換気扇掃除の洗剤はアルカリ性がおすすめ!
一口に換気扇と言ってもキッチンの換気扇、トイレの換気扇、浴室の換気扇などいろいろありますが、この内掃除に洗剤が必要になるのはキッチンの換気扇だけです。
キッチンの換気扇は油汚れがひどいので掃除にはどうしても洗剤が必要になります。トイレの換気扇や浴室の換気扇などは油汚れがないため、掃除は雑巾などで拭くだけで十分です。
さてキッチンの換気扇の油汚れは酸性です。従ってこの油汚れを溶かして落とす掃除には酸性の反対のアルカリ性の洗剤を使うことをおすすめします。
洗剤の種類は3つ
さてキッチンの換気扇の掃除には洗剤が必要と申しましたが、その洗剤にはどんな種類があるのかということを調べてみます。
洗剤には大きく分けて酸性の洗剤、中性の洗剤、アルカリ性の洗剤の3種類があります。この酸性、中性、アルカリ性の違いはpH値の違いによります。
pH値とは水素イオン濃度を表す数値で、水素イオン濃度が高いほどpH値は小さくなります。pH値が0~3までが強酸性、pH値が3~6までが弱酸性、pH値が6~8までが中性、pH値が8~11までが弱アルカリ性、pH値が11~14までが強アルカリ性です。
アルカリ性洗剤は油汚れなどが落とせる
キッチンの換気扇の掃除の悩みの種はあの猛烈な油汚れです。この油汚れを落とすにはどうしても洗剤が必要になります。
洗剤には酸性、中世、アルカリ性の3つの種類がありました。酸性洗剤は浴室の水垢、トイレの尿石、金属の錆びの掃除に役立ちます。中性洗剤は軽度な汚れの掃除に役立ちます。アルカリ性洗剤は油汚れや焦げ付きを落とせるので、キッチンの換気扇の掃除にはこれをおすすめします。
アルカリ性洗剤の注意点
アルカリ性洗剤は油汚れを落としてくれるのでキッチンの換気扇の掃除にはおすすめなのですが、これを使う上ではいくつか注意すべきことがあります。
酸性洗剤もそうですがアルカリせ性洗剤は皮膚に触れると皮膚が荒れたりかぶれる恐れがあります。従ってアルカリ性洗剤を使っての換気扇の掃除には厚手のゴム手袋をはめる必要があります。
またアルカリ性洗剤は素材のアルミニウムを溶かす性質があるなど、素材を損なう恐れもあります。塗装も剥げる恐れがあり、また変色の恐れもあるので、掃除の前に目立ちにくい部分で試してみる必要があります。
「家庭用洗剤」と「業務用洗剤」の違いは?
キッチンの換気扇の掃除におすすめのアルカリ性洗剤ですが、同じアルカリ性洗剤にも2つのタイプがあるのです。スーパーなどに行って棚にずらりと並んだ洗剤の瓶を見ると、「家庭用洗剤」というラベルがあるものと「業務用洗剤」というラベルがあるものがあります。
この「家庭用洗剤」と「業務用洗剤」との違いはどこにあるのでしょうか?そして「家庭用洗剤」と「業務用洗剤」は換気扇の掃除の際にどのように使い分ければよいのでしょうか?以下にこれらの点についてご説明します。
家庭用洗剤の特徴
換気扇の掃除に使う洗剤の2つのタイプ、家庭用洗剤と業務用洗剤の内、家庭用洗剤の方の特徴を挙げてみます。
家庭用洗剤は換気扇の掃除の際に薄めたりする手間を省けるように濃度を低く抑えて売られています。また安全性に配慮してアルカリ性洗剤の内でも弱アルカリ性洗剤が用いられています。しかしそれにしても直接皮膚に触れるのは危険なのでゴム手袋を使って掃除する必要があります。
業務用洗剤の特徴
今度は、換気扇の掃除に用いる洗剤の2つのタイプ、家庭用洗剤と業務用洗剤の内、業務用洋洗剤の方の特徴をいくつか挙げてみます。
業務用洗剤は換気扇の掃除をプロの掃除屋などに頼む時、そのプロの掃除屋が使うことを想定して作られている洗剤なのでたいへん強い洗剤です。
そのため換気扇の油汚れを落とす効果もたいへん強いのですが、換気扇の掃除の際には薄めて使う必要があります。またこれを使う掃除の際にはゴム手袋はもちろん、マスクやゴーグルも必要になります。
普段の換気扇掃除には家庭用洗剤を使う
換気扇の掃除に用いられる洗剤にも2つのタイプがあります。その内、家庭用洗剤は汚れを落とす効果はあまり強くなありませんが安全なので安心して使えます。
換気扇の掃除はあまり油汚れがつかないうちに、こまめに掃除をする方が楽なので大体3か月に1回くらいの割合で掃除をすることをおすすめします。そういう普段の換気扇の掃除には家庭用洗剤を使えば十分です。
換気扇の油汚れがひどい場合は業務用洗剤を使う
換気扇の掃除に用いる洗剤の2つのタイプの内、業務用洗剤の方は汚れを落とす効果はたいへん強い代わりに危険性も大きいので取り扱いには注意が必要です。
しかし長く掃除をしないで油汚れがひどくなってしまった場合には業務用洗剤を使うことをおすすめします。何と言っても業務用洗剤は油汚れを落とす効果は抜群なのでひどく汚れた換気扇の掃除には業務用洗剤を使うほうが効率的です。但し皮膚に直接触れないように注意する必要があります。
換気扇掃除の洗剤ランキングTOP4位!
換気扇の掃除はたいへん厄介で憂鬱なものです。特に1年に1回、暮れの大掃除の時しか換気扇の掃除をしないような場合は、油汚れがこびりついてそれを落とすのは容易なことではありません。ついプロの掃除屋を頼みたくなるほどです。
しかし換気扇の掃除用の洗剤の中には、たいへん強力でしかも扱いも簡単な優れものもあります。そんな換気扇掃除用の洗剤ランキングのTOP4位をご紹介します。
ランキング4位:自然にやさしい重曹
換気扇掃除の洗剤ランキングの第4位として挙げるのは重曹です。重曹は重炭酸ソーダすなわち炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)という名前の粉末状の物質です。pH値は8の弱アルカリ性で医薬品や食品にも用いられる安全な物質ですから、自然環境も汚染しません。
これは弱アルカリ性ですから油汚れを落とす効果があります。ただこれだけを水に溶いて換気扇の掃除に使う場合もありますが、食器用洗剤にこの重曹を混ぜて換気扇の掃除をすることもできます。但し洗浄効果はそれほど強くないので、時間も労力もかかります。
ランキング3位:ウエキ スーパーオレンジ
換気扇掃除用の洗剤ランキングの第3位として挙げるのは、ウエキというメーカーが出しているスーパーオレンジという掃除用洗剤です。
この掃除用洗剤の主原料は天然ヤシ油で、これにオレンジオイルを十分に配合した洗剤です。頑固な油汚れもしっかり落とす能力があり、換気扇ばかりでなくガラスの掃除や床の掃除にも使えます。用途に合わせて薄め方を変えます。泡スプレータイプなのでたいへん使いやすい洗剤です。
ランキング2位:マジックリン ハンディスプレー
換気扇掃除用の洗剤ランキングの第2位として挙げるのはマジックリンハンディスプレーという掃除用洗剤です。
これはアルカリ性で油汚れを落とす効果が抜群です。スプレータイプなので手に持ちやすく換気扇の掃除にも便利な優れものです。
成分は界面活性剤と泡調整剤、それに油汚れを落とすためのアルカリ剤です。汚れにスプレーしてから布で拭き取るのですが、汚れがひどい時にはスプレーして5分ほど時間をおいて拭き取ると効果的です。
ランキング1位:換気扇レンジクリーナー
換気扇掃除用の洗剤ランキングの第1位として挙げるのは換気扇レンジクリーナーという掃除用洗剤です。
この掃除用洗剤の特徴はスプレーした泡の中の油の強力分解成分が油汚れを分解してしまうので、こすらずに掃除ができることです。これがランキング1位となる所以です。
この掃除用洗剤の成分はアルカリ性の水酸化ナトリウム(2%)と界面活性剤、それに溶剤として働くグリコールエーテルです。
換気扇掃除で注意したいポイント
換気扇の頑固な油汚れを落とすのは一苦労です。そこでこれまでに換気扇の掃除に役立つのはどんな洗剤かということをいろいろな観点から述べて来ました。ここで最後に換気扇を掃除する際に注意すべきポイントを2つ挙げておきます。
優しい成分の洗剤を使う
油汚れがひどい換気扇の掃除には汚れ落としの効果が強い洗剤を使いたくなります。しかし洗浄効果の強い洗剤は換気扇の素材にもダメージを与えるし、使う人の皮膚に触れれば皮膚にもダメージを与えます。例えば重曹のように弱アルカリ性で人にも優しい洗剤を使うことをおすすめしたいです。
ゴム手袋は必須アイテム
換気扇の油汚れを落とすにはどうしても洗剤が必要です。油汚れ用の洗剤はアルカリ性です。このアルカリ性の洗剤に油汚れが溶けた液体が人の皮膚につくと、どんなに弱いアルカリ性でも必ず皮膚にダメージを与えます。だから換気扇の掃除にゴム手袋は必需品です。
換気扇掃除はアルカリ性洗剤で手軽にできる!
キッチンの換気扇の掃除では油汚れを落とすのが一番苦労するところです。この油汚れ自体は酸性です。従ってその酸性の油汚れを溶かして落とすには反対のアルカリ性の洗剤で中和するのが最も有効な方法です。
このアルカリ性の洗剤のいろいろな種類とそれらの特徴、具体的なおすすめのアルカリ性洗剤の商品名、それらを使う上での注意事項などについてご説明しました。