ヘアアイロンのつけっぱなしは危ない!
女性のおしゃれに欠かせないヘアアイロンですが、ヘアアイロンはアイロンと言われるだけにかなり高温になります。そのため、つけっぱなしにしておくと、出火して、火事になる場合があります。ヘアアイロンのつけっぱなしは要注意です。
ヘアアイロンのつけっぱなしで火事が起きる原因
ヘアアイロンのつけっぱなしで火事が起きる原因を分析してみましょう。ただ高温だから火事になるという説明ではわかりにくいでしょうから、もう少し詳しく原因を見てみましょう。その原因がわかれば、より注意するようにもなるでしょう。
過電圧の発生後ヒューズが飛んで出火
自動オフ機能のあるヘアアイロンの場合は、つけっぱなしにしても自動で電源が切れるようになっているので、火事になる率は低いですが、その機能がないヘアアイロンでは、つけっぱなしで過電圧となり、ヒューズが飛び、出火します。これが火事の原因です。
つけっぱなし以外の火事の原因は?
参考のためにヘアアイロンのつけっぱなし以外の火事の原因も見ておきましょう。原因はいくつも考えられますが、まずはコンセントにほこりが積もっている場合は、そこに火が点く場合があります。
コンセント部分はそれほど高温ではないものの、電流が流れているので、引火しやすいのです。次に燃えやすいものの近くでヘアアイロンを使うと、引火する場合があります。たとえば、ヘアアイロンのコテを布切れに当てると、高温になっているために発火の恐れが高いです。
これはヘアアイロンのつけっぱなしの場合にも言えることですが、燃えやすいものがあると、すぐに火が移る場合があります。逆に言えば、燃えやすいものを近くに置いておかないように注意すれば、つけっぱなしで火事にならないケースもあるのです。
ヘアアイロンをつけっぱなしにしているわけでもないのに、使用後に火事になることがあります。なぜなのかというと、その原因はコードの巻き取りにあります。ヘアアイロンは使用後でもかなり高温の状態になっています。
その状態で、コードを巻き取ると、熱が移って、火が点く場合があります。したがって、ヘアアイロンを使った後でも、余熱が十分冷えるまで、コードを巻き取らないよう注意する必要があります。
これは火事というほどのことではありませんが、ヘアアイロンの使い方によっては、髪の毛が焦げたり、耳がやけどしたりする場合があります。ヘアアイロンは非常に高温になるので、髪の毛の同じ部分にコテを当て続ければ、焦げてしまいます。
また、うっかりコテを髪の毛以外の部分に触れさせれば、当然やけどします。ヘアアイロンは使い方にかなりの注意を要する家電で、誤って使えば大変危険です。
女性にとってはとてもありがたい家電であるヘアアイロンですが、そのヘアアイロンも使っているうちに老朽化してきます。最初は部品の劣化がなくても、徐々に傷んできます。それが原因で、発火する場合があります。
ヘアアイロンを使う頻度が多い人、乱暴に扱う人などは、この老朽化が早く進みます。また、幾度もつけっぱなしにしたことがあるという場合もよくありません。このようなヘアアイロンは見えない部分が壊れて、発火する危険性があります。
電源コードから発火というパターンもヘアアイロンにはよくあります。特にワット数が大きいヘアアイロンの場合、コードには大きな電流が流れています。ただ、普通の状態では、その大きな電流が流れても問題はありません。
しかし、長い間の使用でコードのゴム部分が傷んでいたり、銅線がむき出していたり、コテを知らず知らずのうちにコードに当てていたりする場合は、コードに流れた大きな電流が発火の原因となり、火事になる場合があります。
したがって、コードの状態にもよく注意しましょう。もし傷んでいる部分があるようなら、使わずに買い替えるか、電気店に修理を依頼しましょう。
ヘアアイロンのつけっぱなしで何時間で火事になる?
ヘアアイロンをつけっぱなしにした場合、何時間で火事になるのかを検証してみましょう。何時間というのは非常に大切で、実際につけっぱなしにした時、どうすればいいのかも変わってきます。ヘアアイロンのつけっぱなしかから火事まで何時間なのでしょうか。
燃えやすい物がある場合は早い!
ヘアアイロンのつけっぱなしから火事まで何時間かという問題を考えるうえで重要なのが、近くに燃えやすいものがあるかどうかです。燃えやすいもの、例えばタオルやティッシュなどがそばにあれば、何時間と言わず、30~60分くらいで火事になるケースもあります。
電源を切った後でも、ヘアアイロンは30分くらいは熱いままです。そのため、近くに燃えやすいものがあれば、引火の恐れも高まります。ましてやつけっぱなしだとなったら、何時間も放置せず、すぐに帰宅してスイッチを消すようにしましょう。
燃えやすいものが近くにない場合
燃えやすいものが近くにある場合は、ヘアアイロンのつけっぱなしから火事までは何時間もかかりませんが、燃えやすいものがない場合はどうでしょうか。この場合は、何時間単位で考えても大丈夫です。場合によったら、夕方帰宅するまで火事にならないこともあります。
つまり、何時間というよりもかなり長い時間火事にならずに済むケースもあります。したがって、この場合は火事を防げるケースも多くなります。
とはいえ、ヘアアイロンのそばに燃えやすいものを置いたかどうかはっきりしないということもよくあります。つまり、記憶があやふやということですが、そのようなことを考えたら、何時間などと言ってはいずに、早急に対処する必要があります。
コンセント回りも注意
ヘアアイロンの火事の原因をいろいろ紹介しましたが、コンセント周りも要注意です。つけっぱなしにした場合は、やはり何時間かで出火する場合があります。何時間ならまだいいほうですが、もっと早く出火する場合もあります。
特にコンセントとプラグの間にほこりがたまっている場合は、つけっぱなしにしていてもしていなくても、火事になることがあります。その場合は何時間もかからず、使用中に火が出る場合があります。
したがって、ヘアアイロンに限りませんが、コンセント周りやプラグの状態にも十分注意する必要があります。本体だけが出火の原因となるわけではないのです。
熱い状態でコードを本体に巻き付けるのも危険
ヘアアイロンの使用後にすぐにコードを本体に巻き付けるのは危険ですが、この場合も何時間もかからずに出火する場合があります。すでに説明したように、ヘアアイロンは使用後もしばらく熱い状態です。その状態でコードをすぐに巻き付ければ、コードに火が点く場合があります。
ヘアアイロンにコードを巻き付けるという収納方法はあまりおすすめできないのですが、どうしても巻き付けたい場合は、十分余熱が引いてからにするように注意しましょう。それだけでも火事の予防につながります。
ヘアアイロンをつけっぱなしにした時の対処法
ヘアアイロンをつけっぱなしにした場合、何時間で火事になるかという問題を取り上げましたが、実際につけっぱなしにした場合はどうすればいいでしょうか。ここからはその時の適切な対処法について解説します。
戻れる距離ならすぐに戻る
ヘアアイロンをつけっぱなしにしたかもと感じたら、一番いいのは帰宅して、チェックすることです。家に戻れる距離なら多少遅刻してもいいので、ヘアアイロンのスイッチを消すようにしましょう。
会社や学校に遅刻するのは嫌なものですが、ヘアアイロンのつけっぱなしで火事になるよりはましです。特にヘアアイロンのそばに燃えやすいものを置いてきた場合は、何時間と経たないうちに発火する恐れもあるので、なるべく帰宅してヘアアイロンの電源を切るようにしましょう。
もちろんヘアアイロンをつけっぱなしにしたかもと思っていても、実際には消してある場合はあります。しかし、かもと思った時点で危険性はあるのですから、遅刻するにしても、家に戻ったほうがいいです。
身内や管理会社に連絡
一人暮らしではなく、家に誰かいる場合は、ヘアアイロンをつけっぱなしにしたことを電話で連絡すればいいです。ただし、ただつけっぱなしにしたから電源を切っておいてというだけでは十分ではありません。電源を切るだけでは、まだ発火の恐れはあります。
ではどう伝えればいいかですが、まず余熱があるかもしれないので、燃えやすいものから遠ざけておくこと、耐熱容器があればその上に置くこと、コードを巻き付けないでしまうことなどです。これだけ言っておけば、火事の危険は大幅に減ります。
それから、賃貸住宅に住んでいる人の場合は、大家さんか管理会社に速やかに連絡をしましょう。そして、ヘアアイロンをつけっぱなしにした可能性があることを伝え、部屋に入ってもらい電源の確認をし、切ってもらいます。
会社や学校にいる時は?
家に戻れる距離にある場合は、遅刻してでもつけっぱなしのヘアアイロンを消しに行ったほうがいいのですが、すでに会社や学校に到着している場合はどうでしょうか。この場合は正直に事情を説明して、早退できるように取り計らってももらいましょう。
早退と言っても、ずっと帰宅するわけではなく、ヘアアイロンを消しさえすれば復帰できます。ヘアアイロンのつけっぱなしで火事になる恐れがあると言えば、上司や先生も早退してはダメとは答えないでしょうから、遠慮せずに申し出ましょう。
ヘアアイロンに限りませんが、実際に早退して火事を防いだという話もあります。遅れていたらもう少しで大事に至りそうだったというのです。したがって、ヘアアイロンのつけっぱなしでも、帰宅して自分で電源を切るのが一番いいです。
交番に相談する
少し勇気の要る対処法になりますが、家の近くにある交番に連絡して、相談してみるという手があります。家に誰もいない、帰るまで何時間もかかる、頼れる人がいないという場合の最終手段として利用してみましょう。
家の近くの交番はスマホで検索ができます。交番ではなく、警察に連絡することもできます。警察官は事件や事故の捜査にあたることだけが仕事ではありません。未然に不幸を防ぐという役割も持っています。したがって、相談すれば、行動を起こしてくれます。
警察官がどのような行動をするかですが、まずは火事になっているかどうかの確認をしてくれます。次に大家さんや管理会社があれば、連絡して部屋に入れるようにし、ヘアアイロンの電源を切ってくれます。ただ、警察官だけで家の中に入ることはできないようです。
ホテルの場合は?
ホテルなどの滞在先でヘアアイロンをつけっぱなしにしたかもしれない場合は、そのホテルのフロントに連絡すれば大丈夫です。そうすれば、ホテルの従業員が部屋に入って確認してくれます。もちろん、電源が入っていれば、切ってくれます。
ホテルではどのような安全問題でも普通24時間体制で対応できるようになっているので、ヘアアイロンのつけっぱなしにも迅速に行動を起こしてもらえます。よほど低レベルなホテルでない限り、安心です。
ヘアアイロンを使うのに適さない場所
ヘアアイロンのつけっぱなしは危険なので、十分注意する必要がありますが、つけっぱなしにしでなくても、普段使う場合に適さない場所もあります。安全面から避けたほうがいい場所というものがあるので、それを解説します。
ベッド
ベッドの上には、マットレス、布団、枕、毛布、掛布団などがあります。それらはとても引火しやすいので、高温になるものはベッドの上で使わないように注意する必要があります。高温になるものはいろいろありますが、ヘアアイロンもその中に含まれるでしょう。
もしヘアアイロンをベッドの上で使っているうちに、寝込んでしまったらどうでしょうか。つけっぱなしでトイレに行ったら。いずれの場合も、大変危ないです。火事になる恐れも十分あります。
ベッドの上で髪の毛をセットしたいという気持ちはわかりますが、安全面を考えてやめるようにしましょう。面倒くさいなどとは言わずに、適切な場所でヘアアイロンを使用するようにしてください。
床の上
ベッドの上でヘアアイロンを使うのがNGなら、床の上ならいいでしょうという人もいるでしょう。確かにフローリングなどの床は丈夫で、ヘアアイロンからすぐには引火しにくそうに思えます。そのこと自体は間違いないのですが、床の上にはほこりや髪の毛が散らばっています。
そのほこりや髪の毛がヘアアイロンの高熱に触れることで、引火する恐れがあります。人が歩けば、そのほこりや髪の毛が舞い上がり、ヘアアイロンのそばに落ちてくることもあります。したがって、床の上は思ったほど安全な場所ではないのです。
床の上と言っても、畳やカーペットの上は問題外です。畳やカーペットにはすぐ引火するので、ヘアアイロンを使用中に直置きしてはいけません。畳やカーペットの上で生活している人は、別な安全な使用場所を探しましょう。
洗面台の上ならいい?
洗面台の上でヘアアイロンを使うのは構いません。洗面台は燃えにくい材質でできているので、すぐに火事ということにはなりません。ただし、洗面台の上にメイク用のティッシュ、コットン、綿棒などを置くと危険になるので、注意しましょう。
またヘアスプレーも引火の恐れがないわけではないので、ヘアアイロン使用中はそばに置かないようにします。このように洗面台の上はヘアアイロン使用に適してはいますが、ほかに燃えやすいものがないか十分気を配りましょう。
机の上は安全?
洗面台の上同様、机の上も安全なヘアアイロンの使用場所です。机の上なら、丈夫で、簡単には火が移りません。ただし、洗面台と同じく、燃えやすいものが近くにないか注意しましょう。
机の上というと、ノート、メモ帳、本。雑誌、手紙などが置いてある場合があります。これらのものは非常に燃えやすいので、ヘアアイロンを使う時は片づけておきます。そのうえで使用するなら、問題ないでしょう。
ヘアアイロンのつけっぱなしによる火事防止策
ヘアアイロンのつけっぱなしがよくないことはもうおわかりになったでしょうが、では火事を防止るにはどうすればいいのでしょうか。その対策を考えてみましょう。ヘアアイロンを購入・使用する場合は、この対策をしっかり頭に入れておきましょう。
自動オフ機能のヘアアイロン
どんなに注意を払っていても、人間にはついうっかりということがあります。つまり電化製品の電源を切り忘れてしまうことはあり得るのです。その場合、ただ電気代がかさむというだけならいいですが、火事になれば大きな被害をこうむります。
そこでおすすめするのが自動オフ機能の付いたヘアアイロンです。うっかり消し忘れても、ヘアアイロン自体が自動的にスイッチを切ってくれます。したがって、新規のヘアアイロンを購入する場合は、この機能があるかどうかチェックしておきましょう。
ただ、すでに持っている古いヘアアイロンの場合や安物の場合は、自動オフ機能が搭載されていないケースもあります。そのようなものを使っている人は人一倍注意する必要があります。
耐熱ホルダーの使用
洗濯機の上の棚などヘアアイロンの収納に適した場所がありますが、ヘアアイロンを置いておく場合には耐熱ホルダーを使用すると、火事の防止策になります。耐熱ホルダーには、耐熱マットや耐熱カバーなどの種類がありますが、いずれも引火を防いでくれます。
机の上でヘアアイロンを使うのは安全だと説明しましたが、ヘアアイロンを直置きすると、机が焦げてしまう恐れもあります。その際は、耐熱マットや耐熱カバーなどを敷いて使うのがおすすめです。
出掛ける前には必ずチェック
これは基本中の基本とも言えるヘアアイロンの火事防止策ですが、出掛ける前には必ず電源を切ったかどうかチェックするように習慣づけておきましょう。いろいろな火事防止策がある中で、これが最も効果的な方法です。
ヘアアイロンをつけっぱなしにすれば、単に電気代がかかるというだけでなく、火事という恐るべき事態が起きる恐れがあるのですから、普段から電源を切ったかどうか自分で確認する癖をつけておくと、案外忘れないものです。
調子が悪い場合は修理か買い替えを
正常な状態のヘアアイロンでもつけっぱなしは危険ですが、調子が悪い、故障しているなどの場合は、つけっぱなしによる危険度がさらに増します。そのようなヘアアイロンは劣化部分から出火する場合があり、火事につながる可能性があります。
したがって、調子が悪い、故障しているという場合は速やかに修理に出すか買い替えるようにしましょう。買い替える場合は、自動オフ機能などが付いた性能のいいものがおすすめです。
ほこりの除去
電源プラグにほこりがたまっていると、コンセントにつないだ場合、出火することがあります。それは普段使っている場合にもあり得ますが、つけっぱなしにして外出した時にも何時間も経たずに起こります。
電源プラグのほこりによる火災を防ぐためにも、時々ほこりの除去や掃除をしておきましょう。それほど頻繁にやる必要はないですが、もしほこりがたまっていることに気づいたら、必ずやってください。
しまう場所を工夫する
洗濯機の棚の上など、ヘアアイロンの保管(収納)方法については後程解説しますが、しまう場所には十分注意しましょう。雑誌や衣類、カーテンなどの燃えやすいものが近くにある場所には、ヘアアイロンをしまわないようにします。
燃えやすいもののそばに置かないだけでも、つけっぱなしによる火事をある程度防げます。これだけで火事まで何時間か稼げる場合があるので、ヘアアイロンの保管場所には気を配りましょう。
コードは巻き付けない
このことについてはすでに触れてありますが、電源コードをヘアアイロンに巻き付けて収納するのはよくありません。ヘアアイロンの熱が電源コードに移って、引火する場合があります。
ヘアアイロンの使用後にスイッチを切っても、余熱で巻き付けたコードから出火する場合がありますが、つけっぱなしの場合は、よりその恐れが高まります。コードを巻き付けて電源を入れたままというケースは少ないでしょうが、万一そうなると、大変危険です。
コードねじらないように注意
ヘアアイロンの電源コードから出火というケースもあります。特にコードを乱暴に扱ったり、ねじったりしている場合は傷みやすく、その傷んだ部分から火が出るケースがあります。そんな状態でつけっぱなしにしておくと、火事の危険性が大変大きくなります。
したがって、普段ヘアアイロンを使う時も使用後もコードは大事に扱い、ねじらないようにしましょう。コードもヘアアイロンの大切な部品であり、扱いには注意が必要です。
ヘアアイロンのつけっぱなしによる電気代
ヘアアイロンのつけっぱなしによる火事も怖いですが、電気代も気になります。どんな電化製品にも当てはまりますが、電気代がいくらなのかは家計に直接響きます。ましてやつけっぱなしで電気代がいくらになるのか非常に重要な問題です。
ヘアアイロンの電気代の計算方法
まずはヘアアイロンの電気代の計算方法から見ておきましょう。電気代の計算式は以下のようになります。消費電力(ワット)÷1000×◯分÷60分×電気料金単価です。電気料金単価は、それぞれの家庭によって違ってきます。
40ワットのヘアアイロンを10分使った場合の電気代を確認しておきましょう。40ワット÷1000×10分÷60分×電気料金単価です。ここでは電気料金単価を22円とします。この電気代の計算式によると、0.14円が電気代となります。
これは10分間40ワットのヘアアイロンを使った場合の電気代なので、何時間もつけっぱなしでは事情が違ってきます。仮に2時間つけっぱなしだとすると、120分となるので、電気代は1.68円となります。
今度は400ワットのヘアアイロンを10分間使ったケースの電気代を見てみましょう。これを電気代の計算式に当てはめると、400ワット÷1000×10分÷60分×電気料金単価が電気代となります。ここでも電気料金単価を22円として、電気代を計算します。
その結果、電気代は1.46円となります。やはり2時間つけっぱなしにした場合の電気代も見てみると、17.52円です。当然のことですがワット数の大きいヘアアイロンを使用したほうが、電気代もかさみます。
ヘアアイロンのワット数について
ヘアアイロンの電気代を計算するうえで大事なワット数ですが、ヘアアイロンの種類によっておよそ20~700ワットまであります。ワット数の大きいものは電子レンジと大体同じ消費電力です。
ワット数の大きいヘアアイロンの場合、高温になるまでの時間が早いです。そのため、急いでいる時などはすぐにヘアセットができて便利です。そのほか、多機能でとても使いやすいという利点があります。
一方、ワット数の小さいヘアアイロンは多機能というわけには行きませんが、通常の機能は備わっています。高温になるまでの時間は少しだけ長くなりますが、どこでも使えるよさがあります。ヘアアイロンを選ぶ場合は、電気代とともにこれらの点にも注意したいものです。
ヘアアイロンの上手な保管方法
ヘアアイロンの保管は意外に難しいかもしれません。余熱の問題もあり、上手に保管しないと、火事の恐れもあります。その保管方法はいろいろ考えられますが、特に洗濯機周りに保管する方法をお教えしましょう。
洗濯機の上に棚を作ると綺麗に収納可能!
洗濯機の上はデッドゾーンとなっていて、うまく利用すればいろいろなものを保管できます。ではどのように洗濯機の上を活用すればいいかですが、棚を設置するのが一番です。棚があれば、ヘアアイロンはもちろん、ほかのものもしまえます。
洗濯機の上に棚を設置する方法ですが、丈夫でシンプルな板を2枚取り付けてみてはいかがでしょうか。これだけで、洗濯機の上が有効利用できます。洗濯機の上に2枚の板を取り付ける場合は、石膏ボード用アンカーを使うといいです。
洗濯機の上に板を取り付けてもいいですが、少し大変かもしれません。そのような時は洗濯機用のラックを準備するといいでしょう。そのうえにヘアアイロンを保管できます。大手通販サイトでもちょうどいい洗濯機用のラックが販売されています。
洗濯機の横に収納という手もある
洗濯機の上にヘアアイロンを保管する方法を紹介しましたが、洗濯機の横でも構いません。洗濯機の横も空きスペースになっていることが多く、ヘアアイロンやドライヤーなどを保管できます。
洗濯機横にヘアアイロンを保管する方法は、S字フックを使うといいです。粘着シールが付いたS字フックを洗濯機の横に取り付けて、ヘアアイロンを吊り下げます。その際、コードを巻き付けないほうがいいので、もう一つS字フックをくっつけて、そこに掛けるといいです。
ヘアアイロンの保管に適したヘアアイロンホルダーという商品がありますが、これを洗濯機の横に取り付けることもできます。このほうがうまく保管できるので、洗濯機横を活用したいと思っている人にはおすすめです。
洗濯機の横にS字フックやヘアアイロンホルダーでヘアアイロンを保管する方法もありますが、洗濯機の横に棚を置いてもいいです。洗濯機の横にスペースがあるご家庭では、これですっきりヘアアイロンが収納できます。
洗濯機の横のスペースと言ってもそれほど広くないでしょうから、棚は細めのものになります。それでもヘアアイロンは大きなものではないので、十分保管ができます。そのほかのものもこれで洗濯機の横に収納できて、整理が付きます。
ヘアアイロンに関する注意点
ヘアアイロンのつけっぱなしと火事の関係についていろいろな観点から検証してみましたが、今度はその扱いにおける注意点を見てみましょう。注意点をしっかり守らないと、ヘアアイロンは危険な家電になる場合があります。
自動オフ機能がついていても油断をしない
自動オフ機能が付いたヘアアイロンのほうが安全なのですが、絶対的なものではありません。したがって、油断は禁物です。その理由ですが、まず自動で電源がオフになるまでの時間にあります。30分くらいのものが多いものの、中には90分もかかるものもあります。
ヘアアイロンをつけっぱなしにしても火事になるまで何時間もかかる場合もありますが、状況によっては早まるケースもあります。そのようなケースでは、自動オフ機能が働くまでに発火してしまうことも考えられます。
また、経年劣化により自動機能がうまく作動しなくなっている場合もあります。そのような場合は、自動オフ機能を頼っても、当てが外れます。以上のように自動オフ機能があるからと言って、絶対に安心できるというわけではないのです。
設定温度にも注意
ヘアアイロンの設定温度により髪のセットの状況も変わってきますが、適温は140℃くらいだと言われています。一方、火事になりにくい設定温度は140~180℃くらいだとされています。つまり、このくらいの温度でヘアアイロンを使っておけば、火事リスクは低くなります。
髪を強く巻きたい場合は、設定温度を高くすることもあるでしょうが、あまり高温にすると火事の危険性が高まります。また、設定温度を高くした場合は、余熱が冷えるのに時間を食うので、使用後も注意が必要です。
使用場所・置き場所に注意
ヘアアイロンの使用場所や保管場所についてはすでに解説してありますが、よく考えて決める必要があります。また、その使用場所や置き場所の近くには燃えやすいメイク用品や文房具などを置かないように十分気を付けなければいけません。
ヘアアイロンの使用場所や置き場所はここにすると決めておくといいでしょう。そうすれば、その周りには燃えやすいものを置かないようになり、火事防止につながります。毎回いい加減に放置しておくと、とても危険です。
出掛ける前のチェックでつけっぱなしはなくなる!
ここまで、ヘアアイロンのつけっぱなしと火事の関係についてさまざまな面から説明をしてみました。ヘアアイロンのつけっぱなしは危険で、火事になる恐れもあります。それを防ぐ方法はいろいろありますが、一番大事なのは出掛ける前に必ずチェックする習慣をつけておくことです。