除光液はマニュキュアを溶かす・剥がすアイテムで代用しよう!
常にネイルをしている人には、あまり無いでしょうが、休日や放課後、アフター5だけでネイルを楽しむ人には、ついマニキュアを落とすのを忘れ、学校や職場に出かけてしまった経験もあるでしょう。そんな時に除光液が無くても慌てず、除光液の代用になるアイテムを知っておけば安心です。
除光液はマニキュアを溶かして落とす方法をとった薬剤ですから、マニキュアを剥がせるアイテム、溶かせるアイテムは、何が代用のアイテムになるのかを探しましょう。
最近では除光液が無くても剥がせるマニキュアもありますが、通常はしっかりと接着するマニキュアを使うでしょう。その普通のマニキュアを落とすための、代用アイテムとはどういうものかを、具体的に挙げてみます。
クレンジングオイル・メイク落としでは代用できない
落とすとか剥がすと言うと、メイク落としやクレンジングオイルを代用できるように感じますが、残念ながらメイク落としとか、クレンジングオイルでは代用になりません。除光液には、かなり強烈な成分が入っていますので、肌には優しくありません。
ネイルは樹脂や油分を落とす成分でないと落ちませんので、肌に優しいメイク落としなどは、ネイルを落とすには効果がなく、代用にはならないのです。しかし、ネイルを落とすには、自宅や学校、職場にある日用品や文具などのアイテムで代用できます。
除光液の成分
ネイルを落とすための除光液の成分とは何でしょう。あまり除光液について、深く考えた事も無いかも知れませんが、いざ除光液が必要なのに除光液が無い時には考えざるを得ません。除光液には、目が痛くなるほど、かなりの臭いもあります。それだけでも強烈な成分ということが分ります。
ただネイルでも、マニキュアは除光液で落とすことが出来ますが、最近流行のジェルネイルは、除光液では不可能です。ですから、今回はマニキュアを落とすための代用アイテムに限ります。ジェルネイルは、専用のライト等が必要ですので、ジェルネイルの落とし方は他のサイトをご覧下さい。
除光液の主成分はアセトン
除光液には、基本アセトンという物質が配合されています。これが臭いの元です。アセトンは、マニキュアの樹脂を溶解します。つまり爪の油分まで取ってしまいますので、爪が白く乾燥した状態になりますから、爪には良くありません。除光液を使った後は必ずケアが必要です。
他にもアセトンを使わない化学物質の、炭酸プロピレンや酢酸エチル、アセトンフリーなどの成分で製造されている除光液もあり、これでお分かりのように、マニキュアを落とす方法が、絶対にアセトンじゃないと落ちないという事では無く、除光液に似た成分であれば、代用は利くのです。
エタノールも入っている
除光液の中には、上記のアセトン以外の成分に、エタノールが入った除光液もあるようです。エタノールと言えば、エチルアルコールの事で、最近では品薄の消毒用アルコールがメジャーです。この事から、マニキュアを落とすには、アルコールが使えるという事も分ります。
消毒液としてエタノールと精水を混ぜて作っている人なら、無水エタノールというのを持っているはずです。この無水エタノールの方がアルコール度は高いですから、代用アイテムにはそちらの方が使えます。
ただ、全ての除光液にエタノールが入っているわけでは無く、逆にエタノールが入った除光液の方が少ないです。エタノールはアセトンと混ざると温度が下がる程度で反応はしませんので、あまり意味のない混合です。それなら、アセトンフリーでエタノールが主の代用アイテムを選ぶ方がいいでしょう。
アセトンフリーの除光液には、アセトンの代わりに酢酸エチルが配合されている事が多く、この成分がマニキュアを溶解する役目を担いますので、それほど怖くはないのですが、強い事は知っておきましょう。
その他爪を守る成分が入っている
除光液には、マニキュアの樹脂を溶かして落とすという働きをしますので、爪に良さそうでないのが分りますが、アセトン以外の有機溶剤には、爪を守る「トリオクタノイン」という成分も入っている除光液があります。
一般的な除光液には含まれています。希に「トリオクタノイン」が無い除光液もありますから確認しましょう。何故この「トリオクタノイン」に拘るかというと、この成分は化粧品にも含まれる安全性の高い成分で、グリセリンとエチルヘキサン酸から作られ、肌に優しい潤いを与える成分だからです。
アセトンの強烈なシンナーのような臭いの成分で樹脂を溶解したあと、トリオクタノインが守ってくれます。また、他にも一般の除光液には、グリセリンという成分も配合されています。これもトリオクタノインと同じように、爪を守る成分です。
グリセリンはよく耳にしますが、昔から馴染みの深い保湿に役立つ成分です。除光液のアセトン入りは、爪に良くないと言われますが、実は爪を守る成分も入っているのです。しかし、アセトン入りの除光液は、強烈な臭いが馴染めない人も多く、臭いの薄いアセトンフリーの除光液が、人気です。
除光液を代用すると爪を痛めるリスクもある
ネイルを落とす時に除光液の代用のアイテムを使って落とすと、代用のアイテムによっては爪を傷めるリスクもあります。剥がすための措置として、削ったりすれば当然爪は傷みます。除光液の代用を選ぶにしても、爪を傷つけては本末転倒ですから、優しい成分を選ぶ事も大切です。
除光液が爪に悪いというイメージを持っている人も多いようですが、上記のように、爪を保護する成分も入っていますので、一概に除光液がいけないという事はありません。代用アイテムを探す方法としては、爪の保護も考えながら選ぶことをおすすめします。
除光液の代用に化粧品を使う方法
では、除光液の代用になるアイテムに相応しい化粧品を使うとします。代用アイテムに相当する化粧品で、メイク落としやクレンジングに関しては、アウトと前記しましたが、他に代用アイテム出来そうなもの化粧品がありました。おしゃれな人は、ひとつは持っているであろう化粧品で代用します。
香水・コロンで代用する
除光液の代用アイテムに化粧品を使う場合には、アルコールの入った香水やコロンを代用します。香水やコロンなら、バッグに偲ばせている人も多いでしょう。自分のバッグに入っていないなら、友人にお願いしてみましょう。職場だと同僚に頼み込む手もあります。
香水やコロンにはアルコールが配合されていますが、香水よりコロンの方が含有量が多いですから、除光液の代用アイテムとしてコロンが使えます。含有量の多さで言うと、オーデコロンよりオードトワレの方が多いですから、持っていればそちらの方がより落とせます。
香水も全く使えないわけではありませんが、含有量が少ないのでたくさん必要になりますから、高価な香水を除光液の代用アイテムにするには、勿体ないでしょう。
マニュキュアを使う
ネイルを落としたいのに除光液が無い時には、マニキュアを使います。マニキュアにマニキュアっておかしな感じですが、使い方は爪に塗り、マニキュアが乾く前にコットンなどで拭き取ると、綺麗に落とす事ができます。
これは、ネイルをしている時に、重ね塗りを乾く前にするとムラになる事がありますが、液体状のマニキュアは、油分が馴染みやすいので他のものにすぐ馴染みます。追いマニキュアというイメージです。
この原理は、油性のものに見られる現象ですので、ビニールのマットに油性マジックが付いた時に、付いた箇所に油性マジックや油性ペンを塗って、乾く前に拭き取ると綺麗に取れるのと同じ原理です。ただ、これは対象物がプラスチックやガラス、ビニールなどのツルっとした物質に限ります。
やすりで削る
マニキュアを落とすのに除光液が無ければ、マニキュアをする女性は、爪のケアを頻繁にする方が多いので、バッグにマニキュアやファイルと言われる爪やすりなどが入っているでしょうから、ファイルで削って落としましょう。最初は粗い面で削り、おおまか取れてきたら細かい面で削ります。
ただ、強く削ると爪にダメージが生じますので、優しく軽く擦る程度でも取れますし、厚く塗ったものなら、時間を掛けてゆっくり落としていけば落とせます。削った後は、爪にクリームやオイルでマッサージをするなど、お手入れを怠らずにする事が、綺麗な爪を維持するのには大切です。
除光液の代用に日用品を使う方法
除光液が無い時の代用アイテムに、日用品を使う方法をいくつか挙げてみます。身近なもので、学校や職場にも揃っているものです。もちろん各家庭にもあるでしょう。除光液ばかりに頼らず、日用品の代用アイテムでネイルを落とす5つの方法です。
歯磨き粉を使う
歯磨き粉の原料には、研磨という磨き粉が入っていますので、歯を白くする効果がありますが、これをマニキュアに使うという方法があり、実はこれでも落とせます。歯磨き粉を爪に少し乗せ、爪を磨くと取れます。磨くものは歯ブラシでもいいですが、布やコットンの方が、爪には優しいです。
歯磨き粉は、重曹が成分に含まれている歯磨き粉の方が、よく落とす事が出来ます。職場でランチの後に使うなど、携帯している人も多いでしょう。学校でも同じです。歯磨き粉は、いくら友人でも借りれないでしょうから、お口のエチケットとして常に持参していると、こんな時にも役立ちます。
お酢・レモン汁を使う
除光液が無くて代用アイテムを利用するのに、お酢とレモンを使う方法があり、お酢だけやレモンだけで無く、お酢とレモンの両方を混ぜると更に効果が上がります。レモンでなくても柑橘系なら何でも可能です。
レモンを搾ってお酢と混ぜ、約10分指を浸して、マニキュアを溶かしますが、浸しているうちに痛みが出るようでしたら、すぐ上げて痛みが取れるまで水で流しましょう。痛みの出る方は、この方法が向いていないという事ですから、他の方法を考えましょう。
酸性は、肌には良いとは言えませんので、体質にも寄りますが、10分までが限度でしょう。2~3分で反応があれば、その時点で指を上げ、水で流しながら剥がしていきます。酸に浸した指はふやけますので、必ずクリームなどでケアを忘れずにしましょう。
お湯を使う
除光液が無くて、代用アイテムを利用するのに、お湯を使う方法もあるのですが、先ほどの柑橘系とお酢のような、刺激はありませんので、お風呂でも可能です。ただ、酸のような溶かすという効果は無く、爪とマニキュアの間にお湯が入って剥がれるという取り方です。
従って、ラメの入ったネイルや、重ね塗りで分厚くなったマニキュアには、すぐには効果が見られません。それを落とそうとすると、かなりの時間が必要ですが、気長にお湯に指を浸けていれば、徐々に柔らかくなり剥がれるでしょう。少し熱めのお湯の方が早いです。
テープを使う
除光液が無くて、代用アイテムで落とす方法に、テープがあります。テープは何でも構いませんが、粘着力の高い方が取れやすいです。取り方は、脱毛テープの要領で、マニキュアを塗った爪にテープを乗せて上から擦り付け、一気に剥がします。
一度で全部剥がれる事もありますし、何度かしないと剥がれないのは、マニキュアの塗り方です。厚いネイルには、強力な粘着テープが必要ですし、ワンカラーの薄いネイルには、セロテープでも剥がせます。爪の為には一度で剥がせる方が、良いでしょう。剥がした後のケアはしっかりしましょう。
水のりを使う
ここまでは、除光液が無くて代用アイテムになるものをいくつか挙げてきましたが、この水のりを使うというのは、マニキュアを塗ったあと、きっと自分が除光液を忘れるだろうと、仮定しての予防策です。困ってからの対処法ではなく、困らないように、先に手を打っておくというものです。
水のりの使い方は、ネイルをしようとマニキュアを準備した時に、まず爪に水のりを塗るのです。水のりが乾いたら、マニキュアを塗っていきましょう。こうすることで、もし除光液を忘れたとしも、軽くお湯に指を付けるだけで簡単に剥がせます。転ばぬ先の杖でした。
除光液の代用に水のりを使うのは、ジェルネイルをされる方ならお分かりでしょうが、ベースコートを塗るのと同じなのです。ジェルネイルでは、まずベースコートを塗ってからジェルネイルを塗り、トップコートで仕上げますので、その工程の最初のベースコートが水のりになります。
除光液の代用にアルコールを使う方法
除光液の代用アイテムにアルコールを使う方法ですが、何故アルコールが代用になるのかというと、除光液の成分にも、アルコールが含まれているからです。マニキュアは基本樹脂です。アルコールは樹脂を溶かす働きがあるため、効果的なのです。
また、アルコールと言えば、ウイスキーやテキーラなど、飲めるアルコールもありますが、実は、その飲めるアルコールでも、アルコール度数が40度以上の高いものなら、マニキュアは落とせます。コットンに十分アルコールを浸して、爪に置いたら10分程度待ち、ゆっくり拭き取ると落ちます。
消毒用アルコールを使う
消毒用のアルコールも除光液の代用アイテムになりますが、今最も注目されている医薬品ですから、最近ではなかなか手に入りにくいでしょう。消毒用アルコールは、手を消毒するために携帯している人は増えているようです。
その貴重な消毒用アルコールを使うのは、少し抵抗があるかも知れませんが、それも除光液の代用アイテムになりますので、覚えておきましょう。無水エタノールと精水を混ぜて消毒用アルコールを作っているなら、精水を混ぜる前の無水エタノールの方が、マニキュアは落ちやすいです。
消臭スプレーを使う
除光液の代用アイテムに消臭スプレーも使えます。こちらにもアルコールが成分に入っているため、コットンなどに染ませて、爪に押し当ててゆっくり拭えば落とす事が可能です。消臭スプレーですから、好きな臭いのものですると、いい香りが残りますので、おすすめです。
ただ、これもアルコールですから、お肌には良くありませんので、必ず後のケアはしておきましょう。いくら香りが良くても、ガサガサの指では色気も何もありません。クリームやオイルで爪と指のケアはしっかりしましょう。
マニキュアの綺麗に落とす方法と注意点
ここまで、除光液が無かった時の対処法として、代用アイテムをいくつか挙げてきましたが、マニキュアを綺麗に落とす方法には、いくつか注意点もあります。その注意点をしっかりと把握して、除光液でも代用アイテムでも綺麗に使えるようにしましょう。
特に、除光液を使う時には、成分にアセトンが入っていますから、換気は必須です。揮発性の高いアセトンは、子どもやペットなどがいる所では、決して使わないようにしましょう。大人でも気分が悪くなる人もいますから、必ず換気をしてから行ないます。ではその他の注意点を見てみましょう。
擦らずに拭き取る
除光液や代用アイテムを使って拭き取る時には、爪を擦らないことです。爪にアルコールを染みこませるような感覚で、コットンなどで押さえて拭うのが大事です。爪も皮膚の一部ですから、優しく丁寧なケアが必要です。
除光液の場合なら、コットンに浸す量を惜しまない事がポイントです。出来るだけ1回で拭い取りたいですから、多めに除光液をコットンに浸して、爪全体を覆うように乗せ、しばらくおいてからゆっくり拭います。決して擦ったりしないように気を付けましょう。
コットンを使う
上記に既に出ていますが、除光液や代用アイテムを使う時には、コットンを使います。無ければティッシュや布でも構いませんが、コットンは清潔ですし、乾燥しにくいですから、使いやすいです。携帯用に除光液に浸したコットンを作っておくのも便利です。
また、除光液の携帯用シートというのも販売されていますので、100円ショップでも手に入りますから、ひとつ持っていると重宝します。1回分ずつ小分けされていて、小さいものですから嵩張らず、ポーチに入れておくと便利です。アセトンリムーバーシートというもので、アセトン入り除光液です。
爪のキワにはネイル用ウッドステックを使う
除光液や代用アイテムでネイルを落としても、爪のキワはなかなか落ちにくいものです。そんなキワまでクリアにするには、ネイル用のウッドスティックがあれば便利です。ウッドスティックは、ネイルをする前に甘皮の処理をしたり、ネイルにストーンを付けたりするのに便利なアイテムです。
もし、ウッドスティックが無ければ、割り箸の端をカッターなどで切っても代用でき、切った端をやすりで整えるとウッドスティックに早変わりします。購入してもAmazonで10本入りが80円と、かなりお手頃ですので、購入しても後々使えますのでおすすめです。
ネイルのお休み期間を設ける
ネイルは爪にかなりの負担を掛けます。マニキュアがアルコールを含み、除光液もアルコールを含むとなると、常にアルコール漬けになります。これでは爪に良い分けがありません。ですから、たまにはネイルのお休み期間を設けましょう。すっぴんの爪でも綺麗に手入れすれば美しいものです。
爪のトラブルは、マニキュアをしているからではなく、マニキュアを落とす工程が間違っているから起きる事もあり、正しい落とし方をしないと、すっぴんの爪でOKと思っていては大変な事になります。ネイルを代用アイテムで落としたとしても、その後のケアが大切です。
ネイルが剥がれているのに放置するのもいけません。剥がれている隙間からバイ菌が入ると化膿します。ネイルを落とした後に保湿をしないと、すっぴんでも爪に艶が出ません。そういう事を踏まえて、ネイルのお休み期間に入る前に、正しいケアの方法で休みに入りましょう。
マニキュアは除光液以外でも綺麗に落ちる
マニキュアは除光液以外でも綺麗に落ちる事をお分かり頂けましたでしょうか。日用品でも食品でも、身近にあるものが代用アイテムになるものです。爪には過酷な除光液を、優しい代用アイテムに替えると、爪にも変化があるかも知れませんのでお試し下さい。