結束バンドの簡単な外し方を解説
結束バンドを使ったことはありますか。色々なものをまとめたり、くっつけたりと便利な結束バンドですが、その取り外し方はご存知でしょうか。取り方がわからずハサミで切ることもありませんか。ハサミでの外し方が最も簡単な取り方ではありますが、どうせなら再利用したい、そんな方のために切る以外の結束バンドの簡単な外し方を解説します。
再利用出来る外し方を覚えよう
いくら安くても使うときにはたくさん必要になる結束バンドですから、切らずに再利用できるならそれに越したことはありません。しかし結束バンドは素手の外し方があるのでしょうか。それとも再利用できる切り方があるのでしょうか。簡単な取り方があるならやってみたい、という方もいるかもしれません。結束バントとはいったいどんなものなのでしょう。
結束バンドとは
結束バンドとは、プラスチック製の細長いバンドのことです。ホームセンターや100均などでも簡単に手に入り、その色や長さなどもさまざまな種類があります。使い方が簡単なうえに耐久性にも優れており、用途も多くあることから、一般家庭でもよく使われています。しかし、つけるのは簡単でも、外し方が難しいのではないかというイメージがあります。
ケーブルをひとまとめにするバンド
もともと結束バンドは、産業用に使われていたバンドです。ばらばらだったケーブルをひとまとめにするのに使われていました。どのような環境下でも耐えられ、簡単にケーブルをまとめることのできる結束バンドが求められていました。そのため、燃えにくいものや水に強いもの、放射線に強いものなど、さまざまなタイプのバンドが開発されてきました。
中々外れない事が特徴
ケーブルをまとめる結束バンドが簡単に外れてしまっては意味がありません。そのため、材質にもこだわり、プラスチックだけでなく、フッ素樹脂やポリプロピレンなどを使い、何年も壊れないような丈夫な結束バンドも開発されています。簡単に外せないようになっている耐久性に優れた結束バンドは、頑丈なために切り方も考える必要があります。
結束バンドの名称は様々
結束バンドには別名が多く、配線バンドや、ナイロンタイ、コンベックスとも呼ばれます。別名は製造メーカーの名前だったり、使い方にちなんだものだったりと多岐にわたり、同じ結束バンドのことをさしていても通じないこともあります。結束バンドを見て、結局これはなんという名前なのか、と困った経験のある方もいるのではないでしょうか。
インシュロックやタイラップも
インシュロックやタイラップという名前を聞いたことはあるでしょうか。これもまた結束バンドと同じです。インシュロックはヘラマンタイトン株式会社が、タイラップはThomas&Betts International Incが開発した結束バンドで、主に技術者の方や仕事でよく使ている方が、結束バンドをメーカー名で呼ぶことが多いです。
結束バンドの種類
結束バンドには様々な種類があります。一般家庭でよく使うような、ツメに通すだけで結束できるもの、ねじで固定できるねじ穴のついたねじ止め結束バンド、書き込みスペースがあったり、ラベルを張ったりできるマーカータイ、耐熱、対放射能、対高温など、とにかく耐久性に優れたテフゼル結束バンド、ステンレス製のステンレスバンドなどです。
①取り外し付き結束バンド
結束バンドの中には、取り外し付きのものもあり、そういったものはもともと取り外すことが前提となっているため、仮止めなどに使うと便利です。中には耐久性に優れ、劣化しにくい取り外し機能付きの結束バンドもあり、そういった結束バンドであれば汎用タイプの結束バンドと同じ用途で使えるうえに、外し方が簡単なため、再利用が出来て経済的です。
外し方の簡単なツメ付き
ツメ付きの結束バンドは、コツさえつかめば取り方は簡単です。素手で出来ます。そもそもツメ付き結束バンドの構造は、ツメの部分がパズルのように紐の部分にパチッとはまるから取れなくなるわけです。つまり、ツメの部分を抑えて紐を抜くと、簡単に外すことができます。多少コツはいりますが、簡単につかめるコツですから、すぐに外せるようになります。
②化学的特性付き結束バンド
結束バンドの中には、汎用タイプのほかに、化学的特性のついた特殊なものも数多くあります。過酷な環境下でも劣化せずに使えるように開発されたものですから、特性があって当然といえます。化学的特性とはいわゆる、耐熱、耐水、対高温、耐化学薬品、耐湿、耐放射能、難燃性などがあげられます。こういったものは素手で外すのは難しいものもあります。
耐熱性や耐油性が備わっている
特に困るのが火や油です。ケーブルを結束しているわけですからそう簡単に燃えてしまってはどうしようもありません。産業用の結束バンドには、たとえ高温になってもその機能を維持することが求められます。そのため、耐熱性や耐油性の備わっている結束バンドも多く開発されました。中には、150度の高温にすら耐えられる結束バンドもあるほどです。
結束バンドの簡単な外し方
結束バンドは、結束するのは簡単でも取り外すのは難しいというイメージがないでしょうか。しかし、結束バンドには簡単な取り方や切り方があります。取り方や切り方を理解すれば簡単に取ることができます。つけたはいいけどどうやって外していいかがわからないという方は、簡単な取り方や切り方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
外し方①切って外す
もっとも簡単な外し方は、もちろん切って外すことです。ハサミさえあれば誰でも簡単にでき、特に難しい切り方もありません。切り方に困ることもなく、ハサミ切ってしまう方も多いのではないでしょうか。結束バンドの中には耐久性に優れ、切り方の難しいものもありますので注意しましょう。そういった結束バンドの切り方は、繊維に沿って切ることです。
最も簡単な取り方だが再利用不可
ハサミで結束バンドの切り方はもっとも簡単かつコツもいらず誰でもできますが、唯一の欠点は切ってしまったら再利用ができない、というところです。せっかく使い勝手のいい結束バンドを、毎回切ってゴミにするなんて不経済、と考えてためらう方もいるのではないでしょうか。できればハサミで切ることの無い外し方で、再利用したいものです。
外し方②切らずに外す
しかしハサミで切らない取り外し方などあるのでしょうか。もちろん、コツさえつかめば簡単に外すことができるのです。結束バンドのツメの部分をぐっと押して、紐の部分を抜きます。外し方はそれだけです。何も難しく考える筆威容はありません。構造的に、ツメの部分が引っ掛かっているから外れないので、そこを押しさえすれば簡単に抜けます。
結束バンドの外し方~素手~
切り方が難しくないのは知っているが、できれば素手の外し方が知りたい、という方も多いのではないでしょうか。何の道具もいらず、素手での簡単な取り方があるならその方がいいでしょう。切ると再利用が出来なくなりますが、素手の外し方なら再利用も可能になります。取り方にコツはいりますが、すべてハサミで切ってしまうよりいいでしょう。
手首を結束バンドで縛られた場合
中には手首を結束バンドで拘束されてしまうこともあるでしょう。めったにないかも知れませんが、もしもを考えておくことは重要です。手首を縛られてしまうと、耐久性に優れた結束バンドは素手でひきちぎる外し方はできません。体の前で縛られていて、道具がある場合には、手首を傷つけないようハサミやニッパーなどを使う外し方がいいでしょう。
腕を勢いよく腹に向かって振り下ろす
素手で引きちぎることはできませんが、外し方の中には力技で出来るものがあります。手首の角度がぶれないようできるだけ固定して、肘を自分の体に何度もぶつけるという取り方です。切り方と違って、はっきり言って力業でどうにかしようという取り方ですから、手首が傷つくこともあります。ちなみにとれるかどうかは主に絶対に外すという気合です。
再利用可能な取り外し方
結束バンドはツメの部分を押し上げる外し方で、再利用ができます。数ある結束バンドには、再利用可能と書いてある種類もあります。そういった結束バンドは、簡単な外し方ができるようになっているので、再利用したい場合はそういったものを利用するといいでしょう。ただし、中には再利用不可と書いてある結束バンドもあるため、注意が必要です。
マイナスドライバーを活用
外し方の中にはマイナスドライバーを使った取り方があります。ツメの部分を押してとるという取り方は変わらないのですが、大きめの結束バンドであればマイナスドライバーを使うと楽に取り外せます。ただし、取り外す時にはツメのサイズと、ドライバーのサイズをきちんと見ておきましょう。サイズが合わなければ、この外し方では難しくなります。
ツメ部分を押し上げて緩める
結束バンドの一般的な外し方は、ツメの部分を押し上げるという外し方です。素手で小さいツメの部分を押し上げるのはなかなか難しいですが、安全ピンや、釘、鉄串などの道具を使うと、難しい外し方ではありません。ただし、小さいツメの部分を押し上げるには、先がとがった道具でなくては合わないことも多いので、けがをしないように気を付けましょう。
結束バンドの綺麗な切り方
結束バンドのきれいな切り方とはどんなものなのでしょうか。切り方なんてどうやっても同じと思うかもしれませんが、なかなかハサミが入らないこともあります。切り口の断面がギザギザになっていれば、けがをすることもあるのです。断面が綺麗になる切り方は、なるべく細いハサミを使うか、長い部分をいったん切り、爪切りで切るという方法があります。
結束バンドの不要部分にはニッパーを使用
結束バンドの不要な部分は残すことなく、ニッパーなどを使ってきれいに取り除いておきましょう。不要な部分を残したままでいると、不用意にさわってけがをすることもあります。そういったことの無いように、きれいに取り除きます。外し方が簡単で、切らなくてもいい場合もありますが、外し方が難しく切ったなら切れはしなど残さないようにしましょう。
切り残しはケガに繋がる
結束バンドは硬く、丈夫であるため、切り残しがあるとケガをしてしまうこともあります。ケガをしないためにも、できるだけきれいな切り方で、切り残した部分も除去するようにしましょう。一番いいのは切らない外し方です。切る方が簡単ではありますが、外し方がある場合であれば、ケガの心配がなく、再利用も可能なため、外すほうがいいでしょう。
結束バンドの強度
結束バンドの強度が心配になったことはありませんか。重いものを吊り下げるときなど、本当に落ちてこないかしらと不安にもなりますよね。結束バンドは丈夫で、重たいものを吊り下げても落ちてこないという安心がほしいものです。そんな毛束バンドの強度はどうやってわかるものなのでしょうか。結束バンドとは素手でも引きちぎれるものなのでしょうか。
結束バンドはどのくらいの強さなのか
結束バンドの強さは何を見ればわかるかといえば、ループ引張強度という項目があります。これは、輪にした時に引っ張る力を調べるもので、どのくらい引っ張ればちぎれるのかを表したものです。素手でしたら手をけがしてしまうので、工場では機械が調べています。できるだけ丈夫なものが、ということであるなら、数字が大きいものを選ぶといいでしょう。
リピートタイプは外し方も簡単
強度があり、再利用できるのがリピートタイプの結束バンドです。仮止めに使うだけでなく、汎用タイプと同じくらい強度があり、なおかつ再利用が目的のため外し方も簡単です。用途にもよりますが、外し方が難しい結束バンドよりは外し方が簡単で、再利用できる結束バンドがいいでしょう。外し方が簡単といっても勝手に外れるようなこともありません。
結束バンドは素手でちぎれるか
結束バンドを素手で引きちぎることは難しいです。強度もありますし、丈夫に作られているからです。その分細く小さい結束バンドからは考えられないほど大きなものも吊り下げることもできますし、一度つないで固定すればそう外れることはありません。外し方は簡単ですが、素手でちぎろうとすれば、できたとしてもケガをする可能性があるのでやめましょう。
結束バンドの利用方法
結束バンドは、DYIでも人気のアイテムです。ちょっとした収納を作りたいとき、手頃な大きさの籠がない時、何かを吊り下げたいときなど、さまざまな場面で活躍してくれます。再利用できる結束バンドもあり、取り付け方も外し方も簡単で、誰でも使えます。その上強度もあり、丈夫で、耐水性もあるため風呂やキッチンでも使えて便利です。
結束バンドの利用方法①ポールで吊り下げたいときに使う
たとえば、突っ張り棒のようなポールがあります。キッチンの壁際に突っ張って、そこに輪を作った結束バンドを吊り下げます。あとは結束バンドにフックを取り付ければ、キッチン用品をかけておくことができます。場所も取らず、手間もたいしてかかりません。キッチン用品の取り方も簡単です。外し方も簡単なので、いらなくなったらさっと外せます。
結束バンドの利用方法②壁に収納を作りたいときに使う
収納を作るというのが、結束バンドの使い方では最も多いのではないでしょうか。ワイヤーメッシュや金網、ワイヤーラックなど、100均でも買えるようなアイテムを結束バンドで繋げていくと、小さな小物入れから大きな収納まで自由に作ることができます。DIYとはいえほかに工具は必要なく素手でもできます。外し方も簡単です。
結束バンドの利用方法③熱いものを取る時に使う
たとえば、鍋が熱すぎて今すぐ蓋を取りたいのにとることができない、というときなどにも使えます。鍋の取っての部分にわっかを作って取り付け、そのままぶら下げてしまえばいいのです。外し方も簡単なうえ、外すこと気も熱い鍋に触れる必要はありません。鍋以外にも、熱いものに触れるときにはつかえるかもしれません。
熱いものを取る時にはやけどに気を付ける
熱いものを取る時に、耐熱性のある結束バンドは案外便利に使えます。鍋つかみなどが近くにない時には重宝するでしょう。t買い方も外し方も簡単ですから、ちょっとしたときなどに使うことができます。ただし、やけどはしないように気を付けましょう。結束バンドは細く、小さいですから、手が鍋の蓋などに触れてやけどをする危険もあります。
結束バンドの利用方法④ちぎれたものをくっつける
切れたものをくっつけるのが結束バンドの使い方の中でもポピュラーなものではないでしょうか。たとえば、洗濯ばさみの鎖が切れてしまったときには結束バンドで鎖と洗濯ばさみをつないでみたり、おもちゃがちぎれてしまったときには連結したりと、バンドを通す穴があれば、ちぎれたものを連結して、元の通りに使うことができます。
結束バンドの利用方法⑤植物を固定したいときに使う
鉢植えを壁に綺麗に飾りたい、そんな時にも活躍する頃ができるのが結束バンドです。再利用できるタイプの結束バンドを使えば外し方も簡単で、目立たないので見栄えもいいです。ひもを通す場所さえあるならどんなものでも固定できます。軽めの鉢植えや、エアプランツなど壁に飾る時だけでなく、天井から吊り下げるときにも使えます。
グリーンカーテン
鉢植えを飾るだけでなく、グリーンカーテンをつくるときや、植物を育てるときにも結束バンドを使えます。網に固定したいとき、支柱に沿わせたいときなど、結束バンドでさっとくくれば、紐でほどけに結び方が、と考えなくても大丈夫です。その上、結ぶ場所を変えたいと思ったときにも外し方は簡単ですし、すぐにできます。
結束バンドの素材と使い方
結束バンドには様々な素材のものがあります。素材によって、耐熱性に優れていたり、耐化学薬品性に優れていたりとさまざまです。結束バンドは、どのような場面で、どの素材のものを使うのが最適なのでしょうか。プラスチック製の結束バンドと、ステンレス製の結束バンドではどういった部分が違うのかなど、結束バンドを使う時に参考にしてみてください。
ステンレス製の結束バンド
ステンレス製の結束バンドの優れている点は、主に耐熱性です。しかも鉄よりずっとさびにくく、かなり高温になる夏場など、野外で使用したいときにぴったりです。外し方は簡単で、取り付け方も簡単です。お値段もお手頃で、ヘッド部にバンドを通して固定するタイプで、長期間の湖底に向いています。緩むことなくしっかりと固定できます。
ナイロン製の結束バンド
色々な場面で使われるナイロンは、もちろん結束バンドの素材にも使われています。ナイロン製の結束バンドは細くて柔軟性があり、ごちゃごちゃしがちなパソコンやテレビ周辺のケーブルを束ねることに向いています。ただ素材はあくまでナイロンのため、強度は他の結束バンドに比べて低めです。ケーブルも沢山束ねると切れることがあるので注意しましょう。
ナイロン製のものは耐性に優れているものも多い
ナイロン製の結束バンドは数多くありますが、耐候性のものや、紫外線を遮蔽するもの、があります。軽い力で結束することができ、あくまでナイロンなので、手を傷つける心配も少ないのが特徴です。外し方も簡単ですが、安価のため、切ることにも抵抗が少ないです。小さい結束バンドから大きい結束バンドまで、さまざまな大きさがあります。
プラスチック製の結束バンド
洗濯ばさみなどにも使われるプラスチックは、もちろん結束バンドの素材としても使われています。プラスチックは柔らかく、そこそこ強度もあり、カラーバリエーションが豊富なものが多いです。そのため収納ラックや、部屋のインテリア、小物雑貨を作る時などによく使われます。外し方も簡単で、間違えたと思ってもやり直しができるのがいいところです。
園芸専用の結束バンドもある
緑色の犀利よいう可能な結束バンドがあります。主に家庭菜園などの園芸用に使われるもので、緑のため目立つことなく、外し方も簡単で、もともと再利用できるように作られているリピートタイプのものなので、数がかなり必要な園芸にも利用しやすくなっています。園芸に使うだけあって耐久力もありますし、経済的なのが再利用できる結束バンドの魅力です。
結束バンドの外し方を覚えて節約しよう!
結束バンドは便利な使い方の多い、色々な場面で活躍してくれるアイテムです。値段もそう高くはなく、使い勝手がいい、けれど、毎回切ってゴミにするのはもったいないですよね。ゴミにする以外にもうまく再利用できれば家計の節約にもなります。ぜひ今回の方法を試して、再利用をしてみてください。