服のリボンの結び方
リボンはスカート、パンツ、ブラウス、コートなどさまざまな服についています。コーディネートにアクセントを加えてくれるリボンですが、意外と基本のリボン結び以外の結び方を知らない方が多いのではないでしょうか。
リボンの結び方ひとつで、周りのコーディネートと差をつけたり、服の印象をコントロールすることもできます。自分のコーディネートをイメージにより近づけるために、まずは簡単に変えられるリボンの結び方から試してみませんか。
リボンの長さも、長いものから短いものまでさまざまです。リボンが短くてもリボン結びができないわけではありません。今回は、基本のリボン結びから短いリボンの結び方、周りと差がつくリボン結びのアレンジまで、さまざまな結び方を紹介します。
簡単な結び方
リボン結びにはいくつか方法があります。ここでは、リボン結び初心者の方や、不器用な方におすすめする簡単なリボン結びのやり方を紹介します。
左右のリボンをクロスさせて、上にあるリボンを輪に通します。これをかた結びといいます。次にリボンを輪にして持ち、上リボンの輪を下に、下リボンの輪を上にしてクロスさせます。
最後に、下リボンの輪をクロス下の穴に入れ込んで、それぞれの輪を左右に引っ張り、形を整えて完成です。簡単なリボン結びを覚えることで、他のリボン結びもやりやすくなります。まずは簡単なリボン結びをマスターしましょう。
真ん中が四角になる結び方
存在感が大きいリボンは、前のリボンでも後ろのリボンでもとくにきれいに結びたいものです。存在感の大きいリボンをきれいに結ぶときにおすすめの方法として、真ん中が四角になるリボンの結び方をご紹介します。
はじめにかた結びをします。次に、下リボンを輪にして横向きに持ちます。結び目を作りたい位置に上リボンを垂らし、下リボンにくぐらせるように巻き付けます。再度上リボンを下におろし、輪にした状態で巻き付けた時にできた輪に通します。
左右に引っ張り、形を整えたらできあがりです。とくにワンピースやコートのリボンを結ぶときに試していただきたい方法です。通常のリボン結びよりもきれいに見えるため、服の上品さを引き立て、着る人をきれいに見せてくれます。
服のリボンを上手に結ぶテクニック
どれだけリボン結びのやり方を知っていても、テクニックを知らなければきれいに結ぶことが難しいものです。ここではきれいにリボンを結ぶためのテクニックについて2つご紹介します。
1つ目は、リボンの持ち方です。リボン結びのよくある失敗として、縦結びになってしまうことがあります。この縦結びは、輪にしたリボンを横に持つことで防ぐことができます。輪にしたリボンは横にもつことを意識しながら結びましょう。
2つ目は、クロスさせたリボンの上下を意識することです。上のリボンは上から垂らすことで、逆さリボンやリボンのねじれを防ぐことができます。誤って下のリボンを上から垂らさないように注意しましょう。
リボンがほどけやすい人におすすめの結び方
まず、リボンをクロスさせます。このとき、上のリボンを長めにするのがポイントです。上のリボンを下のリボンにくぐらせたら、下のリボンで右側に輪を作ります。そして、さきほどくぐらせたリボンを輪の上にかぶせます。
ここで、かぶせたリボンを輪に一周半巻き付けます。こうすることで、リボンがほどけにくくなります。巻き付けたリボンのうち、右側にあるリボンをそのままずらし、左側の穴に通して引きます。
左右の輪を引っ張って整えたらできあがりです。一周半巻き付けるだけなので、とても簡単にほどけにくいリボンを結ぶことができます。長時間の外出時など、リボンがほどけることが心配になるときはぜひこの結び方を試してみてください。
リボンが短い人におすすめの結び方
まず、通常のリボン結びと同じようにかた結びをします。次に、リボンを縦になるように持ちます。上側のリボンを下側のリボンにかぶせるように垂らし、下側のリボンに巻き付けてひとつ結びします。
形を整えて、きつくひっぱったら完成です。この結び方であれば、短いリボンでもきれいなリボンを結ぶことができます。また、基本のリボン結びのように下に垂れ下がったリボンに引っかかってしまうことも少なくおすすめです。
この結び方は長いリボンでも結ぶことができます。長いリボンで結びたい場合は、後ろで一度クロスさせて前にもってくることで短いリボンにすることができます。ぜひ試してみてください。
服のリボン結びのアレンジ
ここまで基本のリボン結びや、短いリボンの結び方について紹介してきました。しかし、リボンの結び方でコーディネートに差をつけたいという方や、結び方のアレンジに挑戦したい方もいるのではないでしょうか。
たとえば、いつものワンピースでもリボンの結び方をアレンジすることで何通りにも印象を変えることができます。リボンの結び方を変えるだけで、かわいくも大人っぽくも見せることができるのです。
このように、リボンは形ひとつで服の印象を変えてくれるアイテムでもあります。いつもよりも服を少し豪華に見せたいときには、次に紹介するリボン結びのアレンジを試してみてはいかがでしょうか。
ダブルリボン結びのやり方
ダブルリボン結びは、文字通りリボンが重なった、基本のリボン結びよりも華やかに見えるリボン結びのアレンジです。特別な日のお洋服でリボンを結ぶときにおすすめです。
ダブルリボン結びでは、下のリボンが長めになるようにクロスさせて結びます。次に、下のリボンを左右交互に折り畳み3つの輪を作ります。上側のリボンを中心に巻き付けます。中心とは、右側に輪が2つ、左側に輪が1つできる部分のことをさします。
巻き付けてできたリボンの穴に、リボンを通します。これで輪が4つになります。すべての輪が均一になるように少しずつ引っ張り、形を整えたら完成です。この時、下の輪が上の輪よりも大きめになるように整えると綺麗に仕上がります。
服のリボンをきれいに結ぶコツ
服のリボンを綺麗に結ぶためには、いくつかコツがあります。このコツをおさえるだけで、完成したリボンの仕上がりをワンランクアップさせることができます。このコツは、長いリボンも短いリボンも共通です。
今回は、服のリボンを綺麗に結ぶコツを2つご紹介します。どちらも簡単ですぐにできます。リボンのついた服を着るとき、リボンを結ぶときにはこのコツを意識して綺麗なリボンを結びましょう。
生地にアイロンをかけておく
1つ目のコツは、生地にアイロンをかけておくことです。生地にアイロンをかけておくことでリボンにハリが出て、形を作りやすくなります。
また、ハリのあるリボンは見た目も美しくなります。生地にアイロンをかけることで、見た目と形の作りやすさという一石二鳥の効果を得ることができます。
アイロンをかけるときには、リボンの素材を確認することを忘れないようにしましょう。たいていのリボンは、服と同じ素材でできています。服の洗濯タグを確認してアイロンをかけるようにしましょう。
最後に形を整える
2つ目のコツは、最後に形を整えることです。どんなに綺麗に結べたとしても、不格好では台無しです。リボンを結び終えたら、最後に鏡の前でリボンの形を整えることを忘れないようにしましょう。
とくに、中心の形や輪が均一になっているかに注意してください。また、中心と輪にしわがあったさいや、ねじれが見られたさいには丁寧に直しましょう。直したあとは、ほどけないようにしっかりと引っ張ることも大切です。
また、短いリボンの場合は左右の長さに偏りが出やすいため、輪の大きさだけではなく外に出ているリボンの長さも注意してみてください。
服のリボンをきれいに結ぶには練習が重要
リボン結びの方法とコツについて、いくつかご紹介しました。服のリボンを綺麗に結ぶためには、やはり練習が重要です。とくに、後ろでリボンを結ぶときは前でリボンを結ぶときに比べて難しさが格段にちがいます。
後ろリボンを結ぶときは、前で結んでから後ろにもっていったり、鏡を見ながら後ろ向きのままで結ぶなど工夫が必要です。服のリボンは、どちらかというと前よりも後ろについていることが多いため、後ろで結ぶための練習はとくに重要です。
まずは基本のリボン結びから練習しましょう。基本のリボン結びをマスターしたら、ぜひリボン結びのアレンジに挑戦してみてください。さまざまなリボン結びで、コーディネートをさらに楽しみましょう。