移転祝いのマナーを知っておこう!
取引先の企業や事務所が移転をしたら、業務拡大や新たな出発を祝福し、応援する意味を込めて、移転祝いを送るのが慣習となっています。
事業縮小や撤退の場合の移転については、移転祝いを贈る必要はありませんが、これからの業務拡大や商売繁盛を願って贈り物をするのは必須のマナーです。
ここで迷ってしまうのが、移転祝いを贈る際のマナーや贈り物の種類、相場や贈るタイミングや時期などです。
ここでは、取引先が移転する際に贈り物をする移転祝いのマナーや贈るタイミングと時期、おすすめの贈り物、相場をご紹介していきます。
移転祝いを贈る時期やタイミング
移転祝いを贈るのはどのタイミングや時期が良いか難しい所があります。移転日当日に移転祝いを贈ると、取引先も移転作業などで忙しく、日にちが経ってから移転祝いを贈るのもあまり好ましくなく、マナー違反になる事もあります。
取引先が移転した際に贈る移転祝いには、時期やタイミングがあります。この事を目安に移転祝いを贈る事を考えておけば安心です。取引先の心象を損ねる事もありません。
移転完了から2週間以内!
取引先が移転した際に贈る移転祝いを贈るタイミングや時期は、取引先企業が移転を完了させた2週間以内に移転祝いを贈るのが慣習となっています。
このタイミングでお渡しすれば、取引先も喜んでくれますし、新たな出発を応援する気持ちも同時に贈る事ができます。
移転祝いを贈る前に、事前に電話やメールで移転のお祝いを伝える事も大事です。その際に移転祝いは何が良いか、移転祝いの贈答品は受け取っているか事前に調べておきましょう。
移転祝いの金額相場
移転祝いを贈る時には贈るタイミングや時期も重要ですが、贈り物の金額はどれくらいが良いか気になることでしょう。移転祝いは新たな出発の門出を祝う気持ちですので、金額が高すぎても安すぎてもいけません。
更に、取引先との関係なども大きく影響してきます。あまり付き合いがない企業や、友人知人などでも金額が変わってきますので注意しましょう。
30,000~50,000円程度が相場
移転祝いを贈る贈り物の金額は、30,000円から50,000万円が相場となっています。結婚式に参列した時に贈るご祝儀代と同じくらいと考えれば良いでしょう。
そこまで取引はないが、間接的に取引がある、お付き合い程度の関係ですと、移転祝いの相場は10,000円から20,000円、友人や知人が起業している移転祝いの相場は5,000円から10,000円となっています。
お父様や御子息が経営している会社が移転した場合は20,000円から30,000円、親戚だと10,000円から20,000円が相場となっています。
移転祝いにおすすめの贈り物
移転祝いを贈る時にどのような贈り物にすれば良いか、様々な種類があって迷ってしまいます。取引先との関係や、友人知人、家族や親戚などでも移転祝いを贈る贈り物が大分変わってきます。
ここでは、移転祝いに贈るおすすめの贈り物を7種類ご紹介します。金額も大小様々あり、取引先との関係や間柄も考える必要がなく選べる移転祝いの贈答品をセレクトしています。
胡蝶蘭
移転祝いの贈り物として一番人気が高いのは胡蝶蘭です。よく開店したお店や企業で見かけます。胡蝶蘭は東南アジアに分布している花で、ギリシャ神話の愛と美と豊穣の神アフロディーテから名付けられました。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」ですので、移転祝いの他に開店祝いなどでもおすすめで人気が高い花です。金額も20,000円代から30,000円代の胡蝶蘭が人気で、移転祝いの他に開業祝いや開店祝いなどでもよく利用されています。
観葉植物
移転祝いの贈り物として、観葉植物も人気が高い商品です。種類も様々あり、成長、発展の樹である「青年の樹・ユッカ」、商売繁盛の観葉植物として人気の「パキラ」が移転祝いの贈り物として人気があります。
更に、綺麗な葉をして名前が縁起良い「幸福の木」やオシャレな「モンステラ」、癒やしの木として名高い「サンスベリア」など、贈り物として受け取ったら非常に嬉しい品が豊富にあります。
観葉植物は、丈の長さが人間の身長とほぼ一緒の物が多いため、防犯をかねて導入している起業や飲食店が多くあります。インパクトもあるため、移転祝いのおすすめとして、メディアや雑誌によく紹介されています。
祝い竹炭
移転祝いの贈り物として注目を集めているのが祝い竹炭です。竹炭と言いますと、水の不純物をろ過したり、空気を綺麗にしたりする事で有名です。
更に、静電気を吸収する役割を持っていたり、枕の素材にも使われていて、生活に便利な素材でもあり、金額も手頃なのが大きな特徴です。
こちらを移転祝いの贈り物で贈りますと、花や観葉植物とは違い、水やりがいらなくなり、長期間楽しめるだけでなくインパクトも残す事ができます。特に海外の方や北海道の方に祝い竹炭を贈ると非常に喜ばれます。
シャンパン
移転祝いだけでなく、様々な贈り物で活躍するのがシャンパンです。オシャレでインパクトも抜群で、贈り物次第ではセンスがあると喜ばれる事もあります。
贈り物としても豊富な金額と種類があり、ヴーヴ・クリコのイエローラベルやアリュムの花がボトルになったP・ゲール&フィスのキュベ・アルムなどが人気が高くおすすめです。
取引先が、車販売などお酒のイメージが悪い企業や、お酒を提供していない飲食店、オーナーや社長がお酒を飲めない方と言う場合は、マナー違反となるため避けた方が良いでしょう。
紅白ワインセット
移転祝いの贈り物としておすすめで、かつ人気も高いのがワインです。ワインを赤ワインと白ワインセットにして贈ると、紅白のワインセットになり、インパクトも抜群で取引先も喜んでくれます。
金額も大小様々あり、種類も豊富にあるためワインが好きなオーナーや社長がいる場合は特におすすめです。フランス産やイタリア産、醸造された年代をオーナーや社長が生まれた年にセレクトして贈ると大変喜ばれます。
また、シャンパンと同様に贈る相手を避けた方が良い場合もあります。オーナーや社長がお酒を飲めない方だった場合はマナー違反にあたりますので、他の移転祝いの贈り物を選びましょう。
ワークチェアのレンタル利用券
移転祝いの贈り物として、近年脚光を浴びているのがワーキングチェアのレンタル券です。業務拡大で移転した場合、オフィスが広くなったり、レンタル用品を返却してしまって椅子が足りなくなったと言う事もままあります。
ワーキングチェアをレンタルしている企業も多くありますので、こちらを移転祝いの贈り物にすると大変喜ばれます。
金額も12ヶ月レンタルで30,000円代〜50,000円代まで幅広くあり、インターネットの電子ギフト券もあるので、かさ張らずに移転祝いをお渡しする事ができます。
ただし、椅子を既に用意していた場合は、かえって取引先に迷惑がかかってしまいますので、移転祝いの電話やメールなどで事前にリサーチしておきましょう。
時計
移転祝いだけでなく、開業祝いなどでも人気が高くおすすめなのが時計です。よく移転後の取引先企業に行くと、寄贈された時計が応接室や社長室に飾られているのを良く目にします。
時計と言っても様々あり、壁掛け式や机などに置くタイプの時計などありますが、どちらも人気が高くおすすめです。
取引先企業やお祝いのメッセージなどを彫刻してもらい寄贈すれば、取引先も喜んでくれますし、金額も10,000円以内の物からありますので、取引先の関係など心配せずに済みます。
友人や知人、家族や親戚に贈っても喜ばれ、場所もあまりとらないので、喜ばれるお祝いの品として、移転祝いだけでなく様々なお祝い品として大変人気があります。
移転祝いは贈る相手との関係で選ぼう!
移転祝いを贈る前に、まずは電話やメールで移転のお祝いを伝える事が大事です。その際、移転祝いの受け取りを行なっていない企業もありますので注意しましょう。
目上の取引先には移転祝いを贈るのはもちろんですが、下請けの企業にも、「応援しています」、「お互いに発展していきましょう」の意味を込めて移転祝いを贈るのも良いでしょう。
ただ、事業規模や取引先との関係についても重視しなくてはなりません。取引をしている間柄によっては移転祝いを贈っても相手が困惑する場合もあります。その際は、電話やメールに留めておいて移転祝いは自粛した方が良いでしょう。