リボンの簡単な結び方
ラッピングは、プレゼントを贈ったとき最初に目にするものです。リボンの結び方次第でプレゼントの印象は大きく変わるでしょう。しかし、大人になってもなかなかアレンジできないのもリボンです。
結び方が悪いとラッピングしたときに傾いたり、結び方によってはリボンの柄が裏返えったりすることもあります。せっかくかわいいリボンを選んだのに柄が生かされない、おしゃれに見えないということだけは避けたいものです。
リボンの結び方にはコツがあります。実際にチャレンジしてみると案外簡単にできます。しっかりコツを掴めばヘアアクセサリーや靴紐、着物の帯などにも役立ちますのでぜひ試してください。
シングルリボンの結び方
まずリボンの両端でそれぞれ輪を作り、右の輪を左の輪の上に重ねます。上に重ねたリボンを下の輪に通し、左右の輪が同じ大きさになるよう少しずつ引っ張ります。最後に全体の形を整えれば簡単にかわいいリボンの完成です。
シンプルなシングルリボンは、リボンの種類を選びません。細いリボンでも太いリボンでも、ちょっと変わった生地のリボンでもレースでもおしゃれに作れます。
シングルリボンの結び方のコツは、親指と人差し指の使い方です。リボンの中央を左右の親指で抑えながら人差し指でリボンの輪を調整すると全体がおしゃれにバランス良く決まるでしょう。
ダブルリボンの結び方
まずリボンを二重にして、シングルリボンを作ります。リボンが完成したら二重になっている輪の部分を指でずらし、輪が重ならないようにバランスよく整えます。ダブルリボンは一見複雑そうな結び方に見えますが、簡単にリボンのアレンジができるのでおすすめです。
シングルリボンを2つ重ねて作るダブルリボンはとてもかわいいので、ヘアアクセサリーや着物の帯の結び方として取り入れている人が多いです。シングルリボン結びができれば、ダブルリボン結びも簡単に作れるでしょう。
リボンの結び方のおしゃれアレンジ
リボンの結び方に慣れてきたら、おしゃれでかわいいリボンが作れるようどんどんアレンジをしてみましょう。リボンの結び方の方法をいくつか覚えておけば、それらを応用したアレンジが何種類か生まれるはずです。
リボンはラッピングとしてシンプルに使うこともできますが、花束や花瓶に巻けばゴージャス感を出すこともできます。また、髪に巻けば簡単なヘアアクセサリーにもなり便利です。
リボンのアレンジは種類がたくさんあるので、身の回りのものにリボンをプラスしてあなたらしさを演出してください。
かわいいお花風の結び方
適当な長さにカットしたリボンを指3本(人差し指、中指、薬指)に巻きつけます。巻きつけたリボンを指から抜き、リボンの中央部分に両側から1,2mmほど切れ込みを入れます。切り過ぎないように注意してください。
切れ込み部分に別で用意したリボンを引っ掛けて結びます。重なっているリボンを指でずらしてお花に見えるよう広げます。リボンの端の長さを調整し不要な部分を切り落せば、かわいいお花風リボンの完成です。
リボンをお花結びにすると、かわいい印象を与えるでしょう。お花の結び方をマスターすれば、靴紐や着物の帯にも使えます。リボンで作るお花はバッグのモチーフにもなり、おしゃれなファッションアイテムとしても役立ちます。お花風の結び方は簡単なのでぜひマスターしてください。
バタフライボウの結び方
まるでチョウチョが飛んでいるかのようなリボンの結び方をバタフライボウと呼びます。見た目に立体感がありボリュームを感じさせるので、プレゼントのサイズが大きくてもリボンが見劣りしません。
バタフライボウは、リボンと針金(モールやワイヤーでもOK)などを使って作ります。まずリボンの真ん中を持ち、左側に輪を作ります。同じように右側にも輪を作り真ん中に針金などを巻きます。
ツルツルした生地にリボンだと針金に固定されず滑ってしまう場合もあるので注意してください。針金でしっかり止めたことを確認してから、リボンの形を整え完成です。
ウェーブリボンの結び方
ウェーブリボンは1本のリボンを右と左に交互に折るだけで簡単に出来上がります。ケーキのようなふんわりとした雰囲気のウェーブリボンはとてもかわいいデザインで、ヘアアクセサリーやファッションモチーフにもよく用いられています。
リボンの長さや太さ、リボンの種類を変えるだけでウェーブリボンの雰囲気はガラリと変わります。ガーリーにしたいならリネンやレースが施されているリボンを使いましょう。
カジュアルにしたいならデニム素材のリボンや自然素材の麻がおすすめです。リボンの種類関係なくアレンジが楽しめるのもウェーブリボンのメリットです。
フレンチボウの結び方
まず左手の親指にリボンの端を巻いて小さな輪を1つ作ります。リボンから親指を抜いて輪の裏を一回ねじります。この輪がフレンチボウの中心になるので親指と人差し指でずれないようにしっかり抑えておきましょう。
最初に作った輪と重なるところでリボンを折り曲げ2つ目の輪を作ります。輪の裏を一回ねじります。同じように繰り返して輪を増やします。完成したら最初の輪にワイヤーなどを通し、リボンがずれないようにねじって止めます。
フレンチボウの結び方は難しいように感じますが、すぐに慣れますので諦めずチャレンジしてください。輪の数やリボンの太さによってフレンチボウのサイズが変わります。リボンの種類によってさまざまなアレンジを楽しみましょう。
裏表のあるリボンの結び方
リボンにはかわいい柄の付いているものがたくさんありますが、リボンの結び方を間違うと柄が裏に隠れてしまう場合があります。せっかくきれいなリボンが作れたのに柄が裏返ってしまうとやり直しです。どのような手順を踏めばリボンの柄を表に出すことができるのか調べてみました。
いつもの結び方では裏面が出てしまう
普通にリボンを結ぶと、どうしても柄が裏に隠れてしまいます。しかし、リボンの輪をどのタイミングで作るかで柄をきれいに表に出すことができます。
まず、リボンの中心部分で普通に結びます。このとき右側のリボンが上に重なるようにしましょう。次に左側のリボンで輪を作り、輪の根本を親指と人差し指で固定します。
右のリボンを輪の根本の上に重ね、もう一回輪に巻きつけます。2回目に巻いたリボンを最初に巻いたリボンの下に通します。引き抜いたリボンの輪の柄を意識しながら引っ張り、リボンの形に整えます。
リボン結びの掛け方
これまでリボンの結び方を中心にお伝えしました。ここからはラッピングに活用できる掛け方をご紹介します。
掛け方の種類を覚えておけば、プレゼントを贈る相手に合わせてかわいいラッピングにしたり、大人っぽいラッピングにしたりと使い分けることができます。
クロス掛け
ラッピングの定番といえばリボンのクロス掛けです。スタンダードなので一度は目にしたことがあるでしょう。クロス掛けは誰でも簡単に作ることができますが、思いのほかバランスを取るのが難しいと感じたことはないでしょうか。
クロス掛けをするときは、リボンがねじれないようにクロスにすると失敗しません。最後にリボンを結ぶときは引っ張りながら結び目を作るとズレ防止のロックをかけることができます。
斜め掛け
長方形の箱に向いている斜めがけは、対角にリボンをかける方法です。ラッピングに用いると豪華さを演出できます。ラッピング用の包装紙の柄に合わせてリボンの掛け方を工夫するとアレンジの幅が広がるかもしれません。
丸みのあるギフトボックスにリボンの斜めがけをしたり、本をプレゼントするときにリボンを斜めがけにすると簡単におしゃれなラッピングができます。
V字掛け
大人っぽいラッピングをしたいときにV字掛けはおすすめです。ギフトボックスの形を選ばないのもV字掛けのメリットと言えるでしょう。また、袋のラッピングにV字掛けを用いると持ちやすく特別感も増します。
リボンに香りの良いハーブを少し挟むアレンジも人気です。シンプルですがおしゃれに見えるラッピングとして喜ばれるでしょう。
一文字掛け
シンプルだけど大人っぽいラッピングになるリボン一文字掛けは、縦に結んでも横に結んでもおしゃれに映ります。ダブルリボンやバタフライボウを使ってかわいいラッピングを作ることもできます。
また、リボンの種類をシックなものにすれば、目上の方にプレゼントをする際に一文字掛けは使えます。
リボンに季節を感じるモチーフをプラスすれば、ラッピングにアレンジすることもできるのでオールシーズン楽しむことができるでしょう。
リボンの種類別のリボン結びのコツ
インターネットでリボンを検索すると、リボンだけを取り扱っている専門店が多く存在します。扱うリボンの種類はサテンやレーヨン、ナイロン素材のものから紐、麻、レース、コットン、シルクなどあげればきりがありません。
それだけリボンの需要があり多種多様化しているということですが、どんな種類のリボンが人気なのか、変わった素材はあるのか、それぞれの結び方のコツについても調べてみました。
紐・コード
紐やコードを使ってリボンを作る場合、最初は少し固めの紐かストレッチ素材のコードを準備しましょう。固めの紐なら結び目がしっかりします。ストレッチ素材のコードは多少ひっぱりながらラッピングしても結び目を作る際に緩んだりすることを防げます。
最近、スニーカーの紐にリボンを使う人が増えてきています。リボンの種類によってガーリーなファッションになったり、オフィスコーデのワンポイントになったりしています。
紐には洋と和の種類があり、和のテイストが強い紐を使う場合は着物の生地に合わせるとおしゃれでしょう。スニーカーにサテンの紐をプラスしてアンバランスさを楽しむ人も増えてきているようです。
リボンの種類の一つでもあるコードは強度が強いため、バッグやアクセサリーの一部に使われています。細いコードを使い、ギフトボックスにかわいいアレンジをすれば喜ばれるでしょう。
麻紐
麻紐を使ってリボンを作るコツは最初の結び方にあります。例えば、ギフトボックスのラッピングに麻紐を使う場合、右紐が上にくるように交差させ、左紐に巻きつけるように下から通して上に引き出しましょう。
左右の紐それぞれに輪を作り、右側の輪を左の輪にくぐらせ少しずつ左右に引っ張りリボンの形に整えます。
ペーパークラフトと麻紐を使ってラッビングをすると、ナチュラルな雰囲気のギフトボックスができあがります。麻紐は、何色かを一緒に使うとプレゼントもグッとおしゃれに見えるでしょう。
無地の包装紙に映える麻紐は、リボンの中でも特に手元に置いておきたいアイテムです。また、麻紐は手芸屋さんや100円ショップ、ホームセンターで買えるので手に入れやすいのもメリットです。
麻紐は他のリボンより細いため慣れるまで少し扱いづらいかもしれませんが、結び方の基本は同じです。麻紐の太さに変化をつけてラッピングを楽しんでください。
シルクリボン
シルクでリボンを作る場合も手順は麻紐と同じです。麻紐は素材自体が滑りにくいのでリボンが緩むこともありませんが、シルクはサラサラしているので結び目が緩くなる可能性もあります。他の紐よりも固めに結び目を作るよう意識しましょう。
DIYのアイテムとしても人気のシルクリボンはシルク特有の光沢と肌触り、ラグジュアリーさが魅力です。シルクリボンをラッピングとして使うだけでなく、優雅な雰囲気を生かしてブーケや招待状のカードにも使われています。
また、ハンドメイドの作品でも人気のシルクリボンは、ピアスやブレスレット、ネックレス作りにも適しています。
平たいナイロンリボン
ふわっとしたリボンを作りたい人には平たいナイロンリボンがおすすめです。ナイロンリボンは素材に弾力性があるため、リボンを作ったときにふんわりとした形を維持できます。
結び目を固くしてもシワにもなりにくいのでラッピングにも適しているでしょう。他の素材とも相性の良いナイロンリボンでオリジナリティを演出してはいかがでしょうか。
柄リボン
柄リボンの場合、表と裏を意識しながらリボンを作りましょう。柄リボンでギフトボックスをラッピングする際は右の紐が上に、左の紐が下にくるようにします。このときに右の紐は柄が裏向けに、左の紐は柄が表にむくよう注意します。
左の紐で輪を作りますが、柄が表面にくるよう気をつけましょう。右のリボンを後ろから左の輪にかけ、柄が表を向くように注意しながら通します。左右の輪を引っ張り、輪の大きさを合わせながら形を整えます。
リボン結びはアレンジでおしゃれになる
靴紐を結んだりリボンで髪を結んだりするときに何度も行ってきたリボン結びですが、大人になっても難しく感じるものです。コツをつかめばきれいなリボンを作ることはできるものの、最初のうちは何度も手を動かしてリボン結びをマスターするしか方法はありません。
きれいなリボン結びをマスターすれば贈り物をするときに役立ちますし、ステキなラッピングでギフトを贈ったときに喜ばれると嬉しいものです。インターネットには結び方の動画も数多くあるので、ぜひチャレンジしてください。