結婚式での母親の洋装・ドレスが増えている
手塩に掛けて育てた、自分の子供たちが成長していくのを見守ることは親としての一つの楽しみだと言えますが、その子供たちが結婚するとなった場合、自分から離れてしまうという寂しさがある一方で、孫の誕生への楽しみや、子供たちが家庭を持つという事に対して、母親としてはこの上ない喜びの気持ちで一杯になると言えるでしょう。
しかし、母親にとって、子供の結婚式に出席する際に、どのような洋装で出席するのが母親のマナーとし正しいのか、というな悩みを持つ母親も多いでしょう。結婚する母親の年齢も様々ですし、両家の間に大きな経済的・社会的格差がある場合も考えられます。
本記事では、子供の結婚式に着ていくドレスの洋装に関して悩んでいる母親に、結婚式のタイプ別に、その結婚式に見合った、適切な服装の選び方やマナーを徹底解説します。
着物が着慣れない
結婚式は長い披露宴ともなると、3~4時間くらいの結婚披露宴はざらにあります。その間、普段着物を着慣れていない母親は、長時間体をきつく締め付けられているような感覚を覚え、中には強い疲労感を感じてしまう母親もいると言えるでしょう。そのような悩みから、子供の結婚式に母親が出席する際の装いは着物からドレスに移行している傾向があります。
相手方の母親に合わせて
結婚する相手の母親が、「着物は止めてドレスはどうですか。」のように提案してくるケースも今では珍しくないようです。これも先述のように、相手方の母親も着物を着慣れておらず、長時間の着物の着用を避けたいという思いが考えられます。そこで、余程自分自身に着物に対しての拘りがなければ、すんなり同意した方がスムーズにことが進むでしょう。
新郎新婦からのお願い
また、新郎・新婦から直に結婚式のコンセプトと、着物がどうしてもマッチングしない為、洋装をドレスタイプのもの出席してほしい旨、お願いされるケースも珍しくありません。特に結婚するパートナーが異国の異性の場合、カジュアルなタイプや、場合によっては海外で結婚式を行うケースもあります。
結婚式での母親のドレスの選び方【基本マナー】
結婚式での母親のドレスの選び方の基本マナーとして、先ずどのようなタイプの結婚式かによってドレスの選び方を変える必要があります。とても格式が高いフォーマルな結婚式の場合、アフタヌーンドレスやイブニングドレスを着るのがマナーとされており、セミフォーマルな結婚式ではレースを基調としたロングドレスなどがおすすめです。
新郎新婦の衣装と格をあわせる
自分の子供の結婚式の際の洋装と言えば、一昔前までは「黒留袖」が最もマナーが良く定番でした。しかし今では結婚相手が異国の人だったり、結婚式の形態もかなり多様化してきています。その為、自分一人で全て決めるのではなく、相手の親族や子供達の意見も参考にした方が、その結婚式に見合った洋装のコーデが出来ると言えます。
殆どのケースでは、結婚式の前段階で「結納」を行うことが一般的です。「結納」両家が結婚するにあたり、事前の顔合わせのようなものです。そこでお互いの母親同士でドレスの選び方の事前打ち合わせをするのも良いでしょう。
先述の通り、一昔前までは子供の結婚式といえばマナーとして「黒留袖」が定番でしたが、最近ではフォーマルドレスやおしゃれなアフタヌーンドレスなど、より華やかな選択肢が増えています。当日の洋装に関して、重要なことは「新郎新婦の衣装と格をあわせる」ことと、「新郎、または新婦の母親と話し合って決める」ことだと言えます。
親族として黒・ネイビーのドレス
結婚式に母親という親族の立場で出席する際に「フォーマルドレス」を採用する場合、黒やネイビーなどの色がおすすめです。これは「黒留袖」にも共通して言えることなのですが、一般的なマナーの知識として、「黒留袖」は、既婚女性が着用する着物の中では、最も格式が高い第一礼装とされています。
しかしながら、黒という地味な色を採用しながらも「五つ紋」が入っていたり、裾部分にのみ模様が入っていたり「黒」という地味な色を際立たせる工夫が見られます。その為「黒留袖」は、黒を基調にした着物ですが、そこまで地味な印象はありません。
このような工夫をフォーマルドレスにも採用することにより、黒やネイビーなどの地味な色を基調としながらもアクセントをつけ、おしゃれなコーデを可能にすることができます。
新婦より目立たない
自分の子供が新郎・新婦どちらにせよ、新婦より目立つようなドレスの選び方は、マナーとして良くなく捉えられてしまう為、控えた方が無難だと言えるでしょう。あくまで結婚式の主役は新郎・新婦たちであり、自らの装いを新婦より控えめにすることを心掛けることによって、新婦のウェディングドレスが一層栄えるようなになります。
両家の母親の服装は「格式」を合わせる
事前に両家の母親同士で着ていくドレスの洋装の「格式」について決めておくのも大切なポイントだと言えます。やはり、新郎側が「黒留袖」で、新婦側が「フォーマルドレス」のように全く異なったコーデなってしまうと、「一体感」がなくなってしまいます。
ドレスによっても格式が変わってくるので、ドレスの選び方については、事前に打ち合わせを行いましょう。
結婚式での母親のドレスの選び方【会場別】
最近では様々な形の結婚式があります。格調高いものから、比較的カジュアルな雰囲気のもの、また従来の様に昼間に行われるケースや、夜にレストランを貸し切って行われるケースなど、結婚式も多様化してきています。従って、新郎・新婦の母親はドレスの場合、それらのTPOのマナーに合わせ着ていく洋装の選び方が必要になります。
格式高い結婚式はアフタヌーンドレス
新郎・新婦が格式高い結婚式を計画している場合、両家の母親が着用する際にのにマナーとしてふさわしいドレスは「アフタヌーンドレス」だと言えるでしょう。「アフタヌーンドレス」は女性の昼間の正装とされ、男性の場合「モーニングコート」や「フロックコート」と同様にヨーロッパでは最も格式が高い第一礼装とされています。
王室などでも昼間のイベントには、マナーを重視し、「アフタヌーンドレス」を採用する妃も多く、特徴として七分袖以上の長い袖を持ち、襟ぐりも浅く、肌が極力露出しないような仕様になっています。
夜の結婚式はイブニングドレス
結婚式が格式の高いもので、且つ夜に行われる場合は「イブニングドレス」をおすすめします。「イブニングドレス」は女性の夜間の正式な礼装とされ、ヨーロッパでは晩餐会、舞踏会、またはオペラ鑑賞の際に女性が着るドレスです。男性の場合だと「テールコート」と呼ばれる正装になります。
ドレスの特徴としては、スカートの丈は長いのですが、上半身の部分はキャミソールや、ホルターネックの様な作りになっていて、胸元や背中の露出度は高めの仕様になっています。また「イブニングドレス」を着用する際には、胸元にネックレスを付けるのが定番です。
他に「イブニングドレス」と一緒に纏う女性用礼服のアクセサリーとして、オペラ・グローブという肘上から二の腕を覆う造りになっている長く白い手袋があります。現在でもヨーロッパの格式高い舞踏会などでは、女性のトレスコードとして、純白のイブニングドレスに白のオペラ・グローブの着用がマナーとして義務付けられている例も珍しくありません。
これらの「アフタヌーンドレス」や「イブニングドレス」+「オペラ・グローブ」のようなコーデは日本では馴染みが薄く、なかなか踏み切れない女性も多いと考えられますが、逆にこのようなヨーロッパ式の正装を装う機会は子供の結婚式くらいしかないので、思い切ってこのような格調高いコーデに挑戦するのも良い思い出になるので、おすすめです。
カジュアルな結婚式はセミフォーマル
結婚式がそこまで格式高いものではなく、比較的カジュアルな場合「セミフォーマル」なドレスがおすすめです。「セミフォーマル」なドレスとは、先述の「アフタヌーンドレス」や「イブニングドレス」の一つ格が下がるドレスにあたり、「ブラックドレス」等が例として挙げられます。
「ブラックドレス」はその名の通り黒一色で装飾の無い、主にワンピースタイプのドレスを指します。1926年にデザイナーのココ・シャネルが、それまで喪服としてしか着用されていなかったドレスをモード系にアレンジして、それ以来フォーマルな結婚式やパーティーなどの定番となったという、とてもおしゃれな由来を持つドレスです。
セミフォーマルのドレスには特にこれといった決まりがないので、その他にも落ち着いた色のワンピースタイプのドレスであれば問題ありません。選び方の注意点として、スカートの丈に関してはは、ロング丈か膝下の長さで露出度が少ないものを選ぶことです。
オリジナルな結婚式は雰囲気にあわせて
披露宴が海外で行われるケースや、レストラン形式といった、新郎・新婦の希望を重視したオリジナリティーの高い結婚式も今では珍しくありません。その様な結婚式の場合、子供から事前にある程度の情報を得た上で、その結婚式の雰囲気に合わせた洋装の選び方をしましょう。
例えば、ハワイやグアムなどのリゾート地で結婚式が行われるのであれば、比較的カジュアルな花柄のついた爽やかな洋装のコーデなどが新郎・新婦の母親の装いとして考えられます。その他にも、身内だけの少人数で行われるような結婚式では、出来るだけシンプルで清楚感のあるデザインを基調とした服の選び方がおすすめです。
結婚式などフォーマルな場での洋服選びのコツ
結婚式や晩餐会といったフォーマルな場所では、それに見合った洋装の選び方が大切です。しかし更に重要なポイントとして「自分の容姿に似合う洋装」を選ぶことだと言えます。身長も高く、華やかの母親にはそのスタイルに見合った洋装が適切だと言えますが、低身長で、比較的地味な顔立ちの母親がフォーマルな場での洋装を選ぶ場合も同様です。
そこまでスタイルに自信がない母親があまり派手な洋装選びをしてしまうと、「洋服に着られている」というイメージになってしまいます。これは、スタイルが良く、顔も良い人が良い洋装をするべきというわけではなく、その人の体の特徴を上手く生かした洋装選びが重要だということです。
ドレスの選び方の判断は、自分一人では難しいケースがある為、それなりにドレスの洋装に関して詳しい友人や、実際にお店に行ってプロの意見などを参考にすると良いでしょう。
結婚式の母親のドレスコーデ【アフタヌーンドレス】
次に、結婚式の母親のドレスコーデで格式の高い「アフタヌーンドレス」を採用した場合の着こなし方をいくつか紹介します。繰り返しになりますが、「アフタヌーンドレス」は最も格式が高い第一礼装とされていますので、海外でのカジュアルな結婚式や、レストラン形式の結婚式で着るのには適していないので、注意しましょう。
黒のロングドレス×明るめの色のジャケット
「アフタヌーンドレス」などの正装はワンピースタイプのものが殆どで、冬などの寒い時期に結婚式が行われる場合、上に羽織るジャケットは必須アイテムだと言えます。夏場でも会場内は冷房で冷えているケースが殆どの為、同様にジャケットは必須です。ジャケットの色はメインの「アフタヌーンドレス」の色に合わせて決めましょう。
例えば、黒のロングドレスに明るめの色のジャケットというコーデは、ジャケットを明るめの色にすることによって、メインの黒いアフタヌーンドレスの色を栄えさせることが出来ます。
異素材でネイビーのドレス×ブラックジャケット
また、異なった素材で作られたネイビーのドレスにブラックジャケットを羽織るというコーデも非常に品格があり、マナーも良く見え、理想の母親というイメージを作り出すことができます。またスカートの丈を長めにすることにより、同時に落ち着いた雰囲気を醸し出すことができ、ドレスの選び方のポイントになります。
ダークな色のマーメイドラインのドレス
マーメイドラインのドレスは、低身長の母親におすすめのドレスです。マーメイドラインとは上半身から腰までは身体のサイズにとフィットし、裾へ向かうにつれ生地が広がっているデザインです。このタイプのドレスはデザイン自体メリハリがあり、比較的派手なイメージがある為、色は地味なダーク系を選び、新婦より目立つことのないよう注意しましょう。
結婚式の母親のドレスコーデ【イブニングドレス】
ここでは、主に夜に行われるフォーマルな形式の結婚式にふさわしい、イブニングドレスを基調としたコーデを紹介します。イブニングドレスもアフタヌーンドレス同様に最も格式が高い第一礼装とされていますので、カジュアルなタイプの結婚式で着用するのは避けた方が無難だと言えるでしょう。
また、先述したように、基本的にイブニングドレスはスカートの丈は長く設計されていますが、上半身の部分に関しては露出度が高めに設計されているものが多いので、必ずジャケットやショールを一緒に持参するようにしましょう。
光沢のあるパニエ付きロングドレス
初めに紹介するのが、光沢のあるパニエ付きロングドレスです。ロングドレスは露出が少ない分、光沢のある素材が使われていると華やかに見えます。パニエとはワンピースのスカート部分を膨らませる為に使われる素材で使い方としてよく「パニエインのワンピース」のような使い方をします。
このデザインの発祥は18世紀にヨーロッパでドレスなどのスカートを美しいフォルムに魅せる為に考えられたデザインです。滅多に着る機会がないドレスの1つなので、このような美しいフォルムをした華やかなドレスに挑戦してみるのも良いアイデアだと言えるでしょう。
デコルテラインの出るネイビーロングドレス
デコルテラインの出るネイビーロングドレスもおすすめのイブニングドレスのコーデです。ネイビーロングドレスは非常に落ち着いた上品な雰囲気を感じさせるドレスで、紺色を基調とした幅広い年齢層から指示されているドレスの一つです。特に、アメリカの結婚式ではネイビーロングドレスは出席者の中でも定番のものになっている人気のドレスです。
シフォン素材のふんわりしたロングドレス
フランス発祥の控えめで上品な感じの下、ふんわりしたロングドレスも年齢層を問わずオススメで。シフォンという、非常に薄い平織りの絹織物で精練を施さない柔らかい素材をしようしており、よく女性用のブラウスや、スカーフまた、ベールなどに使用されるものです。別の言い方で「絹モスリン」とも呼ばれます。
総レースのロングドレス×ショール
フォーマルなタイプの結婚式には、総レースのロングドレスにショールという組み合わせもおすすめです。レースの素材はヨーロッパの様々な地方の伝統産業として編み出され、イタリアのミラノが発祥のミラン・レースやフランス発祥のポワン・ド・フランスなど色々な種類があります。
レースを基調とした素材のロングドレスは非常に品格高いイメージを保ちつつ、華やかさも演出することが出来るのが魅力的だと言えるでしょう。
結婚式の母親のドレスコーデ【セミフォーマル】
次に紹介するのは主にセミフォーマルなタイプの結婚式に相性の良いドレスコーデです。先述した、フォーマルなものより少しカジュアルなイメージがあります。日本で従来定番とされていた「黒留袖」が、時代を経てこのようなドレスタイプに移行した理由の1つとして、長時間着用していても疲れにくいというのが大きな理由だとと言えます。
結婚式は長いものでは3~4時間のものもあり、その間ずっと「黒留袖」のような正装をしているとやはり疲れてしまうというのが女性の本音だと言えるでしょう。その点、セミフォーマルなドレスは、おしゃれで長時間着用していても疲れにくいというメリットがあります。
ブラック×グリーンの配色のロングドレス
ブラックとグリーンという配色を基調としたロングドレスは、比較的どの様なタイプの母親が着ても、そこまで堅苦しくなく、カジュアルとフォーマルのちょうど真ん中あたりに位置するドレスコーデだと言えるでしょう。もともとブラックとグリーンという配色は相性が良く、万人受けしやすい配色です。
そこまでファッションに興味のない新郎・新婦の母親がドレス選びに悩んでいる場合、このブラックとグリーンという配色を基調としたロングドレスは無難なチョイスだと言えるでしょう。
少し地味だと感じる場合は真珠のネックレスなどのアクセサリーで、少し華やかな雰囲気作りをすることも出来る便利なドレスコーデだと言えるでしょう。
黒のミディ丈の総レースドレス×ジャケット
セミフォーマルな結婚式に着ていくドレスとして人気のあるタイプのミディドレスもおすすめ出来ます。ミディドレスとはミディドレスとは、スカートの丈がふくらはぎの中間辺りまでのショートレングスのドレスですのことえを指します。このドレスは「可愛らしさ」を強調したデザインのものが多く、特に年齢が若い母親に向いているドレスと言えるでしょう。
ミディドレスのコーデの例として、素材がレース調になっている黒のミディドレスなどが挙げられます。素材がレース調になっているドレスは華やかさも強調出来るので、ミディドレスの丈の長さと上手く合わせて可愛らしさと、華やかさを同時に演出することが出来ます。
黒×白レースのフレアラインのドレス
黒と白を基調としたフレアラインのドレスもセミフォーマルな結婚式の際に着ていくドレスの一例になります。フレアラインのドレスとは、上半身は体にフィットし、下半身は裾広がりになっているフォルムのドレスを指します。下半身が裾広がりになっているシルエットにより、品格がありエレガントなイメージを演出することができます。
カジュアルに着こなす場合は、赤や青などの原色を基調にすることにより、エレガントで華やかなイメージになりますが、結婚式の様なフォーマルな場所に母親という立場で出席する場合は黒と白の組み合わせのような配色が理想だと言えるでしょう。
シャンパンカラーの華やかなドレス
セミフォーマルな結婚式に着ていくドレスとして、光沢のあるシャンパンカラーの華やかなイメージがあるドレスを着ていくのも良いでしょう。シャンパンカラーのドレスは結婚式だけではなく、パーティーや晩餐会などにも着ていくことが出来る、「嫌味がない華やかさ」があり、比較的万人受けするタイプのドレスと言えるでしょう。
また、シャンパンカラーは光沢感が自然と出るので「明るい母親」というイメージを結婚式で印象付ける事が出来ます。シャンパンカラーのドレスに羽織るジャケットは黒など地味系の色がおすすめです。
ボルドーカラーのストレートラインのドレス
落ち着いた母親のイメージを連想させるボルドーカラーのドレスも結婚式に着ていくのにおすすめです。ドレスのシルエットはストレートラインで比較的ゆったりしたものが良いでしょう。ボルドーカラーのドレスも光沢感があり、ボルドーカラーという落ち着いた色遣いのドレスの中にも明るい雰囲気を演出することが出来ます。
因みにボルドーという色は、赤と紫のちょうど中間くらいの色です。由来はフランスのボルドーという地区で伝統的に作られているボルドーワインという赤ワインの色が由来しています。フランス語での読み方はブルゴーニュ「bourgogne」です。
結婚式の母親のドレスコーデ【オリジナル】
最後に、オリジナルの要素が高い結婚式に適している母親のドレスコーデをいくつか紹介します。冒頭でも記したように現在では、海外で結婚式を行ったり、身内だけの少数で人気のあるレストランなどを貸し切って行う結婚式も珍しくなく、結婚式自体へ捉え方も昔のようなステレオタイプではなく、多様化して来ています。
歴史的観点から考えると、日本は鎖国政策などを長期に渡り行っており、保守的・封建的なイメージが長く続いていた国と言えますが、ここ10年~20年程で従来の日本の保守的・封建的な考え方もかなり変わってきて、異国のパートナーと結婚式を挙げるケースも見られるようになってきました。
このような様々タイプの結婚式の洋装のコーデは、出来るだけ結婚式のコンセプトや、新郎・新婦のイメージに合わせ、また両家である程度話し合い、統一感を持たせることで、より良い結婚式になると言えるでしょう。
花柄の鮮やかな色のドレス
ハワイやグアムといった、海に囲まれたリゾート地を連想させる花柄の鮮やかな色のドレスは、海外のリゾート地での結婚式にピッタリです。このタイプのドレスは白をベースにしてその上に爽やかな赤や水色などの花柄などの模様がプリントされている、ノースリーブのものが多いので、一緒にショールなども持参していくと便利でしょう。
淡い色味のレースのシンプルドレス
花柄模様のノースリーブのドレスのようなものは少し派手過ぎると感じる方は、淡い色を基調としたレースのシンプルドレスなどがおすすめです。海外のリゾート地で行う結婚式や、身内などのみの極少数で開かれる結婚式の良いところの1つに、そんなにかしこまった洋装をしなくても良いという点があります。
その為、あまりフォーマルなタイプのドレスや、派手な配色の洋装が苦手な母親は、シンプルなワンピースタイプで、色も出来るだけあっさりした程度のドレスがおすすめです。
明るい色のスーツセット
フォーマルなドレスを着る必要のない結婚式の場合は、スーツのセットでも問題ありません。但し、少し品格が表現できるように、ツーピースよりワンピースのタイプのスーツセットの方がやや格調高く見えると言えるでしょう。少しシンプル過ぎると感じる方は、ワンポイントでバラのコサージュなどを首元に付けるだけで大分おしゃれな印象になります。
バラのコサージュや、真珠のネックレスなどは他のドレスでも少しおしゃれなアクセントを出す為には、ピッタリなアイテムだと言えるでしょう。コサージュに関しては、出来るだけドレスの色使いと合ったったものを付けた方がバランスが取れ、おしゃれに気を遣っている印象を与えることが出来ると言えます。
ドレス選びのポイント
結婚式のメインは勿論、新郎・新婦ですが、大切な子供の結婚式は、母親にとっても一生の中でとても特別なイベントであると言えます。結婚式当日も、新郎・新婦、両家と共に写真をとったり、または子供が新婦の場合、最近では恒例になっている「お母さんへの手紙」などのイベントで、母親も意外と見られることを念頭に置いてドレス選びをしましょう。
そのことを念頭に置いてドレス選びをすることにより、楽しみながら洋装選びが出来ると言えるでしょう。また、フォーマルな結婚式の場合、母親がアフタヌーンドレスを着用する際には、父親にもそれに見合った「モーニングコート」や「フロックコート」といった洋装にしてもらうようにしましょう。
母親だけアフタヌーンドレスのような正装で、父親は普通のスーツのようになってしまうと、バランスが取れません。折角の人生の一大イベントなので、ある程度の父親の協力も必要になると言えるでしょう。
その他ドレス以外のアイテム選び
当然、母親として結婚式に参加する際にドレスのアイテムもそれなりにドレスコーデと見合ったものの方が、より見栄えがよくなります。但し、基本的に派手な小物は避けた方が無難だと言えるでしょう。選び方のポイントとして、例えば先述で紹介したバラのコサージュも、出来るだけアイボリーカラーなどの控えめな色のものを選ぶようにしましょう。
他には、持っていくバッグは小型でシルクやベルベットなどの布製のものを持っていくのが一般的なマナーとされています。ドレス以外のアイテムの選び方として、一般的に靴は基本的には出来るだけ控えめなデザインと色遣いのパンプスで、靴も出来ればバッグと同じ布製の素材に合わせた方が統一感があり、見栄えも良くなると言えます。
結婚式の母親のドレス選びを楽しもう!
ここまで、様々なタイプの結婚式に見合ったドレスコーデを紹介してきましたが、如何でしたでしょうか?大切に育てた子供の結婚式という晴れ舞台に、母親としてその場に見合った服装で出席することにより、センスやマナーが良く見えるようになると言えるでしょう。また、これらのドレスは実際に購入すると非常に値段が高いものも多く含まれています。
従って、そう何度も着ることのないアフタヌーンドレスのような正装は、買わずにレンタルした方が、お店の方のアドバイスなども参考になりコスパが良いと言えます。結婚式のドレス選びは悩みながらではなく、楽しみながらした方が良いドレス選びが出来ると言えます。
今回紹介したドレスなどは、結婚式の様なフォーマルな場で以外で着ることはあまり無いと言えるので、楽しみながら選び、思い出に残るような結婚式にしましょう。