「つかみどころがない」の意味
「つかみどころがない」という言葉は、「彼女はつかみどころがない人だ」とか「社長の話はいつもつかみどころがない」などといった場合に使われます。よく聞く言葉ですが、いったいどういう意味なのでしょうか?あなたの周りに「つかみどころがない」と言われる人はいませんか?
そこで今回は、「つかみどころがない」という言葉の意味や類義語、また「つかみどころがない人」の特徴について調べました。「つかみどころがない人」のモテる魅力や上手な付き合い方についても紹介します。
本質的な部分がはっきりしない様子
「つかみどころがない」のもともとの意味は、「性格や本性がとらえられないさま」、「物事の本質が見極めにくい状態にあるさま」ということです。本質的な部分がはっきりしない、核心部分がぼやっとしている様子のことを意味します。
「つかみどころがない人」と言えば、何を考えているのか分からない人、本心を言わない人、ミステリアスな雰囲気の人、感情を表に出さないクールな人、マイペースで無邪気な人、などと実に多様なイメージが湧いてきます。「つかみどころがない」は、それだけ奥の深い意味を持つ言葉であると言えるでしょう。
「つかみどころがない」の類義語
「つかみどころがない人」というと、人それぞれ多様なイメージが湧くように、「つかみどころがない」の類義語は、「捉えどころがない」、「核心を見せない」、「得体の知れない」、「謎めいた」、「意味不明な」、「理解できない」などたくさんあります。「つかみどころがない」の類義語のいくつかについてそれぞれみていきましょう。
捉えどころがない
最初の類義語は「捉えどころがない」です。この類義語は「つかみどころがない」という言葉とほぼ同じような使われ方をします。動作を表す「つかむ」が「捉える」に置き換わっただけで、本来の意味もほとんど同じと考えてよいでしょう。「つかむ」も「捉える」も、ただ単に持つというだけでなく、しっかり手にとって離さないと意味があります。
核心を見せない
次の類義語は「核心をみせない」です。「核心」とは物事の中心となる大切なところという意味です。類義語の「核心」を使ったほかの言葉には「核心をつく」、「核心に触れる」など。人の核心的部分である本心や本性を見せない人、意図的ではなくてもポーカーフェイスで感情が見えにくい人も、周りの人から見ると「つかみどころがない人」となります。
得体の知れない
3つ目の類義語は「得体の知れない」です。「得体」とは真の姿や考えのことで、正体や本性のことを意味します。姿かたちがグロテスクでこれまで見たことがないような生き物のことを「得体が知れない生き物」と言ったりします。
「得体の知れない人」という言い方になると、正体が分からない、胡散臭い、怪しいというイメージが強くなります。どちらかというとネガティブな印象を与える類義語だと言えるでしょう。
謎めいた
「つかみどころがない」の四つ目の類義語は「謎めいた」です。三つ目の類義語「得体の知れない」がどちらかというとネガティブなイメージであるのに対し、「謎めいた」はその類義語である「秘密めいた」、「ベールに包まれた」、「ミステリアス」といった言葉に現わせられるように、魅力的なイメージが湧いてきます。
「謎めいた」という類義語は、「得体の知れない」という類義語とは逆で、ポジティブなイメージを与える言葉と言えます。
意味不明な
「つかみどころがない」の五つ目の類義語は「意味不明な」です。文字通り意味が分からないということですが、意味の分からない理由が相手にある場合、自分にある場合の両方で使われます。
つまり、「意味不明な人」と言った場合、その理由を相手に求めるときは「変な人」、「変わった人」という意識が強くなり、その理由を自分に求めるときは自分の知識や理解を超越した「凄い人」といった意識が強くなります。
「つかみどころがない」と似た意味の四字熟語
「つかみどころがない」は、その意味するところや類義語がたくさんあるため、「つかみどころがない」を意味する四字熟語がいくつかあります。「つかみどころがない」が意味するイメージをしっかり掴むために、いくつか紹介しておきましょう。
一つ目は「曖昧模糊」(あいまいもこ)。ぼんやりしている、実態がはっきり見えないという意味です。二つ目は「五里霧中」(ごりむちゅう)。周りの四方が五里にわたり霧に包まれ方向が分からない、はっきり見えないという意味です。
三つ目は「空空漠々」(くうくうばくばく)。果てしなく広い、取り留めもなくぼんやりとしているという意味です。四つ目は「有耶無耶」(うやむや)。有るか無いか分からないことから、はっきりしない、いいかげんなことの意味で使われます。
似た意味を持つ慣用句
この他、四字熟語ではありませんが、「つかみどころがない」と似た意味で使われる慣用句もありますのでいつくか紹介します。
「雲をつかむような話」と言うと、雲はつかむことが出来ないことから、実態のない不明瞭なことの例えとして使われます。
「暖簾(のれん)に腕押し」は、暖簾を押しても手応えがないことから、反応が薄い、効き目がない、意味がないという例えに使われます。さらに「暖簾に腕押し」に似た慣用句として、「糠(ぬか)に釘」、「豆腐に鎹(かすがい)」などがあります。鎹とは材木をつなぐ釘で大きなホッチキスのようなものです。
「つかみどころがない」の対義語
「つかみどころがない」の意味をしっかりイメージするために、類義語ばかりでなく、その対義語もみておきましょう。「つかみどころがない」は類義語が多いので、その分、対義語も多くなります。ここでは代表的なものをいくつか挙げておきます。
「はっきりしない」、「曖昧」といった意味の対義語としては、「明確」、「明瞭」となります。「捉えどころがない」、「得体の知れない」の対義語としては、「分かりやすい」、「素直」、「単純」、「裏表がない」といったところになります。
「つかみどころがない」は英語では何と言う?
「つかみどころがない」は英語では何と言うのでしょうか?みてきた通り様々な意味や類義語がありますので、その意味や類義語に合わせて使い分ける必要があります。また日本語の場合は微妙なニュアンスを含んで使うこともありますので、それを英語で言い表すのは難しいかも知れませんが、ご参考までにいくつか紹介しておきましょう。
英語では意味によって使い分ける
まず「つかみどころがない」という性質、状態を示す形容詞は、「vague」(曖昧な、不明瞭な、漠然とした)、「elusive」(理解しにくい、言い表しにくい、定義の難しい)、「slippery」(不安定な、変わりやすい、信用できない)といったところでしょうか。
「つかみどころがない人」と言う場合には、「He is mysterious」(彼は謎めいた人だ)、「He is a closed book」(彼は得体が知れない)、「He is an elusive person」(彼は捉えどころがない人だ)、「He is cool」(彼は冷静・クールで格好・冷淡な人だ)といったところが使えそうです。
「変な人」、「変わった人」と言う意味で「つかみどころがない人」と言いたい場合は、「He is a strange person」と言いましょう。「He is a stranger」とすると、「彼はよそ者だ」、「彼は知らない人だ」という意味になりますので気を付けてください。
つかみどころがない人の特徴
「つかみどころがない」と言われる人たちには、性格や態度・行動にいろいろな特徴が見られます。「つかみどころがない人」の性格を知り、その態度や行動をある程度理解できれば、これまでつかみどころがなかった人とも、スムーズに付き合えるようになるかも知れません。まずは性格面についていくつか特徴をみていきましょう。
マイペース
一つ目のつかみどころがない人の性格の特徴はマイペースなことです。自分のスタイルを大切にし、自分の意見をしっかり持っています。マイペースの人は、周囲の目をあまり気にせず、他人の意見にもあまり左右されないので、周りの人はつかみどころがないように感じます。また自分一人の時間を大切にし、単独行動を好む傾向があるのが特徴です。
天然
二つ目の性格の特徴は、意外と天然ボケだったりすることです。きっちりした性格だと思っていても、周囲が唖然(あぜん)とするようなドジを踏んだり、思いもつかないボケを平気でかましたりすることがあります。しっかりした人かと思えば天然な側面がある。そんなギャップがあるから、余計につかみどころがない人に感じるのでしょう。
努力家
三つ目の性格の特徴は努力家ということです。向上心が強く自分自身を磨くことに対して努力を惜しみません。食事でカロリー制限をしたりジムに通ったりして体型を維持するなど、ストイックな面もあります。猛勉強の成果で取得が難しい資格を持っていたり、玄人はだしな趣味を持っていたりすると、さらにつかみどころがない人に感じてしまいます。
媚びない
四つ目の性格の特徴は媚びないということです。自分自身をしっかり持っているため、周囲に媚びたり無理に合わせたり、空気を読んで忖度(そんたく)しようとはしません。自分の考えや好みがはっきりしており、人との付き合いも自分の基準で線引きをしているので、潔くさっぱりした性格に感じられるのかも知れません。
無邪気
五つ目の性格の特徴は無邪気だということです。天真爛漫(てんしんらんまん)な性格で、何にでも興味を持ち、一旦興味を引かれると時間を忘れて熱中したりします。このように大人になっても子供のような無邪気さを持ち続けているからこそ、大人から見るとつかみどころがない人に映るのかも知れません。
好奇心が旺盛
六つ目の性格の特徴は好奇心が旺盛ということです。つかみどころがない人は色んなことに興味を持つので豊富な知識を持っています。豊富な知識を持っているというのは勉強ができるという意味ではなく、雑学やマメ知識を良く知っているということです。
その人のイメージには合わない、例えば無骨そうな人が花言葉に詳しかったりすると、周りの人は「何でそんなことを知っているの?」となり、つかみどころがない人となってしまうのです。
つかみどころがない人の態度や行動
次につかみどころがない人の態度・行動の特徴をみてみましょう。つかみどころがない人の性格の特徴と同様に、つかみどころがない人の多くに当てはまることです。つかみどころがない人の性格と態度・行動の特徴を理解することは、つかみどころがない人と上手く付き合っていくうえでのヒントになります。
直感で行動する
一つ目のつかみどころがない人の態度・行動の特徴は、直感で行動する傾向があることです。朝急に思い立って遠出してみたり、髪をバッサリ切ってイメチェンしたり、周りの人には計画性のない、無鉄砲と思える行動を直観的に平気でします。こうした行動もまた、つかみどころがない所以(ゆえん)となります。
本心を見せない
二つ目の態度・行動の特徴は本心を見せないことです。何かトラブルや困ったことがあっても慌てる素振りをみせません。また、ケンカや口論になりそうなときや何か良いことが起こっても感情的にならず常に冷静にみえます。このような、本心では何を考えている分からないクールな感じが、つかみどころがない人との印象を与えます。
感情の起伏が少ない
三つ目の態度・行動の特徴は感情の起伏が少ないことです。ポーカーフェイスと言ってもよいでしょう。喜怒哀楽をあまり表に出さないため、嬉しいことや悲しいことがあっても周りからみると喜んでいるのか落ち込んでいるのか分かりません。このような人は何を聞いても反応が希薄なためどんな人か分からず、つかみどころがない人となってしまいます。
プライベートを見せない
四つ目の態度・行動の特徴はプライベートを見せないことです。仕事とプライベートをはっきりと分けているため、家族のことや仕事に関係ないことを人にはあまりしゃべりません。結婚して子供がいるのか、どんな家に住んでいるのかなどが分からず、私生活から見えてくるキャラがイメージできないことが、つかみどころがない人との印象につながっています。
つかみどころがない人のモテる魅力
つかみどころがない人の性格や態度・行動の特徴をみてきましたが、このような特徴を持っているにもかかわらず、つかみどころがない人は男性・女性とも魅力的でモテる傾向にあります。何故、つかみどころがない人は周りの人を惹きつける魅力がありモテるのか。モテる魅力を探っていきましょう。
自由奔放
一つ目のモテる魅力は自由奔放さにあります。マイペースで直観的に行動する自由奔放な人は、周りの人からみると次の行動が予測できず、思いもよらない行動をとります。
その予測不可能な行動は新鮮な刺激となり、ある種、憧れの対象になったりします。つかみどころがない人と思っていた人が気が付いたらいつの間にか「気になる女性(男性)」になり、魅力的な人となるのです。
ミステリアス
二つ目のモテる魅力はミステリアスなことです。男性も女性も本心や本性が見えない謎めいた人に魅力を感じるものです。つかみどころがないミステリアスな人は、付き合っていても自分の知らない側面が垣間見えたりすると、知り合った頃の新鮮な感覚が蘇り飽きません。「この人のことをもっと知りたい」と思わせるモテる魅力があるのです。
クールな雰囲気
三つ目のモテる魅力はクールな雰囲気です。滅多に感情を露わにしない、一見冷たい印象を与えるつかみどころがない人は、このクールな雰囲気が魅力となりモテる傾向があります。男性であれば、冷静沈着な大人の余裕が女性から見て頼もしくみえます。女性の場合は「クールビューティー」と言われるように、感情がみえない冷たさが魅力的に映ります。
いずれの場合も、冷たくされることが相手の関心をもっと自分に惹きつけたいという欲求につながり、クールでつかみどころがない人をさらに魅力的にするのかも知れません。
ギャップがある
四つ目のモテる魅力はギャップがあるということです。あまり表情を変えないクールな男性が、ふとしたときに子供っぽい無邪気な笑顔をみせたりすると、その普段の姿からは想像できないギャップがたまらない魅力になったりします。いつも冷静沈着な男性が急に何かに熱中する熱い姿を見せるのも、そのギャップがモテる魅力になります。
また男性からみると、ビジネスの世界でバリバリ活躍しているよう女性が、一転して家庭的な女性らしい一面を見せたときなど、そのギャップに驚き強く惹かれるようになります。
刺激がもらえる
五つ目のモテる魅力は刺激がもらえるということです。つかみどころがない人は、無邪気で自由奔放な性格である一方、マイペースながらも目標を達成するためには努力を惜しまない面があります。このようなつかみどころがない人は、一緒にいるだけでいろいろな刺激を与えてくれます。こうした刺激をもらえることがモテる魅力となっているのでしょう。
母性本能を刺激
六つ目のモテる魅力は母性本能を刺激されることです。これは主に女性に当てはまることです。つかみどころがない人は周りから理解されないことが多いため、「私が彼を理解してあげなきゃ」とか「私だけが彼のことを理解できる」という母性本能的な意識が、つかみどころがない人を魅力的に見せる場合があります。
つかみどころがない人との上手な付き合い方
つかみどころがない人の性格や態度・行動は、周りの人に付き合いにくいという印象を与えてやすい傾向があります。そこで次に、つかみどころがない人との上手な付き合い方をまとめました。上手な付き合い方のポイントを知ればコミュニケーションもスムーズになり、つつかみどころがない人との距離がぐっと縮まり仲良くなれるかもしれません。
それでは、つかみどころがない人との上手な付き合い方のポイントをいつくかみていきましょう。
聞き上手になる
つかみどころがない人との上手な付き合い方の最初のポイントは聞き上手になるということです。聞き上手になって相手の話を引き出すことができれば、相手のひととなり、興味や関心事が分かるようになってきます。
つかみどころがない人に話しかけても最初はそっけなく冷たく感じるかも知れませんが、繰り返し話しかけていれば徐々に打ち解けて自然と会話ができる関係になれるでしょう。まずは聞き上手になる。それがつかみどころがない人との上手な付き合い方の第一歩です。
寛大な心を持つ
二つ目の上手な付き合い方のポイントは寛大な心を持つことです。つかみどころがない人はマイペースで自由気まま、周りからみると我儘(わがまま)にみえる振る舞いが多いので、イライラしたり気分を害したりするかも知れません。
でも本人には決して悪気はないので、つかみどころがない人の特徴として受け入れ、寛大な心をもって接すれば、つかみどころがない人の良さを理解し仲良くなれるでしょう。寛大な心を持って接する。それがつかみどころがない人との付き合い方のコツです。
信頼関係を築く
三つ目の上手な付き合い方のポイントは信頼関係を築くことです。つかみどころがない人は自分自身や私生活のことをあまりしゃべろうとしない傾向があります。いろいろ質問して答えを急かしてもうまくいかないことが多いでしょう。焦らずじっくりと時間をかけて信頼関係を築いていくことが大事な付き合い方のポイントです。
最初から深入りせずにほどよい距離感を保ち、時間とともに心を開いてくれるのを待ちましょう。つかみどころがない人との信頼関係は、長い付き合いのなかで築いていけるものと心得てください。
ギャップを受け入れる
四つ目の上手な付き合い方のポイントはギャップを受け入れることです。つかみどころがない人は、普段の姿からは想像できないような意外な一面を持っています。例えば、全く生活感のない人が料理が得意だったり、クールな人が映画をみてぽろぽろ涙を流したりします。
つかみどころがない人の意外な一面を知ったときは、そのギャップの大きさを笑ったり茶化したりしたくなりますがそれは禁物です。つかみどころがない人は、バカにされと思い込み開きかけたこころを閉ざしてしまいます。ギャップを受け入れることも上手な付き合い方のコツとなります。
「つかみどころがない」と言われたときの対処法
ここまで読んできて、実は自分が「つかみどころがない人」だと自覚した、または逆に自分が「つかみどころがない」と言われているという人がいるかも知れません。そんなあなたはモテる魅力を備えているはずですが、それでも「つかみどころがない」と思われたくない、自分のイメージを変えたいという人もいるでしょう。
ここでは、そんな人のために、「つかみどころがない」と言われたときの対処法、すなわち周りの人との付き合い方の改善方法を考えてみましょう。
自分の意見を口にする
一つ目の付き合い方の改善ポイントは自分の意見を口にすることです。つかみどころがないと言われているあなたは、実は口下手だったりして自分の意見をはっきり伝えることができない人ではないでしょうか?長い付き合いだから「言わなくてもわかるだろう」などと思っていませんか?
何をしたいのか、どう感じているのかなど、自分の意見・考えを周りの人にはっきり伝えるような付き合い方に変えてみてください。そうすることであなたは徐々に理解され、あなたのことをつかみどころがないと感じている人の見方は変わってくるでしょう。
笑顔を心掛ける
二つ目の付き合い方の改善ポイントは笑顔を心掛けるです。笑顔は周りの人を気持ち良くさせるばかりではなく、自分自身のリラックスさせたりストレスを和らげる効果があります。
もしあなたが感情を表に出さず、あまり人に笑顔をみせない人であれば、人といるときに笑顔をみせる努力をしてみてください。疲れているときや緊張しているときほど笑顔を心掛けるようにすると、周りの見方やあなたから受ける印象は大きく変わってくるでしょう。
言動に一貫性を持たせる
三つ目の付き合い方の改善ポイントは言動に一貫性を持たせることです。つかみどころがないと思われているのは、あなたの気分次第であなたの言動がコロコロ変わることが理由かも知れません。周りの人と付き合っていくなかで、自分の言動がぶれていないかよく考える癖をつけるようにしてください。
人の話をよく聞く
四つ目の付き合い方の改善ポイントは人の話をよく聞くことです。他のことを考えてたりして人の話を上の空で聞いていると、的外れな返事をしたり、当たり障りのないことしか言えず、つかみどころがないと思われてしまいます。
人の話を聞くのが面倒なときもあるし、関心がないことを長々と聞くのは苦痛なときもありますが、人の話をよく聞く努力をするこで、相互理解が深まり、ひいては、つかみどころがないという印象が変わってくるでしょう。
自分の話をする
五つ目の付き合い方の改善ポイントは自分の話をすることです。つかみどころがないと思われている理由の一つは、本心やプライベートを見せないところにあります。ある程度親しい間柄でも、相手のプライベートに関することは聞きにくいものです。
自分から趣味のことや家族のことについて積極的に話をすれば、相手も親近感が湧いて話はきっと盛り上がるはずです。相互の理解が進み、もうあなたのことを「つかみどころがない」とは言わないでしょう。
つかみどころがないは褒め言葉?
これまで、「つかみどころがない」という言葉の意味、つかみどころがない人の特徴やモテる魅力、上手な付き合い方などを紹介してきました。それでは「つかみどころがない」は褒め言葉なのでしょうか?
「つかみどころがない」という言葉は、「得体の知れぬ」、「意味不明」などネガティブな印象を与える意味を持つ反面、「ミステリアス」、「クール」というモテる魅力の要因になる意味も持つので、「つかみどころがない人」と言われるとどちからか迷ってしまいます。
結論を言うと、「つかみどころがない」が褒め言葉かどうかは、使われている状況次第になります。
言われている状況次第
相手から直接「つかみどころがない人」と言われた場合は褒められいると考えてよいでしょう。謎めいているあなたに魅力を感じて、当人のことをもっと知りたい、いろいろ教えてほしいというサインかも知れません。
本人がいないところで「あの人はつかみどころがない」と言われている場合は、悪い意味で使われている可能性があります。当人のつかみどころがない部分が「マイペース」、「我儘(わがまま)」、「空気読めない」ととられているかも知れません。
つかみどころがない人は魅力的でモテやすい!
「つかみどころがない」は多くの意味・類義語をもつ奥深いことばです。その言葉の持つ意味、さらに類義語の意味を知ることは、「つかみどころがない人」との上手な付き合い方を理解することにつながります。魅力的でモテやすい「つかみどころがない人」と自然に付き合うことのできる人もまた、魅力的でモテる人なのかも知れません。