「律儀」の意味
「律儀」の読み方には「りちぎ」「りつぎ」の2通りありますが「りちぎ」の方が一般的なようです。「律儀」の意味は「きわめて義理堅いこと」「実直なこと」「礼儀正しい」で褒め言葉の1つです。少し変った意味に「健康なこと」があります。
「健康なこと」の意味は「律義者の子沢山」という慣用句に由来するものです。律義者は品行方正で家庭円満、心身ともに健康なので自然に子供が沢山生まれるという意味です。
「律儀な人」とは、本来褒め言葉の意味を含んでいるのですが、実直なことから暗い堅物のように思われがちです。「律儀」という言葉そのものに固いイメージがあるため、褒め言葉というよりネガティブな意味に捉えてしまう場合が多いのではないでしょうか。
律儀な人は冗談も言わないイメージがありますが、慣用句「律義者の子沢山」の円満な家庭では常に笑顔が絶えません。笑顔が絶えないのは何故でしょう。今回は「律儀」という褒め言葉のイメージ・固定観念を、もう一度見直して「律儀」の本当の意味を少し掘り下げてみましょう。
きわめて義理堅いこと
律儀とは「きわめて義理堅い」という意味です。では「義理堅い」とは、一体どういう意味なのでしょう。一般的には「人から物を頂いたら必ずお返しをする」「メールが来たら必ず返信する」などが義理堅い行為と言われます。
しかし、その行為に心がこもっていなければ義理堅いとは言えません。「心がこもっていない」とは「お返しや返信はするもの」という固定観念で行う場合、あるいは「義理を欠いた奴と思われたくない」ために仕方なくする行為のことです。
映画「フーテンの寅」の主人公寅(とら)さんは「義理と人情」溢れる人として描かれています。他の物語でも「義理と人情」は常に2つセットで使われます。それは「義理堅い」という意味には「人情味あふれる」という意味も含んでいるからです。
「義理堅い」とは、相手のことを考えて行動する、人情が深い人のことを指す褒め言葉です。「お返し」をするのは、相手のことを思う気持ちから出た行為です。「お返し」をするから義理堅いのではなく、人情が深いから「お返し」をするのです。つまり「律儀」とは「義理堅い=人情が深い」という意味です。
実直なこと
律儀の意味には「実直なこと」があります。実直とは「正直」で「誠実」で「素直」という意味です。まるで真面目一直線の聖人君子のようですが、そんな人一体何処にいるのでしょう。
少なくとも周りを見渡した限りでは、礼儀正しい人や実直を装っている人はいますが律儀な人は見つけられません。それもそのはずです。律儀な人は自分のことを実直だと思うことも、実直になりたいと思うこともないから目立たないのです。
本当に実直な人は真面目一直線の聖人君子ではありません。実直な人にも横しまな考えが時には浮かびます。ただ、その考えを「横しま」と素直に心で認めるから実直なのです。つまり「律儀」とは「実直なこと=自分の心を正直に認める」という意味です。
律儀の使い方と例文
褒め言葉の「律儀」の意味を知るためには、律儀の使い方と例文を参考にするのは大切なことです。しかし例文の中には律儀の意味を誤解した間違った使い方もあります。律儀の意味の偏見に由来する使い方もあります。正しい使い方と間違った使い方を例文の中で見極めることで、本当の「律儀」の意味を解釈してみましょう。
例文:律儀な人
「律儀な人」を使った例文に「あの人は毎年欠かさずに、年賀状を送ってくる律儀な人だ」という褒め言葉があります。この場合「律儀な人」とはどんな意味で使われているのでしょう。
メールやLINEで新年の挨拶をする人が増えているのに、わざわざ紙の年賀状を送るから律儀なのでしょうか。その人が年賀状を出すのが習慣になっているだけだとすれば、それは「律儀な人」ではなく「マメな人」または「惰性で行動する人」です。
礼儀正しい人や純粋に相手のことを気にかけて、年賀状を出す人もいます。ですから褒め言葉としての「律儀な人」の使い方には、行為の真意を見極める慎重さが大切になります。
また「彼はどんなに立派になっても、昔の恩義を忘れない律儀な人だ」という例文があります。受ける側が「恩義を忘れずに義理堅い人」と感じられるなら、正しい意味の褒め言葉です。
「律儀な人」は一般的によく使われる言葉だからといって、あまり気軽に使ってはいけません。「律儀な人」の使い方は「マメな人」を「義理堅い人」と勘違いして誤用する例が多いので注意しましょう。
例文:律儀に
「律儀に」のように「律儀」のあとに「に」を使う場合は、ほとんどが正しい褒め言葉の使い方です。何故ならば人が行った行為に対して使うからです。
「律儀な人」の場合は、意味の勘違いによる誤用もあり、また人物の評価に関わるのでよく見極めてから慎重に使わなければなりません。
一方「律儀に」の場合は「昨日引越の手伝をしたら、今日律儀にお礼の電話をよこした」「ハンカチを貸してあげたら、律儀に洗濯をして返してくれた」のように使われます。行為そのものが「義理堅い」「誠実だ」という意味で、誠意が感じられた時に使う言葉なので「律儀」の正しい使い方です。
例文:律儀
「律儀」を単体で使う場合はチェックが必要です。何故なら性格を表現するのによく使われ、誤解が生じやすいからです。
例文で見ると「彼女は初々しく、しかも律儀」や「彼は律儀で礼儀正しい」「一見だらしなさそうだけど、根は律儀」「彼女は男性女性どちらに対しても律儀」のように使われます。
「律儀な人」と同じように人物の性格を評価する使い方なので、慎重さが必要です。中には自分の性格に対して「律儀」と言われるのは褒め言葉に受け取れず、嫌味に感じる人もいます。また安易に使用すると、周り中が「律儀な人」だらけになってしまいます。「律儀」を単体で使う場合には、よくチェックすることが肝心です。
律儀の類義語と意味
類義語とは、似た意味を持つ、または似た使い方をする言葉のことです。律儀の類義語は、これから紹介する他にも沢山あります。
類義語は確かに「律儀」と意味や使い方は似ていますが、それぞれ多少ニュアンスの違いがあります。なぜ「律儀」の類義語を紹介するかといえば、似た意味のものを2つ並べて比較した方が、そのもの1つでは見つけられなかった特徴や意味がよりハッキリと見えてくるからです。
真面目の意味
辞書を引くと、真面目の意味は「真剣であること」「本気であること」「真心のあること」「誠実であること」とあります。真面目の語源は、漢詩に出てくる「真面目(しんめんもく)」に由来すると云われています。
漢詩「柳は緑、花は紅、真面目」の「真面目(しんめんもく)」の意味は「柳はいつも本来の緑色で、花は紅色で美しい」「自分らしく、それぞれの個性や役割を発揮して、本質的に生きている」という様を表しています。
しかし、いま一般的には「アイツは真面目すぎるから付き合いづらい」とか「真面目で融通がきかない」など褒め言葉ではないネガティブな言い方がよく耳に入ります。本来の「真面目」の意味からかけ離れた使い方が多くなっています。
「真面目」とは「真剣に自分の本質と向き合う姿勢」という意味で、本来は自分の意志を表現した褒め言葉です。「律儀」は自分の意志ではなく、客観的に見て「誠実」「義理堅い」と感じる様のことです。つまり意味は似ていても「律儀」は客観的な様、「真面目」は意志を表現した様、それぞれ褒め言葉の視点が違うのです。
堅気の意味
堅気の意味には主に「性質がしっかりしていて真面目なこと」と「職業や生活が、まっとうで着実なこと」の2つあります。「堅気」が「律儀」の同義語になるのは、前者の方の意味合が強いです。
「かたぎ」は任侠映画などでよく聞く言葉なので、後者の意味でとらえている方が多いと思いますが、前者の意味があるから後者の意味が成り立つのです。つまり性格が真面目だから、職業や生活が着実になるのです。
忠実の意味
「忠実」には意味や類義語が沢山あります。「真面目によく働くこと」「真心を持ってよく努めること」「面倒がらずにテキパキと働くこと」「身体が丈夫であること」など数え上げればキリがありません。
また類義語も「律儀」「誠実」「実直」「確実」「真面目」「達者」など様々です。そのくらい「忠実」は幅の広い意味を持つ言葉です。「律儀」は客観的な表現なのに対し、「忠実」は客観性、自主性、あらゆる方向に応用できる言葉です。
良心的の意味
「良心的」は非常に柔らかい表現の「律儀」の類義語です。意味は「良心に従って行動する様」「誠実な様」です。「良心」とは「善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き」のことです。
つまり「良心的」とは、善悪や正邪を正しく判断する心に、誠実に従って行動することです。「良心的」を柔らかい表現といった理由は、「あの店は良心的で気持ちがよい店です」を「あの店は律儀で気持ちがよい店」と言えば少し固いイメージになります。「良心的」を使った方が「気持ちがよい」雰囲気をよりソフトに伝えられる褒め言葉になるからです。
律儀の対義語と意味
律儀の対義語とは反対の意味を持つ言葉のことです。前述の類義語の反対の意味を持つ言葉と考えれば分かりやすいはずです。
類義語の場合は、似た意味の言葉を並べて比較することで「律儀」の特徴や意味を見つける手助けをしているのですが、反対の意味の対義語を並べて比較することでも同じ効果が得られます。これから代表的な対義語を2つ紹介しますが、その他もあるので探して見るのも良いでしょう。
ずぼらの意味
律儀の代表的な対義語の1つ目は「ずぼら」です。「ずぼら」はわざわざ意味を説明するまでもなく「だらしがない様子」のことです。
「だらしがない」とはやるべき事をきちんとやらずに疎かにすることです。たとえば「片付けを最後まできちんとやらない」「仕事はいい加減に済ましてしまう」「着替えた衣類はそのままに放置する」など確かに「律儀」とはほど遠い性格なので対義語になるのです。
しかし「ずぼら」には良いところもあります。「ずぼらな人」は普段の生活はだらしなくても、興味があることや好きなことには異常な集中力を見せることがあります。大きな仕事を成し遂げた人や芸術家、天才には、意外に普段の生活は「ずぼら」な人が多いのです。
狡猾の意味
律儀の代表的な対義語の2つ目は「狡猾(こうかつ)」です。狡猾の意味は「ずる賢い」「自分の利益のために知恵を働かせる」「抜け目がない」などです。
律儀な人は、自分の損得を気にせずに行動するのに対し、「狡猾な人」は自分の利益のためにずる賢く知恵を働かせるので「狡猾」は「律儀」の対義語になります。しかし「狡猾な人」は頭の回転が良い人なので、その長所を正しい方向に向けさえすれば、素晴らしい人になる可能性を秘めた人とも言えます。
律儀な人の特徴【態度・行動】
これまで「律儀」の意味を類義語や対義語から検討してきました。今度は「律儀な人」の特徴を態度や行動の面から意味を探ってみましょう。人の特徴を推し量るには、その人の態度や行動を探ってみるのが有効な手っ取り早い方法です。「律儀な人」の態度や行動を1つずつ分析して、律儀の意味や特徴を浮き彫りにしてみましょう。
約束は必ず守る
「約束は必ず守る」は、律儀な人の特徴であるとともに、ビジネスでも人間関係でも人としても非常に大切な要素です。逆に約束を守れない人は、信頼を失い良好な人間関係は構築できません。
ビジネスの取引は、約束を守ることが前提で成り立つといっても過言ではありません。しかし人間は完全ではありません。約束を守れないことがあります。
約束を守れなかった時に大切なのは、その穴埋めをどう対処するかです。言い訳をするだけでは誠実さに欠けます。約束を守れなかった理由を真摯に受け止めて、次にどうするかを考え行動するのが「律儀な人」です。つまり律儀な人の特徴とは「約束を必ず守る」だけでなく「守れなかった時に努力する人」です。
時間に遅れない
「時間に遅れない」は約束事の1つです。約束の時間に遅れることは、他の人に迷惑を掛けるだけでなく自分にとっても多大な損失になります。
たとえば社内会議に遅刻すれば、会議の進行を狂わせかねません。特に自分が会議に必要な書類を配布する役などの場合には責任は重大です。
また大学受験などに遅刻すれば、受験できなくなり不合格になるかも知れません。たとえ遅れて受験に参加できても回答時間が短くなり、自分にとってはマイナスになります。友達との約束に遅れれば、友情にひびが入るかも知れません。
このように時間を守らないことは、相手にとっても自分にとってもマイナスになります。しかし、ここで考えて頂きたいのは「時間に遅れない」「遅刻しない」動機です。
「上司に叱られるから」「人間関係を壊したくないから」のような動機で遅刻しないのは誠実ではありません。人は嫌なことは避けたいものです。その弱さを乗り越える気持ちが「律儀な人」に近づく一歩です。
「迷惑をかけるから」「待つ人の気持ちを考えるから」「相手に嫌な思いをさせないように」そういう気持ちで遅刻しないよう努力するのが「律儀な人」です。前者の「上司に叱られるから」は自分の損得を考えた動機です。自分の損得よりも相手の気持ちを優先して考えるのが「律儀な人」の特徴です。
見返りを求めない
律儀な人は、自分の損得よりも相手の気持ちを優先して考える、つまり見返りを求めていないのです。これは律儀な人が持つ重要な特徴です。
「見返りを求めない」で相手の気持ちを気遣うから「人情味あふれる」のです。「見返りを求めない」とは、自分の行動に対して対価を求めないことです。
言い換えれば律儀な人は、対価を求めるために行動するのではなく、相手のために何をしてあげれば助かるのかと純粋に気遣って、心に素直に実行しているだけなのです。つまり「見返りを求めない人」とは、相手のために自分の心に忠実に、誠意を持って行動できる人のことです。
言われたことは必ず実行
「言われたことは必ず実行」を律儀な人の特徴と言うには少し抵抗があります。言われたことを実行するのは、従順なイエスマンでもできます。イエスマンがすべて律儀な人とは言えません。
言われたことを実行する時、義務感で実行する、成績を上げたいから実行する、怒られたくないから実行する、機嫌を取りたいから実行する、自分の利益のために実行することがほとんどです。だからこそ純粋な気持ちで実行できる人が貴重なのです。
「言われたことを必ず実行する人」が律儀な人とは限りません。「律儀な人」は言われたことが理にかなっていなければ拒否します。つまり言われたことが納得できれば最善を尽くして実行し、理にかなっていなければ断る勇気を持っているのが「律儀な人」の特徴です。
何気なく言ったことを覚えている
「何気なく言ったことを覚えている」を律儀の特徴に上げるのは間違いです。「1年前に何気なく言ったことを忘れずに覚えていて今日やってくれるなんて、なんて律儀な人なの!」こんなサプライズに惑わせれてつい「律儀な人」を使うことがあります。
よく考えて見て下さい。誠実で自分の心に正直な人が、こんなサプライズを求めるでしょうか。相手を喜ばせたいという気持ちは純粋ですが、サプライズで相手の気持ちの変化を期待しているのが見え見えです。何らかの対価を期待している行為です。
「何気なく言ったことを覚えている」とは下心がある狡猾な行為です。律儀な人には全くこんな気持ちはありません。これは「律儀な人」の特徴や意味を正しく理解していないために起きる誤解です。一般的に話される言葉には、間違いもあるのです。どうかそれを判別する目を養って下さい。
律儀な人の特徴【性格】
前章では「律儀な人」の特徴を態度や行動の面から解説しましたが、ここでは「律儀な人」がどんな性格を持っているかを探ってみましょう。行動の特徴と重なる部分があると思いますが、おさらいの積もりで聞いて下さい。「律儀な人」の性格は普通の人と比べてどのように違うかに焦点を当てて解説します。
真面目
真面目な性格の人は、一本気なところがあるので融通が利かない人と誤解されがちです。融通が利かない人とは、一度自分で決めたことを変更すると混乱して対処できなくなるので、意固地に意見を曲げない人です。つまり頭の固い人です。
一方真面目な人は、やり始めたことを途中で投げ出さずに最後までやり通そうとします。そのために無駄な意見は排除するので、融通が利かない頑固者と誤解されますが、必要な意見ならば受け入れる寛容さも実は持っている人なのです。
つまり真面目な人は、目的のために全力で努力することができる性格の持ち主です。律儀な人はこのような真面目な性格を兼ね備えていますが、真面目な人が必ずしも律儀な人とは言い切れません。それは真面目な行動をすることで、何らかの見返りを望む人が中にはいるからです。
正直
正直とは「嘘をつかない」という意味です。「嘘をつかない」とは、自分の心に対して正直になるという意味です。しかし「心に正直になる」ことは非常に難しいことです。人は無意識のうちに噓をついています。
たとえば失敗したり出来なかった時によく「言い訳」を言います。「言い訳」をするのは、自分の非を正当化して誤摩化そうと心につく噓です。つまり「正直」とは言葉で噓をつかないことではなく、自分の心に噓をつかないことです。
礼儀正しい
礼儀正しいことは、相手に不快感を与えないために非常に大切なことです。しかし「礼儀正しい」は「真面目」と同じで、「律儀=礼儀正しい=真面目」にはなりません。
礼儀正しい行動をすれば好感を持たれる、礼儀正しい姿勢をとれば真面目に見える、のように礼儀正しい行動には、下心がある場合が多いからです。つまり「律儀=礼儀正しい」ではなく「律儀>礼儀正しい」なのです。
信頼される
律儀な人は、真面目で正直で礼儀正しいので好感を持たれます。途中で投げ出さない性格なので人に信頼されます。信頼があるから、会社の中でも重要な仕事を任されるようになり、最後まで誠実にやり遂げる性格なのでさらに信頼が深まります。見返りを求めず人情もあるので、律儀な人はリーダー的存在になれる人です。
完璧主義の傾向
完璧主義とは、何事も完璧でないと気が済まない、スキルや実力が高い人に多いタイプです。律儀な人の特徴と似ているので誤解しやすいのですが、律儀な人を「完璧主義の傾向がある人」というのは間違いです。
完璧主義の人は、自分が満足するため、満足する評価を得たいために物事を完璧にこなそうとします。律儀な人とは心の持ち方が全く違うのです。誤解しないよう注意しましょう。
人に甘えられない
「人に甘えられない」という特徴も、律儀の本当の意味を理解していないことから来る間違い表現です。何故こんな誤解が生まれるかというと「律儀な人=完璧主義者」という偏見に起因しています。「律儀な人は完璧主義者だから、自分ですべてをやり通そうとするので、人に甘えることが出来ない」と勝手に想像した間違いのイメージです。
律儀な人がモテる理由
律儀な人は、人を気遣い誠実で人情もあり礼儀正しい人です。男性でも女性でも好感を持たれモテるのは当然です。しかし特に女性の場合の「モテる条件」にあまりあげられないのは何故でしょう。
「律儀な人」は、本来褒め言葉なのですが「律儀」という言葉のイメージが男性的で凛々しいので、女性の褒め言葉にはあまり使われない傾向があるからです。実際には律儀な女性はモテるのに「モテる条件」に登場しないのは女性の褒め言葉として「律儀」がイメージできないからです。それでは律儀な人がモテる理由を紹介します。
尽くしてくれそう
「尽くしてくれそう」はモテる理由の一つです。律儀な人は義理堅い性格なので、相手を大切にすれば自分のことも大切にして尽くしてくれます。
また律儀な人は損得を考えずに行動するので、自分のことよりも相手のために気遣いをします。これもモテる理由の1つです。律儀な人は見返りを求めないので、あなた自身も見返りを求めずに互いを気遣う関係を築くことが大切です。
細やかな配慮ができそう
律儀な人がモテる理由に「細やかな配慮ができそう」があります。「配慮」とは「気遣い」「心配り」という意味です。「細やかな配慮ができそう」とは「細やかな気遣いや心配りをしてくれそう」という意味になります。しかしこれは律儀な人でなくても、少し優しい気持ちを持てば誰にでも出来ることです。つまり誰にでもモテるチャンスがあるのです。
困った時に助けてくれそう
「困った時に助けてくれそう」がモテる理由にあげられるのは、律儀な人の特徴に「信頼できる」「頼りになる」があるからです。困った時に律儀な人は助け舟を出してくれます。
しかし助け舟を出すのは律儀な人だけではありません。モテることを意識して、下心で助け舟を出す人もいます。見分ける方法は次にどんな行動をとるかです。助け舟を出したあとに、何気ない風を装って「今度食事でもどう?」と誘いをかけるのは下心見え見えで要注意です。
謙虚にみえる
「謙虚にみえる」は、特に女性の場合のモテる条件のトップランキングです。謙虚な仕草は、誠実で尽くしてくれそう、細やかな配慮をしてくれそう、モテる条件満載に見えるからです。
しかし謙虚さは装って出来るものではありません。すぐに化けの皮が剥がれてしまいます。「謙虚にみえる」とは、律儀な人が自然に発するオーラのようなものです。
しかし諦めることはありません。謙虚さを繰り返し真似することで自分のものになる可能性があるからです。礼儀正しい行動をすることも人によっては律儀に近づくための1方法です。色々と試すのも良いでしょう。「モテる条件」は律儀な人だけでなく、すべての人にチャンスがあるのです。
律儀な人になりたい!は間違い?
「律儀な人になりたい!」と思う気持ちは、正直な心の叫びなので間違いではありません。「律儀な人になりたい」と思った動機が問題なのです。心の中に「律儀な人に見られたい」という気持ちがあるなら、あなたはいつまでたっても律儀な人にはなれません。
何故なら動機そのものが律儀とは掛け離れているからです。「モテたいから」は心に正直なのでOKです。「律儀な人に見られたい」は、たとえその希望がかなったとしても、周りはあなたの仮の姿しか見ていないからです。「律儀な人になりたい!」と思うなら、自分の心の叫びをよく聴き、心に噓をつかないように行動することが大切です。
「律儀」はきわめて義理堅い意味の褒め言葉
「律儀」とは、きわめて義理堅いという意味の褒め言葉です。これまで律儀の意味、類義語、対義語、律儀な人の特徴を紹介してきました。また律儀な人が何故モテるかも解説しました。
これらの知識はビジネスでも恋愛でも普段の生活でも必ず役に立つ情報です。「律儀」をネガティブな意味に感じていた人も、少し考えが変わったかも知れません。「律儀な人」を目標に豊かな人生を築いてみてはいかがですか?