「トリガーハッピー」の意味や使い方は?危険な思考や性格をチェック

「トリガーハッピー」の意味や使い方は?危険な思考や性格をチェック

トリガーハッピーという銃にまつわる症状を聞いた事はありますか?全く聞いた事のないひとも聞いた事のある人も、じつは実社会にも影響する症状だってしってましたか?トリガーハッピーに隠された本当の意味とその症状、対策についてしっかりとご説明します。

記事の目次

  1. 1.「トリガーハッピー」の4つの意味
  2. 2.トリガーハッピーの言葉の使い方
  3. 3.トリガーハッピーになる原因
  4. 4.トリガーハッピーの危険な思想状態
  5. 5.トリガーハッピーに陥る人の特徴とは?
  6. 6.トリガーハッピーにならない為の対策
  7. 7.トリガーハッピーは射撃に集中しすぎる状態

「トリガーハッピー」の4つの意味

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現代日本において、本物の拳銃や自動小銃を取り扱うことはまずありませんが、トリガーハッピーと呼ばれる銃を扱う上で陥りやすい症状というものがあります。言葉は一つですが、トリガーハッピーは以下の四つの意味をもっています。

それぞれに共通している内容というのは、偏執的なまでに拳銃や重火器に執着するということです。まずは、トリガーハッピーという言葉が持つ意味について、一つ一つ見ていきましょう。いったいどのような症状なのでしょうか。

また、本項ではトリガーハッピー状態の人間が起こしやすい精神的な異常行動や、異常な精神状態とその対策についても触れています。実社会においても発生しやすいトリガーハッピー的な行動などにも注意して、健康な精神状態を保ちましょう。

射撃に集中しすぎる

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トリガーハッピーという言葉が生まれた元々の理由や意味というのは、「射撃という行為にのみ集中が行き過ぎる状態に陥ること」という意味からきています。本来であれば射撃中でも上官の命令は絶対です。

しかし、射撃という行為に集中しすぎるあまり、上官からの命令が一切耳に入らず、ともすれば無視してしまうというような危険な状況に陥ることを「トリガーハッピー」と呼んでいたというわけです。

トリガーハッピーという言葉の最も基本的な意味は、一度銃を手にするとただただ標的に対して銃を撃ちまくるという危険な状態になってしまうという意味なのです。

銃火器に偏執的なまでに執着する人

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続いてもうひとつのトリガーハッピーという言葉の意味ですが、こちらはトリガーハッピーの状態から派生した意味で、偏執的なまでに銃そのものに執着をしてしまう人のことを比喩する言葉としての使い方の場合です。

本来であれば、ただただ撃ちまくることに執着するタイプの危険な症状を「トリガーハッピー」と呼んでいたのですが、同じように銃そのものに執着するタイプの人もこのような使い方で呼ばれるようになりました。

射撃狂

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似ているようで違う言葉の使われ方をすることもあります。ただただ打つことが好きな人のことも半ば侮蔑的な表現として「トリガーハッピー」の症状に似ているという意味を込めた使い方です。

また、そのように呼ばれる本人も、そうして呼ばれることを消して嫌がっていないことが一つのポイントと言えます。射撃そのものが好きで好きでしょうがなく、結果としてトリガーハッピーのような症状が出ている人のことを指した使い方です。

銃で物事を解決しようとする人

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「力こそが全て」とでも言わんばかりに、どんな難問も全て銃を取り出して解決してしまおう、と言う非常に力技で物事に対応する危険なタイプの人を「トリガーハッピー」として呼ぶような使い方や意味を持つことがあります。

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一見すれば少し笑ってしまいそうな理由ではありますが、実はこの意味で使われていた時にはアメリカの警察では社会問題に発展するほどの大きな影響がありました。それは「ダーティーハリー症候群」と呼ばれる問題です。

映画「ダーティーハリー」に登場する主人公が、ことあるごとに44マグナム(拳銃)で片っ端から撃ち殺してしまうために、そうした刑事像に強く影響を受けた人たちが、全く同じような解決法を選んでしまうという事件が発生したのです。

サバイバルゲームでも発症する!?

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このように意味を理解すると、一見実物の銃を持っている人だけが発症するかのような意味として捉えがちですが、実はそんなことはありません。モデルガンを使ったサバイバルゲームのようなものでもトリガーハッピーを発症することがあります。

他にも、工事現場の解体用の機械として使われている電動ビッグブレイクハンマーや、解体ブレードのような現場用の建機でも発症する可能性があるのです。けして限られた環境下で発症するものではありません。

そもそもトリガーハッピーとは、発生する原因そのものに一定の法則があるからこそ結果としてトリガーハッピーという危険な行動へと引きずり込まれてしまいます。詳しくはトリガーハッピーになる原因についてご覧ください。

トリガーハッピーの言葉の使い方

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トリガーハッピーという言葉の使い方、意味をうまく活用した使い方、そして比喩的な使い方などなど、トリガーハッピーという言葉の使い方について例文を交えながら具体的にご紹介します。

そうした表現が出てくることは実は意外と多いのですが、トリガーハッピーの使い方として正しいのか正しくないのかも含めて、どのような使い方ができるのかについてみていきましょう。

例文①

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「あいつの両手は一体どうなっているんだ?いつまでたってもあの動きを止めようとはしない。誰かあいつの手を止めてやれ!なんだ、誰も止められないのか?なんてことだ、これじゃまるでトリガーハッピーじゃないか」

「来る日も来る日も繰り返される同じ作業。続けても続けても終わることのない単純的な極めて何の変哲もない作業、それはやがて私にとってかけがえのない工程となり、その作業が奏でる一つ一つの動作音が私をまるでトリガーハッピーのようにさせるのだ」

「危険な状態だというのは分かっている。しかし、とめどなく溢れ出す快楽に、私は今にも零れてしまいそうなことを自覚している。これこそまさにトリガーハッピーの世界だ。ただただそこにある世界が私を埋め尽くすのだ」

例文②

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「エイムがずれる。ついつい打ちすぎてしまうのだ。突然目の前に敵が現れたら、誰だって慌てるも のだろう?そしてついつい手にかけたトリガーをひきっぱなしのまま画面中に弾という弾をばら撒くのだ。そう、トリガーハッピーになるのさ」

「ちょっとした動作に、なんとなく魅入られてしまってついつい繰り返し繰り返し同じことをやってしまうことがあるだろう?ああいうのをトリガーハッピーというのさ。プチプチをひたすら潰すのも同じことなんだぜ?」

「あー知ってる、あいつはトリガーハッピーだ。どっちのトリガーハッピーかって?決まっているじゃないか。打つのも、買うのも、集めるのもさ。あいつのトリガーハッピーぶりは尋常じゃない」

例文③

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「トリガーハッピー思想というものがある。つまり、同じことをただただひたすら繰り返すことに幸せを感じるという思想だ。この思想について様々な意見が取り交わされているが、その意見そのものがトリガーハッピーであるという意見もある」

「トリガーハッピーがいかに危険な思想であるか、そもそも思想というよりかは妄想であったり妄執と呼ばれる執念に近い。トリガーハッピーの状態は危険だが、その危険な状態にしているのはいったい何なんだろうか」

基本的に危険な症状や危険な思想などを指すときに「トリガーハッピー」を用いて比喩を行ったり、妄執的な行動、しつこく繰り返す行動をさした使い方をすることが多い言葉と言えます。

トリガーハッピーになる原因

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ここからは、サバイバルゲームやFPSなどのオンラインゲームにおいてトリガーハッピーという症状を引き起こしてしまうその原因について紹介します。ここ日本ではエアーガンは誰にでも簡単に購入することができます。

そのため、エアーガンを打つ時の快感が忘れられないといったトリガーハッピー的な危険思想になりやすい状況が整っています。しかしそれ以外にもトリガーハッピーになる原因があります。

そうした原因について一つ一つ紐解いて行き、原因からどのようなことが考えられるのかについても、しっかりと見つめておくべきでしょう。

射撃の音

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トリガーハッピーになってしまう原因として最初に考えられるのは、「音」です。実際の拳銃では発砲音はとてつもなく大きなものです。そのため慣れていない人はそれだけでも失神してしまうほどと言われています。

そうした発砲音を断続的に聞き続けることが次第に快感へとつながってしまい、トリガーハッピーを発症する原因になるとして考えられています。

射撃の振動

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続いてトリガーハッピーの原因として考えられているのが、「振動」です。なぜ振動が原因として考えられるのかと言うと、こちらも実は音と密接な関係があります。おとというのは実は振動であり、繰り返される振動は癖になります。

原因として癖になることこそが問題であり、繰り返される音と振動というもっとも癖になりやすい修正こそがトリガーハッピーの原因として大きく立ちはだかっているのです。

憶測射撃も原因に

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サバイバルゲームやFPSのようなシューティングゲームではありがちなのですが、あらかじめ敵がいそうな場所に射撃をしながら侵入行動を取るという行為が原因と考えられる場合もあります。

トリガーハッピーの原因として考えられる憶測射撃というものは、そもそもあまり褒められた行為ではありません。射撃する先に味方がいる可能性もあるため、そうした危険性を顧みずに射撃すること自体が問題です。

トリガーハッピーの危険な思想状態

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トリガーハッピーと言う思想状態は、とても危険な状態に陥っています。自らの行動をトリガーを引いてひたすらに撃ちまくると言う思想に占拠されて、本来のあるべき考え方や行動方針を見失っている状態だからです。

連携が取れなくなる

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トリガーハッピーという思想状態は、撃つことが全てです。それは例えば味方であろうとも敵であろうとも一般人であろうとも上司であろうとも同じ的でしかないのです。もはや撃つことに支配された思想に憑りつかれています。

そうなってしまえば対話も成り立たないので、バーサーカーのように暴れまわるトリガーハッピー羅漢者を放置する以外に手立てが無くなってしまう事でしょう。まさしく危険な状態だと言えます。

弾薬を無駄に消費

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ひたすらに弾薬を消費する事に思想が支配されているトリガーハッピーは、とにかく弾薬をばらまくので、無駄に貴重な弾薬が消費されてしまいます。現実社会において、弾薬はそれなりに高価ですので、経済的にもよくありません。

また、サバイバルゲームの世界においても、BB弾をむやみやたらをばら撒くのはプラスティックの小さな弾を自然破壊よろしく振りまいていることと同義です。こちらもお財布的によくありません。

銃火器が故障

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とにかく撃ちまくることを思想の根本に据えているトリガーハッピーは、弾薬の消費に加えて拳銃などの銃火器が摩耗するということを全く想定していません。そのため、早い段階で故障や損傷の原因をつくります。

FPSのようなゲームであれば故障の心配は何一つありませんし、サバイバルゲームは自分の銃が壊れるだけですからともかくとして、これがもしも現実の軍隊であれば、味方にも危険な存在になります。

臨機応変に対応ができない

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そのような妄執にもにた思想に支配されているトリガーハッピーには、その場その場の状況判断なんてことはな何一つできません。状況の変化に何も対応できないので、結果としてまた「撃つ」ことしか出来ないという悪循環に陥ります。

こうなってしまえばより重度の「トリガーハッピー状態」になってしまうので、サバイバルゲームにおいてやFPSのワンゲーム内で、その人はもうなんの役目も果たせない只の案山子のような存在になってしまいます。

トリガーハッピーに陥る人の特徴とは?

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トリガーハッピーに陥る人、もしくはトリガーハッピーという状態になりやすい人の特徴とは一体どのようなものなのでしょうか。トリガーハッピーは、連続射撃やスコープを覗いた時の妄執ぶりに問題があります。

特定の動作、つまりトリガーハッピーに関しては銃を手にしたり、構えたり、打つことに対して思考回路が正常に機能しない状態です。使い慣れていないのにやたらと造詣が深い、思い入れが強い場合に発生しやすくなります。

トリガーハッピーのような危険な状態になりやすい人は、得てして集中力が強すぎて、また物事に対して好きすぎてトリガーハッピーに陥っているということがわかります。簡単に言えばハマっているのです。

思考が停止して状況の変化に気づけない人

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思考が停止して状況の変化に気づけないというのは、要は物事に対してハマりやすい人ということになります。また自制がきかないタイプの人も同様のことが言えます。

オンラインゲームのFPSなどで、倒した相手をその上からさらに撃つと言う通称「死体撃ち」と呼ばれる行為もまた、トリガーに手をかけることに多大な快感と喜びを見出していることが感じ取れます。

打ちたくて打ちたくてしょうがないという危険な思想が思考内容の全体を占めてしまい、正しい判断ができなくなってしまっている状況なのです。

銃火器を異常に好んでいる人

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この状況の人もすでにトリガーハッピーと言えますが、ただ好きなだけであればまだ一歩手前という状況です。この「好き」が増長しすぎて収集へと変わってしまったらもはやそれはトリガーハッピーです。

なんでもそうですが、好きであれば好きの範囲で止めておいた方が良いこともたくさんあります。逆に、トリガーハッピーと言われてしまうぐらいに好きであることが尊ばれることもあります。

そうした、常軌を逸した危険なレベルでの偏執的なこだわりを、銃や何か危険な物に向けてしまうので問題になってしまうのです。

撃つことで思考が満たされる人

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これについてはどうしようもありませんが、撃つことそのものに思考を支配されてしまうタイプの人です。もしかしたらものすごく日常の生活にストレスが溜まっているのかもしれません。

FPSというようなゲームにおいては、基本的には相手のチームに勝つことが最優先されます。しかしそうした人はそうではなく、銃をバンバン撃ちまくることだけが楽しいのです。

これは、SNSでひたすら他人を中傷することだけに全身全霊を注ぐタイプの人に似ています。そうした人はSNSが楽しいのではなく、SNSで他人を傷つけることだけが楽しいのです。

問題の際には銃を取り出す思考を持つ人

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もはやこれは妄執と言ってもいいレベルですが、何かにつけて拳銃を取り出して物事を解決しようとするのは、この世の全てを金銭で解決しようとするのと同じことです。暴力で解決できることには限りがあります。

そして、永遠に埋まることのない溝を作ることでもあります。そうした問題点を抱えていることが理解できないので、結果として銃を取り出して問題解決にあたるわけです。

このような人たちは、問題に対して正しい解決法を考えたり選択したりすることができないので、結果的に他人任せにしてしまったり自分で解決することを放棄してしまうのが特徴と言えます。

トリガーハッピーにならない為の対策

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ここまででトリガーハッピーの原因と、その危険な思想や思考状態について紹介してまいりました。では、非常に恐ろしいトリガーハッピーにならないためには一体どのようにすれば良いのでしょうか?

続いてはトリガーハッピーにならないようにするために出来る「対策」について、サバイバルゲームを題材としてご紹介します。他の行為として当てはめて考えられることもありますので、いろいろと考察してみましょう。

バースト射撃できる銃を使用

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トリガーハッピーは「連射」をできてしまうからトリガーハッピーになってしまう。であれば、連射をしない物に変えてしまえばいい!という発想の対策です。モデルガンには「バースト射撃」というモードを選択できる物があります。

三点バーストや二点バーストなど、ワントリガーで定数の射撃を行うと自動的に2発ないし3発射撃した時点で止まってくれるという機能です。強制的に連射を避けることができるのでとても効果的です。

これは他の行為であてはめると、オンラインゲームのガチャ回数に一定額の制限が設けられている、というような制約方法に似た使い方です。

正しい射撃姿勢

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続いては銃そのものの使い方をしっかりと意識させる、という改善方法です。むやみやたらに撃ちまくる人というのは、結局のところ「正しいやり方」を知らないから撃ちまくるのです。

であれば、ちゃんと当たる、正しく当てられる方法を知り、その方法をきっちりと守るように練習することで、トリガーハッピーを防ぐ方法です。これは、FXなどで勝ち方をしらないために陥る「ポジポジ病」と同じです。

正しいタイミングで正しいエントリー方法を知らないので、なんでもかんでも買ったり売ったりしてポジションを抱え、果てはロスカットされていく流れです。正しい方法を知っていれば、わざわざ負けると分かっている勝負を普通はしません。

ターゲットの状態をよく観察

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銃を撃つこととその結果をしっかりと観察することで、トリガーハッピーの症状から脱却するという対策です。撃ったらその結果がどうなったかを逐一確認するようにすることで、行動と結果のバランスが整えられます。

これは闇雲になにかの行動を起こしても、その行動によって何を得られたのか、何が得られなかったのかといったビジネスの根幹に通ずるものがあります。みずからの行動を振り返ることの大切さこそが、トリガーハッピーの対策として成立するのです。

なんでもかんでも商品を開発しては公開して、そのたびに鳴かず飛ばずで在庫を大量に抱えまくっているというのは明らかにトリガーハッピーです。ちゃんとその都度どのような結果やフィードバックがあるのかを確認しなければ成功はありえません。

トリガーハッピーは射撃に集中しすぎる状態

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ともあれ、トリガーハッピーという状態がいかに危険で、私たちの日常生活においても密接な関係を持っている症例であるという事が理解頂けたでしょうか?意外とすごく身近な行為が「トリガーハッピー」になり得ます。

なにかに固執することは別に悪い事ではありません。ですが、良い事に固執しているのならまだしも、「そんな事に固執してもなんの得にもならない」というような事に妄執を抱くことは損以外の何物でもありません。

ですから、普段の生活の中でどうしようもない事に気持ちや思考が囚われているんじゃないかと気が付いたら「あ、いまトリガーハッピーになってる」と思えるような客観的な思考状態を持つことが大切なのです。

五所川原銭男
ライター

五所川原銭男

ガジェット系を好む。雑食。暴食。時折暴走する。知る人ぞ知る某国産プロジェクトの中の人。

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