マジックテープを復活させる方法を紹介!
服や靴、小物類等、様々な物に付いているマジックテープ。このマジックテープの粘着力がなくなり、くっつかなくなった経験はありませんか。そんな時の為に、マジックテープの復活方法について、裏技と一緒に紹介します。併せて、長持ちさせる方法も紹介しましょう。
マジックテープの粘着力がなくなる原因
マジックテープの粘着力復活方法を知る前に、まずは何故マジックテープの粘着力はなくなってしまうのか、その原因から見ていきましょう。何故粘着力がなくなるかの原因を知ることで、マジックテープの使い方や長持ちさせる為に大事なことに気付きます。
ゴミがついている
マジックテープの粘着力がなくなる一つ目の原因は、マジックテープに付いたゴミです。よくマジックテープに毛玉や糸くずが付いているのを見たことはありませんか。
このゴミは、マジックテープの粘着力には大敵です。そもそも、マジックテープにゴミが溜まってしまうその大きな原因は、洗濯と静電気です。洗濯をしていると、どうしてもいろんな衣類と絡み合う為、自然に周りのゴミをマジックテープの隙間に取り込んでしまいます。
後程、その洗濯時に気を付けるべき点について紹介します。そして、マジックテープは貼ったり剥がしたりする際に静電気が発生しています。この静電気によって吸い寄せられた周りのゴミが、マジックテープに付いてしまい、マジックテープの粘着力の低下を招いています。
劣化によるもの
マジックテープの粘着力がなくなる二つ目の原因は、マジックテープそのものが劣化したことによるものです。劣化の原因は以下の通りです。
マジックテープは、柔らかくループ状若しくは、ニット素材等にも使用されるモヘア状のループ面と、硬いフック面があります。これらがメス、オスとして合わさることでマジックテープはくっつきます。その為、どちらか一方でも劣化しているとくっつかなくなります。
特にループ面は、使っているうちにのびてしまったり、モヘア状の物であれば粘着力が強いという特性が災いして、ゴミが絡みやすくなってしまいます。つまり、何度も何度も貼って剥がしての使用を繰り返すことで劣化を招き、粘着力の低下に繋がっています。
損傷によるもの
マジックテープの粘着力がなくなる三つ目の原因は、マジックテープの損傷です。マジックテープそのものが損傷してしまうと復活は難しいです。
マジックテープのループ面は先程述べた通り、使っていく毎にのびてしまうことがあり、そうして毛羽立つことで、フック面にくっつかなくなります。そして硬いフック面は、本来曲がった突起が並んでいますが、それも使っていく毎に真っすぐになり、引っかからなくなります。
こうしてマジックテープの損傷が起こります。損傷が進んでしまうと、復活させることは難しくなります。しかし、マジックテープを長持ちさせる方法はあります。その方法については後程説明します。長持ちの方法を知り、なるべく長くそのマジックテープを使いましょう。
マジックテープの粘着力を復活させる道具
ではここからは、マジックテープの粘着力を復活させてくれる道具と、その方法について紹介します。マジックテープの粘着力を復活させる道具は、どの家庭にもあるようなものがほとんどです。もし家になくても100均で購入できる物も多数あります。
①歯ブラシで復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる一つ目の道具は、歯ブラシです。歯ブラシは使い古しの物で構いません。なるべく柔らかめの物を用意し、マジックテープの表面をこすりましょう。そうすると、中に入っていたゴミが取れて、粘着力が復活してくれます。
特に、硬いフック面がモヘア状になった物は、歯ブラシを使うとゴミがよく取れます。しかし、マジックテープの奥に入り込んでしまったゴミは、歯ブラシでは取れない可能性があります。その時は別の道具や方法を使って、マジックテープのゴミを取り除きましょう。
②粘着テープで復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる二つ目の道具は、粘着テープです。「コロコロ」という愛称で親しまれ、カーペットや服に付いたちょっとしたホコリを取る時にも便利な粘着クリーナーは、マジックテープの粘着力復活にも一役買ってくれます。
コロコロの強力な接着力でマジックテープの上をコロコロさせれば、マジックテープに付いたゴミが取れ、粘着力が復活します。ただ、しっかりゴミを取り切るには何度もコロコロする必要があります。又、小さいマジックテープの場合は、ガムテープの方がおすすめです。
③毛玉取り器で復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる三つ目の道具は、毛玉取り器です。セーター等の衣類に付いた毛玉を取る毛玉取り器は、100均でも買えるお手軽な道具です。奥まで入り込んだゴミを取ることは難しいですが、表面のみのゴミであれば簡単に取れます。
しっかりゴミを取ろうとして、マジックテープに毛玉取り器を強くあててしまうと、マジックテープのループ面、フック面の繊維を壊してしまいます。そうなれば粘着力の復活は愚か、マジックテープが損傷します。毛玉取り器を使用する際は、優しく軽く使いましょう。
④ドライヤーで復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる四つ目の道具は、ドライヤーです。こちらは100均にはありませんが、ほとんどの家庭にある道具でしょう。
ドライヤーが果たしてくれる役割は、突起部分が伸びてしまったループ面をドライヤーの熱の力で復活させることです。マジックテープはポリエステルでできている為、熱を加えることで柔らかくなり、繊維を自由に変形させることができます。その仕組みを使用します。
まず、マジックテープに付いたゴミを取り、ドライヤーの熱を軽くあてます。この時に強く熱をあててしまうと溶ける恐れがある為、注意しましょう。熱を加えた後、どこか平らな面に熱をあてたマジックテープの面を押し付けます。これでマジックテープが復活します。
⑤ピンセットで復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる五つ目の道具は、ピンセットです。ピンセットを使って、マジックテープに付いたゴミを一つずつ取り除いていくことで、粘着力を復活させます。この方法は少し面倒ですが、マジックテープを傷付ける可能性が低い為、おすすめです。
⑥つまようじで復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる六つ目の道具は、つまようじです。この方法はあくまで応急処置的にはなりますが、つまようじの細さを活かして、指では取ることが難しいような細かいマジックテープのゴミを、すくい取るような形で使いましょう。
⑦キッチン洗剤で復活
マジックテープの粘着力を復活させてくれる七つ目の道具は、キッチン用洗剤です。キッチン用洗剤を使って取る物は、ゴミではありません。
マジックテープは、表面に付いた油脂によっても粘着力を弱めてしまいます。その油脂をキッチン用洗剤を使うことで落とします。マジックテープの表面に少量のキッチン用洗剤を付けて、表面の油脂や汚れも落としましょう。油脂を取ることで、粘着力が復活します。
アイロンを使うのはNG
マジックテープの粘着力を復活させる道具として、アイロンも有名ではありますが、これは間違った道具です。アイロンはドライヤーよりも熱が強く、マジックテープにあててしまうと両方の損傷、故障に繋がりかねません。熱を使っての復活は、ドライヤーに頼りましょう。
マジックテープの粘着力を復活させる裏ワザ
マジックテープの粘着力を復活させてくれる道具と、その方法について紹介してきましたが、ここからはマジックテープの粘着力を復活させる裏ワザ的な方法について紹介します。先程の道具と共に裏ワザも使えれば、マジックテープの粘着力低下も怖くありません。
掃除機を使う
マジックテープの粘着力を復活させる裏ワザの一つ目は、掃除機を使うという裏ワザです。マジックテープに付いたたくさんのゴミを、掃除機で一気に吸います。
しかしこの裏ワザには難点があります。一つは小さなマジックテープには使えないということです。小さいマジックテープのゴミに対して、掃除機を使ってしまうと、マジックテープ毎吸い込んでしまう恐れが大いにあります。大きいマジックテープにのみ使いましょう。
もう一つの難点は、奥まで入り込んだゴミは中々吸いきれないということです。ある程度マジックテープのゴミを吸い取れたら、後は手作業、若しくは先程紹介したような道具を使ってゴミを取らなければいけません。裏ワザではありますが、少し非効率的です。
ペット用ブラシを使う
マジックテープの粘着力を復活させる為の二つ目の裏ワザは、ペット用のブラシを使うという裏ワザです。ペット用ブラシは、ペットに付いたゴミや抜け毛を取る為の道具です。ペットを傷付けることのない優しい道具の為、繊細なマジックテープのごみ取りにも便利と言えます。
但し、ペット用ブラシは金属でできている為、強くやりすぎると表面を傷める恐れがあります。ですが、ペット用ブラシは目が細かく、基本的にはマジックテープのゴミを取るには最適な道具の為、上手く使いこなして、マジックテープの粘着力を復活させましょう。
コームを使う
マジックテープの粘着力を復活させる為の三つ目の裏ワザは、髪の毛をとく時に使うコームを使うという裏ワザです。コームは平べったい物を用意しましょう。この平べったさが、ブラシ以上に細かなゴミを取り除く為のポイントです。奥に入り込んだゴミも簡単に取れます。
マジックテープの粘着力を長持ちさせる方法
粘着力がなくなったマジックテープを、復活させて再び使えるようにすることも大事ですが、できれば復活させる手間を少しでも減らす為に、できるだけマジックテープの粘着力が長持ちしてくれる方が望ましいでしょう。ここからは、マジックテープの粘着力を長持ちさせる方法を紹介します。
洗う時は洗濯ネットに入れる
マジックテープを長持ちさせる一つ目の方法は、マジックテープの付いた物を洗濯する時は、必ず洗濯ネットに入れて洗濯するということです。
マジックテープの面を洗濯ネットに入れず、むき出しの状態で洗濯してしまうと、表面に他の洗濯物の繊維や糸くず等が付着してしまいます。そうすると、粘着力の低下を招いてしまいます。又、マジックテープそのものが、はがれることを防止する為にも、洗濯ネットの使用をおすすめします。
洗濯ネットにマジックテープの物を入れて洗濯する場合は、できるだけマジックテープが付いている部分が内側になるように折り込んで、洗濯ネットに入れます。そうすることで、より他の洗濯物から出るゴミがマジックテープに付着することを防ぐことができます。
くっつけた状態で洗濯する
マジックテープを長持ちさせる二つ目の方法は、マジックテープの付いた物を洗濯する時は、マジックテープをくっつけたままにするということです。
マジックテープがくっついていない状況は、粘着面がむき出し状態だということです。そうすると、他の洗濯物から出るゴミが付着しやすくなってしまいます。これを防ぐ為には、先程の洗濯ネットに入れるという方法と合わせて、マジックテープをくっつけておくことが必要です。
又、マジックテープをくっつけたままにしておくことで、他の衣類にくっつきその衣類をほつれさせたりすつことも回避してくれます。マジックテープの長持ちの為だけではなく、マジックテープと他の洗濯物とを守る為に、マジックテープをくっつけたままの洗濯は実践すべきことと言えます。
又、マジックテープの付いた物を乾燥機に入れることは辞めましょう。乾燥気に入れてしまうと、粘着面の繊維が変形し、粘着力の低下を招く恐れがあります。
先程マジックテープの粘着力を復活させる為に、ドライヤーを使うという方法を紹介しましたが、マジックテープは基本的には熱に弱い製品です。ドライヤーは自分で調整しながら使えますが、乾燥機はある程度の時間、高温の中に閉じ込められてしまう為、避けた方が良いと言えます。
使わない時もくっつけておく
マジックテープを長持ちさせる三つ目の方法は、マジックテープを使わない時も粘着面をくっつけたままの状態にしておくということです。
マジックテープを使わないからと、粘着面をむき出しにしたまま置いておくと、それだけでも周りのゴミやホコリをくっつけてしまう原因になります。又、他の衣服とすれ合う環境下で粘着面をむき出しで置いておくと、他の衣服とすれてまた糸くず等を付けてしまいます。
それだけではなく、他の衣服とすれ合う状況の場合、他の衣服にくっつき、その衣服を傷付けてしまう可能性もあります。ニットやストッキング等柔らかい製品は特にマジックテープがくっつきやすい為、他の衣服を傷付けない為にも、使わない時でもマジックテープはくっつけておきましょう。
油脂がつかないようにする
マジックテープを長持ちさせる四つ目の方法は、マジックテープに油脂を付けないように気を付けることです。先述したように、油脂もマジックテープの敵です。
マジックテープに油脂が付くことで、すべるようになってしまい、粘着力の低下に繋がってしまいます。手で付けたり剥がしたりする際の手に付いていた油分、油分のあるカー用品等を使用する際等、マジックテープに油分が付く機会は頻繁ではなくともよくあることです。
マジックテープへの油脂の付着は、ちょっとした気配りで防ぐこともできる為、マジックテープの長持ちの為に気をつけましょう。もしマジックテープに油分が付いて、粘着力が落ちた場合は、先述したように食器用洗剤を使って、マジックテープの粘着力の復活を試みてください。
マジックテープの寿命と補修・交換方法
マジックテープの粘着力を復活させる方法や、長持ちさせる裏ワザを紹介してきましたが、それらのワザを使っても形ある物はいつか壊れてしまいます。では、マジックテープの壊れてしまう所謂寿命はどれくらいなのでしょうか。壊れた際の補修、交換方法と共に紹介します。
マジックテープの簡単な交換方法
マジックテープは、フックが伸びてしまっていたり、ループが短くなっていたり、粘着力復活の為のどの方法を使ってもゴミが取れないという状況が寿命のサインです。
粘着力復活の為の方法として紹介してきたワザは、一時しのぎにしかすぎません。その為、どんな方法、裏ワザを使ってもゴミが取れない、粘着力も復活しないということであれば、それがマジックテープの寿命であり、交換を要するタイミングが来ていることを示します。
マジックテープの補修や交換は、縫製関係の業者に頼めば対応してもらえますが、身近にあるようなちょっとした物であれば、自分でも簡単に補修、交換することは可能です。ではここからは、寿命が来てしまったマジックテープの補修、交換方法について紹介しましょう。
手芸のりでつける
マジックテープの補修、交換方法の一つ目は、手芸のりを使うという方法です。手芸のりとは、布用のボンドのような物で、簡単に布同士をくっつけてくれます。
粘着力の復活には役立ちませんが、例えばマジックテープが衣類等から本体毎はがれかかっているような状態の時に、この手芸のりを使って補修すればはがれかけたマジックテープを元に戻すことができます。針も糸もいらない為、手芸が苦手な方でも簡単に補修可能です。
ただ、手芸のりは水溶性の物が多く、洗濯するとせっかく貼った物がはがれてしまうということがあります。それを防ぐ為に、購入の際には洗濯ができる性質の物かしっかり確認しましょう。手芸のりは手芸用品店だけではなく、100均でも販売されている為、誰でも簡単に購入できます。
のり付きマジックテープを使用する
マジックテープの補修、交換方法の二つ目は、のり付きのマジックテープを使用するということです。こちらも手芸が苦手な方におすすめの方法です。
マジックテープにのりが付いているこの製品は、寿命がきたマジックテープを取り除いた後、粘着シールになっているのりの面を貼りたい部分に付けるだけで交換ができます。又、交換だけではなく、これまではマジックテープが付いていなかった箇所にも簡単に貼付けることが可能です。
但し、こののり付きのマジックテープは少々マジックテープそのものの粘着力が弱い傾向にある為、注意が必要です。同じように針も糸もいらずに交換ができる、アイロンで接着するタイプのマジックテープはのりタイプの物よりも強度が期待できる為、貼付ける物によって使い分けてください。
のり付きのマジックテープも、アイロン接着の物もどちらも100均で購入可能です。その為、マジックテープの補修、交換だけではなく、小物等を制作する際にも、手軽に使うことができます。又100均以外では、強度の強い、のり付き、アイロン接着のマジックテープもあります。
一時補修には安全ピンが◎
三つ目のマジックテープの補修、交換方法で使う物は、安全ピンです。安全ピンも粘着力の復活には役立ちませんが、マジックテープがはがれた際には役立ちます。
マジックテープが、付いていた衣類等からはがれてしまった場合、一時的に安全ピンで留めておくことで応急処置ができます。家にいる間は手芸のりを使ったり、衣類であれば最悪着替えてしまえば済みます。しかし、困るのは出かけている時のマジックテープのはがれです。
応急処置の為、帰宅後は手芸のりで補修したり、付け替える等して対処しなければいけません。しかし、はがれかけたままでもし全体的にはがれて、落ちてなくなってしまえば補修の手間が更にかかってしまいます。安全ピンであれば、鞄に入れていても邪魔にならない為、持っておきましょう。
ミシンや手縫いで縫う
マジックテープの補修、交換方法で1番メジャーな方法は、自分でミシンを使ったり、手縫いで縫って補修、交換してしまうという方法です。
手芸が苦手な方は、手芸のりやのり付き若しくはアイロン接着のマジックテープを使っても構いませんが、縫うことは1番強度も保障される為、おすすめです。交換の際にマジックテープを取外す際は、マジックテープを付けている糸を根元から切り、引っ張らないように注意しながら取ります。
そして縫って取り付ける際には、マジックテープのフック面、ループ面の位置等をしっかり確認しながら縫っていきます。小物や少し縫いにくい形状の物は手縫いで、それ以外はミシンで縫いましょう。ハンディミシンという安価でコンパクトなミシンもある為、是非活用してください。
粘着力がなくなったマジックテープを復活させよう!
粘着力がなくなってしまったマジックテープは、紹介した方法や裏ワザを使えば、簡単に復活、又手芸が苦手な方でも簡単に補修や交換ができます。マジックテープが使えなくなっただけでその物を簡単に捨ててしまうのではなく、少しでも長持ちして使っていく方法を考えましょう。