玄関の掃除場所
玄関は家と外をつなぎ出入りするときに利用する場所です。そのため、帰宅したときに外から土や花粉などを運んでしまいます。お客様が家に来たとき、一番初めに視界に入る家の中の場所でもあります。
玄関はゆっくりくつろぐ場所ではありませんが、気持ちよく出かけて帰宅できるよう、また、お客様の向かい入れができるよう常にきれいに掃除しておきましょう。
まず、玄関の掃除場所とそれぞれの掃除方法を見ていきましょう。ここからは、玄関の掃除場所について紹介します。
掃除場所①ドア
1つ目に紹介する玄関の掃除場所は「ドア」です。玄関のドアは、毎日手で開け閉めします。ドアノブなどに手あかがつくので、雑巾などで水拭きしましょう。
さっと簡単に拭けるドアなら、ついでに全体の汚れも拭き取りましょう。手の届かない部分を毎日拭く必要はありません。定期的に脚立を用意して拭き取りましょう。
掃除場所②床
2つ目に紹介する玄関の掃除場所は「床」です。玄関で一番汚れる場所・汚れが目立つ場所が床です。玄関の床はたたきとも言います。
履物に泥がついたままの状態で帰宅すると、玄関の床に砂や小石なども持って帰ってきてしまいます。雨の日などは特に汚れやすいので、ほうきとちりとりを使い掃除しましょう。ほうきで玄関を掃くとほこりが舞ってしまうので、気になる場合は掃除機で吸い取りましょう。
ほうきや掃除機で取れない汚れは、雑巾やデッキブラシを使って汚れを落とします。玄関の床の素材がが凹凸の場合は、デッキブラシがおすすめです。汚れているところに水を少し撒いて、デッキブラシでこすりましょう。
玄関の床の素材がフラットの場合は、デッキブラシを使うと傷つけてしまう可能性があります。雑巾を軽く濡らして汚れを拭きとり、乾いた雑巾で水分を拭き取りましょう。雨の日に持ち帰った泥の塊は、乾いてからほうきで掃いた方が汚れを落としやすいです。
掃除場所③壁
3つ目に紹介する玄関の掃除場所は「壁」です。玄関に限らず、壁を掃除する習慣がない人も多いようです。視界に入らない視線より上の部分にはほこりがたまっていきます。手の届く範囲は手あかがつきます。
目立たないからといって何もしないで放置しておくと、知らない間に手あかが原因で黒ずみができてしまうこともあります。手の届く範囲は雑巾を軽く濡らして壁を拭きましょう。手が届かない範囲は、脚立を使うかハンディモップや掃除機を使いほこりを落としましょう。
掃除場所④下駄箱
4つ目に紹介する玄関の掃除場所は「下駄箱」です。下駄箱の上に置いてあるものは、ハンディモップでほこりを取り移動させます。下駄箱の上のほこりもハンディモップで取り、雑巾を軽く濡らして拭きます。ほこりを取らずに水拭きすると汚れが取りにくくなるので気を付けましょう。
下駄箱の中は履物を全部移動させ掃除します。まず、ほうきか乾いた雑巾で汚れを出し、残った汚れは軽く濡らした雑巾で取ります。仕上げに消毒用エタノールを含ませた雑巾で拭き、カビ対策をしましょう。しっかり乾くまで開けたままにしておきます。
玄関の掃除の最低頻度
玄関の掃除頻度はこまめに行った方がいいことは分かっていても、なかなか掃除の時間を作ることができない場合もあるでしょう。
出かける前にハンディモップで下駄箱の上を、帰宅したときにほうきで床を掃くなど、簡単にできる掃除は出かける前と帰宅後に分けて毎日の習慣としましょう。手の届くところに掃除道具を置いておくことで、習慣づけが簡単になります。
そして、手間のかかる掃除は頻度を決めて行うことでストレスが減らせるでしょう。では、手間のかかる掃除の最低頻度はどれくらいなのか見ていきましょう。ここからは、玄関の掃除の最低頻度について紹介します。
1~2ヶ月に1度はチェック!
玄関の掃除の最低頻度は1~2ヶ月に1度はチェックをおすすめします。ハンディモップやほうきなどでサッと手軽にできる場所の掃除頻度は、できれば毎日がおすすめです。
一人暮らしなどでであまり汚れない場合は、最低週1回くらいの頻度でも大丈夫です。壁や下駄箱の中など手間のかかる場所の掃除頻度は、1~2ヶ月に1度をおすすめします。
玄関の掃除の効率的な方法
玄関の掃除の効率的な方法を5つピックアップしました。玄関を効率的に掃除するためには、作業の順序が大切です。順序を間違えると、むしろ作業と手間が増え掃除に時間がかかることになります。
掃除作業の順序を把握し、効率よくきれいにしましょう。ここからは、玄関の掃除の効率的な方法について紹介します。
置いてあるものを全て出す
1つ目に紹介する玄関の掃除の効率的な方法は「置いてあるものを全て出す」です。下駄箱など重くて移動できないものを除き、玄関に置いてあるのもを全て外に出すか移動させます。
履物や傘立てなどを置いたままではほこりが付いてしまうし、下の汚れを落とすことができません。ものをひとつずつ移動させながらは効率が悪く時間と手間がかかります。また、水を使って掃除するときには濡らしてしまう可能性もあります。
履物は、出かける前に下駄箱から出し帰宅後に片付ける習慣をつけておきましょう。毎日の掃き掃除がしやすく、見た目もきれいです。
玄関に置いてあるものを玄関の外に出す場合は、ご近所さんに迷惑をかけないよう注意しましょう。特にマンションなど隣と通路が共同の場合は、外に出すことは難しいでしょう。
下駄箱に収まりきらない履物や傘立てなどは、掃除をする間だけ玄関に新聞紙を敷いて置いておきましょう。マンションの玄関掃除については最後の項で紹介します。
ほうきを使って掃除
2つ目に紹介する玄関の掃除の効率的な方法は「ほうきを使って掃除」です。玄関の床に落ちている土や砂、ほこりなどをほうきを使って掃除します。
床にこびりついている汚れも、毛が硬めのほうきであればある程度取れるでしょう。ほうきの毛先で床をこするように取り除きます。タイルのように溝がある床は、ゴミを掃きだすようほうきを溝に沿って動かしましょう。
掃除機で吸い取り
3つ目に紹介する玄関の掃除の効率的な方法は「掃除機で吸い取り」です。四隅やドアの溝など、ほうきで掃ききれなかったごみを掃除機で吸い取ります。
自宅の部屋で使っている掃除機を使う場合は、同じヘッドを使うことに抵抗があるでしょう。はぼきのような玄関掃除に適した専用の取替えノズルを用意することをおすすめします。掃除機に取り付けるだけで吸い取ったごみも回収できる使い捨てノズルも販売されているので活用しましょう。
水を使い洗い流す
4つ目に紹介する玄関の掃除の効率的な方法は「水を使い洗い流す」です。掃き掃除で取り切れなかった汚れは、水とデッキブラシを使い洗い流します。
水で薄めるタイプの床専用クリーナーがおすすめです。汚れが落ちたら、水で洗い流します。玄関の床に負担をかけないよう、少量の水を使うことがポイントです。
雑巾で水分を拭き取る
5つ目に紹介する玄関の掃除の効率的な方法は「雑巾で水分を拭き取る」です。水を使い洗い流した後は、雑巾で玄関の床の水分を拭き取ります。
マンションなど水を流せない環境の場合は、水を使い洗い流す作業を省き濡れ雑巾で汚れを拭き取りましょう。拭き取りがおわったら、扇風機などで風通しを良くして早めに乾かします。
完全に乾いたら、玄関の床専用のワックスを塗ります。ピカピカな仕上がりになるだけでなく、汚れが付きにくくなというメリットもあります。
床に溝や凸凹がある場合も丁寧に塗りこみましょう。玄関の床の材質によっては水やクリーナーなど使用禁止のものもあります。また、水分を残したままにするとカビの原因になるだけでなくタイルが剥がれてしまうこともあります。素材の特性を知り、水分は最小限に抑えしっかり乾かしましょう。
玄関の掃除に必要な道具
玄関の掃除に必要な道具を、必須のものとあると便利なものに分けてまとめました。玄関の掃除場所によって必要な道具は違います。せっかく掃除する気になったのに道具がなくて断念することがないよう、事前に揃えておきましょう。
効率よく掃除するためにあると便利な道具も参考にしてください。ここからは、玄関の掃除に必要な道具について紹介します。
必須な物
1つ目に紹介する玄関の掃除に必要な道具は「必須な物」です。玄関掃除に必須なものは、「雑巾・不要な布切れ」「ほうき」「ちりとり」です。
雑巾は、乾拭き用と水拭き用で最低2枚用意しておくとよいでしょう。ワックスを使う場合はもう1枚必要です。掃除の範囲が広い場合は、乾拭き用を数枚用意しておくことをおすすめします。
ほうきやちりとりは生活感を感じさせるため玄関に置きたくないという人もいるでしょう。インテリアとしてデザイン性のあるおしゃれなものや隙間に収納できるタイプを選びましょう。
あると便利な物
2つ目に紹介する玄関の掃除に必要な道具は「あると便利な物」です。玄関掃除にあると便利なものは、「デッキブラシ」「掃除機」「ハンディモップ」「クリーナー」「メラミンスポンジ」「除菌スプレー」「ワックス」などです。
玄関の床の表面が凸凹の場合は、デッキブラシを使うと汚れが落としやすいです。クリーナーを使わなくても、水とデッキブラシでほとんどの汚れを落とすことができます。
ほうきで掃ききれないごみは掃除機を使うと便利です。ほうきを使うとほこりが舞うので、気になる場合は掃除機をおすすめします。ハンディモップは、玄関の置物などのほこりが舞うことなくさっと落とせます。玄関以外にも部屋中のほこりに使えるので、1本あると便利です。使い捨てでOKです。
頑固汚れにはクリーナーやメラミンスポンジ、重曹が便利です。メラミンスポンジは黒ずみを落とすのに便利で、100円ショップなどでも購入できます。大理石など使用禁止の素材があるので注意しましょう。メラミンスポンジだけでは取れない黒ずみは、水で薄めた重曹を含ませると効果的です。
範囲が広い場合はスプレーで吹きかけデッキブラシで落としましょう。カビ対策には除菌スプレーやワックスをおすすめします。
マンションの玄関掃除に大活躍!
マンションの玄関掃除は、ご近所に迷惑をかけないようにすることが大切です。水を流すことができないだけでなく、ごみやほこり、小石などを外に出すことも難しいでしょう。
マンションの玄関掃除は、適した掃除道具を使いきれいにしましょう。ここからは、マンションの玄関掃除に大活躍!について紹介します。
新聞紙
1つ目に紹介するマンションの玄関掃除に大活躍!な道具は「新聞紙」です。水が使えれば玄関の汚れを一気に外に出すこともできますが、ほとんどのマンションは水を流すことが禁止されています。
ごみやほこり、小石などを外に出すこともご近所さんに迷惑がかかるため、ドアを閉めた状態でできる掃除に絞られます。そんな時は、新聞紙が大活躍します。新聞紙を水で濡らしちぎったものを玄関に敷きましょう。
新聞紙のインクがほこりが舞うことなく吸い取ってくれるので、クリーナーも必要ありません。しばらく放置したのち新聞紙をちりとりなどで回収しましょう。頑固汚れや固まった汚れは、新聞紙を濡らして丸め、直接こするときれいに取れます。
掃除機
2つ目に紹介するマンションの玄関掃除に大活躍!な道具は「掃除機」です。玄関の掃除の効率的な方法の項でも紹介したように、ほうきで掃ききれなかったごみには掃除機が便利です。玄関掃除専用のノズルを用意しましょう。
また、ほうきで掃除するとほこりが舞います。ほうきの代わりに直接掃除機で吸い取ってもよいでしょう。
アルカリ電解水
3つ目に紹介するマンションの玄関掃除に大活躍!な道具は「アルカリ電解水」です。アルカリ電解水とは、100%水だけでできた汚れを落とすための液体です。
汚れは酸性のものが多いため、アルカリ性の液体で中和することで汚れを落とします。安全性が高く2度拭きが必要ないため、マンションの玄関掃除に適しています。スプレーにアルカリ電解水を用意し、汚れに吹きかけて雑巾などで拭き取ります。
スプレーできない場所には、濡れ雑巾に吹きかけ直接拭き取ります。汚れが取れない場合は、スプレーをしてすぐに拭き取るのではなく、少し放置してみましょう。重曹があれば、水100cc:重曹小さじ1で代替えできます。
メラミンスポンジ
4つ目に紹介するマンションの玄関掃除に大活躍!な道具は「メラミンスポンジ」です。玄関掃除にあると便利な物の項で紹介したように、メラミンスポンジは黒ずみ汚れに便利なアイテムです。水を少し含ませ汚れをこすって落としましょう。
玄関掃除でいつも清潔に!
玄関は家の中と外をつなぐ大切な空間です。毎日のお出かけに必ず通る場所です。また、お客様が来た時にも一番目のつく場所です。この記事を参考に、気持ちよく過ごせるよう毎日できることからコツコツ掃除をしていつも清潔に保つよう心がけましょう。