ご子息・ご息女の意味とは?使い方や正しい表現も詳しくチェック!

ご子息・ご息女の意味とは?使い方や正しい表現も詳しくチェック!

ビジネスやお祝いの席で目にすることがある「ご子息・ご息女」。一見畏まった印象の「ご子息・ご息女」ですが、正しい意味や使い方は大人でも知らない人もいるのではないでしょうか?本記事ではご子息・ご息女の正しい意味、使い方について例文も用いて複数紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ご子息・ご息女の意味とは?
  2. 2.ご子息・ご息女の由来
  3. 3.ご子息・ご息女の特徴
  4. 4.ご子息・ご息女は息子・娘の敬語表現
  5. 5.ご子息・ご息女の使い方
  6. 6.ご子息・ご息女を使う時の注意点
  7. 7.ご子息・ご息女は「人様の息子・娘」という意味

ご子息・ご息女の意味とは?

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「ご子息・ご息女」とは『広辞苑 第六版』ではそれぞれ「男のこども。息子。他家のむすこの敬称。」「女のこども。多くは他家の身分ある人のむすめを敬っていう語。」と紹介されています。ご子息は男の子、息子、ご息女は女の子、娘という意味となります。

また「ご子息・ご息女」は後述しますが敬語表現として使う言葉になります。もともとの意味としては「他人の息子、娘」ですが、「身分ある人の息子、娘」という意味から発展して、目上の人の子供のことを敬って呼ぶ表現として使われるようになったのです。

自分よりも目上の人や敬語を使うべき相手の子供について言う時は、丁寧な敬語表現でご子息やご子息様(もしくはご息女やご息女様)と呼ぶべきです。これらの言葉は使う頻度としてはそこまで機会は多くないですが、大人として知っておかなければならない基本的な言葉遣いとなります。

ご子息・ご息女の由来

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ご子息・ご息女という言葉が「他人の息子・娘」という意味を持つことは前述した通りですが、この言葉がいわば「目上の人の息子・娘に対する敬語表現」の意味を持って使われるようになった由来としては以下の理由が考えられます。

それはもともと「ご子息・ご息女」という言葉は「他人の息子・娘」を指す中でも、特に「他家の身分ある人」という「身分の高い、敬語を使うべき相手の息子
娘」という意味合いを含んでいるからです。

以上の理由や背景により、「ご子息・ご息女」という言葉が目上の人の息子や娘を意味して、1人の子女あるいは複数の子女達を対して使われるようになったのです。

ご子息・ご息女の特徴

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ご子息・ご息女という言葉は「他人の息子・娘」という意味で、そしてその真の意味としては「身分の高いお家の息子・娘」という元々の定義から発展して「自分より目上の、自分が敬わなければならない相手の息子・娘」という敬語的な表現として認識されるようになりました。

ご子息・ご息女の「身分の高いお家の子供」の意味は年齢問わず通じる!

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この「ご子息・ご息女」という言葉の便利な点は、相手の子供に対して年齢を気にせずに使える点にあります。類似表現として「お子さま」という言葉がありますが、「お子さま」は小さな子供というイメージがどうしても強くなります。

「ご子息・ご息女」という言葉は赤ちゃんから小さな子供、ティーンエイジャーや成人した息子・娘に対しても意味が通じますので、汎用性の高い言葉と言えます。

「ご子息・ご息女」の意味は1人でも複数でも使える!

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「ご子息・ご息女」という言葉であれば新生児から大人まで年齢問わず使用しても問題はありません。また子供の人数が1人ではなく複数でも「ご子息・ご息女」はどちらの意味ともとれる言葉ですので、1人に対しても複数の子供に対しても使用できます。

「ご息女」と「ご令嬢」の意味の違いは?

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また余談ですが「ご息女」とよく引き合いに出されたり、類義語として登場する機会の多い言葉として「ご令嬢」があります。どちらの言葉も他人の娘に対する敬語表現ですが、「ご令嬢」の方がより敬語のトーンが強い言葉です。

しかし、「ご令嬢」はややかしこまった硬い表現になりがちです。「ご息女」を使うのでも敬語表現の程度としては決して失礼にはあたりませんので、「ご息女」を用いるのが一般的です。

ご子息・ご息女は息子・娘の敬語表現

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「ご子息・ご息女」という言葉が本来意味するのは、「自分が尊敬する人、もしくは自分よりも目上の立場の人や敬意を払うべき人の息子や娘」です。しかし注意すべき点は、「子息・息女」という言葉自体は「他人の息子・娘」の意味であり、これだけで敬語として使用することはできません。

「他人の息子・娘」を敬語表現にして使用する際には、「子息・息女」という言葉の頭に必ず「尊敬の意を表現する」言葉である「ご」を付けて、「ご子息・ご息女」という言葉にして使いましょう。

また、敬語表現を使用する対象が1人ではなく、例えば目上の人の子供達が複数いるといったケースも考えられます。対象が複数いる場合に関しては、纏めて「ご子息・ご息女」という使い方をすると良いでしょう。

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なお、「ご子息・ご息女」という表現は何歳まで使えるのか?ということで悩む人もいるようですが、他人の息子や娘を表現する際によく使用される表現である「お坊ちゃま・お嬢さま」とは異なり、基本的に大人に対しても使用することは可能です。

とは言え、話し言葉で「ご子息・ご息女」を使うのは仰々しいと感じる人もいるようです。そこで、(比較的気楽な間柄か、相手との関係性にもよりますが)手紙等書き言葉では「ご子息・ご息女」を使用し、面と向かって話す際は「息子さん、娘さん」と使い分けるのも良いでしょう。

ご子息・ご息女の使い方

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ここまでで「ご子息・ご息女」の意味や言葉の由来、また敬語表現という側面があることについて説明してきました。日頃のお付き合いやビジネスシーン上でも敬語が必要な場面は多々ありますので、大人として正しい使い方を知っておくことが必要です。

普段あまり使う頻度のない言葉だからといって使い方や言葉の持つ意味を知らないでいると、ビジネスシーンでも大人のお付き合いでも恥をかいてしまうことにもなり兼ねません。

そこで、以下では「ご子息・ご息女」の具体的な使い方について、お祝い事や弔事等、シチュエーション別に複数のケースを紹介していきます。

例文①入学祝い

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「この度はご子息〇〇様(もしくはご息女〇〇様)の小学校ご入学、誠におめでとうございます。今後のお健やかなご成長を心よりお祈り申し上げます。」

入学や進学といった節目のお祝いの言葉でよく使用される表現です。単なる定型的な表現に終わらせない為には、「ご子息・ご息女」の後に「〇〇様」というように具体的なお名前も付け加えるようにすると良いでしょう。こうすることにより、お祝いの気持ちがより相手に伝わりやすくなります。

例文②結婚祝い

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「この度のご子息様(ご息女様)の晴れの日に際し、心よりお祝い申し上げます。新郎・新婦ならびに、ご家族皆様方の末永いお幸せとご発展をお祈り致します。」

結婚に際したお祝いの言葉を述べる際にも「ご子息・ご息女」という表現が使われます。「ご子息・ご息女」の後には必ずしも個人名を付け加える必要はありませんが、冠婚葬祭に関しては「ご子息・ご息女」も大人というケースが殆どですし、入学祝いよりもより硬いフォーマルな場面と言えます。

そのため、「ご子息・ご息女」の後ろに「様付け」をすることを考えても良いシチュエーションであると考えることもできます。

例文③出産祝い

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「この度はご子息○○様にお子様が誕生されたとのこと、心よりお慶び申し上げます。 母子ともに健康とお伺いし、安堵しております。これからのお子様の健やかなご成長と皆様の益々のご多幸をお祈りいたします。」

結婚のお祝いを述べる際に「ご子息・ご息女」という表現を用いる使い方を上で紹介してきましたが、この「ご子息・ご息女」という表現を更に出産祝いの際に用いる使い方もあります。

このケースではお祝いをする対象である「ご子息・ご息女」も既に大人ではありますが、このように出産祝いの言葉を贈ることで、家族全体、複数名に対して幸せをお祝いするという気持ちを伝えることができると言えます。

例文④お悔やみ

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「この度のご子息様(ご息女様)の突然の訃報に、ただただ驚いております。 最後にお目にかかった際のお元気な姿が忘れられず、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。ご家族の皆様のご心痛は如何ばかりかとお察しします。ご子息様のご冥福をお祈りいたします。」

最後に一番考えたくないケースではありますが、お悔やみを述べる際にも「ご令息・ご息女」という表現を用いる使い方があります。不幸ということでいつもにも増して丁寧な対応が求められますので、更に敬語表現を使う必要に迫られた際にも無難な使い方ができる表現と言えます。

特に不幸事はお祝い事とは異なり、突然何の前触れもなくやってくるケースが多いものです。このような急を要する場面でもきちんと言葉の持つ意味を理解した上で大人の対応をできるかが、あなたの評価を左右すると言っても過言ではありません。

ご子息・ご息女を使う時の注意点

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ご子息・ご息女という言葉を使う際にも注意が必要な点があります。それは「ご子息・ご息女」という言葉は敬語表現であることを知っておく必要がある点です。つまり、「他人の子供、(息子や娘)」を敬って表現する言葉なのです。

従って、自分の子供のことを「私のご子息が」や「うちのご息女が」という言葉で表現するのは間違いということになります。自分の子供について言及する場合には、シンプルに「息子、娘」や、幼い子供の場合には「うちの子供が」等の言葉を使いましょう。

ご子息・ご息女は「人様の息子・娘」という意味

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ご子息・ご息女という言葉は目上の人の息子や娘に対する敬語表現として使われているケースが多いです。この言葉は日常生活上(特に話し言葉では)使う頻度はそれほど多くはないものの、いざという時のお付き合いやビジネスシーン上では欠かせない表現となっています。

このような敬語表現をきちんと意味を理解した上でうまく使いこなせるかどうかという点が、周囲のあなたに対する評価にも影響を与えることは間違いないでしょう。

「ご子息・ご息女」という言葉は使い方次第で、1人に対しても複数に対しても敬意を持たせた表現をすることが可能です。言葉の使い方や意味をしっかりと抑えた上で、普段のお付き合いやビジネスに活かしていきましょう。

Emma
ライター

Emma

趣味は楽器演奏(ピアノ)、グルメ(料理する方と食べる方と両方)、手ごねパン作り。旅行も大好きです♪常に美味しいものを求めてアンテナ張ってます。休みの日はのんびりピアノ弾いたり、パンをこねたりしています。

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