Tシャツをハンガーにかけて収納していませんか?
Tシャツは夏の服装の定番なので、何着も持っている方も多いでしょう。着ていて楽なうえ、デザインも豊富でカラフルなTシャツは、ついついワードローブの中に増えてしまいがちです。
皆さんはそんなTシャツを、どのように収納していますか?Tシャツは、洗濯した後にハンガーにかけて干したら、ハンガーにかけっぱなしのまま収納すると、家事の手間が少なくなって便利です。
ですが、その方法ではせっかくのお気に入りのTシャツが、ハンガーによって型崩れしてしまうことがあります。
そんなお悩みを解決するために、今回はTシャツの型崩れを防ぐ方法や、ハンガーの跡がついてしまった場合の対処法についてまとめてみました。
この記事を読んで、Tシャツが伸びない管理の仕方を身に付けたら、おしゃれで気楽なTシャツファッションを存分に楽しんでください。
Tシャツをハンガーにかけることによるデメリット
干した時のハンガーのままでTシャツをクローゼットにかけておくと、たたむ手間がなくなるので、家事の時短になります。ハンガーで吊るしたまま収納すると、畳んだ時に比べてシワもないので、着用時にも気を遣う必要がありません。
しかし、Tシャツをハンガーにかけておくことによるデメリットも出てきます。それは、せっかくのTシャツが伸びたり、ハンガーの跡がついてしまったりして、型が崩れてしまうことです。では、なぜそうなってしまうのでしょうか。
首周りや肩回りが伸びる
Tシャツの型が崩れてしまう理由の一つに、ハンガーにかけるときの習慣があります。Tシャツの下からハンガーを通すほうが良いのですが、それはわかってはいても、なかなかできないものです。
時間がないときなどは特に、首周りからハンガーを通してしまいがちですが、そうすると首周りが伸びてしまいます。
また、Tシャツの生地が重い場合も注意が必要です。そういったTシャツは、洗濯した後の水分でますます重さが増すので、ハンガーに掛かる肩先の部分に極端に荷重がかかって、肩先の部分だけ生地が伸びるという理由もあります。
Tシャツの肩部分に跡がつく
Tシャツをハンガーに吊るして収納する期間が長いと、生地によっては肩の部分にハンガーの跡がついてしまうこともあります。
そのため、Tシャツを干したり、吊るして収納するときは、ハンガーの形状にも気を遣わなければなりません。肩部分に大きな凹凸があったり、肩先があまりにも尖ったハンガーを使うのはNGだといえるでしょう。
Tシャツをハンガーにかけっぱなしでも伸びない方法はある?
これまで、ハンガーに吊るす収納のデメリットばかり見てきました。しかし、そうは言っても、Tシャツを畳んで収納する手間を考えてみましょう。ハンガーにかけっぱなしで済むのなら、これほど便利なことはありません。
できれば干したときのハンガーのまま、Tシャツの伸びを防ぎながらクローゼットに収めたいものです。なにか良い方法はないのでしょうか?
Tシャツが伸びないハンガーを使う
そこで今回は、家事の時短に役立つとっておきの秘密兵器として、Tシャツをかけっぱなしでも伸びないハンガーを3つおすすめします。お気に入りのおしゃれなTシャツを、少しでも長持ちさせるために、ここで道具にこだわっておきましょう。
それから、どのハンガーあっても、お手持ちのTシャツのサイズに合ったハンガーを選ぶことも伸びることを防ぐポイントです。それではこれから、それぞれの特徴を詳しくご説明しましょう。
おすすめ①マワハンガー
一つ目のおすすめは、ドイツの「MAWA」社製の、「マワハンガー エコノミック」というものです。よくある三角形のハンガーとは違って、このハンガーは、肩の部分が緩やかに弧を描いた、半円に近い形状をしています。
そのため、Tシャツをかけても肩先の一点に荷重が集中することがなく、かけっぱなしでもハンガーの跡が付かないし、肩が伸びることはありません。
それではせっかくかけたTシャツが滑り落ちそうですが、「マワハンガー」には特殊加工で滑り止めのコーティングが施されているため、心配はいりません。見た目もシンプルで美しいハンガーです。
おすすめ②タヤオリジナルTシャツ用ハンガー
次のおすすめは、国産の職人芸の光った一品です。「タヤオリジナルTシャツ用ハンガー」は、Tシャツの首周りからハンガーをかけられるように、フックの根本の部分に切り欠きが入った、特殊な形をしています。
そのため、首周りからかけてもTシャツが伸びることがありません。ハンガーとしては高い部類のものですが、これは金属加工後に残ったバリを職人技で取り除いているための、納得の値段だといえます。
こちらも肩部分に施された緩やかなカーブで、ハンガーの跡がつかないように工夫されているうえ、一筆書きの流れるようなデザインが美しいハンガーです。
おすすめ③ダイヤ 型くずれしないハンガー
三つ目のおすすめは、「ダイヤ 型くずれしないハンガー」です。こちらはプラスチック製になっていて、厚みがあり、人の体に近いデザインなので、Tシャツの型崩れを防いでくれます。こちらもTシャツの首周りが伸びることなくかけられるようにカットされています。
こちらの商品の目玉は、肩部分が伸びることでしょう。ハンガーの肩幅を調整できるので、Tシャツのサイズに肩先を合わせることができ、肩先の生地が伸びるのを防いでくれます。それに、大人用と子供用のハンガーを使い分ける必要もなくなります。
Tシャツにハンガー跡がついてしまった時の対処法
それでは、Tシャツにどうしてもハンガー跡がついてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?せっかくのTシャツが型崩れしてしまっても、あわてて処分することはありません。これからご紹介する方法で対処すれば、ハンガー跡を消すことができます。
アイロンで伸ばす
一つ目の方法は、当然ですが、Tシャツをアイロンで伸ばすことです。表面にプリント柄がある場合は裏返したり、あて布をしたりして、プリントを保護しながらアイロンをかけましょう。
綿や麻などの天然素材なら、跡が付いた部分に蒸気で熱をあてると、ハンガーの形に沿って伸びてしまった繊維が縮んで、ハンガー跡が消えます。
入浴後のお風呂場に干す
二つ目の方法は、お風呂場に干すだけなので、お手軽です。お風呂場で入浴した後の蒸気を使って、Tシャツのシワや型崩れを取りましょう。蒸気で自然にシワが取れたら、部屋に移して乾かすか、そのまま浴室乾燥機で乾かしておきましょう。
水とステンレスボウルで跡を消す
三つ目の方法は、普通のハンガーを使っているとよくできてしまう、あの肩先部分の伸びて出っ張ってしまった所を直す方法です。まず、水を入れた霧吹きと、料理用のステンレスボールを用意します。
ステンレスボールを裏返し、底を上にして置きます。Tシャツの出っ張り部分をステンレスボールのカーブに沿わせて、少量の水を霧吹きで吹きかけます。
その後、手のひらをTシャツの出っ張り部分に押し付けて、30秒ほどそのままにして押さえましょう。これで、Tシャツのハンガー跡が直ります。
Tシャツが伸びない・跡が付かない畳む収納方法もおすすめ
これまでは、Tシャツをハンガーにかけっぱなしで収納する方法ばかり見てきましたが、時短家事にこだわらないのなら、畳んで収納するのもおすすめです。
畳んで収納すれば伸びないので、オフシーズンになったら畳んで保管しておくと、来シーズンも重宝するアイテムになるかもしれません。
シワにならないTシャツの畳み方
それでは、Tシャツの畳み方をご説明しましょう。まず、Tシャツは背中側を上にして置きます。このとき、シワをしっかり手で伸ばしておきます。
Tシャツの縦半分にした真ん中あたりの見当をつけたら、肩部分を重ねる感じで、左右を4分の1ずつ、その真ん中に向かって折りたたみます。
次は横半分に2つ折りにします。このとき、Tシャツの裾部分が首周りをはみ出さないようにすると、きれいになります。畳んだTシャツを表に返して出来上がりです。
Tシャツを立てて収納
畳んだTシャツを収納するときの難点は、平置きで上にいろいろなTシャツを重ねていくために、後からお目当てのものが見つけにくく、取り出しにくくなってしまうことです。その点を解決するには、Tシャツを引き出しの中で立てて収納すると良いでしょう。
上でご紹介した畳み方でTシャツを畳んだ後、さらに横半分に折って、折山を上にして収納していくと、うまく立てることができます。これなら、Tシャツが伸びないうえに、見やすく取り出しやすい保管法になります。
Tシャツの伸びや跡は正しいハンガー選びで防げる
Tシャツはお手頃で着心地もいいものが多いので、誰もが持っているアイテムでしょう。そんなTシャツが伸びないように、Tシャツの伸びや跡を防いでかけっぱなしにできるハンガー選びから、すでに付いてしまったハンガー跡を取る方法までご紹介してきました。
それでもやはり、一番楽なのは、そもそもTシャツに跡を付けないことです。そのためには、Tシャツ用のハンガーを今までのものと変えてしまうのが最も手軽な解決策なのではないでしょうか。
これからは、ここでおすすめしたハンガーでお気に入りのTシャツをもっと長持ちさせて、快適なTシャツライフをお楽しみください。