図書カードの使い道は本屋さんだけじゃない!?
日本図書普及株式会社から発行されているのが図書カードです。近年、名前とシステムが少し変更になり正式名称は図書カードNEXTという名前になりました。基本的には本と雑誌に使用できるギフトカードですが、それ以外にもあるお得な使い道など、図書カードについてご紹介します。
図書カードとは
図書カードが使えるお店などのご紹介に入る前に、図書カードとは一体どういうカードなのかについてご紹介しましょう。以前は図書券というスタイルでしたが、カードに形が変わり、現在では図書カードNEXTという名前になっています。
本と雑誌のギフトカード
図書カードが誕生したのは1960年ことでした。当時は今のようなカードという形態ではなく、図書券という紙の形でのスタートでした。正式名称である全国共通図書券という名前を憶えているという人も多いのはないでしょうか。
その後、1990年には図書券が図書カードになりました。名前は全国共通図書カードです。磁気式となったことで残りの金額が分かりやすくなるなど、使用する側に大きなメリットのある変更でした。
現在は「図書カードNEXT」に
そして2016年の6月に新たに誕生したのが今現在お店などで多く出回っている図書カードNEXTです。図書カードNEXTはQRコードを利用した図書カードで、2020年の3月時点で全国約8000店のお店で使用することができます。
お店には「図書カードNEXT取扱い店マーク」が貼ってあるほか、図書カードの公式ウェブサイトからでもお店の検索が可能です。
従来の図書カードとの大きな違いは、以前までの図書カードは磁気による情報記録でしたので使用者側では残高の確認ができませんでした。唯一頼りとなったのは、図書カードの上の部分にあったパンチ穴です。これで大体の残高が分かるようになっていただけでした。
それに対して図書カードNEXTは、この記事の後の項目でも触れますが、図書カードの公式ウェブサイトから自分で残高をチェックすることができるようになっています。
また、図書カードNEXTで気を付けたいことは有効期限です。図書券や以前のバージョンの図書カードには有効期限がありませんでしたが、図書カードNEXTは購入日から10年という使用期限があります。
10年という長い期間なので焦って図書カードを使う必要はありませんが、逆にすっかりその存在を忘れてしまうこともありえます。そうならないためにも、図書カードを貰ったらなるべくはやく使ってしまうのがおすすめです。
現在発行されている図書カードNEXTの額面は、500円、1000円、2000円、3000円、5000円、そして10000円となっています。
本屋などで買うことができる図書カードNEXTにはさまざまなデザインがあり、現在は10種類から選ぶことができます。中でも可愛らしいと評判の図書カードNEXTはピーターラビットシリーズ。こちらは4種類あります。
図書カードの書店以外での使い道①使えるお店
ここからご紹介するのは図書カードが使用できるお店についてです。図書カードという名前ですから本屋でしか使い道がないようなイメージを持っている人も多いかもしれせんが、実は本以外にも使えるお店があります。
また、何でも扱っているので便利なコンビニですが、コンビニでは図書カードは使用できるのでしょうか。この辺についても解説をしていきましょう。
ちなみにこれからご紹介するお店ですが、全国のどの支店でも図書カードが使用できるわけではありません。念のために事前にお店まで確認の電話をするか、図書カードの公式ウェブサイトでチェックをするのがおすすめです。
ヨドバシカメラ
まず最初に図書カードが使えるお店はヨドバシカメラです。ヨドバシカメラというと家電量販店として広く知られていますが、実は店舗内には書籍を扱うコーナーもあり、そこで図書カードを使用することができます。
ただ、残念ながら本以外の製品に図書カードを使用することはできません。ヨドバシカメラは全国に店舗が数多くありますが、その中で約25店舗ほどで図書カードの使用が可能です。
ちなみに、ヨドバシカメラと同じような家電量販店であるヤマダ電機でも図書カードが使えるお店もあります。こちらでも本以外には使用できませんが、全国で約30店舗ほどで使用することができます。
TSUTAYA
続いてご紹介するお店はTSUTAYAです。図書カードの公式ウェブサイトから検索してみると約530もの店舗で図書カードが使えるということになっています。
また、TSUTAYAには本以外にもCDや文房具、ゲームなどの製品を扱っているお店がありますが、これらは図書カードで買えるのでしょうか。
その答えは店舗次第ということになります。約530の店舗でどこでも買えるのは本ですが、本以外が買えるかどうかは店舗次第ということになります。よって、本以外の製品を買いたいと考えている場合は事前の電話確認がおすすめです。
都内に住んでいる場合など、行くことのできるTSUTAYAが複数ある時には諦めずに確認をしてみると図書カードのお得な使い方ができるかもしれません。
ヴィレッジヴァンガード
本以外にも雑貨、アパレル、CDなど「遊べる本屋」というのをコンセプトにしている人気店がヴィレッジヴァンガードです。そのヴィレッジヴァンガードも本屋というカテゴリーに入りますから、図書カードを使用することができます。
ヴィレッジヴァンガードは全国展開していますが、その中で図書カードが使用できるのは約320店です。また、本以外にも図書カードが使えるお店がありますが、これも個別に確認しなければなりません。
ヴィレッジヴァンガードのお店によってはアパレルまで図書カードが使えるということもあるようなので、興味がある人は各店舗に問い合わせをしてみてください。
アニメイト
続いてご紹介するお店はアニメイトです。アニメ系の本やグッズを数多く扱っており、アニメファンからは熱い支持を受けている人気店ですが、このお店でも図書カードを使用することができます。アニメイトの中で図書カードが使用できるのは約120店舗です。
また、今までご紹介してきたお店は、基本的には本以外には図書カードを使用することができないお店が多かったですが、アニメイトのお得な点は店内の商品すべての支払いに図書カードを使用することができるという点です。
アニメイトの店内には本や雑誌CDやDVD、アニメ雑貨やゲームなどがありますが、これらが図書カードで支払いができるのです。もちろんフィギュアの支払いも可能ですので、アニメが好きな方にはかなりお得な使い道と言えるでしょう。
大学生協
図書カードが使えるお店として次にご紹介するのは大学生協です。大学の中に設置してある生活協同組合のお店で、大学の授業で使う本はもちろん、漫画なども扱っており、一般の本屋とほぼ同じような雰囲気です。
そしてそんな大学生協でも図書カードを使用することができます。図書カードの公式ウェブサイトによると店舗数は全国で約450店となっています。
コンビニでは使えないの?
図書カードが使えるお店をご紹介してきましたが、最後に触れておきたいのがコンビニです。街中に数多くあり、本以外にもなんでも揃っている便利なコンビニですが、コンビニで図書カードは使用できるのでしょうか。
答えはNOで、残念ながらコンビニでは図書カードの使用はできません。セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどコンビニはどこも図書カードNEXTの加盟店には入っていませんので、例え本を買う時にでも図書カードでの支払いは受け付けていません。
本や雑誌のコーナーを設けているコンビニは多くありますので、コンビニで図書カードを使いたいという声が多いようですが、現在のところは残念ながらコンビニ以外で使用することになります。
ちなみに、コンビニに形態が似ているお店としてスーパーがありますが、本を扱っているスーパーによっては図書カードで支払いができることもあります。ただし、そのようなお店でも本以外に使うことはできません。
また、いくら本を扱っているといっても、古本屋にはコンビニと同じく図書カードNEXTの加盟店がありませんので、残念ながら図書カードを使用することができません。
図書カードの書店以外での使い道②使えるサイト
最近では日常の買い物もオンラインショッピングをよく利用するという人が増えてきています。図書カードをそのようなオンラインショップで利用したいと思った時にどのようなサイトで使用できるのでしょうか。また、本以外にも使用できるのでしょうか。
図書カードが使えるサイト
まずは図書カードの公式ウェブサイトに挙がっているお店をご紹介しましょう。現在、図書カードを使用することのできるウェブサイトは、紀伊國屋書店ウェブストア、Kinoppy、hontoe-hon、そして学参ドットコムの合計4つのウェブサイトとなっています。
大手ショッピングサイトでの使用は?
では、上の項目でご紹介した以外の大手のショッピングサイトでは図書カードの利用はできるのでしょうか。例えば、本の扱いもあるAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングではどうでしょうか。
残念ながら現在のところ、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手のショッピングサイトでは図書カードを使用することができません。
図書カードの書店以外での使い道③使い方
図書カードが使えるお店をご紹介してきましたが、次にご紹介するのは実際にお店で使う時の方法です。図書カードは例えばSuicaやPASMOのように何度もチャージして繰り返し使えるタイプのカードではありません。
予め決められた残高が無くなってしまったらそれで終わりというカードですので、残高が少なくなってきた時には支払いの時に注意が必要です。
基本的な使い方
図書カードの基本的な使い方ですが、なにも難しいことはなく、商品と一緒にレジで図書カードを渡せばお店側で処理をしてもらえます。セルフレジを導入しているお店も増えてきましたが、図書カードには対応していないところが多いので、有人のレジへ行くのがおすすめです。
また、図書カードではおつりは貰うことができません。1000円の図書カードで300円の本を買った場合には、700円のおつりを貰うのではなく図書カードの残高が700円になるだけです。このようにして残高が0円になるまで繰り返し買物をすることができます。
この記事の最初の方でも触れましたが、図書カードNEXTには10年の使用期限があるので注意が必要です。カードの裏面に印字されていますので、支払いの前には念のためにチェックをしておきましょう。
不足分が生じた場合の使い方
チャージ式ではないので残高が0円になるまで使用することになる図書カード。では、買いたい商品が400円なのに図書カードの残高が200円しかないといった、不足分が発生してしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
そのような場合は、不足分を現金やほかの図書カード、電子マネー、クレジットカードなどで支払うことが可能です。ただし、電子マネーやクレジットカードに関してはお店によって使えないこともありますので、事前に確認するのがおすすめです。
図書カードの残高は、図書カードの公式サイトから簡単にチェックすることができます。この際に必要なのは図書カードに記載されているIDとPINです。また、スマートフォンからだと図書カードにあるQRコードから簡単に確認が可能です。
図書カードの便利な使い方としてぜひ知っておきたいのが金額の指定です。例えば、支払いが508円だったとしましょう。この際に財布に8円があるならば、図書カードで500円、現金で8円という支払い方法を取ることも可能です。
本以外の商品も買える?
図書カードに関する疑問で最もよく聞かれるのが、本以外にも使えるのかというものです。図書カードで購入できるものですが、基本的には「出版物」ということになっています。また、図書カードNEXTの加盟店になるためには、新刊本の扱いが必要です。
この条件を満たしたお店で図書カードが使えるということになりますが、この記事でも先の項目でご紹介したようにどの商品に対して図書カードが使えるかというのはお店によるというのが実情です。
アニメイトのようにCDでもフィギュアでも使えるお店もある一方で、本屋に置いてある文房具には使用できないというお店もありますので、お店に行く前に問い合わせてみるというのが一番確実な方法です。
図書カードの書店以外での使い道④その他
本以外にも使い道があるお得な図書カード。オリジナルの図書カードが作れるウェブサイトもありますので、自分のお気に入りの写真やイラストを使用してみるのもおすすめです。ここからは最後に図書カードのその他のお得な使い道についてご紹介しましょう。
現金化する
図書カードのお得な使い道としてご紹介するのは現金化するという方法です。本以外に図書カードが使えるお店があるといっても限られていますが、現金化してしまえば自分の好きなものを買うことができるのでお得です。
現金化するのに一番手軽な方法は金券ショップです。カードへのダメージが大きかったり、PIN番号のスクラッチを削ってしまっている場合は買い取りをしてもらえないこともありますが、お店に行くだけですぐに現金化することができます。
金券ショップよりも現金化率を上げたい場合は、ネットオークションやフリマサイトを利用するのがおすすめです。自分で出品するという手間はありますが、すでに出品経験があるという方だとスムーズに現金化することができます。
最後に現金化としてぜひ検討したいのが周りの人に聞いてみるという方法です。定期的に本を買うという人ならば、額面のまま買い取ってもらえることもあるかもしれませんのでかなりお得です。
図書カードの書店以外でのお得な使い道を試そう!
本以外にも使い道がいろいろある図書カード。加盟店よっては本以外の商品が多いところもあるので、じっくりと見て周ると意外な使い道が見つかるかもしれません。お店によって対応がさまざまな図書カード、事前の確認は忘れずにお得に図書カードを使ってみてください。