ボールペンを消す方法【紙】
鉛筆やシャーペンなら間違えてしまっても消しゴムで簡単に消すことができるのに、ボールペンだと修正液や修正テープがないと文字を消して修正することができません。ですが、そういった物を使うと使った後が目立ってしまいます。修正液等を使わずに綺麗に紙に書いた文字を消す方法を紹介しましょう。
砂消しゴム
1つめは砂消しゴムです。普通のゴムの消しゴムとは違い、砂が練り込んである消しゴムです。砂に含まれている研磨剤によって書いた文字の表面を削りながら消すことができます。以前は消すことでインクが広がり紙が汚れてしまったり、消す際に紙が破れてしまうことが多かったのですが、現在はそういった問題も改良された商品が販売されています。
カッター
2つめはカッターナイフです。実は、ダンボールを開けたり紙を切ったりするだけがカッターの用途ではありません。間違えて書いてしまった部分のインクに沿って刃先で慎重に削っていきます。その後、少し消しゴムで綺麗に整えるだけで大丈夫です。あまり力を入れて削ってしまったり、薄い髪の場合は、紙が破れてしまうので、気を付けましょう。
専用インク消し
3つめはボールペン専用のインク消しです。修正液等とは違い、消した所が変に浮いたりしない為便利です。このボールペン専用のインク消しに「ガンヂーインク消し」というも物があります。これには2つの液が入っており、まず1液を消したい部分に付け、余分な水分を吸い取り紙で吸い、2液を刷毛で塗ると消すことができます。
除光液
4つめはマニキュアを消す際等に使われる除光液です。除光液の中でも「プロピレングリコール類」という成分が含まれている物を選びましょう。キッチンペーパー等に除光液を含ませ、消したい箇所を叩くように塗ると消すことができます。これは時間が経つと効果が薄れる為、間違えたら即使う手として覚えておきましょう。
ボールペンを消す方法【机】
次に机にボールペンのインクが付いてしまった時のインクを消す方法を紹介します。故意に机にボールペンで文字を書くことは少ないかもしれませんが、机の上で紙等に何かを書いていてサッとはみ出してしまったりすることはよくあることです。文字を書く場所は机が一番多い為、こういったハプニングはよく起こります。
柑橘系の皮
消す方法の1つめは柑橘系の皮を使った方法です。柑橘系特有の甘酸っぱい匂いの成分であるリモネンがボールペンのインクを消す大きな役割を果たしてくれます。
リモネンは油汚れに強い為、台所用洗剤等にもよく含まれている成分です。柑橘系という自然な物を使用している為、子どもがいる家庭でも安全で安心して使用できる物です。又、食べた後の皮を使えば良いだけなので、余計な出費もありません。
柑橘系の皮を使ったボールペンのインクを消す方法は、皮をよく揉み、皮からリモネンが染み出てきやすいようにしておきましょう。あとはその皮をボールペンのインクの消したい箇所にしっかりこすり付けます。ティッシュ等で机に残ったリモネンの汁を拭き取れば完了です。薬品とは違い、匂いも柑橘系の為、嫌な気分にならずその後の作業もできます。
クレンジングオイル
2つめは化粧を落とす際に使うクレンジングオイルです。コットンやティッシュに含ませたクレンジングオイルをボールペンのインクの上からなじませるように拭き取ります。
もし何度やっても机の上のボールペンのインクがとれない場合は、クレンジングオイルを含ませたコットンやティッシュをしばらく消したいボールペンのインクの上に乗せておきましょう。すると、ボールペンのインクが浮き上がり、簡単に拭き取れるようになります。
机の上のボールペンのインクが綺麗に落とせたら、机の上に残ったクレンジングオイルを必ず拭き取っておきましょう。拭き取らず机にそのままにしておくとべたつき、その上から汚れがついてしまう可能性があります。せっかくボールペンのインクがとれても、別の新たな汚れが付いてしまっては意味がありません。
ボールペンを消す方法【壁・床】
次に壁や床にボールペンのインクが付いてしまった際のインクを消す方法です。子どもがいたずらをしていて付いてしまったり、ボールペンを持ったまま伸びをした瞬間壁にピッと書いてしまったりと、意外と壁や床にボールペンが付く状況は少なくありません。ですがそんな時も次の方法で簡単に消すことができます。
電解水ウェットシート
まずは、100円均一やスーパー、ホームセンター等多くの場所で購入ができる「電解水ウエットシート」を使った方法です。
電解水とは水道水や食塩水等を電解処理した水溶液のことで、電解処理の方法や原水の性質によってできる電解水の種類も変わるのが特徴です。この電解水ウエットシートでボールペンのインクが付いてしまった箇所を拭くだけで簡単に消すことができます。
普通のウエットシートと同じく、シートの為、使った後はそのままゴミ箱に捨てることもできます。拭いた後に余分に水拭きする必要もなく、これ1枚で簡単に消す作業は終わりです。電解水に弱いアルミニウムや木製の物、ガラス等、電解水ウエットシートを使用できない物もある為、使用の際には注意しましょう。
GANGYインキ消ボールペン用
2つめは紙に付いたボールペンのインクを消す方法を紹介した際にも登場したガンヂーのインク消しです。消す方法は紙の時と同じく、1液をたらした後、吸い取り紙で吸い取り、2液を塗りましょう。これを何度か繰り返すことで壁や床のボールペンのインクも消すことができます。使用の際には必ず窓等を開けて換気もしましょう。
ボールペンを消す方法【革】
次に革製品に付いてしまったボールペンのインクを消す方法です。服や小物、家具等、革製品は身の回りに多くあります。ボールペンのインクが着ている革製の服に付いてしまったり、いたずら等で家具等に付けてしまったり、様々な状況が想定できるでしょう。通常のケアも難しい革製品ですが、そのような不測の事態はどうすれば良いのでしょうか。
コロニル・ 汚れ落とし レザーソープ
1つめは「コロニル」という革製品のケアアイテムのトップブランドであるドイツのザルツェンブロッド社の製品です。本革だけではなく、合皮にも使用できます。
まず、消しゴムのような形をした「SOFTGUM」というアイテムでボールペンのインクの部分をこすります。その時にボールペンのインクが広がってしまうようであればすぐに使用するのを辞めましょう。
SOFTGUMでこすった後は、布になじませた「DELICATECREAM」というクリームで拭き取ります。もし、油性のボールペンの場合は、SOFTGUMの後に「REINIFER」という物をよく振ってから布に吹き付け、ボールペンのインクが付いた箇所をポンポンと叩くことを繰り返すと消すことができます。
ラナパー・レザークリーナー
2つめはこちらも世界で愛用されている皮ケアアイテムの一つ「ラナパー」という商品を使って消す方法です。
無色、無臭の商品で、主成分として蜜蝋、ホホバ油と天然素材100%のトリートメントワックスです。ボールペンのインクが革製品に染み込んでしまう前に、ラナパーに付いているスポンジにラナパーを少量付け、ボールペンのインクの上で伸ばします。
その後、乾いた布で拭くだけで革製品に付いてしまったボールペンのインクを消すことができます。最後の拭き取りをしないとべたつきや汚れの原因になる為、必ず拭き取りまで忘れず行うようにしましょう。天然素材を使用した低毒性、低刺激性という安全な商品なので、どんな革製品でも気兼ねなく使用できます。
ボールペンを消す方法【服】
次に服に付いてしまったボールペンのインクを消す方法です。仕事や学校、家庭でと様々な場面で使用するボールペンの為、時には誤って服にボールペンのインクを付けてしまうこともあります。それがお気に入りの服等、大事な服だったらとても落ち込みます。ですが、次の方法を使うことで服に付いたボールペンのインクも簡単に落とすことができます。
消毒用アルコール
まずは消毒用アルコールを使った方法を紹介しましょう。さらさらした液状の物よりもジェル状の物の方が繊維に密着しやすい為、より効果的です。
ボールペンのインクに含まれる油分はアルコールに溶けやすいという特徴を活かして消していきます。ボールペンのインクが付いた箇所の裏にタオルや布を敷き、消毒用アルコールをかけ、インクの部分を歯ブラシ等を使って優しく叩きましょう。
叩いた後はぬるま湯や水ですすぎ、汚れとともに消毒用アルコールも洗い流します。その後はいつも通りに洗濯をすれば服に付いたボールペンのインクも消すことができます。消毒用アルコールをかけた部分をこすってしまうと、ボールペンのインクがにじんで余計に汚れを広げてしまう為、絶対にこすらないようにしましょう。
台所用中性洗剤
次に食器を洗う際に使う台所用の中性洗剤を使った方法です。台所用の中性洗剤であれば、消毒用アルコールよりも家庭にあることが多いのですぐに試すことができます。
ボールペンのインクが付いた部分の裏にタオルや布等を敷き、インクの部分を軽く濡らします。歯ブラシに少量の台所用中性洗剤を付け、インクの部分を軽く叩きます。この時も絶対にこすらず優しく洗剤がなじむように叩きましょう。
ボールペンのインクがにじんで落ちてきたら、水やぬるま湯ですすぎます。その後はいつも通りに洗濯するだけです。洗濯機に入れる前にもしすすぎ残しがあると、服の変色等の原因となる為、しっかり台所用中性洗剤をすすぎ落としてから洗濯機に入れるようにしましょう。又、汚れを叩く際に歯ブラシ以外にも綿棒でも代用できます。
ボールペンを消す方法【プラスチック】
次に、プラスチック製品にインクが付いてしまった時の消し方です。プラスチック製品は水性のボールペンであれば紙や机等、他の製品と違いインクが付いてすぐであればこすればすぐに取れます。油性であってもインクが付いた先がプラスチック製品であれば他の物に比べて比較的簡単に消すことが可能です。ではプラスチック製品には何が使えるのでしょうか。
エタノール
1つめはエタノールです。殺菌作用があり、消毒用によく使われています。一般的に売られている物は「無水エタノール」と「消毒用エタノール」で、使用する方は消毒用エタノールです。使い方は、布にエタノールを染み込ませ、プラスチック製品のインクが付いた部分を拭いてください。これだけでプラスチック製品に付いたインクも落ちてしまいます。
除光液
2つめは紙の際にも登場した除光液です。消す方法はエタノールと同じく、除光液を染み込ませた布でプラスチック製品に付いたインクを拭くだけです。もし落ちにくい場合は、除光液をコットン等に付けそのコットンをプラスチック製品に付いたインクの部分にあて、上からラップで覆います。数分経った後にコットンを剥せば消すことが可能です。
ボールペンを消す方法【消せるインク】
ボールペンが発明されたのは1943年、そして日本に伝わり始めたのが1945年頃です。それから時代が流れボールペンに対する技術は進み、様々な変化を遂げ、現在では消すことができるボールペンが開発されました。ここでは2種類の消すことができるボールペンを紹介しましょう。
パイロット・フリクションボール
まずはパイロットコーポレーションが開発した「フリクションボール」です。30年以上に渡る研究の成果生まれたこのボールペンは世界で15億本も売れました。
フリクションボールには「フリクションインキ」と呼ばれる温度変化によりインクを無色にするインクが使用されています。このインクで書いた字は、芯の反対側にある専用のラバーで擦ることで擦ったことにより生まれる摩擦でインクを消します。
消しゴム等と違って消しカスも出ず、パソコン作業時等にも重宝できます。又、消した箇所にも何度もまた書くことができる為、便利です。消す際はインクが十分に乾いてからでないとインクが滲み、広がることがあるで気を付けましょう。又、消すことができるボールペンである為、履歴書やその他重要な書類等では使用できない場合があります。
三菱鉛筆・ユニボール
次に三菱鉛筆が開発した「ユニボール」です。こちらもパイロットのフリクションと原理は同じで、「熱消去性インク」と呼ばれるインクの入ったボールペンで書いた箇所を搭載されている専用の消し具で擦り、その摩擦によって消します。こちらも何度も書いて消すことができる為便利です。
油性ボールペン以外を消す方法
ここまで紹介してきたのは全て油性ボールペンのインクの消し方です。ですが、ボールペンには油性以外にも水性の物やゲルインクと呼ばれるインクの物もあります。それらでもし書き損じや汚れを作ってしまった場合はどのように消せば良いのでしょうか。それぞれの消し方についても紹介します。
水性ボールペン
まずは水性のボールペンの場合です。プラスチック製品の際にも話した通り、水性は油性よりも比較的簡単にインクを消すことができます。
紙の場合は油性と同じくカッター等を使用して消します。机に付いたインクは濡れ布巾で拭き、その後乾いた布で拭きましょう。革製品や服等の布に付いてしまった場合は石鹸を使ってもみ洗いをするだけで取れます。プラスチック製品はインクを擦るだけで取れます。
油性ボールペンに比べれば消す為に使用する物も少なく、何より手間もかかりません。しかし気をつけなければいけないのは、水性である為、水に滲みやすいという点です。水に滲みやすいということは汚れが広がりやすいということになります。水性ボールペンのインクを消す際にはその点に十分に気を付けて汚れを広げてしまわないように気を付けましょう。
ゲルインクボールペン
次に油性と水性の利点を併せ持つゲルインクのボールペンです。ゲルインクとは水と顔料、若しくは染料に増粘剤を加えた通常は半固形のゲル状で、書く時に初めて液状になります。水性インキにゲル化剤を足した物である為、ゲルインクは水性と同じ性質です。その為、消し方は水性のボールペンと同じになります。
インクがあるのに書けないボールペンの復活方法
消し方が分かった所で、インクが出なくなった時の復活方法についても紹介しましょう。インクがまだ残っているのが目に見えて分かるのに急に書けなくなってしまうことがよくあります。ボールペンの単なる故障であれば仕方がないですが、そうでない場合のインクの復活方法を紹介します。
ティッシュ
まずはティッシュを使った方法です。机の上等にティッシュを4枚ほど重ねて広げ、ティッシュを破らない程度の強さで線や文字を書くようにして芯を動かします。ボーペンは中にあるボールが回転することによりインクが出る為、摩擦が高い物でボールペンの中のボールを動かし、インクを復活させるということです。
ペン先を掃除する
忘れがちなのが、ボールペンのペン先の掃除です。ペン先には意外とホコリ等が付着していることが多い為、まずはそれを取り除きましょう。それだけでインクが復活することもある為、まずは掃除をしてみましょう。又、タバコの吸い口であるフィルターにペン先を差し、10〜20回程度ぐるぐる回転することで復活させる方法もあります。
インクを柔らかくする
ボールペンのインクが固まっていることでインクが出なくなっていることもよくあります。この場合はインクを温めて柔らかくすることで再びインクを復活させます。ボールペンをぎゅっと握るだけでもインクが温まりインクが出てくることもあります。又、よく見かけるペン先に向かって息を吹きかけるというのも理にかなった方法です。
インクの空気を抜く
インクが出ない理由としてインクの中に無駄な空気の層ができていることも考えられます。その場合は、ビニール袋にボールペンを入れ、くるくる回転させることにより遠心力で余分な空気を排出させます。又、ボールペンに輪ゴムを通して、ブンブン駒のように回転させても構いません。それらの方法で空気を外に出しましょう。
油性ボールペンを消す方法を知っておこう!
日常生活でボールペンの使用頻度はとても高いです。その分、書き損じや嫌な汚れを作ってしまうことはよくあります。水性やゲルインクは比較的簡単にその場にある物で対処できますが、油性ボールペンの場合は少し一手間以上必要となります。紹介した方法を使って油性ボールペンのインク汚れが付いてしまっても焦らず対処できるようにしましょう。