結婚式の着物マナーをレクチャー!NGになる色や柄・コーデなども解説!

結婚式の着物マナーをレクチャー!NGになる色や柄・コーデなども解説!

結婚式のお呼ばれに着物は華やかさや礼装の高さで、喜ばれる服装です。但し着物のマナーを知っておくことが大事です。着物のマナーには親族・友人関係による着物の選び方や既婚未婚による違いや結婚式のお呼ばれではNGになる色味や柄・コーデもあるのです。

記事の目次

  1. 1.結婚式の着物マナー【振袖】
  2. 2.未婚女性の第一礼装の振袖
  3. 3.結婚式の着物マナー【訪問着】
  4. 4.結婚式の着物マナー【付け下げ】
  5. 5.結婚式の着物マナー【黒留袖】
  6. 6.帯の各と種類
  7. 7.結婚式で着物を着るときの注意点
  8. 8.結婚式でNGな着物の着方
  9. 9.結婚式の着物は関係性にあったコーデをしよう!

結婚式の着物マナー【振袖】

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結婚式に招待されたときに着物で参列すると華やかで、お祝いの席には、とても喜ばれます。しかし着物には種類がいくつかあり、その場に適した着物選びのマナーやコーデの仕方を知らないと恥をかくことにもなりかねません。着物には各や礼装順位があります。結婚式にふさわしい着物選びのマナーとして知っておくことが大事です。

まず結婚式にふさわしい着物の種類には「振袖(ふりそで)」「訪問着(ほうもんぎ)」「黒留袖(くろとめそで)」「色留袖(いろとめそで)」「付け下げ(つけさげ)」「色無地(いろむじ)」があります。

また着物は礼装度合いの違いを「各」によって分類されています。「第一礼装」「第二礼装」に分けられたり新郎新婦との関係が親族・友人等の違いで着用できる着物の種類も違ってきます。そして既婚未婚の違いにより着用できる着物が決まっています。

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「振袖」は未婚女性が着る着物の中では最も各の高い「第一礼装」です。ほかの着物と比べて袖が長いのが特徴です。花嫁衣裳・結婚式参列者・成人式・お祝いの席など晴れの舞台で着用する着物です。そして振袖には「大振袖」「中振袖」「小振袖」と分類して「各」の高さの違う着物としています。特に若い友人関係では「振袖」が華やかで喜ばれます。

それでは「大振袖」「中振袖」「小振袖」の特徴と、それぞれの着用マナーとコーデの仕方を、ご紹介します。

大振袖の場合

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「大振袖」は振袖の中で最も各の高い着物です。「引き振袖」「引き振り」「お引きずり」「お引き」とも呼ばれ袖丈が114㎝(三尺三寸)前後あり着物の中では一番長い袖丈です。5つの家紋を付けた「五つ紋」が正式な「大振袖」でしたが現在では省略されていることが多いようです。

大胆で豪華な柄やはっきりした色が目につきますが色無地の物までデザインも豊富にあります。結婚式では新婦が花嫁衣裳として着用する着物になります。結婚式の参列者は振袖の部類の中では「中振袖」「小振袖」を着用します。(未婚者のみ)

結婚式の花嫁衣裳といえば「大振袖」というのが一般的でしたが現在では、ウエディングドレスの人気もあります。しかし日本古来からの「大振袖」や和装を取り入れる現在の披露宴も年配の親族には喜ばれています。

中振袖の場合

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「中振袖」は成人式で着用する振袖です。未婚女性の「第一礼装」にあたります。袖丈が100㎝(二尺八寸)前後の着物です。華麗な柄や豊富な色が揃っているのが「中振袖」の特徴です。華やかな印象の「中振袖」は成人式・結婚式の参列や披露宴・パーティー・式典等に着用できます。また結婚式で着用するときは花嫁衣裳の色とはかぶらないのが礼儀です。

友人の結婚式で未婚女性には最も礼装にあたる「中振袖」は華やかさもあり、とても喜ばれます。また親族でも従妹関係で未婚の方なら着用できます。

また成人式の若者の「中振袖」の着こなしには個性的なコーデも見かけるようになりました。成人式の着物の人気はこのコーデを楽しむこともあるようです。

小振袖の場合

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「小振袖」は振袖のなかでは袖丈が短く85㎝(二尺三寸)前後です。「小振袖」は卒業式で着用する「袴」と一緒に着用することの多い着物です。振袖の中でも袖丈が短く動きやすい着物です。また柄や色も豊富に揃っていますが袴と着用するなら上半身と袖のデザインを重視して選んで下さい。

未婚女性の第一礼装の振袖

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「振袖」は基本的に、どのタイプでも年齢に関係なく未婚の女性でしたら着用できる着物です。第一礼装の「大振袖」は花嫁衣裳とし着る着物で最も各の高い振袖です。そして「中振袖」も第一礼装の部類に入り成人式や結婚式のお呼ばれ、パーティー・式典等で各の高い礼装になります。

振袖は袖の長さで各の違いを表します。長い袖の「大振袖」続いて「中振袖」「小振袖」の順番になります。そしてこの3種類とも礼装の各順では「第一礼装」の部類になります。

振袖は友人として結婚式に参列する着物ですが花嫁を引き立てる側であることを忘れないように色味や柄を選らばなければなりません。花嫁衣裳と同色や派手な柄で目立ちすぎるのは周囲の目も気になるかもしれません。また親族でも従妹関係でも着用できます。

結婚式の着物マナー【訪問着】

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「振袖」は未婚女性だけが着用できる着物ですが「訪問着」は未婚既婚問わず着用できる着物です。第一礼装の次になる「第二礼装」または「略礼装」が訪問着です。肩から胸と袖を通り裾までの、ひと続きの絵華模様が特徴で晴れやかな席のおよばれに着用される着物です。結婚式や披露宴・パーティーのお祝いの席や、お見合い・お茶会にも着用できます。

既婚女性が結婚式におよばれされる場合は「訪問着」を着用することが多いようです。袖丈も60㎝前後と短く食事をする披露宴やパーティーでも動きやすく着用できるシーンが多い着物です。また披露宴のテーブル席でも肩から胸に模様が入っているので華やかに見えます。

また新郎新婦との関係からの着物マナーとしては親族関係の従妹など叔父・叔母以外の親族や友人が着用する着物です。

派手すぎる柄・色味はNG

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結婚式におよばれするときは、まず新郎新婦の年齢やご自分の関係や立場から、どのような結婚式または披露宴なのかを考えてみてください。また、およばれされる方々の年齢層なども考慮して着物の種類と柄や色を選ぶのがマナーです。友人だからといっても派手な柄や色味の着物では目立ちすぎてしまう可能性もあります。

結婚式の主役は新郎新婦です。あまりに派手すぎる柄や色味の着物は避けてください。またヘアースタイルも同じです。美容院の方に着物の柄や色味を写真などで見てもらい「結婚式のおよばれにふさわしいヘアスタイルにしたい」と告げれば大丈夫です。

そして着物にはバッグやヘアスタイル・アクセサリー・ネイル等のコーデ次第で品格が変わってきます。結婚式のお呼ばれとして、ふさわしいコーデもマナーのひとつです。

結婚式の着物マナー【付け下げ】

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「付け下げ」は「訪問着」と同格の「第二礼装」または「略礼装」として結婚式でも着用できる着物です。反物のまま柄がすべて上向きになるように模様があるのが特徴です。着用シーンも結婚式・披露宴・パーティー等のお祝いの席で着用できるので「訪問着」と同じになります。友人関係でしたら着用できます。

友人の結婚式ならOK

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「付け下げ」の模様は「訪問着」に比べるとシンプルな物が多いので友人の結婚式ならOKですが親族としての列席の場合は礼装感に欠けるので「訪問着」にされた方が無難です。また着用される方の年齢にも関係しますので目安としてください。結婚式に参列されるときの着物の種類は親族の方のほうが礼装となる各順の着物を着用することになります。

結婚式の着物マナー【黒留袖】

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「黒留袖」は礼装の各順でいうと「黒紋付」の黒無地に5つ紋の礼装では最高ランクの着物の次に最も各の高い着物になります。「黒留袖」は黒地に腰から下に模様が入り5つ紋(背・両胸・両袖)を入れた着物で既婚女性の祝儀用の着物です。結婚式では新郎新婦の母親や親戚が着用するのが一般的です。

また本来は白羽二重の着物(下着)を重ねて着るものですが最近では比翼仕立て(留袖自体に衿・裾・袖が二重に見えるように仕立てる)のタイプが一般的のようです。そして帯は喜びが重なるという意味から袋帯を結びます。

新郎新婦の親族の既婚女性でもOK

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「黒留袖」は新郎新婦の母親だけが着用できるものと思われている方も多いのですが既婚女性でしたら着用できます。正装の各が高い着物は親族の方で既婚女性が着用するのが一般的です。また留袖には「色留袖」という色味のある着物があります。こちらは既婚未婚を問わず着用することができます。5つ紋を入れた「色留袖」は「黒留袖」と同格になります。

帯の各と種類

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着物には各があるということを解説してきました。また着物の種類に準じて礼装になる着物の生地は、おもに絹を使用して織り上がった白い生地をに柄や色味を染める後染めの着物です。また柄の違いや紋の位置でも各が違います。そして帯びにも各があり礼装で使用する帯は袋帯・名古屋帯が主流になります。

袋帯は袋状に作られた帯で二重太鼓に結ぶことが一般的で礼装用の着方で使用されます。また金銀の糸が織り込まれた帯が各が高く結婚式やパーティー等の礼装として使用します。

名古屋帯は胴部分を半幅にしている帯で一重太鼓結びにすることが一般的です。名古屋帯には織りと染めの種類がありセミフォーマルからカジュアルまで使用できるタイプが揃っています。

結婚式で着物を着るときの注意点

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着物を着用したときには、注意しなければならないことがあります。着物は布地を身にまとい紐や帯で締めている着方ですから洋服のときと同じような動きをしていては着崩れを起こしてしまいますし着物の品の良さが感じられなくなってしまいます。その点に注意した身のこなし方が必要になります。

座り方に注意する

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着物は背中に帯があります。帯の型崩れを防ぐ為にも座り方に注意します。浅く腰掛け膝を閉じて座ります。膝も開きすぎると着崩れの原因となりますし見た目も美しくないです。そして浅く腰掛けると背筋も伸びてキレイな姿になります。着物は品の良さが魅力でもあります。身のこなし方でより素敵な着物姿となります。

袖に注意する

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普段の洋服では袖が長いということは、あまりありませんが着物の袖は手を伸ばして物を取るときには注意しなければなりません。手を伸ばす方の反対側の手で袖を持ったり抑えるようにします。特に披露宴での食事のときには注意しないと背の高いグラスを引掛けて倒してしまったり、お料理が袖について汚してしまうことがあります。

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結婚式でNGな着物の着方

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結婚式で着物を着用するのに着物は礼装に当たるのだから種類さえ間違えなければ大丈夫ということはありません。特に成人式で、ご自分が主役で同年代の方だけで集まるわけではありません。新郎新婦が主役の場所に、お呼ばれされていることを忘れないようにしてください。

また結婚式では老若男女の集まりでもあります。そして、その結婚式の規模や場所・新婦の衣装まで考慮できると申し分のない着物の着方ができます。

派手・花嫁と被る柄

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着物にも様々な色味や柄があります。結婚式のおよばれにふさわしい着物を選ぶ必要があります。まず新婦が披露宴で「大振袖」や「中振袖」の着物を着用するかを事前に確認します。色味に関しては花嫁と被らないようにするのが礼儀となります。また主役の花嫁をさておき、ご自分が目立ちすぎてしまうような派手すぎる色味や柄もマナー違反です。

また花嫁が白無垢やウエディングドレスを着てもゲストが白やクリーム色の色味を着用しても大丈夫ですが半衿や重ね衿で色味を出すのがおすすめです。

着物には季節を感じさせる柄もあります。あまりに季節外れと感じられる柄や、おめでたい席にはそぐわない柄はNGです。

派手すぎるアクセサリー

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着物ではヘアースタイルをアップにすることが多く髪飾りを付けたくなる場合もあります。あまり派手過ぎず年齢に応じたヘアースタイルと着物に合った髪飾りでコーデしてください。また指輪やイヤリング類のアクセサリーも目立ちすぎるデザインは結婚式の着物の着こなしとしては品が落ちるので清楚なデザインをおすすめします。

大振りなバッグ

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着物を着用したときには袖や裾を抑える動作が必要になります。ですから大振りなバックは動きづらくなりますし着物姿とはマッチしません。持ち物を最小限に抑える工夫をして小振りなバックにしてください。どうしても荷物がある場合は別のバックを用意して会場で預かってもらったり、ロッカーを利用してください。

派手なメイク・ネイル

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成人式では、どんなコーデやメイク・ネイルでも、ご自身が主役ですからOKですが結婚式の、お呼ばれのスタイルでは派手すぎるメイクやネイルは避けて上品な雰囲気でまとめてください。着物を着ているだけでも十分に華やかな印象になっているので、さらに派手なメイクやネイルは品格を落とすだけで必要ありません。

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結婚式の着物は関係性にあったコーデをしよう!

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着物には既婚者・未婚者と区別される着物や親族・友人と新郎新婦との関係性により着用する着物があります。また周りの方とのつり合いも考慮したいのが着物選びにはあります。特に親族の方はゲストをお迎えする立場ですし新郎新婦と親族の方で撮影する記念写真もありますので親族の皆さんが「黒留袖」を着用するようであれば、揃えることも考えます。

また友人として、およばれする場合では「振袖」か「訪問着」を着用するのが一般的ですが、派手になり過ぎないコーデや品各を失わないメイクやネイルを心掛けてください。

結婚式の服装には着物だけでなく洋装でもマナーはあります。どちらも主役の花嫁よりも目立たず派手になり過ぎないことがマナーのひとつです。特に着物では種類・色味・柄・コーデの仕方に注意して気持ちよく花嫁を、お祝いしてあげてください。

shirokuro1
ライター

shirokuro1

家造りと暮らしやすさを、主婦目線とインテリアコーディネーターの知識で、ご紹介します。また猫のいる暮らしと、癒される美容や音楽、そして楽しみながら行う家事を理想に暮らしています。

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