FiとそうでないWi-Fiを見分けるのでしょうか?
そこで鍵になるのは「ネットワークセキュリティキー」というものです。今回はこの意外と知られていない「ネットワークセキュリティキー」ですが、安全面において欠かせないものになります。今回はこの「ネットワークセキュリティキー」について、どのようなものなのかご説明していきます。
この機会にWi-Fiの「ネットワークセキュリティキー」をマスターして、安全で快適なネット生活を送れるようにしましょう!
Wi-Fiのネットワークセキュリティキーとは
まずネットワークセキュリティキーとは何かということをご説明していきます。Wi-Fiに接続する際に必要になるものが2つあります。それが「SSID」と「ネットワークセキュリティキー」です。
この2つは簡単に言ってしまうと「SSID」はWi-Fiそれぞれが持つ「名前」に相当するもので、「ネットワークセキュリティキー」はパスワードに当たります。「ネットワークセキュリティキー」は「ネットワークキー」や「ネットワークパスワード」とも呼ばれることがあります。
では、具体的に「ネットワークセキュリティキー」がどのような役割を果たすのかについて見ていきましょう。
Wi-Fiを保護する暗号キー
最初に「ネットワークセキュリティキー」とパスワードのようなものだとお話ししました。この「ネットワークセキュリティキー」を入力することで、Wi-Fiに接続することが出来ます。
「ネットワークセキュリティキー」が存在しないと、誰でもWi-Fiに接続することが出来てしまい、情報の漏洩などを招く可能性が高くなってしまいます。つまり、この「ネットワークセキュリティキー」が不必要な不特定多数の人からの接続を防ぎ、安全性を向上させる役割を果たしているのです。
「ネットワークセキュリティキー」は題名の通り、Wi-Fiのセキュリティを保護する暗号キー(パスワード)です。
一方「SSID」とは各々のWi-Fiを区別するための名前を意味しており、接続するWi-Fiを検索したときに表示される名前がこの「SSID」になります。近くにWi-Fiが一つしかない場合は特に問題はありませんが、周辺に複数のWi-Fiが存在するとき、自分の接続したいWi-Fiを区別するためには欠かせません。
Wi-Fiに接続するときに必要
「ネットワークセキュリティキー」はWi-Fiに接続する際のパスワードだとお話ししました。逆に言えばこれは「ネットワークセキュリティキー」がわからないとWi-Fiに接続することは出来ないということです。安全性を強化するためには大切なことなので頭の隅に入れておきましょう。
Wi-Fiのネットワークセキュリティキーの種類
前の章で「ネットワークセキュリティキー」はWi-Fiに接続するために入力が必要なパスワードであるとご説明しました。
この「セキュリティキー」ですが、大きく分けて「WEP、WPA、WPA2」という3種類の暗号化が存在します。次はこの3種類の「ネットワークセキュリティキー」の概要とそれぞれの違いについてご紹介します。
WEP
Wi-Fiネットワークセキュリティキーの種類1つ目は「WEP」です「WEP」は脆弱性があるとされており、Wi-Fiの暗号化として使用するに危険です。
「WEP」はWi-Fiにおける暗号化方法として初めに開発された比較的古めの方式であり、そのため最近のパスワード解析ツールでパスワードが解明されてしまう可能性があります。現在でも「WEP」を採用したWi-Fiが数多く存在しますが、そういったWi-Fiへの接続は避けるようにしましょう。
WPA
Wi-Fiネットワークセキュリティキーの種類2つ目は「WAP」です。WEPの脆弱性に対抗するために開発された暗号化方法が「WPA」です。
WEPでの暗号化方式では「鍵」と呼ばれる文字列が使用され、暗号化されていたのですが、前述したように解析ソフトでこの「鍵」が解析されてしまうという脆弱性が見つかったため、その脆弱性を解決した方式として「WPA」が開発されました。
この「WPA」は暗号化に使用する「鍵」をWEPのように固定せず、変化させていくことで解析されるのをより防いでいます。
WPA2
Wi-Fiネットワークセキュリティキーの種類3つ目は「WPA2」です。これはWAPのセキュリティ方式をさらにAESという高度な技術で強化しています。
かなり強固な暗号化であると言われていましたが、この「WAP2」にも脆弱性があるという報告がされました。この件については各OSがアップデートをすることで対策しました。セキュリティとそれを解析して悪用しようする者の関係性はいたちごっこな状態で、これからも油断は出来ません。
Wi-Fiのネットワークセキュリティキーの確認方法
Wi-Fiに接続するためには「ネットワークセキュリティキー」が必要だとお話ししてきました。「ネットワークセキュリティキー」は第三者に分かりにくくするため、数字と英字(大文字と小文字)による不規則な文字列で設定されています。これを覚えるのはなかなか至難の業です。
しかし、「ネットワークセキュリティキー」は確認する方法があるので安心してください。次はその「ネットワークセキュリティキー」の確認方法をルーターの種類別にお伝えします。
無線LANルーターの場合
まずは無線ルーターにおけるネットワークセキュリティキーの確認方法についてです。数種類あるルーターの中でも無線ルーターは会社や家庭、店舗など幅広い場所で使用されているルーターの中でも王道の種類です。
ただし、ルーター自体を回線に接続する必要があるため持ち運びすることは出来ません。固定Wi-Fiとして利用されています。
家庭などにある無線ルーター種類での、ネットワークセキュリティキーの確認方法は無線ルーター本体を見てみましょう。無線ルーター本体を見ると製品情報が記載されている部分があります。主にルーター背面に記載されていることが多いです。
そこに複数のSSIDとネットワークセキュリティキーが記載されています。その複数あるSSIDのいずれかに接続します。どれに接続しても構いません。
SSIDとネットワークセキュリティキーはセットになっているので、SSIDに対応したネットワークセキュリティキーを入れるようにしてください。また、飲食店や空港などのフリーWi-Fiを使用する場合はWi-Fiが使える旨の記載がある看板などに記載があるので、それに従って接続します。
その他にdocomoやau、ソフトバンクなどのキャリアサービスやヤフーやNTT系の回線業者から提供されているWi-Fiもあります。
これらは事前の登録が必要であったり、対象機器や料金などが発生する場合もあるので、予め確認しておく必要があります。一方、中にはネットワークセキュリティキーが必要のないフリーWi-Fiもあります。一見便利に見えますが、安全性の面から不安があるため利用する際には注意してください。
モバイルルーターの場合
無線ルーターは持ち運び出来ないとお話ししましたが、その代わりにパソコンなどを持ち歩くお供として携帯型のルーターの種類も存在します。
これらはモバイルルーターと呼ばれ、コンパクトで大変便利です。携帯電話と同じ回線を使用してネットへ接続しているため場所を問わずネットへ接続可能です。このモバイルルーターの種類におけるネットワークセキュリティキーの確認方法は、無線ルーターと同様に本体の記載を確認します。
ルーターの種類によってはSSIDとネットワークセキュリティキーがバッテリーの下に記載されているような場合もあるため、製品の種類に合わせて確認してください。
スマホの場合
ルーターの種類にはもう一つスマートフォンがあります。これはスマートフォンがモバイルルーターの役割を果たし、他の機種をネットへ接続することが可能です。
接続する場合はスマートフォンの「デザリング」という機能を使います。普通のルーターであれば、ネットワークセキュリティキーは設定されていることが通常ですが、デザリング機能を使う際は自分でネットワークセキュリティキーを設定する必要があります。
スマートフォンと一緒にパソコンを持ち歩く方にはとても便利な機能ではありますが、大量のパケット通信が発生する可能性があり、使用するときには注意が必要です。
加えて携帯会社によってはお得なプランなどもあるため「デザリング」の使用を検討したい場合は、まずご利用中の携帯会社に相談してみると良いです。その中から自分にあったプランを選択してより安く「デザリング」を使用しましょう。
ここまでご紹介してきた一般的な無線ルーター、モバイルルーター、デザリングのいずれにおいてもネットワークセキュリティキーがどうしても分からなくなってしまった場合には、ルーターそのものをリセットすることが可能です。
本体にリセットボタンがあり、押すだけでリセット出来ることがほとんどです。万が一、リセット方法がわからない場合は取扱説明書にリセット方法が記載されているので、そちらを確認しましょう。
Wi-Fiのネットワークセキュリティキーがないとどうなるの?
ここまでネットワークセキュリティキーの種類や確認方法などをご説明してきました。ネットワークセキュリティキーは第三者からの介入や情報の漏洩を防ぐために設定されているものであり、安全性を向上させるものだということはお分かりいただけたでしょう。
では、このネットワークセキュリティキーがなかった場合どうなるのでしょうか?最後の章では「もしネットワークセキュリティキーがなかった場合に起こる得る影響」についてご紹介していきます。
安全性が下がる
ネットワークセキュリティキーがないと一番に考えなければいけない事が「安全性」についてです。ネットワークセキュリティイキーがない場合、間違いなく安全性が下がってしまいます。
自分意外は誰もWi-Fiに接続できず、完全に自分のみがネットワークを使用するような隔離された状態であればそこまで影響はありませんが、そう言った環境に置かれることは少ないです。情報の漏洩や盗聴や盗撮、最悪の場合接続した機器が乗っ取られてしまう事も懸念されます。
簡単にWi-Fiの接続を利用して、外界から干渉する技術が発展しています。出来る限りの自衛を行うためにも、接続にはネットワークセキュリティキーを利用していることを確認するようにしましょう。
誰でも使えるようになる
安全性の低下で最も大きな原因なのが「誰でもWi-Fiに接続出来てしまう」ということです。本来Wi-Fiには特定の端末のみが接続出来る状態というのが理想ですが、ネットワークセキュリティキーがない場合は無条件に第三者が簡単にWi-Fiへ接続出来てしまいます。
Wi-Fiを利用する際は必ずネットワークセキュリティキーを入力した上で接続し、またそのセキュリティキーやSSIDは必要以上に他者へ知られてしまうことの無いよう注意する必要があります。
また、街中にある無料のWi-Fiへ接続する際にも、本当にこのWi-Fiが安全な物かをしっかり確認した上で接続を行いましょう。中には公式的で安全なWi-Fiとよく似たSSIDにしたWi-Fiを公開し、うっかりそのWi-Fiに接続することで情報が漏れてしまうという事例が存在します。
基本的にはネットワークセキュリティキーのないWi-Fiに接続することはオススメ出来ませんが、それでも接続しなければいけない場合はよく確認するようにしましょう。
ネットワークセキュリティキーを入力してWi-Fiを使おう!
いかがでしたでしょうか?「Wi-Fi」と「ネットワークセキュリティキー」、その種類や確認方法についてご紹介しました。今回のことを参考に安全に接続できるWi-Fiをよく選び、ぜひ安全で快適なネットワーク生活を送ってください。