蛇口の掃除方法をチェック!簡単にカビやカルキを落とすやり方や注意点も!

蛇口の掃除方法をチェック!簡単にカビやカルキを落とすやり方や注意点も!

毎日頻繁に使う水道の蛇口ですが、シンクや排水溝を掃除しても蛇口をこまめに掃除する人は少ないようです。でも、蛇口は意外と汚れていて、それを知ると飲料水や料理用に使うことに抵抗が出てきます。蛇口の汚れについてとその掃除方法について解説します。

記事の目次

  1. 1.忘れがちな蛇口の簡単な掃除方法を覚えよう!
  2. 2.蛇口の汚れの原因
  3. 3.蛇口の汚れの放置は危険?
  4. 4.クエン酸と重曹を使った蛇口・蛇口周りの掃除方法
  5. 5.蛇口に固まったカルキ汚れの掃除方法
  6. 6.蛇口をキレイに掃除して安心して使えるようにしよう!

忘れがちな蛇口の簡単な掃除方法を覚えよう!

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台所、トイレ、洗面所に浴室といわゆる水まわりに水道があります。これらの水道はその周りの掃除は頻繁にされますが、水道自体、特に蛇口の掃除はあまりされていないご家庭が多いようです。そのため実際に水が出る蛇口周りにはいろいろな汚れが発生しています。

特に台所の水道は飲料水であったり調理に使ったりと直接体に入る水が蛇口から出ているので、清潔にしておくためにこまめな掃除をしておく必要があります。

ここでは蛇口の汚れについて、それらの汚れを簡単に取り除いて清潔にするために用意するもの、掃除方法やそのときの注意点について解説します。

蛇口の汚れの原因

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普段は蛇口の水はきれいなものと、何も考えずに飲んだり調理に使ったりしていませんか。そこで改めて自分のご家庭の蛇口を見てください。白いかたまりがあったり黒ずんだりしているのが分かります。

そんな目に見える白いかたまりや黒ずみは蛇口に付着した汚れであり、汚れは取り除けないと清潔さは保たれません。

これらの正体、白いかたまりは水垢やカルキ、黒ずみは黒カビです。蛇口に付くこれらの汚れがどのようなものか、どんな風に付着するのかについてそれぞれ解説し、そのあとにそれらの汚れを簡単に落とす掃除方法・注意点などについて紹介します。

水垢

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蛇口から出る水道水はもともと川などから取水して、汚れや雑菌を取り除いたものです。なのでそこにはナトリウムやカルシウムなどのミネラル成分が含まれています。

蛇口を閉めて水を止めると蛇口付近には若干の水が残ります。水分は時間が経てば蒸発しますが、蒸発するとその中に含まれるミネラル成分の濃度が増し、蛇口に付着するようになって水分が乾燥した箇所では固まってしまいます。

この固まってしまったものが水垢です。ちなみに水道水には殺菌のために塩素が含まれていてこれをカルキと言います。このカルキの固まったものが水垢と言われてきましたが、厳密に言うと水垢の正体はカルキではなく、水に含まれるミネラル成分の固まったものなのです。

黒カビ

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一般的にカビはジメジメした湿気の多いところに生えているイメージがありますが、黒カビもまた同じく湿気を好みます。そのため水がたまりやすく、どうしても湿気が多い状態になりやすい蛇口周りには黒カビにとっては最適の環境です。

蛇口を使ったあとに、こまめに拭いておく掃除の習慣があれば、黒カビの発生はある程度は抑えられるのですが、水を止めた後、いちいち濡れた箇所を拭いて水分を残さないようにするのはなかなかできませんし、完全に水分を拭き取ることは困難です。

まだ初期の頃であれば軽く拭いただけの簡単な掃除でも黒カビの発生はある程度抑えることができすが、そうでなければ頑固な汚れとなって蛇口付近に付着してしまい、そうなると落とすのが大変になります。

蛇口の汚れの放置は危険?

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蛇口の汚れの原因は主に水垢やカルキ、黒カビであると説明しましたが、日常的に掃除をしていれば問題ありません。しかし大体が目に見えやすい箇所だけピカピカにして満足し、蛇口周りは頻繁には掃除しないのが普通です。

そのため蛇口周りの汚れは掃除が行き届かず、放置されて気がつかないうちに汚れがひどくなってしまいがちです。

この汚れは長期間放置しておくといったいどうなるのでしょうか。どのような影響があるのでしょうか。このことについて解説していきます。

汚れが蓄積されて落ちにくくなる

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蛇口の掃除を怠ると、水垢や黒カビはだんだん増えていくばかりではなく固まってしまって頑固な汚れとなってしまいます。こうなってしまってからでは、蛇口を使ったあとにちょっと拭く程度の簡単な掃除方法では落ちにくくなります。

この状態になってしまったら、本格的に時間をかけて掃除をしなければならなくなります。そういう意味では普段のちょっとした掃除は非常に大切と言えます。

健康に害を及ぼす可能性も

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このように水垢や黒カビが蓄積するともちろん清潔ではなくなります。掃除をせずに蓄積したり固まったりした水垢や黒カビは、次に使う時に流す水に少しずつ溶け込んで、それが身体に入ってしまうことになります。

水垢や黒カビは身体に良いものではないので、長期間掃除せずにたまった水垢や黒カビが身体に入ると健康にも影響する可能性があります。健康面からも普段から注意深く汚れをチェックし、こまめに掃除をしておくことは大切です。

一度蛇口の掃除をするとその汚れ具合がいかにひどいかを知ってしまい、掃除をせずにはいられなくなってしまいます。

クエン酸と重曹を使った蛇口・蛇口周りの掃除方法

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普段の蛇口の掃除が手間や健康面において大切なことは紹介しましたが、それでもやはり月に1回程度のちゃんとした掃除は必要です。これは普段の水気の拭き取り程度の簡単な掃除では防げない、蓄積した水垢や黒カビの汚れを除去するのが目的です。

ここでは掃除のために準備するもののうち、クエン酸や重曹の性質や、それらを使うための掃除道具について、さらには掃除方法・手順について解説します。

用意するもの

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いよいよ蛇口の掃除を始めますが、まずは必要なものを揃えなければなりません。実際に水垢やカルキ、黒カビを落とすためにはクエン酸と重曹が効果的ですが、これらを使って擦り洗いするためのブラシやペーパー類など、蛇口掃除には何が必要なのか紹介します。

クエン酸

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クエン酸は水垢などの汚れ落としには欠かせないものです。基本的には酢と同じく酸性でアルカリ性の汚れを中和して落とす働きがあります。酢を使っても大差ないのですが、酢はにおいがきついため、掃除をしている間刺激臭があって、あまり向いていません。

その点、クエン酸は酢のような刺激臭がないので臭いを気にすることなく、楽に蛇口の掃除ができます。使い方も簡単なので、お掃除用にご家庭に常備しておくと、気になる汚れがあった時すぐに掃除ができます。

蛇口の掃除にクエン酸を使う時の注意点としては、フローリングなどの水分を嫌う材質のところに使うと、フローリングが反ってしまうことがあるので、このようは場所には揮発性が高い酢を使った方が無難です。

重曹

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クエン酸とは逆に、重曹はアルカリ性で酸性汚れの黒カビや油汚れ落としに効果があります。また、酸性のクエン酸と混ぜるとシュワシュワと炭酸ガスが発生して、その力で汚れを浮かせることができ、クエン酸と合わせて使うと簡単に汚れを落とすことができます。

クエン酸も重曹もホームセンターや100均の店でも売っているので、すぐに手に入れることができます。その他の掃除用の道具についても同様にホームセンターや100均で購入することができます。

その他必要な道具は?

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上で紹介したクエン酸と重曹で実際に汚れを落とすのに必要なものは、擦り洗いのためのブラシ(使い古しの歯ブラシで良い)やクエン酸や重曹を、薄めて汚れている個所に吹き付けるためのスプレーボトルなどを用意します。

その他にも蛇口の接合部分などブラシでは入りにくいわずかなすき間の汚れ落としには、ストッキングがあると便利です。ストッキングがない場合は100均などでも売っているストッキングタイプの台所の三角コーナー用のネットを用意します。

漬け置き洗いのためにはキッチンペーパーも併せて準備します。さらにクエン酸や重曹を使うので、肌に負担をかけないように注意するのに手袋も準備しておきましょう。

水垢の掃除方法・手順

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蛇口の汚れの代表的なものの一つ、水垢の掃除方法です。水垢の汚れを落とすにはクエン酸を使います。蛇口部分などの広い箇所にはクエン酸を含ませたキッチンペーパーを貼り付けて、そのまま10分程度置いておき、その後水洗いすると水垢はきれいに落ちているはずです。

あとは乾いた布やペーパーで付着した水分を完全に拭き取るだけです。水垢の汚れを溶かして水で洗い流すだけなので、とても簡単に掃除することができます。

なお、汚れがひどい場合には放置する時間を30分~1時間置いておくと効果が上がります。水垢の汚れ具合によって時間を調節してください。

黒カビの掃除方法・手順

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次の掃除方法は黒カビ落としですが、こちらは重曹を中心に使います。ブラシに重曹をつけて黒カビ部分を擦り洗いします。そのあと水で重曹を洗い流し、黒カビが落ちているか確認します。落ちていない場合には落ちるまで繰り返し行います。

ブラシの入りにくい結合箇所の隙間などは特に黒カビが繁殖しやすいのですが、ここにはブラシがとどかなかったり入りにくかったりします。このような箇所の掃除方法は、ストッキングに重曹をつけて端を両手で持ち、隙間に入れて擦り洗いすると簡単です。

隙間に入れて擦ったストッキングがみるみる黒くなっていくのが見えて、どれだけ汚れていたのかが分かり、掃除をした実感が湧きます。

蛇口に固まったカルキ汚れの掃除方法

水垢や黒カビの他にも蛇口にはカルキが固まってしまいます。カルキとは次亜塩素酸カルシウムのことで、水道水やよく知られているところではプールなどの消毒に使われています。

はじめに紹介したように、カルキも水垢の成分のひとつと言われていましたが、人工的に添加するカルキは他のミネラル成分とは分けて考えられています。ただし、掃除においてはカルキも水垢と基本的に同じ掃除方法で除去できます。

カルキも水垢と同様に、普段は水に溶けていますが、蛇口から出た水の水分が蒸発すると、そのあとに白いかたまりとして蛇口に付着します。普段掃除をしていても、カルキは次第にかたまりとなって蓄積されていきます。

カルキが固まったものは、ちょっと擦ったくらいでは簡単に落ちませんが、こちらもクエン酸や重曹を使って溶かすことで簡単に落とすことができるようになります。その掃除方法について紹介します。

クエン酸+重曹で漬け置き洗い

カルキ汚れを落とすためにはクエン酸と重曹を混ぜたところに蛇口をつけて、しばらく置いてから洗い流すのが簡単な掃除方法です。いわゆる漬け置き洗いです。

カルキはアルカリ性のため、酸性のクエン酸で溶かすことができますが、重曹を混ぜた液につけてしばらく放置しておくと、発生する泡の力でカルキの固まったものを溶かして浮かすことができるので、あとでこすり洗いするときに簡単に落とせます。

この漬け置き洗いの掃除方法は蛇口だけでなく、黒ずんだものや換気扇などの頑固な汚れ落としにも有効です。泡の力は侮れないので、頑固な汚れを落としたい場合にはクエン酸と重曹を使ってみてください。

クエン酸と重曹を混ぜる際の注意点

クエン酸も重曹もいろいろな種類の汚れ落としには効果を発揮し、幅広く掃除用として用いられますが、注意しなければならないことがあります。それはこの2つを混ぜて使う場合のことです。

この前に紹介したクエン酸と重曹を混ぜて、そのときに発生する炭酸ガスの力で頑固な汚れを浮かせて落とすのですが、混ぜる分量によって汚れ落としの効果がなくなったり、クエン酸や重曹の種類によっては混ぜると有毒ガスが発生する危険性があるなどの注意点があります。

クエン酸を多くし過ぎない

重曹とクエン酸を混ぜる割合は重曹2に対してクエン酸が1がベストです。クエン酸の割合を多くすると、酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹が完全に中和してしまうので、泡の発生が弱くなり、汚れを浮かす効果がなくなってしまうので、混ぜる割合には注意が必要です。

クエン酸・重曹は食用を使うのが安心

クエン酸や重曹には掃除用、食用、薬用などの種類があります。基本的にはクエン酸と重曹を混ぜて発生するのは炭酸ガスで無害なのですが、掃除用や薬用のものにはそれぞれの効果を上げるために他の成分が入っている可能性があるので注意が必要です。

クエン酸と重曹を混ぜて使う場合には、購入の際にパッケージの裏にある表示を見て、他の成分が入っていないかどうかを確認してください。なお、食用のものは余分な成分は入っていないので、不安な場合には食用のものを選ぶと良いでしょう。

掃除中は換気をしよう

クエン酸と重曹を混ぜたときに出る泡は炭酸ガスのため、基本的には無害なのですが、念のために掃除中は換気をするようにしましょう。炭酸ガスが発生している状態で汚れ箇所に顔を近づけてこすり洗いなどをすると、ガスを吸い込むことになるので注意が必要です。

キッチン掃除のおすすめグッズ特集!毎日の簡単掃除で汚れを予防する方法も!のイメージ
キッチン掃除のおすすめグッズ特集!毎日の簡単掃除で汚れを予防する方法も!
キッチン掃除におすすめの100均グッズをご紹介します。キッチンといえば家の中でも特に掃除が大変な場所ですが、100均グッズを使えば毎日のキッチン掃除も簡単になります。掃除のコツや汚れを予防する方法なども併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

蛇口をキレイに掃除して安心して使えるようにしよう!

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蛇口の汚れ落としの掃除方法・手順について解説してきましたがいかがでしたか。普段のちょっとしたお手入れができていても、毎日使う蛇口はどうしても汚れてしまうものです。

実際に蛇口の汚れを見たら、そこから出る水を飲んだり調理に使ったりするのには抵抗があるはずです。普段のこまめな掃除とともに、月1回程度はここで紹介したような蛇口の掃除をすることを衛生面からもおすすめします。

普段、蛇口の掃除ができていれば、月1回の掃除では比較的簡単に汚れ落としができるので、それほど苦になりません。

jack.masami
ライター

jack.masami

在宅で記事作成のお仕事を中心にしています。記事作成においてはいろいろなジャンルにチャレンジし、その都度詳しく調べながら完成させて行っています。また、調べた内容を記事にするのは、お仕事ということ以上に楽しい作業で、さらにその結果が自分の知識となっていくのは自分の知識の幅を広げるのに役に立っています。

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