シールのキレイな剥がし方が知りたい!
新しく何かを買ってきたとき、その商品に直接ラベルやシールなどが貼られていることがあります。例えば、食器や小物などを買い、楽しみに家に帰ってよく見てみると、商品に直接、製造メーカーの問合せ先などが書かれているシールが貼られていることがあります。
また、お子さんがまだ小さなご家庭では、雑誌やお菓子などのおまけでついてきたシールが、いつの間にか家具などに貼られてしまっていることがあります。
これらのシールをいざ剥がそうとしたとき、簡単・キレイに剥がせれば良いのですが、残念ながらたいていの場合、この様なシールはキレイに剥がれてくれないものです。
シールや値札、最近ではECサイトで商品を注文することも増えてきたので、荷札を剥がしたいと思う機会も増えました。これらのシールは、剥がす途中でシールが破れてしまうこともありイライラさせられます。
ECサイトでレアな商品を頼んだ場合など、貼られてから時間が経ってしまったシールを剥がさなければならないような場合もあります。これらの商品では、シールの接着剤が硬化してしまっていて、なかなか剥がすことができず、最悪の場合は接着剤だけが残って汚くなってしまうこともあります。
今回は、そんな悩みの種になっている「シールの剥がし方」について、専用のスプレーを使わないキレイな剥がし方や、シール剥がしに適した便利なグッズを紹介します。これらの知識を使って、簡単にキレイにシールのベタベタを剥がす方法を覚えておきましょう。
厄介なシール剥がしの悩み
シールの剥がし方に悩んだことのある方は非常に多い状況ですが、そもそもシールはなぜ剥がれなくなってしまうのでしょうか。この厄介なシール剥がしの悩みについて、少し詳細に分析してみましょう。シールの剥がし方を知るには、まずシールのことを詳しく知りましょう。
なかなか剥がれない
「シール剥がしの悩み」で多いのが、なかなか剥がれないということです。これにはいくつかの要因が考えられます。そのどれに当てはまるのかによって、シールがなかなか剥がれないということが発生してしまうのです。
シールにも、剥がしやすいシールと剥がれにくいシールがあります。安価な食器や小物に貼られているシール(バーコード)、子供向けのキャラクターステッカーなどはなかなか剥がれず、剥がれてもシールのベタベタが残ってしまう厄介なシールだといえます。
逆に、プラスチック製品などに貼られているシールなどは、手で剥がしても簡単に、跡も残らずにキレイに剥がれる物もあります。この違いはいったいどこから来るのでしょうか?
最も厄介なシールは剥がし方が難しいシールで、剥がれにくくて跡も残りやすいシールです。このようなタイプのシールはなぜ剥がれにくいのでしょうか。
まず考えられるのが、こういった類の剥がれにくいシールは、そもそも剥がすことを前提に作っていないということが想像されます。シール剥がしに苦労するシールの代表として、安価な商品のシールを例に出しました。
単純にシールについている接着剤にもコストがかかってます。解りやすく解説すると、シール剥がしが難しい接着剤は安く仕入れることができますが、シール剥がしが簡単な「再剥離タイプ」の接着剤はそれよりも仕入れにお金がかかってしまいます。
安価な商品にシール剥がしが難しい商品が多いのは、その価格で商品を販売するために、コストをできる限り抑えなければいけないという事情もあるのではないでしょうか。
もう1つ考えられる理由としては、製造者にとって剥がれては困る情報が書かれたシールに、強力な接着剤を使っているという可能性です。
使用上の注意点、問合せ先などが書かれたシールは、製造者として剥がれては困ります。また、購入者に剥がしても欲しくない。そのため、シール剥がしが難しい接着剤を使って防止しているということです。
これらのシールは、簡単・キレイに剥がれにくいの当然かもしれません。しかし、大事に家具などに子供が貼ってしまったしまったシールはキレイに剥がしたいものです。正しいシールの剥がし方、コツはこの後しっかり解説していきますので、ご安心ください。
ベタベタが残る
「シール剥がしの悩み」と言えば、シールそのものは何とか剥がしたものの、剥がした後にシールのベタベタが残ってしまうこと。これも、ほとんどの方が1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
先ほどの説明と重複する部分がありますが、シール裏面には粘着剤が塗られています。この粘着剤は文字通り粘性があります。例えばシールをタンスの側面に貼ってしまった場合、シールをタンスに貼った際、粘着剤が液体のように貼る場所の凸凹を埋めていきます。
シールの粘着剤が凸凹を埋めることで、タンスの側面素材と接近することになるのです。この粘着剤は、粘性だけでなく弾性もある為、流れ落ちることはありません。簡単には乾燥もしません。そのため、シールはタンスに貼り付いた状態を長期間維持することができるのです。
シールを貼ってからの日が浅ければ、粘性や弾性が維持されているので引っ張って剥がすこともできます。しかし時間の経過とともに、粘着剤が熱や紫外線の影響を受けることで、徐々に粘性や弾性を失い、流動化することでベタベタになってしまうのです。
シールの跡が残る
「シール剥がしの悩み」として、これも多くの方が経験した悩みとして「シールを剥がした後、剥がしたシールの跡が残ってしまう」ことが挙げられます。
先ほどの、ベタベタが残る状態からさらに時間が経過すると、粘着剤は固形化してしまいます。ガチガチに固まってしまったシールは簡単に剥がれないだけでなく、硬化した粘着剤が残ってしまい、シールの形に跡が残ってしまうという事象が発生してしまうのです。
シールの簡単な剥がし方
買ってきた商品に貼られているシールがキレイに剥がれない理由を説明してきましたが、剥がれない理由がどうあれ、安かろうと高かろうと、せっかく購入した商品にシールが残ってしまったり、ベタベタが残ってしまうのは何としても解消したいものです。
また、微妙にシールが残ってしまったり、ベタベタが残ってしまった時に爪や爪楊枝などで擦ってしまい、商品そのものに傷がついてしまうことも避けたいものです。
専用のスプレーなども売られていますが、どうしても剥がれない場合は専用スプレーを使うのも良いですが、家庭にあるものでも剥がすことができるのです。
シールやベタベタ残りなど、無理に擦ってもキレイに取り切れないことも多いのシールの剥がし方をいくつか紹介していきます。簡単でキレイにベタベタやシール残りを剥がす剥がし方を紹介しますので、是非覚えて試してみてください。
まず、特別なアイテムを使わずにシール剥がしを行う、基本の方法を紹介します。先ほど、シールの粘着剤の仕組みを紹介しましたが、表面の紙部分と裏面の粘着剤の両方を一緒に剥がすのが基本の剥がし方になります。
ご経験のある方も多いかもしれませんが、粘度が残っている状態では、粘着剤がシールが貼られている面の凸凹に入り込んでいますので、勢いよく剥がしてしまうと表面だけが剥がれて粘着剤が残ってしまいます。シール剥がしの鉄則は、ゆっくりじわじわ剥がすのがキレイに剥がすコツです。
ただし、ゆっくり剥がしてもきれいにシールが剥がれないことがあります。粘着力が強いシールの場合は特に剥がれないことが多くあります。
そのような場合の剥がし方として、何らかのアイテムを使い、密着部分にスキ間を作るとシールが剥がれ易くなりますので、具体的な剥がし方を紹介します。
ドライヤーを使ったシール剥がし
『シールの剥がし方のコツ①』は、熱を使って粘着性を弱める方法で、使うアイテムは『ドライヤー』です。粘着剤は加熱すると粘着性が落ちます。この特性に対しドライヤーを使った剥がし方を紹介しましょう。
ドライヤーを使ったシールの剥がし方はとても簡単です。剥がしたいシールをドライヤーで直接温め、ゆっくりじわじわ剥がすだけです。シールの一部分(角や端など)を少し爪などで剥がし、その部分からドライヤーで温めていくのがキレイに剥がすコツです。
この剥がし方でシールを剥がすと、シール跡が残ることはほとんどありません。しかし注意点としては、剥がしたいシールが貼られている対象物が熱に弱い物だった場合、この方法を使ってはいけません。熱によって対象が変色してしまう場合があります。
一方、この剥がし方が有効なのが金属です。金属は熱に強いので問題ありませんが、いずれにせよシールを温めすぎてしまうことは避けましょう。温めすぎて粘着剤が溶け始めると、逆に剥がれにくくなってしまいます。少し剥がれ始めたら冷まし、ゆっくり剥がしていきましょう。
中性洗剤を使ったシール剥がし
『シールの剥がし方のコツ②』は、シールの表面が紙製のシールの場合に有効な剥がし方です。仮にドライヤーを使った剥がし方を使えない素材であっても対応可能です。それは『台所用洗剤(中性洗剤)』を使った剥がし方です。
こちらも手順は簡単で、剥がしたいシールに台所用洗剤をたっぷりかけます。洗剤をかけたらラップでしっかりシール部分を覆って約15分放置してください。15分経過後、先ほど説明した剥がし方のコツ(ゆっくり)に沿ってシールを剥がします。残った洗剤をしっかり拭いて完成です。
なぜ台所用洗剤が有効かというと、台所用洗剤に含まれている界面活性剤(かいめんかっせいざい)が、シールの粘着剤とシールが貼られた素材の間にスキマを生み出し、シールをはがれやすくしてくれるのです。この方法も簡単でキレイに剥がせますが、洗剤の拭きあげがやや手間にはなります。
除光液を使ったシール剥がし
『シールの剥がし方のコツ③』は、『除光液』を使ったシールの剥がし方です。除光液の使い方は先ほどの台所用洗剤よりも少しだけ簡単です。剥がしたいシールに除光液を塗るところまでは台所用洗剤と同じです。
除光液の場合はラップで覆う必要はなく、単に時間を置くだけでOKです。時間をおいたら剥がし方のコツを思い出し、ゆっくりシールを剥がしていけばキレイに剥がれます。
キレイに剥がれるのですが、注意点は除光液のにおいの強さです。また、剥がしたいシールを貼っている素材がプラスチックの場合、除光液がプラスチックを溶かしてしまうので使えない点には注意しましょう。
セスキ炭酸ソーダを使ったシール剥がし
『シールの剥がし方のコツ④』は、『セスキ炭酸ソーダ』を使ったシール剥がしの方法です。そもそもセスキ炭酸ソーダはご存知でしょうか。セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで出来ている「アルカリ剤」で、環境負荷が低いのが特徴です。
さてこの方法は、他の方法よりも用意するものがやや多くなっています。用意するのは『セスキ炭酸ソーダ』と『スプレー容器』『ラップ』『タオル』の4点です。
(手順1)水500mlとセスキ炭酸ソーダ(小さじ1)を混ぜてスプレー容器に入れ、シールにたっぷり吹きかけて浸透させます。(手順2)シールをラップで覆い、30分程放置する。
(手順3)剥がし方のコツのとおり、ゆっくりじわじわとシールを剥がす。(手順4)剥がした後に、薄い膜が残ってしまった場合は、タオルを水で濡らして強めに擦る。
セスキ炭酸ソーダは、地球に優しいナチュラルクリーニング洗剤として注目を集めています。台所用洗剤で剥がした後はどうしても洗剤のベタベタが残っている気がしますし、除光液はニオイが気になります。この剥がし方であれば、化学物質を使わずキレイにシールを剥がせるので安心です。
シールのベタベタのキレイな剥がし方
先ほど紹介したシールの剥がし方をして、完全にキレイにシールが取り切れた場合は問題ありませんが、たまにそれでもシールのベタベタが残ってしまうことがります。
また、剥がせるだろうと思って「ゆっくりじわじわ」シールを剥がしたとしても、やってみたらキレイに剥がすことができずにシール跡やベタベタが残ってしまうことも想定されます。では、ベタベタが残ってしまった時の対処法『ベタベタ残りの剥がし方のコツ』を紹介します。
セロテープを使ったシール剥がし
『ベタベタ残りの剥がし方のコツ①』は、粘着には粘着を使って対抗。「セロテープ」を使った剥がし方です。セロテープの粘着面を外に向けて輪っかにして指に通してペタペタする剥がし方です。
セロテープを、ベタベタしているところにつけたり離したりするだけの簡単な剥がし方。コツは、間をおかずにペタペタすることです。ベタベタ汚れがセロテープにくっついてキレイになります。
セロテープの粘着力は弱いので、ベタベタ残りの状態によっては全て取り切れないことがあります。セロテープをたくさん使えば取り切れるのですが、あまりにとれない場合にはガムテープを組合わせるのがコツ。ガムテープは粘着力が強すぎることがあるので、対象で判断してください。
消しゴムを使ったシール剥がし
『ベタベタ残りの剥がし方のコツ②』は物理的な方法ですが、『消しゴム』で擦る剥がし方です。ベタベタ残りの面積が広いと、かなりの量の消しゴムを使うことになってしまいます。
消しゴムで擦り続けるのも意外に疲れるのと、カスの処理が面倒というデメリットもあります。値札シールなどの小さくて粘着力の強いシールのベタベタを取るのに適しています。
なお、シールが貼られている素材によっては、消しゴムで擦り続けることで素材の色が落ちてしまったり、擦った跡が残ってしまったりすることがあるので注意してください。
KURE5-56を使ったシール剥がし
『ベタベタ残りの剥がし方のコツ③』は古くから愛され続ける潤滑剤「KURE/CRC5-56」スプレーを使ってベタベタ残りを剥がす方法です。「KURE/CRC5-56」スプレーは言わずと知れた「クレ556」スプレーのことで、これを使うと、ベタベタ残りを簡単にキレイに剥がすことができるのです。
ベタベタ残りの原因は粘着剤ですが、この粘着剤を「クレ556」スプレーで溶かして取るということです。ベタベタした部分に直接「クレ556」スプレーを拭きかけて20分程度放置します。
その後、雑巾などで拭き取れば完了です。この工程はシール剥がし専用剤を使ってシールを剥がす場合とほぼ同じ工程で簡単です。
ただし「クレ556」スプレーを使った場合には注意点があります。「クレ556」スプレーを使った場合、粘着剤は溶けてゼリー状になります。このとき粘着力が多少残った状態になっているので、最後の拭き取りに注意が必要になります。
粘着力が残った状態で拭くことになりますので、場合によっては粘着剤を拭きながら広げてしまう恐れがあるのです。一箇所に寄せて集めるイメージで拭きとるのがコツ。雑巾は、一度使った面は使わないようにし、折りたたみ、裏返しながらきれいな面で拭くのがコツです。
マジックリンを使ったシール剥がし
『ベタベタ残りの剥がし方のコツ④』は、これもどの家庭でも1度は使ったことがあるであろう洗剤「マジックリン」スプレーを使ってベタベタを剥がす方法です。
台所用洗剤を紹介した際にも解説に登場しましたが、界面活性剤には粘着剤とシールの貼付け面の隙間に浸透していく効果があります。また、粘着剤は酸性であることが多いので、アルカリ性洗剤を使うと粘着効果が低減する効果があります。
マジックリンスプレーを使った剥がし方を紹介しているのは、マジックリンスプレーにも界面活性剤が入っていて、更にはアルカリ性であるからです。マジックリンスプレーにも種類がありますが、コンロや換気扇などの油汚れ用のタイプがおすすめ。
それでは、マジックリンスプレーを使った「ベタベタ残りの剥がし方」を具体的に紹介しましょう。用意する物は「マジックリンスプレー」と「スポンジ」だけです。
(手順1)ベタベタ部分にマジックリンスプレーをかける。粘着が強い場合はしばらく放置してください。(手順2)スポンジであまり力を入れずに円を描くように擦ります。粘着剤が溶けて落ちます。
最後は、マジックリンスプレー残りが気になる場合は濡らした雑巾等で拭きあげて、洗剤の成分を拭き取ってください。この方法も簡単でキレイにベタベタ残りを剥がすことができます。
劣化したガムテープ汚れの剥がし方
ここまではシールの剥がし方のコツ、剥がした後に残ってしまったベタベタの剥がし方のコツを紹介してきました。この2つのコツで、大部分のシールには対抗できるのですが、シールとは違い、それでもキレイに落としきれない汚れがあります。
それが劣化したガムテープの汚れです。ガムテープはいわゆるシールとは違うかもしれませんが、粘着質が貼付け面に残ってしまうという問題は同種のものです。
ガムテープの粘着質は通常のシールよりも強いことが多く、更に厄介なのが、時間の経過とともに汚れの質が変化していくことです。最初はやわらかくベタベタしていますが、その後硬くなり、最後は粉のように変化していきます。
ベタベタの段階であれば先ほどの剥がし方で対応できるのですが、それ以降はシール剥がしスプレーを使っても落ちないことがある程です。
硬くなってしまった汚れにはサンドペーパー
そのような厄介なガムテープの粘着質残りに対しては、物理的な解決手段で対抗するのが近道です。粘着質汚れが硬くなってきてしまったら、ホームセンターや100均などでサンドペーパーを購入し、サンドペーパーで汚れを削ってキレイにしましょう。
サンドペーパー(紙やすり)には番手があり、数字が小さいほど目が粗くなっています。大まかに削りたい場合は40~100番、工作の仕上げ等に使われることが多いのが120~240番(そうは言ってもやや粗目です)、ある程度の滑らかさを持った仕上がりになるのが280~400番。
更に細かい目の紙やすりは1000~2000番までありますが、今回の場合は粗目の240番と、やや細かい目の400番を使い分ければ大抵の汚れに対応できます。
サンドペーパーでの剥がし方のコツ
それではサンドペーパーを使った『ガムテープのベタベタ残りの剥がし方』を紹介しましょう。サンドペーパーは直接手で持つのではなく、木材など持ちやすい大きさの物に巻いて使うのがおすすめです。
ある程度の面を均一に削ることができるからです。作業は簡単で、この木材等に巻いたサンドペーパーで汚れをこするのみです。汚れが分厚くなっていれば粗目の240番、薄く残っている程度であれば400番と、汚れに応じてサンドペーパーを使い分けるのがコツです。
汚れのついている素材をキズつけないように削っていただき、仕上げは研磨剤でみがいてください。木材に付いたシールを削る場合など、塗装も一緒に削ってしまうことがあるので慎重に削ってください。
キレイに剥がれないシールの剥がし方とは?
ここまでは簡単で、キレイにシールを剥がす方法を紹介してきました。ここからは少し趣向を変えて、キレイに剥がれないシール剥がしの方法を紹介しましょう。
なぜわざわざ剥がれにくい剥がし方を紹介するかというと、インターネットでシールの剥がし方を検索すると、比較的たくさんこれらの剥がし方が紹介されているからです。
インターネットで紹介されているからといって、必ずしもキレイに剥がせるとは限りませんので、これから紹介する方法を試すくらいなら、これまで紹介してきた剥がし方にチャレンジすることをおすすめします。
お酢を使った剥がし方
最初の『キレイに剥がれないシールの剥がし方』は『お酢』を使ったシール剥がしです。実際にやってみた手順とともに、結果を紹介していきましょう。
用意したのは、『お酢』『ラップ』『雑巾』です。先ほどの台所用洗剤やマジックリンと同様の準備物です。手順も基本は同じで、(手順1)シールにお酢を垂らしラップをかけます。お酢の匂いが気になるときは、水で薄めたお酢でも構いません。その場合は水:お酢=1:2を目安にしてください。
(手順2)10分ほど放置します。台所用洗剤やマジックリン同様、待つことが大切です。(手順3)シールを、ゆっくりじっくり剥がしていきます。ヘラを使うのがおすすめです。(手順4)雑巾でお酢と、残っているベタベタを拭き取ります。
お酢を使ってシール剥がしを行いましたが、シールの紙の部分はキレイに剥がれたものの、剥がした後にベタベタが残ってしまいました。お酢のニオイが気になる点も考慮すると、他の方法を採用した方が良いかもしれません。
歯磨き粉を使った剥がし方
続いての『キレイに剥がれないシールの剥がし方』は『歯磨き粉』を使った方法です。歯磨き粉には研磨剤が含まれていることから、シールやベタベタも剥がれそうなイメージがあることから、インターネットでもよく紹介されています。
今回用意したのは、『歯磨き粉』『ヘラ』『雑巾』『ゴム手袋』です。準備した物も意外に多くなってしまいました。では手順と結果について紹介しましょう。
(手順1)シールに直接歯磨き粉を塗りこみます。歯磨き粉で手がベタベタになるので、ゴム手袋をしておきましょう。気にならない方は素手でもOKです。準備物も1つ減ります。(手順2)他の方法と同じく待ちます。時間は10分ほどです。
(手順3)ヘラでシールを剥がします。ゆっくりじっくりが基本です。(手順4)濡らした雑巾で歯磨き粉を拭き取ります。(手順5)今回は、お酢と同じようにベタベタが残ってしまいましたので、ベタベタを消しゴムで擦って剥がして完了です。
お酢を使った剥がし方同様、他の剥がし方に比べるとあまりキレイに剥がすことは出来ませんでした。あまりおすすめはできない方法で、他の方法をおすすめします。
ハンドクリームを使った剥がし方
『キレイに剥がれないシールの剥がし方』最後の1つは『ハンドクリーム』を使った剥がし方です。インターネットで調べると必ず出てくる剥がし方です。実際に試したことが無い方は、効果があると思っていた方も多いのではないでしょうか。
『ハンドクリーム』を使った剥がし方で、用意するのは『ハンドクリーム』だけです。手順も簡単で(手順1)シールにハンドクリームを塗ります。ここではハンドクリームをケチらずに、たっぷり塗りこむようにします。
(手順2)10分程待ちます。(手順3)ゆっくりじっくり剥がします。以上で全ての工程が完了です。インターネットで見た内容では、時間を置いて剥がすとキレイに剥がれると書いてあったのですが、残念ながら今回はキレイに剥がすことができませんでした。
3つの方法を試してみましたが、思うような結果は得られませんでした。シールの状態や貼られている対象物、使う歯磨き粉やハンドクリームの違いによって結果も変わってくる可能性もありますが、今回紹介した剥がし方も家庭にある物で出来ますので、そちらをおすすめします。
あると便利な専用のシール剥がしグッズ
ここまでは、ご家庭で常に使っているようなアイテムを使って、キレイにシールを剥がす方法を紹介してきました。これらの方法を試していただくと、比較的高い確率でシールをキレイに剥がすことができます。
しかし、それでもキレイにならなかったシール残り、シール剥がしに失敗してそのままの状態になっているシール残り、またはガムテープの剥がし残しなど、時間が経てば経つほど、残ってしまった汚れは落ちにくくなってしまいます。
そこで最後の手段として活躍するのが、市販の「シール剥がし」です。しかしお店に行くとたくさんのシール剥がしが売られていますので、どのシール剥がしを選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。
とにかく強力なシール剥がしを求めて購入したところ、シール剥がしが強力すぎてシールが貼ってあったプラスチックが変形してしまった、という話も耳にすることがあります。
そこで最後に、簡単でシールをキレイに剥がすことの出来る、市販のシール剥がしを紹介します。諦めてしまっていたシール残りがある方は、簡単にキレイにすることができるアイテムで汚れを取り除いてしまいましょう。
AZ 超強力ラベルはがし 雷神
まずは『AZ/雷神』です。350円前後で購入可能な、お財布に優しくシールに強い超強力ハケタイプのシール剥がしです。雷神は有機溶剤系のシール剥がしで、ラベルの上からハケで塗るだけで、簡単キレイにシールを剥がすことができます(写真はスプレータイプ)。
ガラス、金属、革など幅広く使用可能です。ハケ塗りタイプの場合はスプレータイプと違い、シール剥がし液をムダにすることが少ない点も経済的。超強力タイプで、今まで諦めていた頑固なシール跡、ベタベタもキレイにしてくれるおすすめのシール剥がしです。
LOCTITE 強力粘着剤はがし
続いては『LOCTITE/強力粘着剤はがし220ml』です。接着剤を知り尽くしたLOCTITE(ロックタイト)の泡タイプ強力粘着剤はがしです。泡なのでタレにくく、強力なシール剥がし液がシールに密着して剥がれやすくします。専用ヘラがついたおすすめのシール剥がしです。
スプレータイプは液ダレが心配、という方にも安心の泡タイプです。有機溶剤系の洗浄液なので、プラスチックなどの柔らかい素材への使用は避けましょう。
3M スプレー クリーナー30
最後は『3M/クリーナー30』です。クリーナー30は、主成分に天然の柑橘系由来リモネンを使用。他の有機溶剤系シール剥がしのような独特な臭いがせず、柑橘系の香りでさわやかに香るのが特徴です。
天然由来洗浄成分を使っているので、油汚れ、落書き、たばこのヤニ、床の黒ずみなど、シール以外の様々な用途に使用することができるのも特徴です。 誰でも簡単、広範囲に使うことのできるスプレータイプで、普段の掃除にも使えるおすすめのシール剥がしです。
シールのキレイな剥がし方を今すぐ試そう!
いかがでしたか。家庭にあるアイテムを使ったシール剥がしを中心に紹介してきました。思っていたよりも身近なアイテムで、長年悩まされてきたシールやシール跡、ベタベタを剥がすことができることに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シールは時間が経てば経つほど、剥がしにくくなっていくものです。剥がしたいと思ったときがチャンスですので、是非、紹介した剥がし方を参考に、悩まされているシールを剥がしてしまいましょう。