「琴線に触れる」の意味は誤用しやすい!正しい使い方や例文を詳しく紹介

「琴線に触れる」の意味は誤用しやすい!正しい使い方や例文を詳しく紹介

「琴線に触れる」をご存知ですか?「琴線に触れる」は読み方と意味を間違えている方が多い言葉です。そこで「琴線に触れる」の正しい意味や由来、例文など詳しく解説します。更に英語ではどのように表現するか紹介します。「琴線に触れる」を正しく使いましょう。

記事の目次

  1. 1.「琴線に触れる」の意味とは?
  2. 2.「琴線に触れる」の由来
  3. 3.「琴線が触れる」の特徴
  4. 4.「琴線に触れる」の類語
  5. 5.「琴線に触れる」の使い方
  6. 6.「琴線が触れる」の注意点
  7. 7.「琴線に触れる」は「深く感動をする・与える」という意味

「琴線に触れる」の意味とは?

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「琴線に触れる」はあまり日常会話で使われることが少ない言葉です。しかし、「琴線に触れる」を相手に言われたときに意味を知らないと恥ずかしい思いをするかもしれません。そこで「琴線に触れる」を詳しく紹介します。まず「琴線に触れる」の意味を紹介します。

「琴線に触れる」は「心の奥深くで感動する、与える」という意味

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「琴線に触れる」は「きんせんにふれる」と読みます。「琴」は楽器の「お琴」のイメージが強く「ことせん」と読み違える可能性があるので注意が必要です。では本題の「琴線に触れる」の意味を紹介します。

「琴線に触れる」は「人間の心の深くに秘められた感じやすい心情を刺激して感動すること、感動を与えること」という意味があります。日々の小さな感動ではなく、心の奥から感動して共鳴することを意味します。

「琴線に触れる」が「深く感動すること」と知って「琴線に触れる」の誤用していたことに気づいた方も多いはずです。実際、間違った使い方をしている人が多いです。誤用に関しては後で紹介します。

「琴線に触れる」の由来

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「琴線に触れる」が「心の深いところで感動すること」という意味を理解したところで、なぜ「琴線に触れる」ことが感動に繋がるか疑問に思う方も多いでしょう。そこで「琴線に触れる」の由来を知ることで謎が解けます。では「琴線に触れる」の由来を紹介します。

「琴線に触れる」の語源は?

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「琴線に触れる」の語源を紹介します。「琴線」は楽器の琴に張られてる糸を表します。その「琴線」に触れると音が鳴ります。その様子から「物事に共鳴しやすい感情」が「琴線に触れて音が鳴るさま」に比喩されています。

また「琴線に触れることで人々に感動を与える音色を奏でる」ことから「心の深いところで感動を与える」という意味にも繋がっています。「琴線に触れる」は「琴の音色」と「人の感情」を関連させた素敵な言葉です。

「琴線が触れる」の特徴

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続いては「琴線が触れる」の特徴を紹介します。「琴線に触れる」は琴の音色を知っている日本人ならではの言葉ですが、「琴線に触れる」を英語で表現するとどうなるのでしょうか。「琴線に触れる」を英語で表す方法を紹介します。

「琴線に触れる」を英語で言うと?

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まずは「琴線に触れる」を英語で表現するとどうなるのかを紹介します。外国の方に「琴線に触れる」を説明するときに「琴線に触れる」の由来を紹介した上で「琴線に触れる」を英語で例えることで相手に伝わりやすくなります。

touch my heart やimpress を使う

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「琴線に触れる」を英語で表現するときは「touch my heart」や「impress」を使いましょう。まず「touch my heart」を直訳すると「私の気持ちを掴む」という意味になり、そこから「深く感動する」となり「琴線に触れる」という意味になります。

例えば英語で「Their music touched my heart.」は「彼らの音楽が琴線に触れた」となります。もう一つの「impress」は「印象を与える、感銘を与える」という意味になり「琴線に触れる」という意味に近くなります。

例えば英語で「His words impressed themselves on me.」は直訳すると「彼の言葉は私の記憶に焼き付いた」つまり「彼の言葉は私の琴線に触れた」という意味に近くなります。ちなみに「impress oneself」で「心に焼きつく」という慣用句になり、「琴線に触れる」の意味に類似します。

「琴線に触れる」の類語

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「琴線に触れる」の意味を紹介しましたが「人間の心の深くに秘められた感じやすい心情を刺激して感動すること」と言われても、どれほどの感動なのか理解が難しく感じます。そこで「琴線に触れる」の類義語を紹介します。類義語を知ることで「琴線に触れる」の理解も深まるでしょう。

「感動する」の意味

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「琴線に触れる」の類語として「感動する」を紹介します。「感動する」の意味は「強い感銘を受けて深く心を動かすこと」です。「琴線に触れる」と同じく心の深いところから感銘を受ける意味で使われます。

「琴線に触れる」と「感動する」の違いは「琴線に触れる」の方が深く感動する意味で使われます。感動がとても大きいときに「琴線に触れる」を使います。

「感銘を受ける」の意味

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「琴線に触れる」の類語として「感銘を受ける」の意味を紹介します。「感銘を受ける」の意味は「しっかりと心に刻み込んで忘れないほど感動すること」です。

「琴線に触れる」と同じく深く感動するときに使う言葉です。「琴線に触れる」の類語ですが「感銘を受ける」の方が「琴線に触れる」より一般的で良く使われる言葉です。

「心に響く」の意味

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「琴線に触れる」の類語として「心に響く」を紹介します。「心に響く」の意味は「心に感じること、感動すること」です。「琴線に触れる」の類語で紹介した「感動する」が意味になり、「感動する」と同じく「琴線に触れる」よりも感動が小さいものになります。

「胸を打つ」の意味

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「琴線に触れる」の類語として「胸を打つ」を紹介します。「胸を打つ」の意味は「強く感動する」です。「胸を打つ」は「琴線に触れる」の類語としてふさわしく、情熱的に心の深いところで感動する意味で使われます。

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「琴線に触れる」の使い方

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「琴線に触れる」の意味や類語を理解しても実際に日常会話でどうやって使えばいいのか疑問に感じる方も多いでしょう。そこで「琴線に触れる」を実際に使った例文を紹介します。「琴線に触れる」の例文を参考にして「琴線に触れる」の使い方をマスターしましょう。

例文①

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「琴線に触れる」の例文の一つ目を紹介します。「先生のお言葉が琴線に触れた」この例文の意味は先生の言葉によって人生観が変わるほど深い感動が起きたことを表します。

他人から何らかの影響を受けて「琴線に触れる」という使い方になります。先生自身も「琴線に触れる」言葉だと相手に思われて嬉しい気持ちになるでしょう。

例文②

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「琴線に触れる」を使った2つ目の例文を紹介します。「今回のコンサートを鑑賞して琴線に触れる体験ができた」この例文ではコンサートがとても素敵で感動的だったことが分かります。

「琴線に触れる」は「体験」や「経験」を通じて感じる場合が多く「琴線に触れる体験」あるいは「琴線に触れる経験」という使い方が多い言葉でもあります。

例文③

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「琴線に触れる」の3つ目の例文を紹介します。「あるドラマの一言が私の琴線に触れ涙が溢れた」この例文の意味はドラマの一言により心が揺さぶられるほど感動して涙を流したという例文です。感動したのは本人なので「私の琴線に触れる」という表現ができます。

例文④

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「琴線に触れる」の4つ目の例文を紹介します。「その本は多くの読者の心の琴線に触れた」この例文はその本によってたくさんの読者を感動させたという意味で「琴線に触れる」の使い方をしています。

「琴線に触れる」は自分自身だけでなく、他の人が見て深く感動していると感じても「琴線に触れた」という使い方が可能です。更に「心の琴線に触れる」ということで意味が伝わりやすくなります。

「琴線が触れる」の注意点

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「琴線に触れる」は読み方が間違えやすかったりと注意点がいくつかあります。特に「琴線に触れる」の意味を勘違いしている方が多く「琴線に触れる」は誤用が多い言葉です。そこで「琴線に触れるの注意点」を紹介します。

「琴線に触れる」は誤用が多い

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「琴線に触れる」の意味のところでも少し触れましたが「琴線に触れる」の意味を誤用される方が多くいます。その理由はとても怒っている様子を表す「逆鱗に触れる」と似ているからです。

そのため「琴線に触れる」を悪い意味として捉えられていることが多く誤用されている場合が多くあります。ある調査では「琴線に触れる」の意味としてふさわしいものを選ぶ問題で問題を解いた全体の約35%の人が「怒りを買ってしまうこと」を「琴線に触れる」意味として回答しました。

正しい「琴線に触れる」の意味を選べた人は全体の37%しかいませんでした。これだけ世間で誤った意味で認識されています。「感動する」と「激怒する」では反対の意味になるので「琴線に触れる」を誤用しないように注意しましょう。

「琴線に触れる」を多用しない

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上で例文を4つ紹介しましたが「琴線に触れる」は「深く感動する」ときに使う言葉なので多用すると信憑性が薄れたり意味を理解していないように思われるので本当に深く感動した場面に「琴線に触れた」を使いましょう。

「琴線に触れる」は「深く感動をする・与える」という意味

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「琴線に触れる」は「深く感動する、感動を与える」という意味があります。心動かされる出来事に遭遇したときに「琴線に触れる」と言うと教養ある人だと思われるでしょう。また相手が「琴線に触れる」の意味を知らなければ意味を説明してあげることで会話も広がるでしょう。

あやちゃん
ライター

あやちゃん

3歳のヤンチャな息子を育てる新米ママです。アパレル関係に勤めていたこともあり、オシャレが大好きです。3歳の息子に体力で負けないように、最近はお家でピラテスをして、体系維持と体力を付けようと努力しています。子育てに関しては、初めてなので毎日試行錯誤しながら、楽しく笑顔を心がけて生活しています。

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