マヨネーズは常温保存で大丈夫かを調査!開封後に放置してしまった場合は?

マヨネーズは常温保存で大丈夫かを調査!開封後に放置してしまった場合は?

常温で販売されているマヨネーズですが、購入後も常温保存で大丈夫なのか、悩んだことはありませんか?この記事では、マヨネーズの常温保存についてはもちろん、開封後にマヨネーズを放置してしまったた場合や、手作りのマヨネーズの保管についてもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.マヨネーズは常温で保存・放置しても大丈夫なの?
  2. 2.そもそも常温とは?
  3. 3.マヨネーズは常温保存しても大丈夫?
  4. 4.マヨネーズは開封後も常温保存できる?
  5. 5.マヨネーズの正しい保存方法
  6. 6.マヨネーズの注意点
  7. 7.マヨネーズを常温保存する場合は保管方法に注意!

マヨネーズは常温で保存・放置しても大丈夫なの?

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店頭では常温で販売されているマヨネーズ。賞味期限も長く設定されているため、まとめ買いする方も多いでしょう。しかし、購入したマヨネーズは、自宅でどのように保管すればいいのでしょうか?

「常温で販売されているのだから、常温保管で構わない」という気持ちもありますが、同じように常温で販売されている卵は冷蔵庫で保管する方が多いでしょう。

「卵を使っているマヨネーズは、やはり常温で保管しない方がいいのでは?」という疑問が浮かぶのも、自然の事です。今回は、そんなマヨネーズの保管方法について、常温で保存や放置をしても大丈夫なのかご紹介していきます。

そもそも常温とは?

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マヨネーズを常温で保管、放置しても大丈夫なのかという疑問を解決する前に、常温とはいったい何度を示しているのかご存知でしょうか?家庭内では季節はもちろん、昼と夜でも気温が異なるため、自宅の気温が常温圏内なのかどうかが知ることが大切になります。

外気温を超えない温度

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JISの名称でお馴染みの日本産業規格では、常温はおおむね15~25度となっており、夏場の室温もちろん、地域によっては冬の室温も常温とはいえなくなってしまうでしょう。しかし、厚生労働省の発表では、常温とは外の気温を超えないものとしています。

そのため夏場は25~30度前後、春と秋、暖房をつけた冬場ならば、15~20度前後を常温と考えていいでしょう。ただし、直射日光に当たる場所には保管しないようにしましょう。

マヨネーズは常温保存しても大丈夫?

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常温とは、外の温度を超えない程度の気温ということが判明しました。続いては、マヨネーズの常温保管は問題ないのかについてみていきましょう。まずは開封前のマヨネーズの常温保管についてご紹介します。

開封前の常温保存での賞味期限

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結論から言えば、開封前のマヨネーズの常温保管は可能です。マヨネーズには卵が使われているため、長期保管のできないイメージがあります。

しかし、マヨネーズのパッケージをよく見てみると、賞味期限は常温保存で一年前後に設定されています。そのため、開封前のマヨネーズの常温保存については、問題なく保存が可能です。

常温保存での賞味期限が長い理由は?

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なぜ開封前のマヨネーズは、保存料など使われていないのに常温保存でもこのように長い賞味期限が設定されているのでしょうか?それは、マヨネーズに使われている材料に秘密があります。マヨネーズの主原料として使われているものは、油、卵、酢、塩などです。

実は油は腐らないのです。腐るためにはカビや菌が必要となりますが、油だけでは通常のカビや菌は活動できないためです。また、酢はご存知の通り強い殺菌効果を持っており、塩も菌の繁殖を抑える効果があります。

油と同じように、お酢や塩も腐らないため、長期保管が可能な食品でもあります。マヨネーズの殺菌力は非常に強く、食中毒の原因菌を24時間でほぼ死滅させるほどです。

このように、強い殺菌力をもつ食品が防腐剤の役割を果たしているため、開封前のマヨネーズの賞味期限が長く、常温保管も可能なのです。

Photo bygeralt

マヨネーズの製造方法は、JASによって厳しく定められています。マヨネーズは元々腐りにくく殺菌力が強い食品を使っているため、あえて保存料などの添加物を使う必要はありません。しかし、JASの規格でマヨネーズに添加物を使うことは禁止されています。

また、卵は卵黄か全卵を使わなければならないという条件もあります。このように厳しいJASの基準をクリアした商品だけが、マヨネーズとして販売することが出来るのです。

実は以前、マヨネーズを作る際にはちみつを使っていたのが原因でマヨネーズとして販売できなくなったマヨネーズが存在します。

しかし、このマヨネーズは消費者の反対署名により、JAS規格が変更され、再びマヨネーズとして販売できるようになったという経緯があります。

マヨネーズは開封後も常温保存できる?

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マヨネーズは強い殺菌力を持つ食材が使われているため、開封前のマヨネーズの常温保管が可能だということが分かりました。

しかし、強い殺菌力を持っているマヨネーズといっても、開封後に常温で放置しても大丈夫なのでしょうか?続いては、開封後のマヨネーズを常温保存で放置できるのかどうか、みていきましょう。

開封後の賞味期限

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意外かも知れませんが、マヨネーズは強い殺菌力があるため、開封後に常温で放置しても問題ありません。

しかし、開封後のマヨネーズの賞味期限は、開封前よりも格段に短くなります。開封後は一ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。しかし、賞味期限とは消費期限と違い、期限を過ぎてしまったら食べられないというものではありません。

ただし、開封後のマヨネーズは酸化が進んでいくため、徐々に風味が損なわれていきます。なるべく早く使い切ってしまう方が良いでしょう。

注意したい分離

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開封後のマヨネーズを常温で放置しても問題はありませんが、それはあくまでもマヨネーズが乳化状態に保たれていることが条件となります。

マヨネーズが分離してしまうと、マヨネーズの持つ殺菌効果が弱まるため、常温で放置しておくと傷んでしまう可能性もあります。実はマヨネーズの乳化状態は、非常に繊細な状態でキープされており、激しい気温差や衝撃で分離してしまうことがあります。

分離しやすい温度

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マヨネーズの分離を防ぐには、分離しやすい温度を知って、分離しない温度での保管が重要となります。マヨネーズは30度以上の高温状態や、0度前後の低温状態で放置してしまうと、マヨネーズが分離してしまう可能性が高まってしまいますので、注意が必要です。

分離しても元に戻せる?

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うっかり高温状態で放置してしまい、分離してしまったマヨネーズは、元に戻すことは出来ないのでしょうか?残念ながら、市販のマヨネーズの場合は一度分離してしまったら、どんなに混ぜ合わせても再び乳化することはありません。

ただし、手作りのマヨネーズが分離してしまった場合は、卵黄を再び加えて混ぜ合わせることで、元に戻すことが可能です。卵黄に含まれる成分が乳化の手助けをしてくれるからです。

マヨネーズの正しい保存方法

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マヨネーズは強い殺菌効果があるため、開封前、開封後に関わらず、常温で保存、放置しても問題ないことが分かりました。

ただし、マヨネーズが分離してしまうと殺菌効果が失われてしまうため、分離しないように保管することが大切です。続いては、開封前、開封後、手作りとそれぞれのマヨネーズにおける正しい保管方法をみていきましょう。

開封前のマヨネーズ

まずは、開封前のマヨネーズの正しい保管方法です。ご紹介したように、開封前のマヨネーズはしっかりと乳化状態が保たれているため、常温状態で放置しておいても問題ありません。

ただし、開封前のマヨネーズでも分離を防ぐため、30度以上になる高温の場所や直射日光の当たる場所、0度近くの極端に冷える場所には置かないようにしましょう。

開封後のマヨネーズ

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続いては、開封後のマヨネーズの正しい保管方法です。開封後のマヨネーズも、開封前のマヨネーズと同じように常温で放置しても問題ありません。

しかし、開封後のマヨネーズは徐々に酸化して風味が失われていくため、開封後一ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。開封後のマヨネーズも分離を防ぐため、高温の場所や極端に低温の場所には置かないようにします。

開封後のマヨネーズを冷蔵庫で保管している方も多いでしょうが、冷蔵庫で冷やし過ぎてしまうとマヨネーズが分離してしまいます。冷蔵室の温度はJIS規格で4度以下となっています。

冷蔵室の場所によって温度差はありますが、5度以下ではマヨネーズが分離する可能性が高いです。冷蔵庫でマヨネーズを保管する場合は、5度以上の設定になっている野菜室での保管がおすすめです。

手作りのマヨネーズ

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最後は、手作りマヨネーズの正しい保管方法です。手作りのマヨネーズの場合は、市販と同じように殺菌効果の高い食材を使用してはいますが、なるべくその日のうちに使い切り、残さないようにするのがおすすめです。

保存したい場合は、しっかりと熱湯消毒したガラス瓶などにいれ蓋をし、野菜室に保管、三日以内には使うようにしましょう。

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市販のマヨネーズと同じような材料を使っていても、手作りのマヨネーズの賞味期限が短いのには理由があります。

一般家庭で作るマヨネーズは、市販のマヨネーズに比べて殺菌効果のあるお酢や塩の分量が少ないことや、調理器具などの消毒が市販品と比べて不十分であることなどが理由です。

また、空気と触れる回数や季節などにも左右されるため、手作りのマヨネーズは保管することは考えず、なるべくその日のうちに使い切ってしまうことがおすすめなのです。

手作りのマヨネーズの作り方

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分離しても卵黄を加えて混ぜることで再び乳化状態になる手作りマヨネーズは、市販のマヨネーズが使い切れない場合や、少しだけマヨネーズを使いたいというときに作り方を覚えておくと便利です。早速、手作りマヨネーズの作り方をご紹介しましょう。

用意する材料は、卵黄一個分、サラダ油100ml~150ml、マスタード小さじ1、穀物酢大さじ1、塩少々です。

サラダ油以外の材料をしっかりと混ぜ合わせたら、サラダ油を数回に分けて加え、そのたびによく混ぜ合わせます。マヨネーズが乳化して、白くもったりとしたら出来上がりです。家にある材料で手早く作ることが可能です。

マヨネーズは野菜の栄養吸収を高める

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賞味期限内に使い切りたくても、ダイエット中だからあまりマヨネーズを使いたくないと考える方もいるかもしれません。しかし、マヨネーズは野菜と一緒に食べることで、より野菜の栄養を吸収できるという研究結果が出ています。

にんじんやほうれん草など、ベータカロテンを含む野菜にマヨネーズを加えた場合、そのまま食べるよりもおよそ七倍の吸収率があるのです。ベータカロテンは、体の中でビタミンAに変わり、生活習慣病の予防や、免疫力を高める働きがあるとされています。

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どうしてマヨネーズによって栄養の吸収率が上がるかというと、野菜は水溶性のビタミンが有名ですが、脂溶性ビタミンも存在するからです。

マヨネーズの油分によって、脂溶性ビタミンが摂取できるのです。もちろんマヨネーズは高カロリーのため、むやみやたらと使うのはおすすめしませんが、野菜との相性はいいため、ドレッシングの代わりとしてもおすすめです。

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マヨネーズの注意点

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殺菌力が強く、開封前も開封後も常温で保管できるマヨネーズですが、適切に保管しなければ分離して殺菌力が落ちてしまいます。

マヨネーズの品質に影響を及ぼす分離についてはご紹介しましたが、マヨネーズには、他にも知っておくべき注意点があります。続いては、そんなマヨネーズ注意点をまとめてご紹介します。

ショッピングバッグへの入れ方に注意

フリー写真素材ぱくたそ

一つ目のマヨネーズの注意点は、買い物バックへの入れ方です。ご紹介したように、マヨネーズは温度が低すぎても高すぎでも、分離してしまいます。スーパーでマヨネーズを購入した際、冷凍食品や保冷剤の近くに入れてしまうと、低温による分離の可能性が高まります。

マヨネーズを買い物バックに入れる際には、冷たいものと近づけずに入れましょう。また、高温になりやすい車内にマヨネーズを放置するのも危険ですので、マヨネーズを買ったらすぐに直射日光の当たらない常温の場所で保管しましょう。

分離・変色したマヨネーズは食べない

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二つ目のマヨネーズの注意点は、分離や変色したマヨネーズは、開封後はもちろん開封前であっても食べないようにしましょう。ご紹介したように、油分と液体の二層に分離してしまったマヨネーズは、殺菌力が落ちて傷んでしまった状態です。

たとえ賞味期限内であったとしても食べない方が良いです。もう一つ、高温の場所に何日も放置してしまったり、直射日光に当たってしまったりした場合に起こりうるのが、マヨネーズの変色です。

茶色く変色してしまったマヨネーズも、品質が損なわれています。こちらも賞味期限内であっても食べるのは控えましょう。その他、いつもと違う変な味がする場合も、食べるのは止めましょう。

マヨネーズを常温保存する場合は保管方法に注意!

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今回は、マヨネーズの常温保管や、開封後に放置してしまった場合についてまとめました。マヨネーズは殺菌力が強く腐りにくい食材を主に使用しているため、開封前でも開封後でも常温で保管が可能です。

しかし、直射日光があたらない常温で保管する必要があります。また、開封後のマヨネーズは酸化が進むため、一ヶ月以内には使い切るようにしましょう。

マヨネーズを保管する時には、分離などの品質劣化を防ぐために適切な温度管理や方法で保管する必要があります。常温は外の気温を超えない程度の温度となっていますが、マヨネーズは30度を超えると分離する恐れがあります。

夏場の保管にはそのまま部屋に放置するのではなく、野菜室や涼しい場所などを利用することもおすすめです。この記事を参考に、正しい方法でマヨネーズを常温保管してください。

如月さち
ライター

如月さち

2人の子供をもつ30代の主婦です。子育てやお金、暮らしの知識などといった生活に密着したものを書くのが得意です。自分の経験を生かした記事で、楽しく生活を送れるお手伝いができたら嬉しいです。

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